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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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常時10人以上の労働者を使用する事業場において、労働基準法に定める妊産婦等に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
ただし、労使協定とは、「労働者の過半数で組織する労働組合(その労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者)と使用者との書面による協定」をいい、また、管理監督者等とは、「監督又は管理の地位にある者等、労働時間、休憩及び休日に関する規定の適用除外者」をいう。
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詳細
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1. 時間外・休日労働に関する労使協定を締結し、これを所轄労働基準監督署長に届け出ている場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、時間外・休日労働をさせてはならない。
2. 1か月単位の変形労働時間制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間及び1日8時間を超えて労働させてはならない。
3. 1年単位の変形労働時間制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間及び1日8時間を超えて労働させてはならない。
4. 妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、深夜業をさせてはならない。
5. 生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。
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妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、深夜業をさせてはならない。
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27 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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年次有給休暇(以下「休暇」という。)に関する次の記述のうち、労働基準法上、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 法令に基づく育児休業又は介護休業で休業した期間は、出勤率の算定に当たっては、全労働日から除外して算出することができる。
2. 休暇の期間については、原則として、最低賃金又は平均賃金の100分の60の額の手当を支払わなければならない。
3. 労働者の過半数で組織する労働組合(その労働組合がない場合は労働者の過半数を代表する者)と使用者との書面による協定により休暇を与える時季に関する定めをした場合は、休暇のうち3日を超える部分については、その定めにより休暇を与えることができる。
4. 休暇の請求権は、これを1年間行使しなければ時効によって消滅する。
5. 一週間の所定労働時間が25時間で、一週間の所定労働日数が4日である労働者であって、雇入れの日から起算して3年6か月間継続勤務し、直近の1年間に、全労働日の8割以上出勤したものには、継続し、又は分割した10労働日の休暇を新たに与えなければならない。
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一週間の所定労働時間が25時間で、一週間の所定労働日数が4日である労働者であって、雇入れの日から起算して3年6か月間継続勤務し、直近の1年間に、全労働日の8割以上出勤したものには、継続し、又は分割した10労働日の休暇を新たに与えなければならない。
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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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在室者が12人の事務室において、二酸化炭素濃度を1,000ppm以下に保つために最小限必要な換気量の値(m³/h)に最も近いものは次のうちどれか。
ただし、在室者が呼出する二酸化炭素量は1人当たり0.018m³/h、外気の二酸化炭素濃度は 400ppmとする。
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詳細
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1. 160
2. 220
3. 260
4. 360
5. 390
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360
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29 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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厚生労働省の「労働者の心の健康の保持増進のための指針」において、心の健康づくり計画の実施に当たって推進すべきこととされている四つのメンタルヘルスケアに該当しないものは、次のうちどれか。
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詳細
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1. 労働者自身がストレスや心の健康について理解し、自らのストレスの予防や対処を行うセルフケア
2. 職場の同僚がメンタルヘルス不調の労働者の早期発見、相談への対応を行うとともに管理監督者に情報提供を行う同僚によるケア
3. 管理監督者が、職場環境等の改善や労働者からの相談への対応を行うラインによるケア
4. 産業医、衛生管理者等が、心の健康づくり対策の提言や推進を行うとともに、労働者及び管理監督者に対する支援を行う事業場内産業保健スタッフ等によるケア
5. メンタルヘルスケアに関する専門的な知識を有する事業場外の機関及び専門家を活用し支援を受ける事業場外資源によるケア
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職場の同僚がメンタルヘルス不調の労働者の早期発見、相談への対応を行うとともに管理監督者に情報提供を行う同僚によるケア
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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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厚生労働省の「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」において、快適な職場環境の形成のための措置の実施に関し、考慮すべき事項とされていないものは次のうちどれか。
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詳細
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1. 継続的かつ計画的な取組
2. 経営者の意向の反映
3. 労働者の意見の反映
4. 個人差への配慮
5. 潤いへの配慮
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経営者の意向の反映
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31 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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一次救命処置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 傷病者の肩を軽くたたきながら「大丈夫ですか?」と呼びかけて、反応がない場合は、その場で大声で叫んで周囲の注意を喚起し、応援を呼ぶ。
