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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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CAP 定理に関する記述として, 適切なものはどれか。
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詳細
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1. システムの可用性は基本的に高く, サービスは利用可能であるが, 整合性については厳密ではない。 しかし、 最終的には整合性が取れた状態となる。
2. トランザクション処理は, データの整合性を保証するので、 実行結果が矛盾した状態になることはない。
3. 複数のトランザクションを並列に処理したときの実行結果と, 直列で逐次処理したときの実行結果は一致する。
4. 分散システムにおいて, 整合性, 可用性, 分断耐性の三つを同時に満たすことはできない。
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分散システムにおいて, 整合性, 可用性, 分断耐性の三つを同時に満たすことはできない。
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2 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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大文字のアルファベットで始まる膨大な数のデータを, 規則に従って複数のノードに割り当てる。 このようにあらかじめ定めた規則に従って, 複数のノードにデータを分散して割り当てる方法はどれか。
[規則]
・データの先頭文字がA~G の場合はノード1に格納する。
・データの先頭文字がH~N の場合はノード2に格納する。
・データの先頭文字が0~Z の場合はノード3に格納する。
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詳細
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1. 2相コミットプロトコル
2. コンシステントハッシング
3. シャーディング
4. レプリケーション
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シャーディング
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3 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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概念データモデルの説明として, 最も適切なものはどれか。
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詳細
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1. 階層モデル, ネットワークモデル, 関係モデルがある。
2. 業務プロセスを抽象化して表現したものである。
3. 集中型 DBMSを導入するか, 分散型 DBMS を導入するかによって内容が変わる。
4. 対象世界の情報構造を抽象化して表現したものである。
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対象世界の情報構造を抽象化して表現したものである。
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4 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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B+木インデックスが定義されている候補キーを利用して, 1件のデータを検索するとき,データ総件数 X に対する B+木インデックスを格納するノードへのアクセス回数のオーダーはどれか。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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5 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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従業員番号と氏名と使用できるプログラム言語を管理するために, “従業員” 表及 び“プログラム言語” 表を設計する。 “プログラム言語を2種類以上使用できる従業員がいる。 プログラム言語を全く使用できない従業員もいる。” という状況を管理する“プログラム言語” 表の設計として、 適切なものはどれか。 ここで, 実線の下線は主キーを表す。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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6 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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関係モデルにおいて, 情報無損失分解ができ,かつ, 関数従属性保存が成り立つ変換が必ず存在するものはどれか。 ここで, 情報無損失分解とは自然結合によって元の関係が復元できる分解をいう。
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詳細
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1. 第2正規形から第3正規形への変換
2. 第3正規形からボイス・コッド正規形への変換
3. 非正規形から第1正規形への変換
4. ボイス・コッド正規形から第4正規形への変換
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第2正規形から第3正規形への変換
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7 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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便名に対して, 客室乗務員名の集合及び搭乗者名の集合が決まる関係 “フライト”がある。関係“フライト”に関する説明のうち, 適切なものはどれか。 ここで, 便名, 客室乗務員名, 搭乗者名の組が主キーになっているものとする。
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詳細
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1. 関係 “フライト” は, 更新時異状が発生することはない。
2. 関係“フライト” は, 自明でない関数従属が存在する。
3. 関係 “フライト”は,情報無損失分解が可能である。
4. 関係 “フライト” は, ボイス・コッド正規形の条件は満たしていない。
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関係 “フライト”は,情報無損失分解が可能である。
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8 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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次の表を,第3正規形まで正規化を行った場合, 少なくとも幾つの表に分割されるか。ここで,顧客の1回の注文に対して1枚の受注伝票が作られ, 顧客は1回の注文で一つ以上の商品を注文できるものとする。
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詳細
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1. 2
2. 3
3. 4
4. 5
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4
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9 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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“成績”表から,クラスごとに得点の高い順に個人を順位付けした結果を求める SQL分の, a に入れる字句はどれか。
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詳細
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1. CUMDIST
2. MAX
3. PERCENT RANK
4. RANK
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RANK
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10 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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表Aと表B から, どちらか一方にだけ含まれる ID を得る SQL 文の a に入れる字句はどれか。
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詳細
