26 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
熱ルミネセンス線量計(TLD)と蛍光ガラス線量計(RPLD)に関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 素子には、TLDではフッ化リチウム、硫酸カルシウムなどが、RPLDでは炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられる。
B 線量読み取りのための発光は、TLDでは加熱により、RPLDでは紫外線照射により行われる。
C 線量の読み取りは、RPLDでは繰り返し行うことができるが、TLDでは線量を読み取ることによって素子から情報が消失してしまうため、1回しか行うことができない。
D TLDの素子は1回しか使用することができないが、RPLDの素子は、使用後加熱処理を行うことにより、再度使用することができる。
|
詳細
|
1. A,B
2. A,C
3. B,C
4. B,D
5. C,D
|
B,C
|
27 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
放射線の測定の用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
|
詳細
|
1. 放射線が気体中で1対のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW値といい、気体の種類にはあまり依存せず、放射線のエネルギーに応じてほぼ一定の値をとる。
2. 入射放射線によって気体中に作られたイオン対のうち、電子が電界で強く加速され、更に多くのイオン対を発生させることを気体(ガス)増幅という。
3. 放射線測定器によって一定時間放射線を測定したときの計数値の平均値が大きいほど、相対標準偏差は小さくなる。
4. 半導体検出器において、荷電粒子が半導体中で1個の電子・正孔対を作るのに必要なエネルギーを ε値といい、シリコン結晶の場合は約3.6 eV である。
5. 放射線測定器によって一定時間放射線を測定したときの計数値のばらつき(分布)は、ポアソン分布となる。
|
放射線が気体中で1対のイオン対を作るのに必要な平均エネルギーをW値といい、気体の種類にはあまり依存せず、放射線のエネルギーに応じてほぼ一定の値をとる。
|
28 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
GM計数管式サーベイメータによりエックス線を測定し、800 cps の計数率を得た。
GM計数管の分解時間が200 µs であるとき、数え落としの値(cps)に最も近いものは次のうちどれか。
|
詳細
|
1. 50
2. 70
3. 100
4. 150
5. 200
|
150
|
29 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
ある放射線測定器を用いて t秒間放射線を測定し、計数値 N を得たとき、計数率の標準偏差(cps)を表すものは、次のうちどれか。
|
詳細
|
1.
2.
3.
4.
5.
|
|
30 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
男性の放射線業務従事者が、エックス線装置を用い、肩から大腿部までを覆う防護衣を着用して放射線業務を行った。労働安全衛生関係法令に基づき、胸部(防護衣の下)、頭・頸部及び手指の計3箇所に、放射線測定器を装着して、被ばく線量を測定した結果は、次の表のとおりであった。
|
詳細
|
1. 0.33 mSv
2. 0.45 mSv
3. 0.56 mSv
4. 0.65 mSv
5. 0.73 mSv
|
0.56 mSv
|
スポンサー
|
31 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
放射線感受性に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 細胞周期の中で、S期(DNA合成期)後期は、M期(分裂期)より放射線感受性が高い。
2. 細胞周期の中で、S期初期は、S期後期より放射線感受性が高い。
3. 細胞周期の中で、G₁ 期(DNA合成準備期)後期は、G₂ 期(分裂準備期)初期より放射線感受性が低い。
4. 細胞に放射線を照射したときの線量を横軸に、細胞の生存率を縦軸にとってグラフにすると、ほとんどの哺乳動物細胞では指数関数型となる。
5. 小腸の絨毛先端部の細胞は、腺窩細胞(クリプト細胞)より放射線感受性が高い。
|
細胞周期の中で、S期初期は、S期後期より放射線感受性が高い。
|
32 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
次のAからCの人体の組織・器官について、放射線感受性の高いものから順に並べたものは(1)~(5)のうちどれか。
A 汗腺
B 肺
C 神経線維
|
詳細
|
1. A,B,C
2. A,C,B
3. B,A,C
4. B,C,A
5. C,A,B
|
A,B,C
|
33 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
組織加重係数に関する次のAからDの記述のうち、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 組織加重係数は、各臓器・組織の確定的影響に対する相対的な放射線感受性を表す係数である。
B 組織加重係数は、骨髄より生殖腺の方が大きい。
