76 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
全身性エリテマトーデス〈SLE〉(systemic lupus erythematosus)でプレドニゾロンを長期間服用している成人女性の患者で、血中濃度が顕著に低下しているのはどれか。
|
詳細
|
1. インスリン
2. 甲状腺ホルモン
3. エストラジオール
4. 副甲状腺ホルモン〈PTH〉
5. 副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉
|
副腎皮質刺激ホルモン〈ACTH〉
|
77 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
心電図検査の胸部誘導で電極を第4肋間胸骨右縁に装着するのはどれか。
|
詳細
|
1. Ⅰ
2. V1
3. V2
4. V4
5. aVR
|
V1
|
78 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
プリン体の代謝産物である尿酸で正しいのはどれか。
|
詳細
|
1. 下肢末端は温度が下がるので結晶化しやすい。
2. 男性ホルモンによって腎排泄が増加する。
3. 激しい運動で産生が減少する。
4. 利尿薬によって排泄される。
5. 肝臓で分解される。
|
下肢末端は温度が下がるので結晶化しやすい。
|
79 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
血液透析について正しいのはどれか。
|
詳細
|
1. 合併症は腹膜炎(peritonitis)が多い。
2. 食事はカルシウムを制限する。
3. 導入初期には不均衡症候群(disequilibrium syndrome)が起こる。
4. 導入の原因疾患はIgA腎症(Ignephropathy)が最も多い。
5. 透析に用いる半透膜はタンパク質が通過する。
|
導入初期には不均衡症候群(disequilibrium syndrome)が起こる。
|
80 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
成人に経鼻経管栄養の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。
|
詳細
|
1. 無菌操作で行う。
2. 挿入時、患者の体位は仰臥位にする。
3. 胃管が咽頭に達するまで頸部を前屈してもらう。
4. 胃管が咽頭に達したら嚥下を促す。
5. 水を注入して胃管の先端が胃内に到達したことを確認する。
|
胃管が咽頭に達したら嚥下を促す。
|
スポンサー
|
81 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
介護保険サービスを利用して購入できるのはどれか。
|
詳細
|
1. 簡易浴槽
2. 特殊寝台
3. 体位変換器
4. 移動用リフト
5. 取り付け工事を伴わないスロープ
|
簡易浴槽
|
82 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
標準的な成長をしている正期産児の身長が出生時の約2倍になるのはどれか。
|
詳細
|
1. 生後6か月
2. 生後12か月
3. 2歳
4. 4歳
5. 6歳
|
4歳
|
83 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
女子の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。
|
詳細
|
1. エストロゲン
2. オキシトシン
3. 成長ホルモン
4. 甲状腺ホルモン
5. テストステロン
|
エストロゲン
|
84 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさん(25歳、女性)は統合失調症(schizophrenia)と診断され、入院2か月が経過した。食事や水分の摂取、トイレ歩行は1人でできる。歯磨き、入浴への関心はあまりない。幻聴が聞こえると突然走り出し、壁に頭をぶつけている。日中はホールで過ごし、自分から他の患者と交流はしない。
Aさんのセルフケアのアセスメントで優先度が高いのはどれか。
|
詳細
|
1. 排泄
2. 個人衛生
3. 安全を保つ能力
4. 活動と休息のバランス
5. 孤独と付き合いのバランス
|
安全を保つ能力
|
85 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
薬物血中濃度モニタリング〈TDM〉の実施が必要な薬物はどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. ヘパリン
2. インスリン
3. ジギタリス
4. 炭酸リチウム
5. ニトログリセリン
|
ジギタリス
|
スポンサー
|
86 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
高齢者の睡眠で正しいのはどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. 単相性の睡眠になる。
2. 浅い眠りが少なくなる。
3. 総睡眠時間が延長する。
4. 中途覚醒の回数が増加する。
5. 入眠するまでに時間がかかる。
|
中途覚醒の回数が増加する。
|
87 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
高齢者の血液検査の結果で成人の基準値と比較して値が高くなるのはどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. 血小板数
2. 尿素窒素
3. 白血球数
4. 食後血糖値
5. AST〈GOT〉
|
尿素窒素
|
88 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
精神保健における三次予防はどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. うつ病(depression)患者のリワーク支援を行う。
2. 災害時の精神的支援を行うボランティアを育成する。
3. 自殺企図をして未遂だった人の希死念慮を確認する。
4. 精神障害者の長期入院による自発性の低下を予防する。
5. 統合失調症(schizophrenia)のアンチ・スティグマ・キャンペーンを行う。
|
うつ病(depression)患者のリワーク支援を行う。
|
89 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aちゃん(小学4年生、女児)は父親(40歳、会社員)、母親(40歳、会社員)、弟(小学2年生)と4人で暮らしている。交通事故で頸髄損傷となり、訪問看護を利用して在宅療養を開始した。Aちゃんはこれまで通っていた小学校に継続して通学することを希望している。
Aちゃんの家族への看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. 特別支援学校に転校するよう勧める。
2. 弟の退行現象に注意するよう説明する。
3. Aちゃんが利用できる社会資源を紹介する。
4. Aちゃんのケアは主に母親が行うよう助言する。
5. 事故については家族の間で話題にしないよう指導する。
|
弟の退行現象に注意するよう説明する。
|
90 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
500Lの酸素ボンベ(14.7MPa充塡)の内圧が10MPaを示している。この酸素ボンベを用いて3L/分で酸素吸入を行う。
使用可能な時間は何分か。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合は、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:① ② ③ 分
本問題は非対応です。
次の問題に進んでください。
|
詳細
|
1.
2.
3.
