1 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンに関する用語について、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. ジブの傾斜角とは、ジブクレーンのジブの中心線と旋回中心を通る鉛直線とのなす角をいい、作業半径が大きくなると傾斜角も大きくなる。
2. 定格速度とは、つり上げ荷重に相当する荷重の荷をつつて、巻上げ、走行、横行、旋回などの作動を行う場合のそれぞれの最高の速度をいう。
3. 地切りとは、コントローラーや押しボタンスイッチを断続的に操作して、巻上げ、横行などを寸動させることをいう。
4. キャンバとは、天井クレーンなどであらかじめガーダに与える上向きのそり( 曲がり )をいう。
5. 天井クレーンで、スパンとは、クラブトロリの移動する距離をいう。
|
キャンバとは、天井クレーンなどであらかじめガーダに与える上向きのそり( 曲がり )をいう。
|
2 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの構造部分に関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. Iビームガーダは、I形鋼を用いたガーダで、単独では水平力を支えることができないので、必ず補助桁を設ける。
2. ジブクレーンのジブは、荷をより多くつれるように、自重をできるだけ軽くし、かつ、剛性を持たせる必要があるため、パイプトラス構造やボックス構造のものが用いられる。
3. プレートガーダは、三角形に組んだ部材を単位とする骨組構造で強度が大きい。
4. 橋形クレーンの脚部には剛脚と柔脚があり、その構造はボックス構造やパイプ構造が多い。
5. ボックスガーダは、その断面のみでは水平力を十分に支えるこ織とができないため、補助桁と組み合わせて用いられる。
|
ジブクレーンのジブは、荷をより多くつれるように、自重をできるだけ軽くし、かつ、剛性を持たせる必要があるため、パイプトラス構造やボックス構造のものが用いられる。
|
3 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンのトロリ及び作動装置に関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. クラブとは、トロリフレーム上に巻上装置と走行装置を備え、2本のレール上を自走するトロリをいう。
2. マントロリは、トロリに運転室が取り付けられ、荷とともに運転室が昇降するものである。
3. 電動機、制動用ブレーキ、減速機、ドラムなどからなる巻上装置では、巻下げの際、荷により電動機が回されようとするので、電動機軸に速度制御用ブレーキを取り付け、速度の制御を行うものが多い。
4. 天井クレーンの一電動機式走行装置は、片側のサドルに電動機と減速装置を備え、電動機側の走行車輪のみを駆動する。
5. ワイヤロープ式のホイストには、トップランニング式と呼ばれる普通形ホイストとサスペンション式と呼ばれるダブルレール形ホイストがある。
|
電動機、制動用ブレーキ、減速機、ドラムなどからなる巻上装置では、巻下げの際、荷により電動機が回されようとするので、電動機軸に速度制御用ブレーキを取り付け、速度の制御を行うものが多い。
|
4 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
つり具に関し、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. フックは、形状、材質、強度などによる条件に適応するため、一般に鍛造によって成形されている。
2. グラブバケットは、石炭、鉱石、砂利などのばら物を運搬するために用いられるつり具である。
3. クローは、造船所でぎ装に使用されるクレーンに用いられる専用のつり具である。
4. リフティングマグネットは、電磁石を応用したつり具で、不意の停電に対してつり荷の落下を防ぐため、停電保護装置を備えるものがある。
5. バキューム式つり具は、ガラス板などのように表面が滑らかな板状の物を取り扱うときに用いられる。
|
クローは、造船所でぎ装に使用されるクレーンに用いられる専用のつり具である。
|
5 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの機械要素に関し、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. ローラーチェーン軸継手は、たわみ軸継手の一種で、2列のローラーチェーンと2個のスプロケットから成り、ピンの抜き差しで両側の連結・分離ができる。
2. 全面機械仕上げしたフランジ形固定軸継手は、バランスが良いため、回転の速いところに用いられる。
3. ウォームギヤは、ウォームとこれにかみ合うウォームホイールを組み合わせたもので、15~50程度の減速比が得られる。
4. 振動や繰返し荷重によるボルトやナットの緩みを防ぐため、ばね座金や舌付き座金のほか、ダブルナット、スプリングナットなどが使用される。
5. 歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。
|
歯車形軸継手は、外筒の内歯車と内筒の外歯車がかみ合う構造で、外歯車にはクラウニングが施してあるため、二つの軸のずれや傾きがあると円滑に動力を伝えることができない。
|
