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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の構造に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. コリメーターは、伝送管の先端に取り付けて、利用線錐の大きさを制限するとともに、利用線錐以外のガンマ線を減弱させるためのものである。
2. 伝送管は、鋼やリン青銅の線をら旋状に巻いたフレキシブルな管である。
3. 操作器は、線源の送出しなどの操作を遠隔的に行うためのもので、電動のほか手動もある。
4. 警報装置は、照射装置に設けられたシャッターが閉じられたときに、その状態を周知させるためのものである。
5. 線源ホルダーは、通常、数珠玉状の合金製遮蔽材の先端部分にガンマ線源カプセルを収める容器が取り付けられた、フレキシブルなホルダーである。
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警報装置は、照射装置に設けられたシャッターが閉じられたときに、その状態を周知させるためのものである。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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透過写真撮影用ガンマ線照射装置又はその線源容器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. F形の照射装置は、運搬用取っ手を備え、操作者が持ち運びできるようにした携帯式装置である。
2. M形の照射装置は、移動回転半径が3m 以下の車輪、固定装置及びつり金具を備えた移動式装置である。
3. 単一方向照射式の照射装置のシャッターの開閉は、遠隔操作又はタイマー操作によって行う。
4. 線源送出し照射式(線源送出し方式)の照射装置は、線源容器から離れた高所やパイプの中でも撮影ができる。
5. 線源容器のガンマ線の遮蔽方式には、シャッター方式と迷路方式がある。
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F形の照射装置は、運搬用取っ手を備え、操作者が持ち運びできるようにした携帯式装置である。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の取扱いに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 照射装置を設置するときは、線源容器を被写体の近くの平らな場所に水平に置き、照射管を取り付けた伝送管を線源容器の前部の所定の位置に取り付ける。
2. 伝送管や操作管を設置するときは、できるだけ真っすぐに伸ばした状態で設置し、曲げるときはできるだけ大きな輪を描くようにする。
3. 操作管を線源容器に取り付けるときは、線源容器後部の線源ホルダーの接続金具にレリーズワイヤを確実に接続してから、操作管を取り付ける。
4. 撮影が終了したときは、速やかに線源を線源容器に格納してから、撮影済みのフィルムを被写体から取り出す。
5. 線源を線源容器に格納したら、線源脱落防止装置を作動させて線源ホルダーを固定した後、線源容器から伝送管と操作管を取り外す。
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線源を線源容器に格納したら、線源脱落防止装置を作動させて線源ホルダーを固定した後、線源容器から伝送管と操作管を取り外す。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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詳細
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1. 1年後
2. 2年後
3. 4年後
4. 8年後
5. 16年後
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2年後
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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あるエネルギーのガンマ線に対する半価層が5 mm の遮蔽板P、10 mm の遮蔽板Q、15 mm の遮蔽板Rがあり、板厚はともに10 mm である。
これらを用いた次のAからDの遮蔽体により、このガンマ線を遮蔽するとき、遮蔽効果の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 遮蔽板Pを2枚重ねた遮蔽体
B 遮蔽板Qを3枚重ねた遮蔽体
C 遮蔽板P1枚と遮蔽板Q1枚と遮蔽板R1枚を重ねた遮蔽体
D 遮蔽板Q2枚と遮蔽板R2枚を重ねた遮蔽体
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詳細
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1. A> C >D > B
2. A> D >C > B
3. B> A >C > D
4. B> C >D > A
5. C> D >A > B
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A> C >D > B
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線によるDNAの損傷と修復に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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1. 放射線によるDNAの損傷には、塩基損傷とDNA鎖切断がある。
2. 放射線によるDNA鎖切断のうち、2本鎖切断はDNA鎖の組換え現象が利用されるため、1本鎖切断に比べて容易に修復される。
3. 損傷を受けたDNAの修復が不完全で、細胞の生命の維持に決定的な損傷を残していれば、その細胞は死滅してしまう。
4. DNA鎖切断のうち、二重らせんの片方だけが切れる1本鎖切断の発生頻度は、両方が切れる2本鎖切断の発生頻度より高い。
5. 放射線により損傷を受けたDNAの修復が誤って行われると、突然変異を起こすことがある。
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放射線によるDNA鎖切断のうち、2本鎖切断はDNA鎖の組換え現象が利用されるため、1本鎖切断に比べて容易に修復される。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線感受性に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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1. 細胞周期のS期(DNA合成期)初期の細胞は、S期後期の細胞より放射線感受性が高い。
2. 細胞周期のG₁期(DNA合成準備期)後期の細胞は、G₂期(分裂準備期)初期の細胞より放射線感受性が低い。
3. 皮膚の基底細胞層は、角質層より放射線感受性が高い。
4. 小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が低い。
5. 神経組織の放射線感受性は成人では低いが、胎児では高い時期がある。
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細胞周期のG₁期(DNA合成準備期)後期の細胞は、G₂期(分裂準備期)初期の細胞より放射線感受性が低い。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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生体に対する放射線効果に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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1. 酸素増感比(OER)は、生体内に酸素が存在しない状態と存在する状態とで同じ生物効果を与える線量の比であり、酸素効果の大きさを表すときに用いられる。
