一級ボイラー技士(令和5年10月) | 解答一覧


No. 問題集 詳細No. 内容 操作
26 一級ボイラー技士(令和5年10月) 液体燃料の供給装置に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 常温で流動性の悪い燃料油をストレージタンクに貯蔵する場合は、タンク底面にコイル状の蒸気ヒータを装備して加熱する。

2. オートクリーナは、フィルタ清掃用の回転ブラシを備えた単室形のストレーナで、比較的良質の燃料油のろ過に多く用いられる。

3. 噴燃ポンプは、燃料油をバーナから噴射するときに必要な圧力まで昇圧して供給するもので、ギアポンプ又はスクリューポンプが多く用いられる。

4. 噴燃ポンプには、吐出し圧力の過昇を防止するため、吐出し側と吸込み側の間に逆止め弁が設けられる。

5. 主油加熱器は、噴燃ポンプの吐出し側に設けられ、バーナの構造に合った粘度になるように燃料油を加熱する装置である。

噴燃ポンプには、吐出し圧力の過昇を防止するため、吐出し側と吸込み側の間に逆止め弁が設けられる。

27 一級ボイラー技士(令和5年10月) 回転式油バーナ(ロータリバーナ)に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 霧化筒は、末広がりのカップ状の筒で、アトマイジングカップともいう。

2. 燃料油は、高速回転している霧化筒の内面に流し込まれ、遠心力により内面で薄膜状になる。

3. 霧化筒に入った燃料油は、霧化筒の開放先端で放射状に飛散する。

4. 飛散する燃料油の旋回方向と同方向に霧化筒の外周から噴出される空気流によって、迅速な霧化が行われる。

5. 油ポンプとファンを内蔵し、取扱いが簡単で自動化されているものがある。

飛散する燃料油の旋回方向と同方向に霧化筒の外周から噴出される空気流によって、迅速な霧化が行われる。

28 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの通風に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 外気の密度をρa(㎏//m³)、煙突内ガスの密度をρb(㎏/m³)、煙突の高さをH(m)、重力加速度をg(m/s²)とすれば、 煙突の理論通風力Z(Pa)は、Z=(ρa -ρb )gH で求められる。

2. 人工通風は、自然通風に比べ、ボイラーなどの通風抵抗を大きくとることができ、管群での燃焼ガス速度を上げ、伝熱特性を向上させることができる。

3. 通風に用いられるファンは、風圧は比較的高く、送風量の大きなものが必要である。

4. 押込通風は、炉内が大気圧以上の圧力となるので、炉内に漏れ込む空気がなく、ボイラー効率は向上する。

5. 平衡通風は、押込通風と誘引通風を併用した方式で、通常、燃焼室内を大気圧よりわずかに低い圧力に調節する。

通風に用いられるファンは、風圧は比較的高く、送風量の大きなものが必要である。

29 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの排ガス中のNOxを低減する燃焼方法に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 燃焼用空気を一次と二次に分けて供給し、燃焼を二段階で完結させて、NOxを低減する方法がある。
B 空気予熱器を設置しないで火炎温度を低下させてNOxを低減する方法では、排ガスの顕熱はエコノマイザを設置して回収する。
C 可能な限り理論空気量に近い空気比で燃焼させてNOxを低減する方法があるが、この方法ではボイラー効率が低下する。
D 燃焼用空気に排ガスの一部を混合して燃焼ガスの体積を増し、酸素分圧を上げるとともに燃焼温度を下げ、NOxを低減する方法がある。
詳細

1. A,B

2. A,B,C

3. A,B,D

4. B,C

5. C,D

A,B

30 一級ボイラー技士(令和5年10月) 重油燃焼ボイラーの低温腐食などに関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. A重油の燃焼ガスの露点は、一般に100℃前後である。

2. 金属の表面温度が硫酸蒸気の露点以下になると、腐食量は急激に増加する。

3. エコノマイザの低温腐食防止対策として、給水加熱器の使用などにより給水温度を高める方法がある。

4. 低空気比燃焼は、SO₂からSO₃への転換を抑制して燃焼ガスの露点を上げるので、低温腐食の抑制に効果がある。

5. 空気予熱器の低温腐食防止対策として、空気予熱器の伝熱板の材料に、比較的耐食性の良いセラミックスやエナメル被覆鋼を使用する方法がある。

低空気比燃焼は、SO₂からSO₃への転換を抑制して燃焼ガスの露点を上げるので、低温腐食の抑制に効果がある。


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31 一級ボイラー技士(令和5年10月) 伝熱面積の算定方法に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 水管ボイラーの伝熱面積には、空気予熱器の面積は算入しない。