スポンサー
|
6 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンのブレーキに関し、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 足踏み油圧式ディスクブレーキは、運転室に設けた足踏み油圧シリンダを操作することにより制御するもので、天井クレーンの走行用やジブクレーンの旋回用に用いられる。
2. 電動油圧押上機ブレーキは、油圧により制動を行い、ばねによって制動力を解除する。
3. ドラム形電磁ブレーキは、電磁石、リンク機構、ばね、ブレーキシューなどで構成されている。
4. 電磁ディスクブレーキは、小型にできることからホイストの巻上装置などに多く用いられる。
5. ドラムブレーキでは、ブレーキライニングが摩耗し過ぎると、ブレーキドラムを傷つけたり、ブレーキの調整ができなくなったりする。
|
電動油圧押上機ブレーキは、油圧により制動を行い、ばねによって制動力を解除する。
|
7 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの給油及び点検の記述に関し、適切でないものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 減速機箱の油浴式給油装置の油が白く濁っている場合は、水分が多く混入しているおそれがある。
2. ワイヤロープは、シーブ通過により繰り返し曲げを受ける部分、ロープ端部の取付け部分などに重点を置いて点検する。
3. 軸受にグリースを給油する間隔は、平軸受( 滑り軸受 )では毎日1回程度、転がり軸受では6か月に1回程度を目安とする。
4. ワイヤロープには、ロープ専用のグリースを塗布する。
5. グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。
|
グリースカップ式の給油方法は、グリースカップから一定の圧力で自動的にグリースが圧送されるので、給油の手間がかからない。
|
8 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
デリックの種類及び形式に関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。
2. スチフレッグデリックは、1本の直立したマストを通常135゜に開いた2本のステーにより後方から支えるもので、安定度はガイデリックより小さい。
3. ガイデリックは、1本の傾斜したマストを6本以上のガイロープによって支えるもので、ブームはガイロープをくぐるようにして360゜まで旋回する。
4. ジンポールデリックは、2本のマストを4本以上のガイロープにより支えるもので、マストを傾斜させて使用する。
5. 二又デリックは、下端が互いに交差する2本のマストを、2本以上のガイロープにより後方から支えるもので、旋回は180゜まで可能である。
|
鳥居形デリックは、2本のマストとその上端を結ぶ横ばりをガイロープにより支えるもので、通常、数個のつり具の組合せにより荷の巻上げ・巻下げを行う。
|
9 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
デリックの取扱いに関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 構造上、巻過防止装置を備えることができないデリックは、巻過ぎを防止するためドラムに目印を付け、この目印に注意して作業を行う。
2. ウインチを用いるデリックでは、作業中に停電になったときは、止め金を外し、クラッチをつなぎ、スイッチを切って送電を待っ。
3. ワイヤロープが乱巻きになり始めた場合は、そのまま巻き戻すと乱巻きが進むので、一旦巻き重ねた上で、巻き戻すときにフリートアングルを調整する。
4. ブレーキ、クラッチ、警報装置などの機能を確認するためのならし運転は、無負荷で行う。
5. 巻上げ操作による荷の横引きを行うときは、周囲に人がいないことを確認してから行う。
|
ブレーキ、クラッチ、警報装置などの機能を確認するためのならし運転は、無負荷で行う。
|
10 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
デリックの旋回に関し、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 旋回専用の電動機で旋回装置を駆動して、ブームを旋回させるデリックがある。
2. 旋回の制限位置の手前で、ブルホイールに取り付けたストライカによりリミットスイッチを作動させる旋回警報装置がある。
3. ブルホイールによる旋回は、スインガードラムによりワイヤロープを介してブルホイールを回転させて行う。
4. ウインチのスインガードラムは、通常、2個のドラムで構成されている。
5. ブームの旋回のためのブルホイールは、マスト上部に水平に固定された円形の輪である。
|
ブームの旋回のためのブルホイールは、マスト上部に水平に固定された円形の輪である。
|
スポンサー
|
11 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
建設物の内部に設置する走行クレーンに関し、法令上、違反とならないものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 走行クレーンと建設物との間の歩道の幅を、柱に接する部分は0.4mとし、それ以外の部分は0.5mとしている。
