二級ボイラー技士(令和3年10月) | 解答一覧


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1 二級ボイラー技士(令和3年10月) 伝熱について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 温度の高い部分から低い部分に熱が移動する現象を伝熱という。

2. 伝熱作用は、熱伝導、熱伝達及び放射伝熱の三つに分けることができる。

3. 温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ、順次、熱が伝わる現象を熱伝達という。

4. 空間を隔てて相対している物体間に伝わる熱の移動を放射伝熱という。

5. 高温流体から固体壁を通して、低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過という。

温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ、順次、熱が伝わる現象を熱伝達という。

2 二級ボイラー技士(令和3年10月) 水管ボイラーと比較した丸ボイラーの特徴として、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 蒸気使用量の変動による水位変動が小さい。

2. 高圧のもの及び大容量のものには適さない。

3. 構造が簡単で、設備費が安く、取扱いが容易である。

4. 伝熱面積当たりの保有水量が少なく、破裂の際の被害が小さい。

5. 起動から所要蒸気発生までの時間が長い。

伝熱面積当たりの保有水量が少なく、破裂の際の被害が小さい。

3 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーに使用する計測器について、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. ブルドン管圧力計は、断面が扁平な管を円弧状に曲げたブルドン管に圧力が加わると、圧力の大きさに応じて円弧が広がることを利用している。

2. 差圧式流量計は、流体が流れている管の中に絞りを挿入すると、入口と出口との間に流量の二乗に比例する圧力差が生じることを利用している。

3. 容積式流量計は、ケーシングの中で、だ円形歯車を2個組み合わせ、これを流体の流れによって回転させると、流量が歯車の回転数に比例することを利用している。

4. 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。

5. マルチポート水面計は、金属製の箱に小さな丸い窓を配列し、円形透視式ガラスをはめ込んだもので、一般に使用できる圧力が平形透視式水面計より低い。

マルチポート水面計は、金属製の箱に小さな丸い窓を配列し、円形透視式ガラスをはめ込んだもので、一般に使用できる圧力が平形透視式水面計より低い。

4 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーに用いられるステーについて、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. 平鏡板は、圧力に対して強度が弱く変形しやすいので、大径のものや高い圧力を受けるものはステーによって補強する。

2. 棒ステーは、棒状のステーで、胴の長手方向(両鏡板の間)に設けたものを長手ステー、斜め方向(鏡板と胴板の間)に設けたものを斜めステーという。

3. 管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐため、管ステーの端部を板の外側へ10mm程度突き出す。

4. 管ステーは、煙管よりも肉厚の鋼管を管板に溶接又はねじ込みによって取り付ける。

5. ガセットステーは、平板によって鏡板を胴で支えるもので、溶接によって取り付ける。

管ステーを火炎に触れる部分にねじ込みによって取り付ける場合には、焼損を防ぐため、管ステーの端部を板の外側へ10mm程度突き出す。

5 二級ボイラー技士(令和3年10月) 次の文中の(   )内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、正しいものは( 1 )~( 5 )のうちどれか。

「ボイラーの胴の蒸気室の頂部に( A )を直接開口させると、水滴を含んだ蒸気が送気されやすいため、低圧ボイラーには、大径のパイプの( B )の多数の穴から蒸気を取り入れ、蒸気流の方向を変えて、胴内に水滴を流して分離する( C )が用いられる。」
詳細

1. A:主蒸気管  B:上面  C:沸水防止管

2. A:主蒸気管  B:上面  C:蒸気トラップ

3. A:給水内管  B:下面  C:気水分離器

4. A:給水内管  B:下面  C:沸水防止管

5. A:給水内管  B:下面  C:蒸気トラップ

A:主蒸気管  B:上面  C:沸水防止管


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6 二級ボイラー技士(令和3年10月) 鋳鉄製ボイラーについて、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 蒸気ボイラーの場合、その使用圧力は0.1MPa以下に限られる。

