1 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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伝熱に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 固体壁の表面とそれに接する流体との間の熱移動を熱伝達といい、液体の沸騰又は蒸気の凝縮のように相変化を伴う場合の熱伝達率は極めて高い。
2. 熱伝達によって伝わる熱量は、流体と固体壁表面との温度差及び伝熱する面積に比例する。
3. 放射伝熱は、物体が保有する内部エネルギーの一部を電磁波の形で放出し、それが空間を隔てた他の物体面に当たり吸収される熱移動である。
4. 放射伝熱によって伝わる熱量は、高温物体の絶対温度と低温物体の絶対温度との差の四乗に比例する。
5. 固体壁を通して高温流体から低温流体への熱移動を熱通過又は熱貫流といい、一般に熱伝達及び熱伝導が総合されたものである。
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放射伝熱によって伝わる熱量は、高温物体の絶対温度と低温物体の絶対温度との差の四乗に比例する。
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2 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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次の状況で運転しているボイラーのボイラー効率の値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。
蒸発量...............2t/h
発生蒸気の比エンタルピ ...... 2780kJ/kg
給水温度..............23℃
燃料の低発熱量 ..........39.6MJ/kg
燃料消費量.............154kg/h
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詳細
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1. 86%
2. 88%
3. 90%
4. 92%
5. 94%
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88%
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3 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 伝熱面積は20〜150㎡、蒸発量は10t/h程度までのものが多いが、蒸発量30t/h程度のものもある。
2. 「戻り燃焼方式」の燃焼ガスは、炉筒前部から炉筒後部へ流れ、そして炉筒後部で反転して前方に戻る。
3. ドライバック式は、後部煙室が胴の後部鏡板の内に設けられた構造である。
4. エコノマイザや空気予熱器を設け、ボイラー効率が90%以上のものがある。
5. 煙管には、平滑管よりも熱伝達率を上げたスパイラル管を用いているものが多い。
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ドライバック式は、後部煙室が胴の後部鏡板の内に設けられた構造である。
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4 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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水管ボイラーに関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 燃焼室を自由な大きさに作ることができるので燃焼状態が良く、種々の燃料及び燃焼方式に対して適応性がある。
2. 一般に水冷壁構造であり、水冷壁管は、火炎からの強い放射熱を有効に吸収し、高い蒸発率を示す放射伝熱面になる。
3. 自然循環式の大容量のボイラーには、対流形過熱器とともに火炉上方に放射熱を吸収する放射形過熱器を設けたものがある。
4. 高温高圧のボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面しかない放射ボイラーの形式となる。
5. 給水及びボイラー水の処理に注意を要し、特に高圧のボイラーでは厳密な水管理を行う必要がある。
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高温高圧のボイラーでは、本体伝熱面が水冷壁管だけからなり、接触伝熱面しかない放射ボイラーの形式となる。
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5 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラー各部の構造及び強さに関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 胴板を一般に薄肉円筒として取り扱う場合、長手方向の断面に生じる周方向の応力は、周方向の断面に生じる長手方向の応力の2倍となる。
2. 皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っており、環状殻の部分には内圧により曲げ応力が生じる。
3. 皿形鏡板は、同材質、同径、同厚の場合、全半球形鏡板より強度が低い。
4. 炉筒の鏡板への取付けは、鏡板の炉筒取付け部分を内方に折り込んで、すみ肉溶接によって行うのが一般的である。
5. 波形炉筒は、平形炉筒に比べ、熱による炉筒の伸縮を吸収でき、外圧に対する強度も高い。
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炉筒の鏡板への取付けは、鏡板の炉筒取付け部分を内方に折り込んで、すみ肉溶接によって行うのが一般的である。
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6 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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空気予熱器に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 鋼板形の熱交換式空気予熱器は、鋼板を一定間隔に並べて端部を溶接し、1枚おきに空気及び燃焼ガスの通路を形成したものである。
2. 再生式空気予熱器は、熱交換式空気予熱器に比べ、空気側とガス側との間に漏れが多いが、伝熱効率が良いためコンパクトな形状にすることができる。
3. ヒートパイプ式空気予熱器は、金属製の管の中にアンモニア、水などの熱媒体を減圧して封入し、高温側で熱媒体を蒸発させ、低温側で熱媒体蒸気を凝縮させて、熱を移動させるものである。
4. 空気予熱器を設置することにより燃焼効率が上がり、過剰空気量が少なくてすむ。
5. 空気予熱器の設置による通風抵抗の増加は、エコノマイザの設置による通風抵抗の増加より小さい。
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空気予熱器の設置による通風抵抗の増加は、エコノマイザの設置による通風抵抗の増加より小さい。
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7 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの附属品及び附属装置に関し、AからDまでの記述のうち、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 主蒸気弁に用いる仕切弁は、蒸気入口と出口が直角になったもので、高圧用であるが全開時の抵抗が大きい。
B 減圧弁は、発生蒸気の圧力と使用箇所での蒸気圧力の差が大きいとき、又は使用箇所での蒸気圧力を一定に保つときに設けられる。