2. 傷病者に反応がなく、周囲に協力者がいる場合は、119 番通報やAEDの手配を依頼する。
3. 口対口人工呼吸は、傷病者の鼻をつまみ、1回の吹き込みに約3秒かけて傷病者の胸の盛り上がりが確認できる程度まで吹き込む。
4. 胸骨圧迫は、胸が約5cm沈む強さで、1分間に100〜120回のテンポで行う。
5. AEDを用いた場合、電気ショックを行った後や電気ショックは不要とメッセージがあったときには、胸骨圧迫を再開し心肺蘇生を続ける。
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口対口人工呼吸は、傷病者の鼻をつまみ、1回の吹き込みに約3秒かけて傷病者の胸の盛り上がりが確認できる程度まで吹き込む。
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32 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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骨折及びその救急処置に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。
2. 骨が1か所で折れている状態を単純骨折といい、骨が2か所以上で折れたり、砕けている部分のある状態を複雑骨折という。
3. 骨折部の固定のため副子を手や足に当てるときは、手先や足先が副子の先端から出るようにする。
4. 皮膚から突出している骨は、直ちに皮下に戻すようにする。
5. 脊髄損傷が疑われる負傷者を搬送させる必要があるときは、硬い板の上に乗せてはならない。
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骨にひびの入った状態を不完全骨折といい、骨が完全に折れている状態を完全骨折という。
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33 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 毒素型食中毒は、食物に付着した細菌により産生された毒素によって起こる食中毒で、ボツリヌス菌によるものなどがある。
2. 感染型食中毒は、食物に付着している細菌そのものの感染によって起こる食中毒で、サルモネラ菌によるものなどがある。
3. O-157やO-111は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、腹痛や出血を伴う水様性の下痢などを起こす。
4. ノロウイルスの殺菌には、エタノールはあまり効果がなく、煮沸消毒又は塩素系の消毒剤が効果的である。
5. 魚、チーズなどに含まれるヒスチジンが細菌により分解されて生成するヒスタミンは、加熱により分解される。
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魚、チーズなどに含まれるヒスチジンが細菌により分解されて生成するヒスタミンは、加熱により分解される。
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34 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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メタボリックシンドローム診断基準に関する次の文中の 内に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、正しいものは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
「日本人のメタボリックシンドローム診断基準で、腹部肥満([ A ]脂肪の蓄積)とされるのは、腹囲が男性では[ B ]cm以上、女性では[ C ]cm以上の場合である。」
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詳細
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1. A:内臓 B:85 C:90
2. A:内臓 B:90 C:85
3. A:皮下 B:85 C:90
4. A:皮下 B:90 C:85
5. A:体 B:95 C:90
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A:内臓 B:85 C:90
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35 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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呼吸に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 呼吸運動は、主として肋間筋、横隔膜などの呼吸筋によって胸郭内容積を周期的に増減し、それに伴って肺を伸縮させることにより行われる。
2. 胸郭内容積が増し、内圧が低くなるにつれ、鼻腔、気管などの気道を経て肺内へ流れ込む空気が吸気である。
3. 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換を外呼吸という。
4. 通常の呼吸の場合の呼気には、酸素が約16%、二酸化炭素が約4%、それぞれ含まれる。
5. 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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心臓の働きと血液の循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 心臓の中にある洞結節(洞房結節)で発生した刺激が、刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、心臓は規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
2. 体循環は、左心室から大動脈に入り、毛細血管を経て静脈血となり右心房に戻ってくる血液の循環である。
3. 肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。
4. 心臓の拍動は、自律神経の支配を受けている。
5. 大動脈及び肺静脈を流れる血液は、酸素に富む動脈血である。
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肺循環は、右心室から肺静脈を経て肺の毛細血管に入り、肺動脈を通って左心房に戻る血液の循環である。
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37 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 神経系は、中枢神経系と末梢神経系に大別され、中枢神経系は脳と脊髄から成る。
2. 大脳の髄質は、神経細胞の細胞体が集合した灰白質で、感覚、運動、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
3. 神経系を構成する基本的な単位である神経細胞は、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成り、ニューロンともいわれる。
4. 交感神経系は、身体の機能をより活動的に調節する働きがあり、心拍数を増加したり、消化管の運動を抑制する。
5. 体性神経には、感覚器官からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの命令を運動器官に伝える運動神経がある。
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大脳の髄質は、神経細胞の細胞体が集合した灰白質で、感覚、運動、思考などの作用を支配する中枢として機能する。
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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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次のAからDの消化酵素について、蛋白質の消化に関与しているものの組合せは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
A リパーゼ
B ペプシン
C アミラーゼ
D トリプシン
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詳細