2. クレーンの運転室の端から墜落するおそれがあるため、当該運転室の端と運転室に通ずる歩道の端との間隔を0.4mとしている。
3. クレーンガーダに歩道を有しないクレーンの集電装置の部分を除いた最高部とその上方にある建設物のはりとの間隔を0.3mとしている。
4. クレーンガーダの歩道と当該歩道の上方にある建設物のはりとの間隔が1.7mであるため、歩道からの高さが1.4mの天がいを設けている。
5. クレーンのクラブトロリの最高部とはり下に設置された照明との間隔が0.3mであるため、クレーンガーダの歩道と建設物のはりとの間隔を1.5mとしている。
|
クレーンガーダに歩道を有しないクレーンの集電装置の部分を除いた最高部とその上方にある建設物のはりとの間隔を0.3mとしている。
|
12 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンを用いて作業を行う場合であって、法令上、つり荷の下に労働者を立ち入らせることが禁止されているのは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 荷に設けられた穴につりチェーンを通して1箇所に玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
2. つりクランプ2個を用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
3. ハッカーを2個用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
4. 複数の荷が一度につり上げられている場合であって、当該複数の荷が結束され、箱に入れられる等により固定されているとき。
5. 動力下降の方法によって荷を下降させるとき。
|
ハッカーを2個用いて玉掛けをした荷がつり上げられているとき。
|
13 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの定期自主検査及び点検に関し、法令上、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 1か月以内ごとに1回行う定期自主検査における荷重試験は、定格荷重に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、走行等の作動を定格速度により行わなければならない。
2. 1か月をこえる期間使用しなかったクレーンについては、その使用を再び開始した後1か月以内に、自主検査を行わなければならない。
3. 定期自主検査又は作業開始前の点検を行い、異常を認めたときは、作業開始後、遅滞なく補修しなければならない。
4. 定期自主検査を行ったときは、クレーン検査証にその結果を記載しなければならない。
5. 作業開始前の点検においては、ランウェイの上及びトロリが横行するレールの状態について点検を行わなければならない。
|
作業開始前の点検においては、ランウェイの上及びトロリが横行するレールの状態について点検を行わなければならない。
|
14 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの組立て時、点検時、悪天候時及び地震発生時に講じなければならない措置として、法令上、定められているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. クレーンの組立ての作業を行うときは、作業を指揮する者を選任し、その者に作業を行う区域への関係労働者以外の労働者の立ち入りを監視させなければならない。
2. 天井クレーンのクレーンガーダの上で点検の作業を行うときは、原則として、当該クレーンの運転を禁止し、クレーンの操作部分に運転禁止の表示をしなければならない。
3. 屋外に設置されているジブクレーンについては、瞬間風速が毎秒30mをこえる風が吹くおそれがあるときは、作業を指揮する者を選任し、その者にジブの損壊により労働者に危険が及ぶ範囲への労働者の立入りを監視させなければならない。
4. 大雨のため、クレーンの組立ての作業の実施について危険が予想されるときは、作業を行う区域に関係労働者以外の労働者が立ち入ることを禁止し、かつその旨を見やすい箇所に表示しなければならない。
5. 中震以上の震度の地震が発生した後にクレーンを用いて作業を行うときは、作業再開後、遅滞なく、クレーンの各部分について点検を行わなければならない。
|
天井クレーンのクレーンガーダの上で点検の作業を行うときは、原則として、当該クレーンの運転を禁止し、クレーンの操作部分に運転禁止の表示をしなければならない。
|
15 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
次のうち、法令上、クレーンの玉掛用具として使用禁止とされているものはどれか。
|
詳細
|
1. エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていないもの
2. リンクの断面の直径の減少が、製造されたときの当該直径の9%のつりチェーン
3. 直径の減少が公称径の6%のワイヤロープ
4. 安全係数が6のワイヤロープ
5. ワイヤロープ1よりの間において素線( フィラ線を除く。以下同じ。 )の数の9%の素線が切断したワイヤロープ
|