C 全ての組織・臓器の組織加重係数の合計は、1である。
D 被ばくした組織・臓器の等価線量に組織加重係数を乗じて足し合わせることにより、実効線量を得ることができる。
|
詳細
|
1. A,C
2. A,D
3. B,C
4. B,D
5. C,D
|
C,D
|
34 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
放射線の生体影響などに関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とで同じ生物学的効果を与える線量の比により、酸素効果の大きさを表したものである。
2. システイン、システアミンなどのSH基をもつ化学物質は、放射線の生物効果を増大する効果を示す。
3. 半致死線量は、細胞の放射線感受性を表す指標として用いられ、その値が大きいほど、細胞の放射線感受性は高い。
4. 全致死線量は、半致死線量の2倍に相当する線量であり、この線量を被ばくした個体は数時間~数日のうちに死亡する。
5. 平均致死線量は、被ばくした集団のうち50%の個体が一定の期間内に死亡する線量である。
|
酸素増感比(OER)は、酸素が存在しない状態と存在する状態とで同じ生物学的効果を与える線量の比により、酸素効果の大きさを表したものである。
|
35 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
ヒトが一時に全身にエックス線の照射を受けた場合の早期影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1.
2.
3.
4.
5.
|
|
スポンサー
|
36 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
エックス線被ばくによる造血器官及び血液に対する影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 末梢血液中の血球は、リンパ球を除いて、造血器官中の未分化な細胞より放射線感受性が低い。
2. 末梢血液中のリンパ球は、被ばく直後、一時的に増加が認められる。
3. 骨髄のうち、白血球の造血機能をもつものを白色骨髄という。
4. 末梢血液中の血球のうち、被ばく後減少が現れるのが最も遅いものは血小板である。
5. 末梢血液中の赤血球の減少は貧血を招き、血小板の減少は感染に対する抵抗力を弱める原因となる。
|
末梢血液中の血球は、リンパ球を除いて、造血器官中の未分化な細胞より放射線感受性が低い。
|
37 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
放射線の被ばくによる確率的影響及び確定的影響に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 確定的影響では、被ばく線量と障害の発生率との関係は指数関数で示される。
2. 早期影響には、確率的影響に分類されるものと確定的影響に分類されるものがある。
3. 確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
4. 確定的影響の程度は、実効線量により評価される。
5. 遺伝的影響は、確定的影響に分類される。
|
確定的影響では、被ばく線量が増加すると、障害の重篤度が大きくなる。
|
38 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
放射線による遺伝的影響等に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
|
詳細
|
1. 倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が小さいほど遺伝的影響は起こりやすい。
2. 生殖腺が被ばくしたときに生じる障害は、全て遺伝的影響である。
3. 親の体細胞に突然変異が生じると、子孫に遺伝的影響が生じる。
4. 胎児期に被ばくし、成長した子供には、その後に遺伝的影響を起こすことはない。
5. 染色体異常の種類には、放射線を受けた細胞周期に応じて、フレームシフト、置換などがある。
|
倍加線量は、放射線による遺伝的影響を推定する指標とされ、その値が小さいほど遺伝的影響は起こりやすい。
|
39 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
次のAからDの放射線影響について、その発症にしきい線量が存在するものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 白内障
B 永久不妊
C 胚死亡 はい
D 遺伝的影響
|
詳細
|
1. A,B,C
2. A,B,D
3. A,C
4. B,D
5. C,D
|
A,B,C
|
40 |
エックス線作業主任者(令和4年10月) |
|
胎内被ばくに関する次のAからDの記述について、正しいものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
A 着床前期に被ばくして生き残った胎児には、発育不全がみられる。
B 器官形成期以外の時期での被ばくでは、奇形は発生しない。
C 胎内被ばくによる奇形の発生には、しきい線量が存在する
D 胎児期には脳の放射線感受性が低く、この時期に被ばくしても、出生後、精神発達遅滞が生じるおそれはない。
|
詳細
|
1. A,B
2. A,C
3. B,C
4. B,D
5. C,D
|
B,C
|
スポンサー
|