26 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
労働基準法に定める妊産婦等に関する次の記述のうち、法令上、誤っているものはどれか。
ただし、常時使用する労働者数が10人以上の規模の事業場の場合とし、管理監督者等とは、「監督又は管理の地位にある者等、労働時間、休憩及び休日に関する規定の適用除外者」をいうものとする。
|
詳細
|
1. 時間外・休日労働に関する協定を締結し、これを所轄労働基準監督署長に届け出ている場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、時間外・休日労働をさせてはならない。
2. 1か月単位の変形労働時間制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間、1日8時間を超えて労働させてはならない。
3. 1年単位の変形労働時間制を採用している場合であっても、妊産婦が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、1週40時間、1日8時間を超えて労働させてはならない。
4. 妊娠中の女性が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、他の軽易な業務に転換させなければならない。
5. 生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない。
|
妊娠中の女性が請求した場合には、管理監督者等の場合を除き、他の軽易な業務に転換させなければならない。
|
27 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
週所定労働時間が25時間、週所定労働日数が4日である労働者であって、雇入れの日から起算して3年6か月継続勤務したものに対して、その後1年間に新たに与えなければならない年次有給休暇日数として、法令上、正しいものは次のうちどれか。
ただし、その労働者はその直前の1年間に全労働日の8割以上出勤したものとする。
|
詳細
|
1. 8日
2. 10日
3. 12日
4. 14日
5. 16日
|
10日
|
28 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
厚生労働省の「職場における受動喫煙防止のためのガイドライン」において、「喫煙専用室」を設置する場合に満たすべき事項として定められていないものは、次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 喫煙専用室の出入口において、室外から室内に流入する空気の気流が、0.2m/s以上であること。
2. 喫煙専用室のたばこの煙が室内から室外に流出しないよう、喫煙専用室は、壁、天井等によって区画されていること。
3. 喫煙専用室の出入口における室外から室内に流入する空気の気流について、6か月以内ごとに1回、定期に測定すること。
4. 喫煙専用室のたばこの煙が屋外又は外部の場所に排気されていること。
5. 喫煙専用室の出入口の見やすい箇所に必要事項を記載した標識を掲示すること。
|
喫煙専用室の出入口における室外から室内に流入する空気の気流について、6か月以内ごとに1回、定期に測定すること。
|
29 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
厚生労働省の「事業者が講ずべき快適な職場環境の形成のための措置に関する指針」において、快適な職場環境の形成のための措置の実施に関し、考慮すべき事項とされていないものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 継続的かつ計画的な取組
2. 快適な職場環境の基準値の達成
3. 労働者の意見の反映
4. 個人差への配慮
5. 潤いへの配慮
|
快適な職場環境の基準値の達成
|
30 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
厚生労働省の「職場における腰痛予防対策指針」に基づく腰痛予防対策に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 腰部保護ベルトは、重量物取扱い作業に従事する労働者全員に使用させるようにする。
2. 重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の男性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、体重のおおむね50%以下となるようにする。
3. 重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の女性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとする。
4. 重量物取扱い作業に常時従事する労働者に対しては、当該作業に配置する際及びその後1年以内ごとに1回、定期に、医師による腰痛の健康診断を行う。
5. 立ち作業の場合は、身体を安定に保持するため、床面は弾力性のない硬い素材とし、クッション性のない作業靴を使用する。
|
重量物取扱い作業の場合、満18歳以上の女性労働者が人力のみにより取り扱う物の重量は、男性が取り扱うことのできる重量の60%位までとする。
|
スポンサー
|
31 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
虚血性心疾患に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 虚血性心疾患は、門脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。
2. 虚血性心疾患発症の危険因子には、高血圧、喫煙、脂質異常症などがある。