C 沸水防止管は、大径のパイプに設けた穴から、蒸気を胴又はドラム内の広い範囲に分散させる装置である。
D 主蒸気管の配置に当たっては、曲がり部に十分な半径をもたせ、ドレンのたまる部分がないように傾斜をつけるとともに、要所に蒸気トラップを設ける。
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詳細
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1. A, B, C
2. A, B, D
3. A, C
4. B, D
5. C, D
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B, D
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8 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーに使用する計測器に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 差圧式流量計は、流体が流れている管の中にベンチュリ管又はオリフィスなどの絞り機構を挿入すると、流量がその入口と出口の差圧の二乗に比例することを利用している。
2. 面積式流量計は、テーパ管の中を流体が下から上に流れると、フロートが流量に応じて上下し、流量がテーパ管とフロ ートの間の環状面積に比例することを利用している。
3. 平形反射式水面計は、光の通過と反射の作用によって、蒸気部は白く水部は黒く見えるようにしたもので、最高使用圧力2. 5MPa以下のボイラーに使用できる。
4. 平形透視式水面計は、裏側から電灯の光を通して水面を見分けるもので、型式により、最高使用圧力12MPa以下のボイラーに使用できる。
5. マルチポート形水面計は、金属製の箱に小さい丸い窓を縦に配列し、円形透視式ガラスをはめ込んだもので、最高使用圧力21MPa以下のボイラーに使用できる。
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差圧式流量計は、流体が流れている管の中にベンチュリ管又はオリフィスなどの絞り機構を挿入すると、流量がその入口と出口の差圧の二乗に比例することを利用している。
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9 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーにおける燃焼安全装置の火炎検出器に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A フォトダイオードセルは、光起電力効果を利用したもので、形状・寸法が小形であり、ガンタイプ油バーナなどに多く用いられる。
B 硫化鉛セルは、炉壁の放射による誤作動がなく、ガス専焼バーナに用いられるが、蒸気噴霧式油バーナには適さない。
C 整流式光電管は、光電子放出現象を利用したもので、油燃焼炎の検出に用いられるが、ガス燃焼炎には適さない。
D フレームロッドは、火炎の導電作用を利用したもので、ロッドの使用温度による制約があることから、主に油燃焼炎の検出に用いられる
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詳細
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1. A, B, C
2. A, C
3. A, D
4. B, C, D
5. B, D
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A, C
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10 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの自動制御に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を、順次、進めていく制御である。
2. フィードフォワード制御は、出力側の信号を入力側に戻すことによって、制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を行う制御である。
3. オンオフ動作は、操作量が二つの値のいずれかをとる2位置動作のうち、その位置の一つをゼロとするものである。
4. 積分動作は、単独で用いられることはなく、比例動作と組み合わせてPI動作という形で用いられる。
5. 微分動作は、制御偏差が変化する速度に比例して操作量を増減させるように働く動作で、D動作ともいう。
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フィードフォワード制御は、出力側の信号を入力側に戻すことによって、制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を行う制御である。
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11 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの起動時及び蒸気圧力上昇時の取扱いに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A バーナが横に数個並べられて配置されている場合は、原則として、炉の外側のバーナから点火する。
B 空気予熱器に不同膨張による漏れなどを生じさせないため、燃焼初期はできる限り低燃焼とし、低燃焼中は空気予熱器の出口ガス温度を監視する。
C エコノマイザの前に蒸発管群がない場合は、燃焼ガスを通し始めた後に、ボイラー水の一部をエコノマイザ入口に供給して、エコノマイザ内の水を循環させる。
D ボイラー水の温度が高くなっていくと水位が上昇するので、高水位となったら、ボイラー水を排出して常用水位に戻す。
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詳細
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1. A, B, D
2. A, C
3. A, C, D
4. B, C
5. B, D
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B, D
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12 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの水面計及び圧力計の取扱いに関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 運転開始時の水面計の機能試験は、残圧がある場合は点火直前に行い、残圧がない場合には圧力が上がり始めたときに行う。
2. 水面計を取り付ける水柱管の水側連絡管の取付けは、ボイラー本体から水柱管に向かって上がり勾配とする。
3. 水面計のコックを開くときは、ハンドルが管軸に対し直角方向になるようにする。
4. 水柱管の水側連絡管の角曲がり部には、プラグを設けてはならない。
5. 圧力計は、原則として、毎年1回、圧力計試験機による試験を行うか、又は試験専用の圧力計を用いて比較試験を行う。
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水柱管の水側連絡管の角曲がり部には、プラグを設けてはならない。
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13 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーにおけるキャリオーバに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A キャリオーバは、ボイラー水に有機物などが存在するときに生じやすい。
B キャリオーバが生じると、過熱器にボイラー水が入り、蒸気温度が過昇する。
C シリカの選択的キャリオーバは、ボイラー水のシリカ濃度が低いほど生じやすい。
D キャリオーバが生じたときは、燃焼量を下げて、圧力計、水面計を見ながら主蒸気弁などを徐々に絞る。