2. 暖房用蒸気ボイラーでは、重力循環式の場合、給水管はボイラー本体の安全低水面の位置に直接取り付ける。

3. ポンプ循環方式の蒸気ボイラーの場合、返り管は、安全低水面以下150mm以内の高さに取り付ける。

4. ウェットボトム式は、ボイラー底部にも水を循環させる構造となっている。

5. 鋼製ボイラーに比べ、熱による不同膨張によって割れが生じやすい。

暖房用蒸気ボイラーでは、重力循環式の場合、給水管はボイラー本体の安全低水面の位置に直接取り付ける。

7 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの吹出し装置について、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. 吹出し管は、ボイラー水の濃度を下げたり、沈殿物を排出するため、胴又はドラムに設けられる。

2. 吹出し弁には、スラッジなどによる故障を避けるため、玉形弁又はアングル弁が用いられる。

3. 最高使用圧力1MPa未満のボイラーでは、吹出し弁の代わりに吹出しコックが用いられることが多い。

4. 大形のボイラー及び高圧のボイラーには、2個の吹出し弁を直列に設け、ボイラーに近い方に急開弁、遠い方に漸開弁を取り付ける。

5. 連続吹出し装置は、ボイラー水の濃度を一定に保つように調節弁によって吹出し量を加減し、少量ずつ連続的に吹き出す装置である。

吹出し弁には、スラッジなどによる故障を避けるため、玉形弁又はアングル弁が用いられる。

8 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーのエコノマイザに関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  エコノマイザは、煙道ガスの余熱を回収して燃焼用空気の予熱に利用する装置である。
B  エコノマイザを設置すると、燃料の節約となり、ボイラー効率は向上するが、通風抵抗は増加する。
C  エコノマイザは、燃料の性状によっては低温腐食を起こすことがある。
D  エコノマイザを設置すると、乾き度の高い飽和蒸気を得ることができる。
詳細

1. A, B, C

2. A, C

3. A, D

4. B, C

5. B, C, D

B, C

9 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの自動制御について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. オンオフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。

2. ハイ・ロー・オフ動作による蒸気圧力制御は、蒸気圧力の変動によって、高燃焼、低燃焼又は燃焼停止のいずれかの状態をとる。

3. 比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。

4. 積分動作による制御は、偏差の時間積分値に比例して操作量を増減するように動作する制御である。

5. 微分動作による制御は、偏差が変化する速度に比例して操作量を増減するように動作する制御である。

比例動作による制御は、オフセットが現れた場合にオフセットがなくなるように動作する制御である。

10 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーのドラム水位制御について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 水位制御は、負荷の変動に応じて給水量を調節するものである。

2. 単要素式は、水位だけを検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。

3. 二要素式は、水位と蒸気流量を検出し、その変化に応じて給水量を調節する方式である。

4. 電極式水位検出器は、蒸気の凝縮によって検出筒内部の水の純度が高くなると、正常に作動しなくなる。

5. 熱膨張管式水位調整装置には、単要素式はあるが、二要素式はない。

熱膨張管式水位調整装置には、単要素式はあるが、二要素式はない。


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11 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの点火前の点検・準備について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 液体燃料の場合は油タンク内の油量を、ガス燃料の場合はガス圧力を調べ、適正であることを確認する。

2. 験水コックがある場合には、水部にあるコックを開けて、水が噴き出すことを確認する。

3. 圧力計の指針の位置を点検し、残針がある場合は予備の圧力計と取り替える。

4. 水位を上下して水位検出器の機能を試験し、給水ポンプが設定水位の上限において、正確に起動することを確認する。

5. 煙道の各ダンパを全開にしてファンを運転し、炉及び煙道内のプレパージを行う。

水位を上下して水位検出器の機能を試験し、給水ポンプが設定水位の上限において、正確に起動することを確認する。

12 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの水管理について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. マグネシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸マグネシウムの量に換算し、試料1リットル中のmg数で表す。