3. 虚血性心疾患は、心筋の一部分に可逆的な虚血が起こる狭心症と、不可逆的な心筋壊死が起こる心筋梗塞とに大別される。
4. 心筋梗塞では、突然激しい胸痛が起こり、「締め付けられるように痛い」、「胸が苦しい」などの症状が長時間続き、1時間以上になることもある。
5. 狭心症の痛みの場所は、心筋梗塞とほぼ同じであるが、その発作が続く時間は、通常数分程度で、長くても15分以内におさまることが多い。
|
虚血性心疾患は、門脈による心筋への血液の供給が不足したり途絶えることにより起こる心筋障害である。
|
32 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
メタボリックシンドロームの診断基準に関する次の文中の[ ]内に入れるAからCの語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。
「日本では、内臓脂肪の蓄積があり、かつ、血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール)、[ A ]、[ B ]の三つのうち[ C ]が基準値から外れている場合にメタボリックシンドロームと診断される。」
|
詳細
|
1. 血圧 空腹時血糖 いずれか一つ
2. 血圧 空腹時血糖 二つ以上
3. γ-GTP 空腹時血糖 二つ以上
4. γ-GTP 尿蛋白 いずれか一つ
5. γ-GTP 尿蛋白 二つ以上
|
血圧 空腹時血糖 二つ以上
|
33 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
労働衛生管理に用いられる統計に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. ある事象と健康事象との間に、統計上、一方が多いと他方も多いというような相関関係が認められたとしても、それらの間に因果関係があるとは限らない。
2. 集団を比較する場合、調査の対象とした項目のデータの平均値が等しくても分散が異なっていれば、異なった特徴をもつ集団であると評価される。
3. 健康管理統計において、ある時点での検査における有所見者の割合を有所見率といい、一定期間において有所見とされた人の割合を発生率という。
4. 生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのばらつきの程度は、平均値や最頻値によって表される。
5. 静態データとは、ある時点の集団に関するデータであり、動態データとは、ある期間の集団に関するデータである。
|
生体から得られたある指標が正規分布である場合、そのばらつきの程度は、平均値や最頻値によって表される。
|
34 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
食中毒に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 毒素型食中毒は、食物に付着した細菌により産生された毒素によって起こる食中毒で、ボツリヌス菌によるものがある。
2. 感染型食中毒は、食物に付着した細菌そのものの感染によって起こる食中毒で、サルモネラ菌によるものがある。
3. O-157は、ベロ毒素を産生する大腸菌で、腹痛や出血を伴う水様性の下痢などを起こす。
4. ノロウイルスによる食中毒は、冬季に集団食中毒として発生することが多く、潜伏期間は、1~2日間である。
5. 腸炎ビブリオ菌は、熱に強い。
|
腸炎ビブリオ菌は、熱に強い。
|
35 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
呼吸に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 呼吸は、胸膜が運動することで胸腔内の圧力を変化させ、肺を受動的に伸縮させることにより行われる。
2. 肺胞内の空気と肺胞を取り巻く毛細血管中の血液との間で行われるガス交換は、内呼吸である。
3. 成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴、発熱などによって増加する。
4. チェーンストークス呼吸とは、肺機能の低下により呼吸数が増加した状態をいい、喫煙が原因となることが多い。
5. 身体活動時には、血液中の窒素分圧の上昇により呼吸中枢が刺激され、1回換気量及び呼吸数が増加する。
|
成人の呼吸数は、通常、1分間に16~20回であるが、食事、入浴、発熱などによって増加する。
|
スポンサー
|
36 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
心臓及び血液循環に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 心臓は、自律神経の中枢で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
2. 肺循環により左心房に戻ってきた血液は、左心室を経て大動脈に入る。
3. 大動脈を流れる血液は動脈血であるが、肺動脈を流れる血液は静脈血である。
4. 心臓の拍動による動脈圧の変動を末梢の動脈で触知したものを脈拍といい、一般に、手首の橈骨動脈で触知する。
5. 心筋は不随意筋であるが、骨格筋と同様に横紋筋に分類される。
|
心臓は、自律神経の中枢で発生した刺激が刺激伝導系を介して心筋に伝わることにより、規則正しく収縮と拡張を繰り返す。
|
37 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
体温調節に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 体温調節中枢は、脳幹の延髄にある。
2. 暑熱な環境においては、内臓の血流量が増加し体内の代謝活動が亢進する
3. ことにより、人体からの熱の放散が促進される。