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詳細
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1. A,B
2. A,B, C
3. A,D
4. B,C, D
5. C,D
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A,D
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14 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの送気開始時及び運転中の取扱いに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 送気開始時は、ドレンを切り、暖管を十分に行った後、主蒸気弁を段階的に少しずつ開き、全開状態となったら、少し戻しておく。
B 油だきボイラーの火炎に火花が生じる場合は、通風が弱すぎるので、通風計を見ながらドラフトを調節する。
C 運転中、水面計の水位が上下にかすかに動いている場合では、元弁が閉まっているか、又は蒸気側連絡管に詰まりが生じているので、直ちに水面計の機能試験を行う。
D 運転中は、給水ポンプ出口側に取り付けられた圧力計により、吐出量に見合った給水圧力かどうかを監視する。
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詳細
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1. A,B, D
2. A,C
3. A,D
4. B,C
5. B,C, D
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A,D
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15 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーに給水するディフユーザポンプの取扱いに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A グランドパッキンシール式の軸については、水漏れがないことを確認する。
B 運転前に、ポンプ内及びポンプ前後の配管内の空気を十分に抜く。
C 運転中は、ポンプの吐出し圧力、流量及び負荷電流が適正であることを確認する。
D 運転を停止するときは、ポンプ駆動用電動機を止めた後、吐出し弁を徐々に閉め、全閉にする。
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詳細
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1. A,B,C
2. A,C,D
3. A,D
4. B,C
5. B,D
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B,C
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16 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの自動制御装置の点検に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 配管、弁及び導管の接続部並びにシール部から漏出がないか点検する。
B 温度検出器の感温体や保護管は、装置へ完全に挿入して取り付けられているか点検する。
C 比例式圧力調節器は、圧力の設定値や動作すき間の設定値が変わっていないか点検する。
D 燃料遮断弁は、弁外部への燃料漏れ、及び2年に1回程度、内部弁座漏れの有無を点検する。
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詳細
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1. A,B
2. A,B,D
3. A,C,D
4. B,C
5. C,D
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A,B
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17 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラー休止中の保存法に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 乾燥保存法では、ボイラー内に蒸気や水が浸入しないように、蒸気管及び給水管のフランジ継手部に閉止板を挟むなどにより、外部と確実に遮断する。
2. 乾燥保存法では、活性アルミナ、シリカゲルなどの吸湿剤を容器に入れてボイラー内の数箇所に置き、ボイラーを密閉する。
3. 短期満水保存法により10日間程度の期間保存するときは、スラッジなどを排出した後、薬液注入を併用しつつ給水を行い、満水にする。
4. 長期満水保存法で1か月以上の期間保存する場合に、窒素でシールする方法を併用すると、再熱器や脱気器に対しても防食上有効である。
5. 窒素封入法の窒素の封入条件は、窒素純度98%以上、封入圧力0.1~0.2MPaとするのが一般的である。
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窒素封入法の窒素の封入条件は、窒素純度98%以上、封入圧力0.1~0.2MPaとするのが一般的である。
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18 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラー水中の不純物に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 硫酸塩類やけい酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食、過熱などの原因となる。
B スラッジは、溶解性蒸発残留物が濃縮され、ドラム底部などに沈積した軟質沈殿物である。
C 伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。
D 懸濁物は、溶解性蒸発残留物が濃縮されたもので、水中に浮遊し、キャリオーバの原因となる。
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詳細
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1. A,B,C
2. A,C,D
3. A,D
4. B,C
5. B,D
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B,C
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19 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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蒸発量が280kg/hの炉筒煙管ボイラーに塩化物イオン濃度が!5mg/Lの給水を行い、20kg/hの連続吹出しを行う場合、ボイラー水の塩化物イオン濃度の値は、次のうちどれか。
なお、Lはリットルである。
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詳細
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1. 195mg/L
2. 210mg/L
3. 225mg/L
4. 350mg/L
5. 400mg/L
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225mg/L
