76 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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朝9時に大規模地震が発生した。病棟の患者と職員の安全は確認できた。病棟内の壁や天井に破損はなかったが、病院は、停電によって自家発電装置が作動した。
病棟の看護師長が行う対応で適切なのはどれか。
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詳細
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1. 災害対策本部を設置する。
2. 災害時マニュアルを整備する。
3. 隣接する病棟に支援を要請する。
4. スタッフに避難経路の安全確認を指示する。
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スタッフに避難経路の安全確認を指示する。
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77 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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Aさん(28歳、男性)。海外出張で訪れたアフリカ地域から帰国後1週に39℃の発熱と解熱を繰り返すため外来を受診した。腹部症状は特にない。
予測される感染症はどれか。
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詳細
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1. マラリア(malaria)
2. コレラ(cholera)
3. 赤痢(amebiasis)
4. 破傷風(tetanus)
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マラリア(malaria)
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78 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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看護師の特定行為で正しいのはどれか。
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詳細
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1. 診療の補助である。
2. 医師法に基づいている。
3. 手順書は看護師が作成する。
4. 特定行為を指示する者に歯科医師は含まれない。
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診療の補助である。
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79 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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( )の組織を還流した血液は心臓に戻る前に肝臓を通過する。
( )に入るのはどれか。
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詳細
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1. 舌
2. 食道
3. 小腸
4. 腎臓
5. 下肢
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小腸
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80 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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「安静時呼吸」、「深呼吸」、「徐々に深くなっていく呼吸」に伴う肺容量の変化を図に示す。
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詳細
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1. ①
2. ②
3. ③
4. ④
5. ⑤
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⑤
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81 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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健常な成人において、血液中のグルコース濃度が低下した時に、グルカゴンの働きでグリコーゲンを分解してグルコースを生成し、血液中に放出するのはどれか。
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詳細
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1. 肝臓
2. 骨格筋
3. 脂肪組織
4. 心臓
5. 膵臓
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肝臓
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82 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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関節運動はないが筋収縮が認められる場合、徒手筋力テストの結果は( )/5と表記する。
( )に入るのはどれか。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
5.
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83 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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加齢黄斑変性(age-related macular degeneration)の症状はどれか。
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詳細
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1. 羞明
2. 霧視
3. 飛蚊症
4. 眼圧の亢進
5. 中心視野の欠損
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中心視野の欠損
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84 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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高齢者が共同生活をする施設で、感染の拡大予防のために個室への転室などの対応を必要とするのはどれか。
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詳細
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1. 白癬(tinea)
2. 帯状疱疹(herpes zoster)
3. 蜂窩織炎(cellulitis)
4. 角化型疥癬(keratotic scabies)
5. 皮膚カンジダ症(cutaneous candidiasis)
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角化型疥癬(keratotic scabies)
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85 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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3歳児の排泄行動の発達に該当するのはどれか。
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詳細
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1. 夜尿をしなくなる。
2. 尿意を自覚し始める。
3. 排便後の後始末ができる。
4. トイレに行くまで排尿を我慢できる。
5. 遊びに夢中になっても排尿の失敗がなくなる。
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トイレに行くまで排尿を我慢できる。
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86 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)〈SLE〉で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 遺伝素因の関与が大きい。
2. 発症には男性ホルモンが関与する。
3. 中枢神経症状は生命予後に影響する。
4. Ⅰ型アレルギーによる免疫異常である。
5. 適切に治療しても5年生存率は50%である。
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遺伝素因の関与が大きい。
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87 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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大量の輸液が必要と考えられる救急患者はどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 前額部の切創で出血している。
2. オートバイ事故で両大腿が変形している。
3. プールの飛び込み事故で四肢が動かない。
4. デスクワーク中に胸が苦しいと言って倒れている。
5. 火事で顔面、胸腹部、背部および両上肢にⅡ度の熱傷(burn)を負っている。
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オートバイ事故で両大腿が変形している。
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88 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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胃食道逆流症(gastroesophageal reflux esophagitis)で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 青年期に多い。
2. 高脂肪食の摂取を勧める。
3. 食後は左側臥位で休息する。
4. 下部食道括約筋の弛緩が関与する。
5. H2受容体拮抗薬によって自覚症状が緩和する。
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下部食道括約筋の弛緩が関与する。
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89 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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健やか親子21(第2次)の基盤課題Bのうち、学童期・思春期の課題の指標となっているのはどれか。
2つ選べ。
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詳細
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1. 十代の喫煙率
2. 十代の自殺死亡率
3. 十代の定期予防接種の接種率
4. 児童・生徒における不登校の割合
5. 児童・生徒におけるむし歯(う歯)の割合
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十代の喫煙率
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90 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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1,500mLの輸液を朝9時からその日の17時にかけて点滴静脈内注射で実施する。
20滴で1mLの輸液セットを用いた場合の1分間の滴下数を求めよ。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:①② 滴/分
本アプリケーションでは、この形式に対応しておりません。
次の問題にお進みください。
正解:63
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詳細
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1. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
