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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の構造に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. コリメーターは、伝送管の先端に取り付け、線源ホルダーが伝送管の先端に到達したときにこれを停止させるためのものである。
2. 線源ホルダーは、通常、数珠玉状の合金製遮蔽材の先端部分にガンマ線源カプセルを収める容器が取り付けられた、フレキシブルなホルダーである。
3. 操作器は、線源の送出しなどの操作を遠隔的に行うためのもので、電動用には線源の位置を示す装置が付いているが、手動用には付いていない。
4. 伝送管は、鋼やリン青銅の線を螺旋状に巻いたフレキシブルな管で、操作器に接続する。
5. 警報装置は、照射装置に設けられたシャッターが閉じられたときに、その状態を周知させるためのものである。
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線源ホルダーは、通常、数珠玉状の合金製遮蔽材の先端部分にガンマ線源カプセルを収める容器が取り付けられた、フレキシブルなホルダーである。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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透過写真撮影用ガンマ線照射装置の種類又は形式に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 単一方向照射式の照射装置は、線源容器から離れた高所やパイプの中でも撮影ができる。
2. F形の照射装置は、運搬用取っ手を備え、操作者が持ち運びできるようにした携帯式装置である。
3. P形の照射装置は、固定式又は特定の範囲でだけ移動できるようにした据置式装置である。
4. M形の照射装置は、移動回転半径が3 m 以下の車輪、固定装置及びつり金具を備えた移動式装置である。
5. 線源送出し照射式(線源送出し方式)の照射口には、通常、シャッターが備えられており、撮影時のみシャッターを開きガンマ線を照射する。
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M形の照射装置は、移動回転半径が3 m 以下の車輪、固定装置及びつり金具を備えた移動式装置である。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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線源送出し方式の透過写真撮影用ガンマ線照射装置の取扱い・点検に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 照射装置を設置するときは、線源容器を被写体の近くの平らな場所に水平に置き、照射管を取り付けた伝送管を線源容器の前部の所定の位置に取り付ける。
2. 伝送管を設置するときは、できるだけ真っ直ぐに伸ばした状態で設置し、曲げるときはできるだけ大きな輪を描くようにする。
3. 操作管を線源容器に取り付けるときは、線源容器後部の線源ホルダーの接続金具にレリーズワイヤを確実に接続してから、操作管を取り付ける。
4. 撮影が終了したときは、速やかに撮影済みのフィルムを被写体から取り出してから、線源を線源容器に格納する。
5. 作業終了後は、線源の格納状態や線源脱落防止装置の作動状況を点検するとともに、線源容器表面の漏れ線量率を測定してから運搬容器に収納する。
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撮影が終了したときは、速やかに撮影済みのフィルムを被写体から取り出してから、線源を線源容器に格納する。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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最初362 GBq であった放射性核種(半減期74日)の333日後のおよその強度は、次のうちどれか。
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詳細
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1. 8 GBq
2. 10 GBq
3. 12 GBq
4. 14 GBq
5. 16 GBq
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16 GBq
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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単一エネルギーの細い線束のガンマ線に対する鋼板の半価層の厚さをhとし、1/10価層の厚さをH とするとき、両者の関係を表す近似式として、適切なものは次のうちどれか。
ただし、loge 2= 0.69 loge 5=1.61として計算するものとする。
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詳細
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1. H ≒1.6h
2. H ≒2.3h
3. H ≒3.3h
4. H ≒4.4h
5. H ≒5.0h
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H ≒3.3h
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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放射線感受性に関する次の記述のうち、ベルゴニー・トリボンドーの法則に従っていないものはどれか。
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詳細
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1. 皮膚の基底細胞層は、角質層より感受性が高い。
2. 小腸の腺窩細胞(クリプト細胞)は、絨毛先端部の細胞より感受性が高い。
3. リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢血液中においても感受性が高い。
4. 骨組織は、一般に放射線感受性が低いが、小児では比較的高い。
5. 神経組織から成る脳の放射線感受性は、成人では低いが、胎児では高い時期がある。
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リンパ球は、骨髄中だけでなく、末梢血液中においても感受性が高い。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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生体に対する放射線効果に関する次のAからDの記述のうち、誤っているものの組合せは次のうちどれか。
A 細胞の放射線感受性の指標として用いられる平均致死線量は、細胞の生存率曲線においてその細胞集団のうち半数の細胞を死滅させる線量である。
B 半致死線量は、被ばくした集団の全ての個体が一定の期間内に死亡する最小線量の50%に相当する線量である。
C 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が大きいほど遺伝的影響は起こりにくい。
D 線量率効果とは、同じ線量を照射する場合に、線量率を低くすると、生物効果が小さくなることをいう。
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詳細
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1. A,B
2. A,C
3. B,C
4. B,D
5. C,D
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A,B