2. 貫流ボイラーの伝熱面積は、燃焼室入口から過熱器入口までの水管の燃焼ガス等に触れる面の面積で算定する。

3. 立てボイラー(横管式)の横管の伝熱面積は、横管の外径側の面積で算定する。

4. 鋳鉄製ボイラーのセクションのスタッドの面積は、伝熱面積に算入しない。

5. 水管ボイラーの耐火れんがでおおわれた水管の伝熱面積は、管の外側の壁面に対する投影面積で算定する。

鋳鉄製ボイラーのセクションのスタッドの面積は、伝熱面積に算入しない。

32 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー(移動式ボイラー、屋外式ボイラー及び小型ボイラーを除く。)の設置場所等に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 伝熱面積が3m²をこえるボイラーは、専用の建物又は建物の中の障壁で区画された場所に設置しなければならない。

2. ボイラーの最上部から天井、配管その他のボイラーの上部にある構造物までの距離は、安全弁その他の附属品の検査及び取扱いに支障がない場合を除き、1.2m以上としなければならない。

3. 胴の内径が600㎜以下で、かつ、長さが1,200㎜以下の立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を0.3m以上としなければならない。

4. ボイラーに附設された金属製の煙突又は煙道の外側から0.15m以内にある可燃性の物は、原則として、金属以外の不燃性材料で被覆しなければならない。

5. ボイラーを取り扱う労働者が緊急の場合に避難するのに支障がないボイラー室を除き、ボイラー室には、2以上の出入口を設けなければならない。

胴の内径が600㎜以下で、かつ、長さが1,200㎜以下の立てボイラーは、ボイラーの外壁から壁、その他のボイラーの側部にある構造物(検査及びそうじに支障のない物を除く。)までの距離を0.3m以上としなければならない。

33 一級ボイラー技士(令和5年10月) 法令上、一級ボイラー技士をボイラー取扱作業主任者として選任できない作業は、次のうちどれか。
ただし、いずれのボイラーも、異常があった場合に安全に停止させることができる機能を有する自動制御装置を設置していないものとする。
また、温水ボイラーは、木質バイオマス温水ボイラーではないものとする。
詳細

1. 最高使用圧力1.2MPa、最大電力設備容量400kWの電気ボイラー20基を取り扱う作業

2. 最高使用圧力1.6MPa、伝熱面積180m²の廃熱ボイラー5基を取り扱う作業

3. 最高使用圧力1.6MPa、伝熱面積165m²の蒸気ボイラー3基及び最高使用圧力1.6MPa、伝熱面積40m²の貫流ボイラー1基の計4基のボイラーを取り扱う作業

4. 最高使用圧力1.2MPa、伝熱面積160m²の蒸気ボイラー3基及び最高使用圧力0.2MPa、伝熱面積18m²の温水ボイラー2基の計5基のボイラーを取り扱う作業

5. 最高使用圧力3MPa、伝熱面積490m²の蒸気ボイラー1基及び最高使用圧力0.2MPa、伝熱面積3m²の蒸気ボイラー5基の計6基のボイラーを取り扱う作業

最高使用圧力1.2MPa、伝熱面積160m²の蒸気ボイラー3基及び最高使用圧力0.2MPa、伝熱面積18m²の温水ボイラー2基の計5基のボイラーを取り扱う作業

34 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品の管理に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 燃焼ガスに触れる給水管、吹出管及び水面測定装置の連絡管は、耐熱材料で防護しなければならない。

2. 安全弁が2個以上ある場合において、1個の安全弁を最高使用圧力以下で作動するように調整したときは、他の安全弁を最高使用圧力の3%増以下で作動するように調整することができる。

3. 蒸気ボイラーの最低水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示しなければならない。

4. 圧力計の目もりには、ボイラーの最高使用圧力を示す位置に、見やすい表示をしなければならない。

5. 温水ボイラーの返り管については、凍結しないように保温その他の措置を講じなければならない。

蒸気ボイラーの最低水位は、ガラス水面計又はこれに接近した位置に、現在水位と比較することができるように表示しなければならない。

35 一級ボイラー技士(令和5年10月) 鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)に取り付ける温度計、圧力計及び水高計に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 温水ボイラーの水高計は、コック又は弁の開閉状況を容易に知ることができるようにしなければならない。

2. 温水ボイラーの水高計の目盛盤の最大指度は、最高使用圧力の1.5倍以上3倍以下の圧力を示す指度としなければならない。

3. 温水ボイラーには、最高使用圧力が0.3MPa以下のものを除き、ボイラーの出口付近における温水の温度を表示する温度計を取り付けなければならない。

4. 蒸気ボイラーには、過熱器の出口付近における蒸気の温度を表示する温度計を取り付けなければならない。

5. 蒸気ボイラーの圧力計は、蒸気が直接入らないようにしなければならない。

温水ボイラーには、最高使用圧力が0.3MPa以下のものを除き、ボイラーの出口付近における温水の温度を表示する温度計を取り付けなければならない。


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36 一級ボイラー技士(令和5年10月) 鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。