4. 体温調節のように、外部環境が変化しても身体内部の状態を一定に保つ生体の仕組みを同調性といい、筋肉と神経系により調整されている。
5. 計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。
|
計算上、体重70kgの人の体表面から10gの汗が蒸発すると、体温が約1℃下がる。
|
38 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
ヒトのホルモン、その内分泌器官及びそのはたらきの組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。
ホルモン 内分泌器官 はたらき
|
詳細
|
1. ガストリン 胃 胃酸分泌刺激
2. アルドステロン 副腎皮質 体液中の塩類バランスの調節
3. パラソルモン 副甲状腺 血中のカルシウム量の調節
4. コルチゾール 膵臓 血糖量の増加
5. 副腎皮質刺激 下垂体 副腎皮質の活性化 ホルモン
|
コルチゾール 膵臓 血糖量の増加
|
39 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
腎臓又は尿に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 血中の老廃物は、尿細管からボウマン嚢に濾し出される。
2. 血中の蛋白質は、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
3. 血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
4. 原尿中に濾し出された電解質の多くは、ボウマン嚢から血中に再吸収される。
5. 原尿中に濾し出された水分の大部分は、そのまま尿として排出される。
|
血中のグルコースは、糸球体からボウマン嚢に濾し出される。
|
40 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
耳とその機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 耳は、聴覚と平衡感覚をつかさどる器官で、外耳、中耳及び内耳の三つの部位に分けられる。
2. 耳介で集められた音は、鼓膜を振動させ、その振動は耳小骨によって増幅され、内耳に伝えられる。
3. 内耳は、前庭、半規管及び蝸牛(うずまき管)の三つの部位からなり、前庭と半規管が平衡感覚、蝸牛が聴覚をそれぞれ分担している。
4. 半規管は、体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は、体の回転の方向や速度を感じる。
5. 鼓室は、耳管によって咽頭に通じており、その内圧は外気圧と等しく保たれている。
|
半規管は、体の傾きの方向や大きさを感じ、前庭は、体の回転の方向や速度を感じる。
|
スポンサー
|
41 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
神経系に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 神経細胞(ニューロン)は、神経系を構成する基本的な単位で、通常、1個の細胞体、1本の軸索及び複数の樹状突起から成る。
2. 脊髄では、中心部が灰白質であり、その外側が白質である。
3. 大脳では、内側の髄質が白質であり、外側の皮質が灰白質である。
4. 体性神経には感覚器官からの情報を中枢に伝える感覚神経と、中枢からの命令を運動器官に伝える運動神経がある。
5. 交感神経系は、心拍数を増加し、消化管の運動を亢進する。
|
交感神経系は、心拍数を増加し、消化管の運動を亢進する。
|
42 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
血液に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 血液は、血漿成分と有形成分から成り、血漿成分は血液容積の約55%を占める。
2. 血漿中の蛋白質のうち、アルブミンは血液の浸透圧の維持に関与している。
3. 白血球のうち、好中球には、体内に侵入してきた細菌や異物を貪食する働きがある。
4. 血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。
5. 血液の凝固は、血漿中のフィブリノーゲンがフィブリンに変化し、赤血球などが絡みついて固まる現象である。
|
血小板のうち、リンパ球には、Bリンパ球、Tリンパ球などがあり、これらは免疫反応に関与している。
|
43 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
肝臓の機能として、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. コレステロールを合成する。
2. 尿素を合成する。
3. ビリルビンを分解する。
4. 胆汁を生成する。
5. 血液凝固物質や血液凝固阻止物質を合成する。
|
ビリルビンを分解する。
|
44 |
第一種衛生管理者(令和4年10月) |
|
脂肪の分解・吸収及び脂質の代謝に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 胆汁は、アルカリ性で、消化酵素は含まないが、食物中の脂肪を乳化させ、脂肪分解の働きを助ける。
2. 脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
3. 肝臓は、過剰な蛋白質及び糖質を中性脂肪に変換する。
4. コレステロールやリン脂質は、神経組織の構成成分となる。
5. 脂質は、糖質や蛋白質に比べて多くのATPを産生することができるので、エネルギー源として優れている。
|
脂肪は、膵臓から分泌される消化酵素である膵アミラーゼにより脂肪酸とグリセリンに分解され、小腸の絨毛から吸収される。
|