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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組織・器官について、その放射線感受性の高い順に並べたものは、次のうちどれか。
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詳細
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1. 筋肉、甲状腺、骨髄
2. 筋肉、小腸粘膜、甲状腺
3. 甲状腺、小腸粘膜、汗腺
4. 甲状腺、リンパ組織、筋肉
5. 小腸粘膜、汗腺、筋肉
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小腸粘膜、汗腺、筋肉
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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生物効果比(RBE)に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A RBEは、基準放射線と問題にしている放射線について、各々の同一線量を被ばくしたときの集団の生存率の比である。
B RBEを求めるときの基準放射線としては、通常、アルファ線が用いられる。
C RBEの値は、同じ線質の放射線であっても、着目する生物効果、線量率などの条件によって異なる。
D RBEは放射線の線エネルギー付与(LET)の増加とともに増大し、100 keV/μm 付近で最大値を示すが、更にLETが大きくなるとRBEは減少していく。
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詳細
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1. A,B
2. A,C
3. B,C
4. B,D
5. C,D
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C,D
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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放射線の晩発影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 晩発影響である白血病の潜伏期は、その他のがんに比べて一般に短い。
2. 晩発影響には、その重篤度が、被ばく線量に依存するものとしないものがある。
3. 晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。
4. 晩発影響には、確率的影響に分類されるものと、確定的影響に分類されるものがある。
5. 再生不良性貧血は、晩発影響である。
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晩発影響に共通する特徴は、影響を発生させる被ばく線量に、しきい値が無いことである。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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放射線による身体的影響に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 3~5Gy 程度の全身急性被ばくによる死亡は、主に造血器官の障害によるものである。
2. 放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
3. 放射線による不妊は、早期影響に分類される。
4. 白血病以外の放射線による発がんは、一般に、がん好発年齢に達したころから増加するので、被ばく時の年齢が若いほど潜伏期が長くなる。
5. 放射線による白血病は、被ばく線量が大きくなるほど潜伏期が短くなる。
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放射線により眼の角膜上皮細胞に障害を受けると、白内障が発生する。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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放射線による遺伝的影響等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 胎児期に被ばくし、成長した子供には、その後に遺伝的影響を起こすことはない。
2. 生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。
3. 親の体細胞に突然変異が生じると、子孫に遺伝的影響が生じる。
4. 生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。
5. 染色体異常の種類には、放射線を受けた細胞周期に応じて、フレームシフト、置換などがある。
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生殖細胞の突然変異には、遺伝子突然変異と染色体異常がある。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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皮膚が大量の放射線に被ばくした場合に見られる急性症状について、これらの症状を起こす線量の少ないものから順に並べたものは、次のうちどれか。
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詳細
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1. 脱毛、潰瘍、水疱
2. 脱毛、水疱、潰瘍
3. 水疱、脱毛、潰瘍
4. 水疱、潰瘍、脱毛
5. 潰瘍、水疱、脱毛
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脱毛、水疱、潰瘍
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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胎内被ばくに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 着床前期に被ばくして生き残った胎児には、出生後、精神発達遅滞がみられる。
2. 器官形成期の被ばくは、胎児に奇形が生じるおそれがある。
3. 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる精神発達遅滞は、確率的影響に分類される。
4. 胎内被ばくを受け出生した子供にみられる発育遅延は、確率的影響に分類される。
5. 胎内被ばくによる奇形の発生のしきい線量は、ヒトでは約5Gy である。
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器官形成期の被ばくは、胎児に奇形が生じるおそれがある。
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ガンマ線透過写真撮影作業主任者(令和6年10月) |
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放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 確率的影響では、被ばく線量が増加すると、影響の重篤度が増す。
2. 確定的影響では、被ばく線量と影響の発生確率との関係が指数関数で示される。
3. 確率的影響の発生確率は、等価線量により評価される。
4. 遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
5. しきい線量は、確定的影響には存在するが、確率的影響には存在しない。
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しきい線量は、確定的影響には存在するが、確率的影響には存在しない。
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