2. 水溶液が酸性かアルカリ性かは、水中の水素イオンと水酸化物イオンの量により定まる。

3. 常温(25℃)でpHが7は中性、7を超えるものはアルカリ性である。

4. 酸消費量は、水中に含まれる水酸化物、炭酸塩、炭酸水素塩などのアルカリ分の量を示すものである。

5. 酸消費量には、酸消費量(pH4.8)と酸消費量(pH8.3)がある。

マグネシウム硬度は、水中のカルシウムイオンの量を、これに対応する炭酸マグネシウムの量に換算し、試料1リットル中のmg数で表す。

13 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの酸洗浄に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  酸洗浄の使用薬品には、りん酸が多く用いられる。
B  酸洗浄は、酸によるボイラーの腐食を防止するため抑制剤(インヒビタ)を添加して行う。
C  薬液で洗浄した後は、中和防錆(せい)処理を行ってから、水洗する。
D  シリカ分の多い硬質スケールを酸洗浄するときは、所要の薬液で前処理を行い、スケールを膨潤させる。
詳細

1. A, B, C

2. A, B, D

3. A, C

4. B, D

5. B, C, D

B, D

14 二級ボイラー技士(令和3年10月) 油だきボイラーが運転中に突然消火する原因に関するAからDまでの記述で、正しいもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A  蒸気(空気)噴霧式バーナの場合、噴霧蒸気(空気)の圧力が高すぎる。
B  燃料油の温度が低すぎる。
C  燃料油弁を絞りすぎる。
D  炉内温度が高すぎる。
詳細

1. A, B

2. A, B, C

3. A, C

4. B, C, D

5. B, D

A, B, C

15 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーに給水するディフューザポンプの取扱いについて、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. メカニカルシール式の軸については、水漏れがないことを確認する。

2. 運転前に、ポンプ内及びポンプ前後の配管内の空気を十分に抜く。

3. 起動は、吐出し弁を全閉、吸込み弁を全開にした状態で行い、ポンプの回転と水圧が正常になったら吐出し弁を徐々に開き、全開にする。

4. 運転中は、振動、異音、偏心などの異常の有無及び軸受の過熱、油漏れなどの有無を点検する。

5. 運転を停止するときは、ポンプ駆動用電動機を止めた後、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にする。

運転を停止するときは、ポンプ駆動用電動機を止めた後、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にする。


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16 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの清缶剤について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 軟化剤は、ボイラー水中の硬度成分を不溶性の化合物(スラッジ)に変えるための薬剤である。

2. 軟化剤には、炭酸ナトリウム、りん酸ナトリウムなどがある。

3. 脱酸素剤は、ボイラー給水中の酸素を除去するための薬剤である。

4. 脱酸素剤には、タンニン、亜硫酸ナトリウム、ヒドラジンなどがある。

5. 低圧ボイラーの酸消費量付与剤としては、塩化ナトリウムが用いられる。

低圧ボイラーの酸消費量付与剤としては、塩化ナトリウムが用いられる。

17 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いについて、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. 点火後は、ボイラー本体に大きな温度差を生じさせないように、かつ、局部的な過熱を生じさせないように時間をかけ、徐々に昇圧する。

2. ボイラーをたき始めるとボイラー水の膨張により水位が上昇するので、2個の水面計の水位の動き具合に注意する。

3. 蒸気が発生し始め、白色の蒸気の放出を確認してから、空気抜弁を閉じる。

4. 圧力上昇中の圧力計の背面を点検のため指先で軽くたたくことは、圧力計を損傷するので行ってはならない。

5. 整備した直後のボイラーでは、使用開始後にマンホール、掃除穴などの蓋取付け部は、漏れの有無にかかわらず、昇圧中や昇圧後に増し締めを行う。

圧力上昇中の圧力計の背面を点検のため指先で軽くたたくことは、圧力計を損傷するので行ってはならない。

18 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの水面測定装置の取扱いについて、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 水面計の蒸気コック、水コックを閉じるときは、ハンドルを管軸に対し直角方向にする。