エンドレスでないワイヤロープで、その両端にフック、シャックル、リング又はアイのいずれも備えていないもの
|
スポンサー
|
16 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーン・デリック運転士免許及び免許証に関し、法令上、違反となるものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. クレーンの運転業務に従事している者が、住所を変更したが、氏名は変更していないため、本人確認が可能であるので、免許証の書替えを受けていない。
2. クレーンの運転業務に従事している者が、免許証を損傷し、免許の種類の欄及び写真が判読できなくなったが、氏名が判読できるので、免許証の再交付を受けていない。
3. クレーンの運転中に、重大な過失により労働災害を発生させたため、クレーン・デリック運転士免許の取消しの処分を受けた者が、取消し処分を受けた当該免許及びそれと異なる種類の免許に係る事項が免許証の免許の種類の欄に記載されているので、当該免許の取消しをした都道府県労働局長に免許証を返還し、クレーン・デリック運転士免許に係る事項を抹消した免許証の再交付を受けた。
4. クレーンの運転の業務に従事している者が、免許証を滅失したため、免許証再交付申請書を本人の住所を管轄する都道府県労働局長に提出した。
5. クレーンの運転の業務に従事している者が、免許証の滅失が心配なため、クレーンの運転の業務に従事するときだけ免許証を携帯している。
|
クレーンの運転業務に従事している者が、免許証を損傷し、免許の種類の欄及び写真が判読できなくなったが、氏名が判読できるので、免許証の再交付を受けていない。
|
17 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
つり上げ荷重10tの転倒するおそれのあるクレーンの検査に関し、法令上、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 性能検査においては、クレーンの各部分の構造及び機能について点検を行うほか、荷重試験及び安定度試験を行う。
2. 性能検査における荷重試験は、定格荷重の1.25倍に相当する荷重の荷をつって、つり上げ、走行等の作動を定格速度により行う。
3. 使用再開検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければならない。
4. 使用再開検査における安定度試験は、定格荷重の1.27倍に相当する荷重の荷をつって、逸走防止装置を作用させ、安定に関し最も不利な条件で地切りすることにより行う。
5. クレーンのブレーキに変更を加えた者は、変更検査を受けなければならない。
|
使用再開検査を受ける者は、当該検査に立ち会わなければならない。
|
18 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
デリックの設置、検査及び検査証に関し、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
ただし、設置から廃止までの期間が3年間で、設置作業場内の移設はないものとし、計画届の免除認定を受けていない場合とする。
|
詳細
|
1. つり上げ荷重3tのデリックを設置しようとする事業者は、工事開始の日の30日前までにデリック設置届を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
2. デリック設置届には、デリック明細書、デリックの組立図、構造部分の強度計算書等を添付しなければならない。
3. つり上げ荷重1tのデリックを設置しようとする事業者は、あらかじめ、デリック設置報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。
4. デリック検査証の有効期間は、原則として2年であるが、落成検査の結果により2年未満となることがある。
5. デリック検査証を受けたデリックを設置している者に異動があったときは、デリックを設置している者は、異動後30日以内に所轄労働基準監督署長に検査証の書替えを申請しなければならない。
|
デリック検査証を受けたデリックを設置している者に異動があったときは、デリックを設置している者は、異動後30日以内に所轄労働基準監督署長に検査証の書替えを申請しなければならない。
|
19 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
次の文中の[ ]内に入れるA及びBの数値の組合せとして、法令上、正しいものは( 1 )〜( 5 )のうちどれか。
「デリックの巻過防止装置については、フック、グラブバケット等のつり具の上面又は当該つり具の巻上げ用シーブの上面と、ブームの先端のシープ等当該上面が接触するおそれのある物( ブームを除く。 )の下面との間隔が[ A ]m以上( 直働式の巻過防止装置にあっては[ B ]m以上 )となるように調整しておかなければならない。」
|
詳細
|
1. (A)0.05 (B)0.15
2. (A)0.05 (B)0.25
3. (A)0.15 (B)0.25
4. (A)0.25 (B)0.05
5. (A)0.25 (B)0.15
|
(A)0.25 (B)0.05
|
20 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