2. 生物効果比(RBE)は、線質の異なる放射線を被ばくした各々の生物集団の生存率の比であり、線質の異なる放射線による生物効果を比較するときに用いられる。
3. 倍加線量は、放射線照射により、突然変異率を自然における値の2倍にする線量で、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい。
4. 線量率効果とは、同一線量の放射線を照射した場合でも、線量率の高低によって生物効果の大きさが異なることをいう。
5. ガンマ線及びエックス線では、放射線加重係数の値は1である。
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生物効果比(RBE)は、線質の異なる放射線を被ばくした各々の生物集団の生存率の比であり、線質の異なる放射線による生物効果を比較するときに用いられる。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線による生物効果に関する次の現象のうち、放射線の間接作用によって説明することができないものはどれか。
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詳細
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1. 生体中に存在する酸素の分圧が高くなると放射線の生物効果は増大する。
2. 温度が低下すると放射線の生物効果は減少する。
3. 生体中にシステイン、システアミンなどのSH基をもつ化合物が存在すると放射線の生物効果を軽減させる。
4. 溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は酵素の濃度に比例する。
5. 溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、酵素の濃度が減少するに従って、酵素の全分子のうち、不活性化される分子の占める割合は増大する。
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溶液中の酵素の濃度を変えて一定線量の放射線を照射するとき、不活性化される酵素の分子数は酵素の濃度に比例する。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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ヒトが一時に全身に放射線を被ばくした場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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1. 被ばくから死亡までの期間は、一般に、消化器官の障害による場合の方が、中枢神経系の障害による場合より短い。
2. 3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
3. 被ばくした全員が、60日以内に死亡する線量の最小値は、約4Gy である。
4. 半致死線量(LD50/60)に相当する線量の被ばくによる死亡は、主に消化器官の障害によるものである。
5. 10~15 Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に中枢神経系の障害によるものである。
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3~5Gy 程度の被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線被ばくによる白内障に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 白内障は、潜伏期が2~4週間程度で、早期影響に分類される。
2. 水晶体前面の上皮は、再生系組織である。
3. 白内障の潜伏期の長さは、被ばく線量に依存しない。
4. 白内障は、確率的影響である。
5. 白内障発生のしきい線量は、急性被ばくでも慢性被ばくでも変わらない。
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水晶体前面の上皮は、再生系組織である。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 末梢血液中の血球数の減少は、被ばく量が1 Gy 程度までは認められない。
2. 造血器官である骨髄のうち、脊椎の中にあり、造血幹細胞の分裂頻度がきわめて高いものは脊髄である。
3. 末梢血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。
4. 末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。
5. 末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
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末梢血液中のリンパ球以外の白血球は、被ばく直後一時的に増加することがある。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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胎内被ばくに関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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1. 着床前期の被ばくでは胚の死亡が起こることがあるが、被ばくしても生き残り、発育を続けて出生した子供には、被ばくによる影響はみられない。
2. 胎児期の被ばくでは、出生後、精神発達遅滞がみられることがある。
3. 胎内被ばくにより胎児に生じる奇形は、確定的影響に分類される。
4. 胎内被ばくのうち、奇形の発生するおそれが最も大きいのは、胎児期の被ばくである。
5. 胎児は成人に比べて放射線による発がんの感受性が高く、胎児期の被ばくによって、出生児の発がんのリスクが高まる。
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胎内被ばくのうち、奇形の発生するおそれが最も大きいのは、胎児期の被ばくである。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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次のAからDの放射線による身体的影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 白血病
B 永久不妊
C 放射線宿酔
D 再生不良性貧血
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詳細
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1. A,B,D
2. A,C
3. A,D
4. B,C
5. B,C,D
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B,C,D
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年4月) |
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放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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1. 確率的影響では、被ばくした集団中の影響の発生確率は、被ばく線量の増加とともに増加する。
2. 確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が、シグモイド曲線で示される。
3. 遺伝的影響は、確率的影響に分類される。
4. 確定的影響の発生確率は、実効線量により評価される。
5. 放射線の被ばくによる皮膚炎は確定的影響に分類される。
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確定的影響の発生確率は、実効線量により評価される。
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