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1. A, B
2. A, C
3. B, C
4. B, D
5. C, D
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B, D
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39 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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腎臓又は尿に関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
A 腎機能が正常な場合、糖はボウマン囊中に濾し出されないので尿中には排出されない。
B 腎機能が正常な場合、大部分の蛋白質はボウマン囊中に濾し出されるが、尿細管でほぼ100%再吸収されるので尿中にはほとんど排出されない。
C 尿は淡黄色の液体で、固有の臭気を有し、通常、弱酸性である。
D 尿素窒素(BUN)は、腎臓から排泄される老廃物の一種で、腎臓の働きが低下すると尿中に排泄されず、血液中の値が高くなる。
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詳細
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1. A, B
2. A, C
3. A, D
4. B, C
5. C, D
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A, B
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40 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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血液に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
2. 血漿中の水溶性蛋白質であるフィブリンがフィブリノーゲンに変化する現象が、血液の凝集反応である。
3. 赤血球は、損傷部位から血管外に出ると、血液凝固を促進させる物質を放出する。
4. 血液中に占める白血球の容積の割合をヘマトクリットといい、感染や炎症があると増加する。
5. 血小板は、体内に侵入してきた細菌やウイルスを貪食する働きがある。
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血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
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41 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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視覚に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
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詳細
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1. 眼は、周りの明るさによって瞳孔の大きさが変化して眼に入る光量が調節され、暗い場合には瞳孔が広がる。
2. 眼は、硝子体の厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜の上に像を結ぶようにしている。
3. 角膜が歪んでいたり、表面に凹凸があるために、眼軸などに異常がなくても、物体の像が網膜上に正しく結ばないものを乱視という。
4. 網膜には、明るい所で働き色を感じる錐状体と、暗い所で働き弱い光を感じる杆状体の2種類の視細胞がある。
5. ヒトの眼をカメラに例えると、虹彩は、しぼりの働きをする。
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眼は、硝子体の厚さを変えることにより焦点距離を調節して網膜の上に像を結ぶようにしている。
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42 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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ホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
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詳細
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1. コルチゾール ―― 副腎皮質 ―― 血糖量の増加
2. メラトニン ――― 副腎髄質 ―― 体液中の塩類バランスの調節
3. パラソルモン ―― 副甲状腺 ―― 体内のカルシウム量の調節
4. インスリン ――― 膵臓 ―――― 血糖量の減少
5. グルカゴン ――― 膵臓 ―――― 血糖量の増加
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メラトニン ――― 副腎髄質 ―― 体液中の塩類バランスの調節
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43 |
第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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代謝に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
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詳細
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1. 代謝において、細胞に取り入れられた体脂肪やグリコーゲンなどが分解されてエネルギーを発生し、ATPが合成されることを同化という。
2. 代謝において、体内に摂取された栄養素が、種々の化学反応によって、ATPに蓄えられたエネルギーを用いて、細胞を構成する蛋白質などの生体に必要な物質に合成されることを異化という。
3. 基礎代謝は、心臓の拍動、呼吸運動、体温保持などに必要な代謝で、基礎代謝量は、睡眠・横臥・安静時の測定値で表される。
4. エネルギー代謝率は、一定時間中に体内で消費された酸素と排出された二酸化炭素の容積比で表される。
5. エネルギー代謝率の値は、体格、性別などの個人差による影響は少なく、同じ作業であれば、ほぼ同じ値となる。
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エネルギー代謝率の値は、体格、性別などの個人差による影響は少なく、同じ作業であれば、ほぼ同じ値となる。
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第一種衛生管理者(平成30年10月) |
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ストレスに関する次のAからDの記述について、誤っているものの組合せは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
A 外部環境からの刺激すなわちストレッサーは、その形態や程度にかかわらず、自律神経系と内分泌系を介して、心身の活動を抑圧する。
B ストレス反応には、ノルアドレナリン、アドレナリンなどのカテコールアミンや副腎皮質ホルモンが深く関与している。
C ストレスにより、自律神経系と内分泌系のバランスが崩れ、精神神経科的疾患、内科的疾患などを招く場合がある。
D ストレス反応には、個人差がほとんどない。
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詳細
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1. A, B
2. A, D
3. B, C
4. B, D
5. C, D
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A, D
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