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1. FULL OUTER JOIN
2. INNER JOIN
3. LEFT OUTER JOIN
4. RIGHT OUTER JOIN
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FULL OUTER JOIN
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11 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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関係 R と関係Sにおいて, RS の関係演算結果として、 適切なものはどれか。 ここで, ÷は商演算を表す。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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12 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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2 相ロック方式を用いたトランザクションの同時実行制御に関する記述のうち,適切なものはどれか。
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詳細
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1. 全てのトランザクションが直列に制御され, デッドロックが発生することはない。
2. トランザクションのコミット順序は, トランザクション開始の時刻順となるように制御される。
3. トランザクションは,自身が獲得したロックを全て解除した後にだけ, コミット操作を実行できる。
4. トランザクションは,必要な全てのロックを獲得した後にだけ, ロックを解除できる。
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トランザクションは,必要な全てのロックを獲得した後にだけ, ロックを解除できる。
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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“部品” 表のメーカーコード列に対し, B+木インデックスを作成した。 これによって, “部品” 表の検索の性能改善が最も期待できる操作はどれか。 ここで,部品及びメーカーのデータ件数は十分に多く, “部品” 表に存在するメーカーコード列の値の種類は十分な数があり,かつ, 均一に分散しているものとする。 また, “部品” 表のごく少数の行には,メーカーコード列に NULL が設定されている。 実線の下線は主キーを,破線の下線は外部キーを表す。
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詳細
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1. メーカーコードの値が 1001 以外の部品を検索する。
2. メーカーコードの値が1001 でも4001 でもない部品を検索する。
3. メーカーコードの値が4001 以上, 4003 以下の部品を検索する。
4. メーカーコードの値が NULL 以外の部品を検索する。
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メーカーコードの値が4001 以上, 4003 以下の部品を検索する。
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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データベースの REDO のべき等 (idempotent) の説明として、適切なものはどれか。
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詳細
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1. REDO による障害回復の時間を短縮するために, あるルールに従って整合性の取れたデータを記録媒体に適宜反映すること
2. REDO を繰返し実行しても, 正常終了するときには 1 回実行したときと同じデータの状態になること
3. 事前に取得していたバックアップデータを記録媒体に復旧し、そのデータに対して REDO を実行すること
4. トランザクションをコミットする前に REDO に必要な情報を書き出し, データの更新はその後で行うこと
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REDO を繰返し実行しても, 正常終了するときには 1 回実行したときと同じデータの状態になること
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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a~c それぞれの障害に対して, DBMSはロールフォワード又はロールバックを行い回復を図る。 適切な回復手法の組合せはどれか。
a デッドロックによるトランザクション障害
b ハードウェアの誤動作によるシステム障害
c データベースの記録媒体が使用不可能となる媒体障害
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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16 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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トランザクションの隔離性水準を高めたとき、 不整合なデータを読み込むトランザクション数と, 単位時間に処理できるトランザクション数の傾向として, 適切な組合せはどれか。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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17 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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二つのトランザクション T1 と T2を並列に実行した結果が, T1 の完了後に T2 を実行した結果,又は T2の完了後に T1 を実行した結果と等しい場合,このトランザクションスケジュールの性質を何と呼ぶか。
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詳細
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1. 一貫性
2. 原子性
3. 耐久性
4. 直列化可能性
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直列化可能性
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18 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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ブロックチェーンのデータ構造の特徴として、 適切なものはどれか。
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詳細
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1. 検索のための中間ノードと, 実データへのポインタを格納する葉ノードをインデックスとしてもつ。
2. 時刻印を付与された複数のバージョンから成るデータをスナップショットとしてもつ。
3. 実データから作成したビットマップをインデックスとしてもつ。
4. 直前のトランザクションデータの正当性を検証するためのハッシュ値をもつ。
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直前のトランザクションデータの正当性を検証するためのハッシュ値をもつ。
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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DRDS(Distributed Reflection Denial of Service) 攻撃に該当するものはどれか。
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詳細
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1. 攻撃対象の Web サーバ1台に対して, 多数のPCから一斉にリクエストを送ってサーバのリソースを枯渇させる攻撃と, 大量のDNS クエリの送信によってネットワークの帯域を消費する攻撃を同時に行う。
2. 攻撃対象の Web サイトのログインパスワードを解読するために, ブルートフォースによるログイン試行を, 多数のスマートフォン, IoT 機器などから成るボットネットを踏み台にして一斉に行う。
3. 攻撃対象のサーバに大量のレスポンスが同時に送り付けられるようにするために, 多数のオープンリゾルバに対して, 送信元IPアドレスを攻撃対象のサーバのIPアドレスに偽装した名前解決のリクエストを一斉に送信する。 攻撃対象の組織内の多数の端末をマルウェアに感染させ, 当該マルウェアを遠隔操作することによってデータの改ざんやファイルの消去を一斉に行う。
4.
