エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B | 解答一覧


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6 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 気体の電離を利用する放射線検出器の印加電圧と生じる電離電流の特性に対応した次のAからDの領域について、気体(ガス)増幅が生じ、検出器として利用されているものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

A 再結合領域
B 電離箱領域
C 比例計数管領域
D GM計数管領域
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1. A,B

2. A,C

3. B,C

4. B,D

5. C,D

C,D

7 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 次のエックス線とその測定に用いるサーベイメータの組合せのうち、不適切なものはどれか。 詳細

1. 散乱線を多く含むエックス線  ……… 電離箱式サーベイメータ

2. 0.1μSv/h程度の低線量率のエックス線  ……… シンチレーション式サーベイメータ

3. 200mSv/h程度の高線量率のエックス線  ……… 電離箱式サーベイメータ

4. 湿度の高い場所における100μSv/h程度のエックス線  ……… GM計数管式サーベイメータ

5. 10keV程度の低エネルギーのエックス線  ……… 半導体式サーベイメータ

10keV程度の低エネルギーのエックス線  ……… 半導体式サーベイメータ

8 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B あるエックス線について、サーベイメータの前面に鉄板を置き、半価層を測定したところ2.0mmであった。
このエックス線のエネルギーとして最も近いものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、エックス線のエネルギーと鉄の質量減弱係数との関係は下図のとおりとし、loge2=0.693とする。
また、この鉄板の密度は7.8g/cm³とする。
詳細

1. 60keV

2. 70keV

3. 80keV

4. 90keV

5. 110keV

90keV

9 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 個人被ばく線量測定のための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. フィルムバッジは、写真乳剤を塗付したフイルムを現像したときの黒化度により被ばく線量を評価する測定器で、数種類のフィルタを通したフイルムの濃度の変化から、放射線の実効エネルギーを推定することができる。

2. 光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、銀活性リン酸塩ガラスを素子とし、放射線により生成された蛍光中心に紫外線を当て、発生する蛍光を測定する線量計である。

3. 電離箱式PD型ポケット線量計は、充電により先端がY字状に開いた石英繊維が、放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計である。

4. 半導体式ポケット線量計は、固体内での放射線の電離作用を利用した線量計で、検出器としてPN接合型シリコン半導体が用いられている。

5. 電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷を蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFETトランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計で、線量の読み取りは専用のリーダを用いて行う。

光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、銀活性リン酸塩ガラスを素子とし、放射線により生成された蛍光中心に紫外線を当て、発生する蛍光を測定する線量計である。

10 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. シンチレータとして用いられるヨウ化ナトリウム結晶は、微量のタリウムを含有させて活性化されている。

2. シンチレータにエックス線が入射すると、可視領域の減衰時間の短い光が放射される。

3. シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。

4. 光電子増倍管から得られる出力パルス波高は、入射エックス線の線量率に比例する。

5. 光電子増倍管の増倍率は、印加電圧に依存するので、光電子増倍管に印加する高圧電源は安定化する必要がある。

光電子増倍管から得られる出力パルス波高は、入射エックス線の線量率に比例する。


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11 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 放射線感受性に関する次の記述のうち、ベルゴニー・トリボンドーの法則に従っていないものはどれか。 詳細

1. 皮膚の基底細胞層は、角質層より感受性が高い。

2. 小腸の腺窩(か)細胞(クリプト細胞)は、絨(じゅう)毛先端部の細胞より感受性が高い。

3. リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢(しょう)血液中においても感受性が高い。

4. 骨組織は、一般に放射線感受性が低いが、小児では比較的高い。

5. 神経組織から成る脳の放射線感受性は、成人では低いが、胎児では高い時期がある。

リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢(しょう)血液中においても感受性が高い。

12 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。

A 毛のう
B 小腸粘膜
C 甲状腺
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1. A,B,C

2. A,C,B

3. B,A,C

4. B,C,A

5. C,A,B

B,A,C

13 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 次のAからDの放射線による身体的影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。

A 白血病
B 永久不妊
C 放射線宿酔
D 再生不良性貧
詳細

1. A,B,D

2. A,C

3. A,D

4. B,C

5. B,C,D

B,C,D

14 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 確率的影響では、被ばくした集団中の影響の発生確率は、被ばく線量の増加とともに増加する。

2. 確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示される。

3. 遺伝的影響は、確率的影響に分類される。

4. 確定的影響の発生確率は、実効線量により評価される。

5. しきい線量は、確定的影響には存在するが、確率的影響には存在しないと考えられている。

確定的影響の発生確率は、実効線量により評価される。

15 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 詳細

1. 放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。

2. 白内障発生のしきい線量は、急性被ばくでも慢性被ばくでも変わらない。

3. 白内障は、早期影響に分類される。

4. 白内障の重篤度は、被ばく線量には依存しない。

5. 白内障の潜伏期間は、被ばく線量が多いほど短い傾向がある。

白内障の潜伏期間は、被ばく線量が多いほど短い傾向がある。


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16 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 生物学的効果比(RBE)に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

A RBEは、基準放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比である。
B RBEを求めるときの基準放射線としては、通常、アルファ線が用いられる。
C RBEの値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物学的効果、線量率などの条件によって異なる。
D RBEは放射線の線エネルギー付与(LET)の増加とともに増大し、100keV/μm付近で最大値を示すが、更にLETが大きくなるとRBEは減少していく。
詳細

1. A,B

2. A,C

3. B,C

4. B,D

5. C,D

C,D

17 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 詳細

1. 末梢(しょう)血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。

2. 造血器官である骨髄のうち、脊椎の中にあり、造血幹細胞の分裂頻度が極めて高いものは脊髄である。

3. 人の末梢血液中の血球数の変化は、被ばく量が1Gy程度までは認められない。

4. 末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。

5. 末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。

末梢(しょう)血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。

18 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 放射線の生物学的効果に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。

A 組織加重係数は、各組織・臓器の確率的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数であり、どの組織・臓器においても1より小さい。
B 半致死線量は、被ばくした集団中の全個体が一定期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。
C OER(酸素増感比)とは、細胞内に酸素が存在しない状態と存在する状態とを比較し、同じ生物学的効果を与える線量の比で、酸素効果の大きさを表すものである。
D 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定するための指標であり、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりやすい。
詳細

1. A,B

2. A,C

3. B,C

4. B,D

5. C,D

A,C

19 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 放射線による生物学的効果に関する次の現象のうち、放射線の間接作用によって説明することができないものはどれか。 詳細

1. 生体中に存在する酸素の分圧が高くなると放射線の生物学的効果は増大する。

2. 温度が低下すると放射線の生物学的効果は減少する。

3. 生体中にシステイン、システアミンなどのSH基をもつ化合物が存在すると放射線の生物学的効果を軽減させる。

4. 溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は酵素の濃度に比例する。

5. 溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、酵素の濃度が減少するに従って、酵素の全分子数のうち、不活性化される分子の占める割合は増大する。

溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は酵素の濃度に比例する。

20 エックス線作業主任者(平成30年10月)試験B 胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 着床前期の被ばくでは、胚(はい)の死亡が起こることがあるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。

2. 器官形成期の被ばくでは、奇形が発生することがある。

3. 胎児期の被ばくでは、出生後、精神発達遅滞がみられることがある。

4. 胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。

5. 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、確率的影響に分類される。

胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、確率的影響に分類される。


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