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20 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの腐食、劣化及び損傷に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 異種金属接触腐食は、異種金属がその電位差により水を介して電気的に生じる腐食である。
2. アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮したりん酸カルシウムと鋼材が反応して生じる。
3. 膨出は、火炎に触れる水管などが過熱されて強度が低下し、内部の圧力に耐えきれずに外側へ膨れ出る現象である。
4. 水側伝熱面の伝熱が妨げられたりすると、伝熱面構成部材の温度が著しく上昇し、過熱、焼損が生じる。
5. ボイラー水位が低下し、水管の取付け部、ステーボルトのねじ込み取付け部などが過熱されることにより漏れが生じる。
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アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮したりん酸カルシウムと鋼材が反応して生じる。
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21 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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燃料の分析及び性質に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 発火温度とは、燃料を空気中で加熱し、他から点火しないで自然に燃え始める最低の温度をいう。
2. 着火温度は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散する熱量との合計によって定まる。
3. 高発熱量とは、燃料の燃焼後、燃料中の水分及び燃焼により生成された水分が蒸気となり、蒸発潜熱分の熱量が消費されるが、この蒸発潜熱分を含めた発熱量をいう。
4. 高発熱量と低発熱量の差は、燃料中の水素及び水分の量で決まる。
5. 発熱量の測定は、固体燃料及び液体燃料の場合には断熱熱量計を用い、その測定値は高発熱量である。
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着火温度は、燃料が加熱されて酸化反応によって発生する熱量と、外気に放散する熱量との合計によって定まる。
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22 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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重油の添加剤に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 燃焼促進剤は、触媒作用によって燃焼を促進し、ばいじんの発生を抑制する。
2. 流動点降下剤は、油の流動点を降下させ、低温における流動性を確保する。
3. スラッジ分散剤は、分離沈殿するスラッジを溶解又は分散させる。
4. 低温腐食防止剤は、燃焼ガス中の三酸化硫黄を非腐食性物質に変え、腐食を防止する。
5. 高温腐食防止剤は、重油灰中のバナジウムと化合物を作り、灰の融点を降下させて、水管などへの付着を抑制し、腐食を防止する。
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高温腐食防止剤は、重油灰中のバナジウムと化合物を作り、灰の融点を降下させて、水管などへの付着を抑制し、腐食を防止する。
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23 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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ボイラーの特殊燃料に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A バガスは、パルプエ場の原木の皮をむいた際に生じる樹皮である。
B 工場廃棄物を燃料として使用する場合は、燃焼排出ガスによる腐食防止対策などが必要である。
C 石油コークスは、原油から揮発油、灯油などを分留した残ッ査を熱分解処理して得た固形残ツ査で、石炭より着火性及び燃焼性が良い。
D RPFは、産業廃棄物の廃紙や廃プラスチックを原料として固形化した燃料である。
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詳細
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1. A,B,D
2. A,C
3. A,C,D
4. B,C
5. B,D
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B,D
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24 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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流動層燃焼に関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. バブリング方式は、石炭などの燃料と砂などの固体粒子を多孔板上に供給し、その下から加圧された空気を吹き上げて、流動化した状態で燃料を燃焼させるものである。
2. 層内に石灰石を送入することにより、炉内脱硫ができる。
3. 層内での伝熱性能が良いので、ボイラーの伝熱面積は小さくできるが、伝熱管の摩耗に対する対策が必要となる。
4. 燃焼温度が850°C前後に制御されるので、SOxの発生を少なく抑えることができる。
5. 循環流動方式は、バブリング方式よりも吹上げの空気流速が速く、固体粒子は燃焼室外まで運ばれた後、捕集され再び燃焼室下部へ戻される。
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燃焼温度が850°C前後に制御されるので、SOxの発生を少なく抑えることができる。
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25 |
一級ボイラー技士(令和6年10月) |
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重油バーナに関し、次のうち適切でないものはどれか。
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詳細
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1. 低圧気流噴霧式油バーナは、4〜lOkPaの比較的低圧の空気を霧化媒体として燃料油を微粒化するものである。
2. ロータリバーナは、高速で回転するカップ状の霧化筒により燃料油を放射状に飛散させ、筒の外周から噴出する空気流によって、微粒化するものである。
3. ガンタイプ油バーナは、ファンと圧力噴霧式油バーナとを組み合わせたもので、蒸発量が3 t/h程度以下の比較的小容量のボイラーに多く用いられる。
4. 戻り油形の圧力噴霧式油バーナの油量調節範囲は、非戻り油形のものより狭く、最大油量時の油圧力が2 MPa付近のもので、1/2〜1程度までである。
5. 噴霧式油バーナのスタビライザは、燃料噴流と空気の初期混合部で、空気に渦流又は旋回流を与えて燃料噴流との接触を速め、着火を確実にし、燃焼を安定させるものである。
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戻り油形の圧力噴霧式油バーナの油量調節範囲は、非戻り油形のものより狭く、最大油量時の油圧力が2 MPa付近のもので、1/2〜1程度までである。
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