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攻撃対象のサーバに大量のレスポンスが同時に送り付けられるようにするために, 多数のオープンリゾルバに対して, 送信元IPアドレスを攻撃対象のサーバのIPアドレスに偽装した名前解決のリクエストを一斉に送信する。 攻撃対象の組織内の多数の端末をマルウェアに感染させ, 当該マルウェアを遠隔操作することによってデータの改ざんやファイルの消去を一斉に行う。
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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インシデントハンドリングの順序のうち, JPCERT コーディネーションセンター“インシデントハンドリングマニュアル (2021年11月30日)" に照らして適切なものはどれか。
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詳細
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1. インシデントレスポンス ( 対応) → 検知/連絡受付→ トリアージ
2. インシデントレスポンス (対応) → トリアージ → 検知/連絡受付
3. 検知/連絡受付 → インシデントレスポンス (対応) → トリアージ
4. 検知/連絡受付 → トリアージ → インシデントレスポンス (対応)
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検知/連絡受付 → トリアージ → インシデントレスポンス (対応)
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21 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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情報セキュリティにおけるエクスプロイトコードに該当するものはどれか。
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詳細
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1. 同じセキュリティ機能をもつ製品に乗り換える場合に, CSV 形式など他の製品に取り込むことができる形式でファイルを出力するプログラム
2. コンピュータに接続されたハードディスクなどの外部記憶装置, その中に保存されている暗号化されたファイルなどを閲覧, 管理するソフトウェア
3. セキュリティ製品を設計する際の早い段階から実際に動作する試作品を作成し,それに対する利用者の反応を見ながら徐々に完成に近づける開発手法
4. ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を検査又は攻撃するために作成されたプログラム
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ソフトウェアやハードウェアの脆弱性を検査又は攻撃するために作成されたプログラム
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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データからパリティを生成し, データとパリティを4台以上のハードディスクに分散して書き込むことによって, 2台までのハードディスクが故障してもデータを復旧できる RAIDレベルはどれか。
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詳細
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1. RAIDO
2. RAID1
3. RAID5
4. RAID6
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RAID6
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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キャパシティプランニングの目的の一つに関する記述のうち, 最も適切なものはどれか。
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詳細
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1. 応答時間に最も影響があるボトルネックだけに着目して, 適切な変更を行うことによって, そのボトルネックの影響を低減又は排除することである。
2. システムの現在の応答時間を調査して, 長期的に監視することによって, 将来を含めて応答時間を維持することである。
3. ソフトウェアとハードウェアをチューニングして、現状の処理能力を最大限に引き出して, スループットを向上させることである。
4. パフォーマンスの問題はリソースの過剰使用によって発生するので、 特定のリソースの有効利用を向上させることである。
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システムの現在の応答時間を調査して, 長期的に監視することによって, 将来を含めて応答時間を維持することである。
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令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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データ中心アプローチの特徴はどれか。
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詳細
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1. クラス概念, 多態,継承の特徴を生かして抽象化し, 実体の関連を表現する。
2. 対象システムの要求を, システムがもっている機能間のデータの流れに着目して捉える。
3. 対象世界の実体を並列に動作するプロセスとみなし, プロセスはデータを通信し合うものとしてモデル化する。
4. 対象とする世界をシステムが扱うデータに着目して捉え, 扱うデータを実体関連モデルで整理する。
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対象とする世界をシステムが扱うデータに着目して捉え, 扱うデータを実体関連モデルで整理する。
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25 |
令和5年度 秋期 午前Ⅱ データベーススペシャリスト試験 |
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ステージング環境の説明として,適切なものはどれか。
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詳細
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1. 開発者がプログラムを変更するたびに, サーバにプログラムを直接デプロイして動作を確認し, デバッグするための環境
2. システムのベータ版を広く一般の利用者に公開してテストを実施してもらうことによって, 問題点やバグを報告してもらう環境
3. 保護するネットワークと外部ネットワークとの間に境界ネットワーク (DMZ)を設置して, セキュリティを高めたネットワーク環境
4. 本運用システムとほぼ同じ構成のシステムを用意して, システムリリース前の最終テストを行う環境
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本運用システムとほぼ同じ構成のシステムを用意して, システムリリース前の最終テストを行う環境
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