デリックの運転及び玉掛けの業務に関し、法令上、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 玉掛けの業務に係る特別の教育の受講では、つり上げ荷重2tの二又デリックで行う0.9tの荷の玉掛けの業務に就くことができない。
2. デリックの運転の業務に係る特別の教育の受講で、つり上げ荷重5tのスチフレッグデリックの運転の業務に就くことができる。
3. 限定なしのクレーン・デリック運転士免許では、つり上げ荷重50tの鳥居形デリックの運転の業務に就くことができない。
4. クレーンに限定したクレーン・デリック運転士免許で、つり上げ荷重6tのガイデリックの運転の業務に就くことができる。
5. 玉掛け技能講習の修了では、つり上げ荷重5tのジンポールデリックで行う3tの荷の玉掛けの業務に就くことができない。
|
玉掛けの業務に係る特別の教育の受講では、つり上げ荷重2tの二又デリックで行う0.9tの荷の玉掛けの業務に就くことができない。
|
スポンサー
|
21 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
電気などに関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 交流用の電圧計や電流計の計測値は、電圧や電流の最大値を示している。
2. 直流は、変圧器によって容易に電圧を変えることができる。
3. 交流は、整流器で直流に変換できるが、得られた直流は完全に平滑ではなく多少波が残るため脈流と呼ばれる。
4. 油圧装置において油圧ポンプを駆動する電動機は、二次原動機である。
5. 単相交流三つを集め、電流及び電圧の大きさ並びに電流の方向が時間の経過に関係なく一定となるものを三相交流という。
|
交流は、整流器で直流に変換できるが、得られた直流は完全に平滑ではなく多少波が残るため脈流と呼ばれる。
|
22 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
電圧、電流、抵抗及び電力に関し、誤っているものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 抵抗を並列につないだときの合成抵抗の値は、個々の抵抗の値のどれよりも小さい。
2. 導体でできた円形断面の電線の長さが2倍になると抵抗の値は2倍になり、断面の直径が2倍になると抵抗の値は1/4倍になる。
3. 抵抗の単位はオーム( Ω )で、100,000Ωは1MΩとも表す。
4. 回路の抵抗が同じ場合、回路にかかる電圧が大きいほど回路が消費する電力は大きくなる。
5. 回路の抵抗は、回路にかかる電圧を回路に流れる電流で除して求められる。
|
抵抗の単位はオーム( Ω )で、100,000Ωは1MΩとも表す。
|
23 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
電源の周波数が60Hzで運転したときの同期速度が900rpmの三相誘導電動機がある。この電動機の極数と、この電動機を50Hzで運転したときの同期速度の組合せとして、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 極数:4 同期速度:1,500rpm
2. 極数:6 同期速度:1,200rpm
3. 極数:6 同期速度:1,000rpm
4. 極数:8 同期速度:800rpm
5. 極数:8 同期速度:750rpm
|
極数:8 同期速度:750rpm
|
24 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの電動機の付属機器に関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 複合制御器は、直接制御器と間接制御器の混合型で、半間接制御に使用される制御器である。
2. カム形制御器は、カム周辺に固定されたスイッチにより操作回路を開閉する直接制御器である。
3. 無線操作用の制御器には、押しボタン式とハンドル操作式があり、誤操作を防止するため、複数の操作を1回のスイッチ操作で行えるよう工夫されている。
4. エンコーダー型制御器は、ハンドル位置を連続的に検出し、電動機の主回路を直接開閉する直接制御器である。
5. 制御盤は、電磁接触器を備え、電動機の正転や逆転などの直接制御を行うものである。
|
複合制御器は、直接制御器と間接制御器の混合型で、半間接制御に使用される制御器である。
|
25 |
クレーン・デリック運転士(限定なし)「平成29年(2017年)10月」 |
|
クレーンの給電装置に関し、正しいものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. トロリ線給電には、トロリ線の取付方法によりカーテン式とすくい上げ式がある。
2. トロリ線の材料には、溝付硬銅トロリ線、平銅バー、レールなどが用いられる。
3. すくい上げ式トロリ線給電は、がい子でトロリ線をつり下げ、パンタグラフを用いてトロリ線をすくい上げて集電する方式である。
4. 爆発性のガスや粉じんが発生するおそれのある場所では、トロリダクトを用いた防爆構造の給電方式が採用される。
5. パンタグラフの集電子には、ホイール式とスリップリング式の2種類がある。
|
トロリ線の材料には、溝付硬銅トロリ線、平銅バー、レールなどが用いられる。
|
スポンサー
|