2. 水面計の機能試験は、毎日行う。

3. 水柱管の連絡管の途中にある止め弁は、誤操作を防ぐため、全開にしてハンドルを取り外しておく。

4. 水柱管の水側連絡管の取付けは、ボイラー本体から水柱管に向かって上がり勾配とする。

5. 水側連絡管のスラッジを排出するため、水柱管下部の吹出し管により、毎日1回吹出しを行う。

水面計の蒸気コック、水コックを閉じるときは、ハンドルを管軸に対し直角方向にする。

19 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーにおけるスケール及びスラッジの害として、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 熱の伝達を妨げ、ボイラーの効率を低下させる。

2. 炉筒、水管などの伝熱面を過熱させる。

3. 水管の内面に付着すると、水の循環を悪くする。

4. ボイラーに連結する管、コック、小穴などを詰まらせる。

5. ウォータハンマを発生させる。

ウォータハンマを発生させる。

20 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーにキャリオーバが発生した場合の処置として、最も適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. 燃焼量を下げる。

2. 主蒸気弁を急開して蒸気圧力を下げる。

3. ボイラー水位が高いときは、一部を吹出しする。

4. ボイラー水の水質試験を行う。

5. ボイラー水が過度に濃縮されたときは、吹出し量を増し、その分を給水する。

主蒸気弁を急開して蒸気圧力を下げる。


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21 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの液体燃料の供給装置について、適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. 燃料油タンクは、用途により貯蔵タンクとサービスタンクに分類される。

2. 貯蔵タンクには、自動油面調節装置を取り付ける。

3. サービスタンクの貯油量は、一般に最大燃焼量の2時間分程度とする。

4. 油ストレーナは、油中の土砂、鉄さび、ごみなどの固形物を除去するものである。

5. 油加熱器には、蒸気式と電気式がある。

貯蔵タンクには、自動油面調節装置を取り付ける。

22 二級ボイラー技士(令和3年10月) 重油に含まれる成分などによる障害について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 残留炭素分が多いほど、ばいじん量は増加する。

2. 水分が多いと、熱損失が増加する。

3. 硫黄分は、主にボイラーの伝熱面に高温腐食を起こす。

4. 灰分は、ボイラーの伝熱面に付着し、伝熱を阻害する。

5. スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる。

硫黄分は、主にボイラーの伝熱面に高温腐食を起こす。

23 二級ボイラー技士(令和3年10月) 石炭の工業分析において、分析値として表示されない成分は次のうちどれか。 詳細

1. 水分

2. 灰分

3. 揮発分

4. 固定炭素

5. 水素

水素

24 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーにおける気体燃料の燃焼方式について、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 拡散燃焼方式は、ガスと空気を別々にバーナに供給し、燃焼させる方法である。

2. 拡散燃焼方式を採用した基本的なボイラー用バーナとして、センタータイプバーナがある。

3. 拡散燃焼方式は、火炎の広がり、長さなどの調節が容易である。

4. 予混合燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいので、大容量バーナに採用されやすい。

5. 予混合燃焼方式は、気体燃料に特有な燃焼方式である。

予混合燃焼方式は、安定した火炎を作りやすいので、大容量バーナに採用されやすい。

25 二級ボイラー技士(令和3年10月) ボイラーの圧力噴霧式バーナの噴射油量を調節し、又はその調節範囲を大きくする方法として、最も適切でないものは次のうちどれか。 詳細

1. バーナの数を加減する。

2. バーナのノズルチップを取り替える。

3. 油加熱器を用いる。

4. 戻り油式圧力噴霧バーナを用いる。

5. プランジャ式圧力噴霧バーナを用いる。

油加熱器を用いる。


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