2. 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
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0 1 2 3 4 5 6 7 8 9
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91 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(35歳、女性)は、昨年結婚し、夫(50歳)と2人暮らし。最近2か月で5kgの体重減少、首の違和感と息苦しさ、心悸亢進、不眠のため内科を受診した。触診で甲状腺の腫脹、超音波検査で甲状腺内に数か所の石灰化が認められたため、 甲状腺腫瘍(thyroid tumor)の疑いで大学病院に紹介された。
嗜好品:飲酒はビール700ml/日を週5日
趣 味:ジョギングとヨガ
Aさんの 甲状腺腫瘍(thyroid tumor)の確定診断に必要な検査はどれか。
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詳細
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1. 血中サイログロブリン値検査
2. 頸部エックス線撮影
3. 穿刺吸引細胞診
4. 頸部CT
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穿刺吸引細胞診
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92 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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検査の結果、Aさんは甲状腺乳頭癌(papillary adenocarcinoma of the thyroid)であり、甲状腺全摘出術を受けることになった。Aさんは、手術前オリエンテーションの際「手術後にどんな症状が起こりやすいのか教えてください」と話した。
この時のAさんへの看護師の説明で適切なのはどれか。
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詳細
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1. 「手がつる感じがあります」
2. 「目が閉じにくくなります」
3. 「声が出なくなります」
4. 「唾液が多くなります」
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「手がつる感じがあります」
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93 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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Aさんは、手術後に甲状腺ホルモン製剤、カルシウム製剤、ビタミンD製剤の内服が開始され、手術後1週で退院することになった。Aさんは「退院後の生活で気を付けることを教えてください。私は35歳ですし、夫と年が離れているため、できるだけ早く子どもが欲しいと思っています」と話している。
看護師が行うAさんへの1か月後の受診までの生活指導で適切なのはどれか。
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詳細
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1. 「運動は控えましょう」
2. 「1年間は妊娠を控えましょう」
3. 「海藻類の摂取に制限はありません」
4. 「飲酒量は入院前と同じでよいです」
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「海藻類の摂取に制限はありません」
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94 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(56歳、女性、会社員)は、夕食の1時間後から腹痛・嘔吐が出現し救急外来を受診した。2か月前から自然に消失する右季肋部痛を繰り返していた。
身体所見:身長155cm、体重82kg。体温38.2℃、呼吸数16/分、脈拍110/分、血圧126/70mmHg。眼球結膜に黄染あり。右季肋部に圧痛あり。意識清明。
検査所見:白血球14,960/μL、Hb12.8g/dL。総ビリルビン8.7mg/dL、直接ビリルビン7.2mg/dL、アミラーゼ121IU/L、リパーゼ45IU/L、尿素窒素18.9mg/dL、血清クレアチニン0.98mg/dL。CRP9.2mg/dL。
腹部超音波検査所見:胆囊壁の肥厚、胆囊の腫大、総胆管の拡張、総胆管結石を認めた。
Aさんの病態で正しいのはどれか。
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詳細
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1. 急性胃炎(acute gastritis)
2. 急性腎不全(acute renal failure)
3. 閉塞性黄疸(obstructive jaundice)
4. 溶血性貧血(hemolytic anemia)
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閉塞性黄疸(obstructive jaundice)
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95 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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Aさんは、緊急で内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉を受ける方針となった。
検査前に看護師が行う説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 「のどに麻酔をします」
2. 「磁力を使った検査です」
3. 「造影剤を静脈から投与します」
4. 「検査は仰向けで行います」
5. 「検査後の合併症に膵炎があります」
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「のどに麻酔をします」
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96 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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Aさんには、緊急内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉に続いて内視鏡的経鼻胆管ドレナージ〈ENBD〉が留置された。入院時に採取した血液培養からは大腸菌〈E.coli〉が検出されたが、抗菌薬治療とENBD により解熱している。
入院後2日、Aさんは右季肋部の違和感を訴えた。バイタルサインは正常である。
この時の看護師の対応で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. ドレナージチューブをクランプする。
2. ドレナージチューブから空気を注入する。
3. ドレナージチューブの固定位置を確認する。
4. ドレナージチューブからの排液量を確認する。
5. ドレナージチューブをアルコール綿で消毒する。
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ドレナージチューブの固定位置を確認する。
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97 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(72歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に 前立腺癌(prostatic carcinoma)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26点、Barthel〈バーセル〉インデックス65点。
Aさんは排尿コントロールについて「 脳梗塞(cerebral infarction)になってから、尿意を感じるとがまんできずに大量の尿が漏れてしまう。1日に何回も漏らす」と看護師に話した。
Aさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
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詳細
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1. 過活動膀胱(overactive bladder)
2. 腹圧性尿失禁(stress incontinence)
3. 溢流性尿失禁(overflow incontinence)
4. 腹腔鏡下前立腺全摘除術の後遺症
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過活動膀胱(overactive bladder)
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98 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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入所後2日、Aさんは箸を使って食事をするが、いつも左側に置かれた食器には食べ残しがあった。
Aさんへの対応で適切なのはどれか。
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詳細
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1. スプーンの使用を勧める。
2. 反復唾液嚥下テストを行う。
3. 食事の途中で食器の配置を変える。
4. 食器の下に滑り止めマットを敷く。
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食事の途中で食器の配置を変える。
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99 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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入所後3日、Aさんは入浴した。Aさんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師がAさんに服を手渡すと、Aさんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。
Aさんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。
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詳細
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1. 着替え始めるまで待つ。
2. 伸縮性のある素材の服を渡す。
3. 服を着やすい向きに持たせる。
4. ボタンをマジックテープに変えた服を渡す。
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服を着やすい向きに持たせる。
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100 |
看護師国家試験(第109回)(午後) |
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次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aちゃん(5歳、男児)は、2日前に39℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、 髄膜炎(meningitis)の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(mumps)罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎罹患の既往がある。妹のBちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎罹患の既往はない。
身体所見:体温39.2℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検査所見:白血球8,760/μL。血清アミラーゼ834U/L(基準44~132)、CRP0.1mg/dL。
Aちゃんに腰椎穿刺を行うことになった。看護師が検査の準備を始めると、Aちゃんは「何をするの?」と不安そうな表情をして尋ねてきた。
看護師の適切な返答はどれか。
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詳細
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1. 「泣いちゃだめだよ」
2. 「気にしないでいいよ」
3. 「痛いことはしないよ」
4. 「背中にお注射するよ」
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「背中にお注射するよ」
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