2. 貫流ボイラーには、ボイラー本体と気水分離器の出口付近のそれぞれに安全弁を取り付け、安全弁の吹出し総量を最大蒸発量以上にしなければならない。

3. 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

4. 蒸気ボイラーには、安全弁を2個以上備えなければならないが、伝熱面積が50m²以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。

5. 水の温度が120℃を超える温水ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。

貫流ボイラーには、ボイラー本体と気水分離器の出口付近のそれぞれに安全弁を取り付け、安全弁の吹出し総量を最大蒸発量以上にしなければならない。

37 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー室の管理等に関するAからDまでの記述で、その内容が法令に定められているもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
ただし、設置されているボイラーは、移動式ボイラー又は小型ボイラーではないものとする。
A ボイラー室その他のボイラー設置場所には、ボイラー技士以外の者がみだりに立ち入ることを禁止し、かつ、その旨を見やすい箇所に掲示しなければならない。
B ボイラー検査証並びにボイラー室管理責任者の職名及び氏名をボイラー室その他のボイラー設置場所の見やすい箇所に掲示しなければならない。
C 燃焼室、煙道等のれんがに割れが生じ、又はボイラーとれんが積みとの間にすき間が生じたときは、すみやかに補修しなければならない。
D ボイラー室には、必要がある場合のほか、引火しやすいものを持ち込ませてはならない。
詳細

1. A,B

2. A,C,D

3. B,C

4. B,C,D

5. C,D

C,D

38 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー(小型ボイラーを除く。)の変更届及び変更検査に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。
ただし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
詳細

1. ボイラーの空気予熱器を変更してもボイラー変更届を所轄労働基準監督署長に提出する必要はない。

2. ボイラーの節炭器に変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、変更検査を受けなければならない。

3. ボイラーの過熱器に変更を加えた者は、所轄労働基準監督署長が検査の必要がないと認めたボイラーを除き、変更検査を受けなければならない。

4. 所轄労働基準監督署長は、変更検査に合格したボイラーについて、そのボイラー検査証に検査期日、変更部分及び検査結果について裏書を行うものとする。

5. 変更検査に合格したときは、ボイラー検査証の有効期間が更新される。

変更検査に合格したときは、ボイラー検査証の有効期間が更新される。

39 一級ボイラー技士(令和5年10月) 鋼製蒸気ボイラー(小型ボイラーを除く。)の自動給水調整装置等に関し、その内容が法令に定められていないものは次のうちどれか。 詳細

1. 自動給水調整装置は、ボイラーごとに設けなければならないが、最高使用圧力0.1MPa以下のボイラーでは、2以上のボイラーに共通のものを1個とすることができる。

2. 低水位燃料遮断装置とは、ボイラーの起動時に水位が安全低水面以下である場合及び運転時に水位が安全低水面以下になった場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置をいう。

3. 低水位警報装置とは、水位が安全低水面以下の場合に、警報を発する装置をいう。

4. 自動給水調整装置を有するボイラー(貫流ボイラーを除く。)には、ボイラーごとに、原則として低水位燃料遮断装置を設けなければならない。

5. 燃料の性質又は燃焼装置の構造により、緊急遮断が不可能なボイラーには、低水位燃料遮断装置に代えて、低水位警報装置を設けることができる。

自動給水調整装置は、ボイラーごとに設けなければならないが、最高使用圧力0.1MPa以下のボイラーでは、2以上のボイラーに共通のものを1個とすることができる。

40 一級ボイラー技士(令和5年10月) 鋼製蒸気ボイラー(貫流ボイラー及び小型ボイラーを除く。)の水面測定装置に関するAからDまでの記述で、その内容が法令に定められているもののみを
全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A ボイラーには、ガラス水面計を2個以上取り付けなければならないが、遠隔指示水面測定装置を1個取り付けたものでは、そのうちの1個をガラス水面計でない水面測定装置とすることができる。
B 水柱管とボイラーを結ぶ蒸気側連絡管を、水柱管及びボイラーに取り付ける口は、水面計で見ることができる最高水位より下でなければならない。
C 最高使用圧力1.6MPaを超えるボイラーの水柱管は、鋳鉄製としてはならない。
D ガラス水面計でない水面測定装置として験水コックを設ける場合には、3個以上取り付けなければならないが、胴の内径が750㎜以下で、かつ、伝熱面積が10m²未満のボイラーにあっては、その数を2個とすることができる。
詳細

1. A,B

2. A,B,D

3. A,C,D

4. B,C

5. C,D

C,D


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