4.
|
|
スポンサー
|
91 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(61歳、男性、会社員)はデスクワーク中心の仕事をしている。今朝、職場へ出勤したが、自分の机の位置や同僚の名前が分からない等の見当識障害があり、同僚に付き添われ救急外来を受診した。頭痛、嘔吐、めまいはない。
現病歴:4年前に2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、経口糖尿病薬が開始された。1年前から受診を自己判断で中断している。
身体所見:身長170cm、体重100kg。体温38.6℃、呼吸数22/分、脈拍112/分、整、血圧108/ 64mmHg。対光反射(+)、瞳孔不同(-)。歩行可能。右第1趾に発赤、腫脹、異臭がある。
検査所見:白血球19,200/μL、血糖904mg/dL、Na131mEq/L、K3.4mEq/L、へモグロビンA1c〈HbA1c〉9.2%、アンモニア49μg/dL、CRP22mg/dL。動脈血液ガス分析pH7.32。血漿浸透圧394mOsm/L。尿ケトン体(±)。
Aさんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。
|
詳細
|
1. 肝性脳症
2. 小脳出血
3. ケトアシドーシス〈DKA〉
4. 高浸透圧高血糖状態〈HHS〉
|
|
92 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさんはインスリン療法、糖尿病足病変に対する抗菌薬治療で全身状態は改善した。退院へ向けて、 看護師はAさんに食事指導をすることにした。
Aさんに勧める1日の摂取カロリーで最も適切なのはどれか。
|
詳細
|
1. 1,400kcal
2. 1,800kcal
3. 2,200kcal
4. 2,600kcal
5. 3,000kcal
|
1,800kcal
|
93 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさんの糖尿病足病変の悪化を防ぐ目的で看護師が行う指導で正しいのはどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. 「靴下を履きましょう」
2. 「月に1回、足を観察してください」
3. 「暖房器具に足を近づけないでください」
4. 「足の傷は痛みが出てから受診してください」
5. 「鶏眼(corn)〈うおのめ〉が出来た場合は自分で削ってください」
|
「靴下を履きましょう」
|
94 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(53歳、女性)は休日に公園を散歩中、階段から落ちて頭部を強打し、意識を消失した状態で病院に救急搬送された。病院到着時のAさんは開眼せず、声は発しているが理解不能である。痛み刺激には逃れようとする動作がみられる。
グラスゴー・コーマ・スケール〈GCS〉によるAさんの意識レベルの評価はどれか。
|
詳細
|
1. E1V1M2
2. E1V2M4
3. E2V2M2
4. E4V5M5
|
E1V2M4
|
95 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさんは右側の急性硬膜外血腫(acute epidural hematoma)と診断され、緊急開頭手術を受けることになった。術前のバイタルサインは、体温37.2℃、呼吸数14/分、脈拍74/分、整。血圧は、搬送時の134/84mmHgから174/66mmHgに上昇し、痛み刺激に対する反応が消失している。
このときのAさんの瞳孔の状態はどれか。
|
詳細
|
1.
2.
3.
4.
|
|
スポンサー
|
96 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
開頭手術後2日、Aさんの全身状態は良好で、硬膜外ドレーンの排液も異常所見はなく経過している。看護師が訪室するとAさんは仰臥位で開眼し、「目が覚めたら病院にいて手術も終えていたので驚きました。今は気分もよいが、寝てばかりで背中が痛くなってきたので体勢を変えたい」と話す。
看護師の対応で適切なのはどれか。
|
詳細
|
1. 仰臥位を保持する。
2. 頭側を30度挙上する。
3. 頭側を60度挙上する。
4. 頭側を90度挙上する。
|
頭側を30度挙上する。
|
97 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(75歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉chronic obstructive pulmonary diseaseと診断された。他に既往はない。20歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。
1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを500mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に37.8℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。
受診時の身体所見:体温37.6℃、呼吸数24/分、脈拍94/分、整、血圧138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉82%(room air)。動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO2〉45Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO2〉58Torr。
検査所見:赤血球420万/μL、Hb10.3g/dL、白血球9,500/μL、総蛋白5.8g/dL、アルブミン3.4g/dL、空腹時血糖98mg/dL、CRP10.1mg/dL。
医師の診察の結果、Aさんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉chronic obstructive pulmonary diseaseの急性増悪と診断された。
97 このときのAさんの状態はどれか。
|
詳細
|
1. うつ熱
2. 高血圧
3. 呼気の延長
4. 皮膚の搔痒感
|
呼気の延長
|
98 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさんは入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与が開始された。病棟内の歩行の許可が出て、食事も全粥食を半分程度は食べることができた。
Aさんに起こりうる症状で最も注意が必要なのはどれか。
|
詳細
|
1. 貧血
2. 便秘
3. 高血糖
4. CO2ナルコーシス
|
CO2ナルコーシス
|
99 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
Aさんは順調に回復したため、退院が決まった。退院後の慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉chronic obstructive pulmonary diseaseの治療は、在宅酸素療法〈HOT〉は導入せずに薬物療法を継続することになった。Aさんは、看護師に「退院後も自宅で生活したい」と話している。近隣に家事を手伝ってくれる親戚や友人はいない。
Aさんへの退院指導の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
|
詳細
|
1. 肺炎球菌ワクチンの接種を勧める。
2. 水分を制限するよう指導する。
3. 糖分を制限するよう指導する。
4. 配食サービスの利用を勧める。
5. 毎日の散歩を勧める。
|
肺炎球菌ワクチンの接種を勧める。
|
100 |
看護師国家試験(第112回)(午後) |
|
次の文を読み100~102の問いに答えよ。
A君(5歳)は父親(40歳)、母親(38歳)と兄(10歳)の4人家族である。A君は生後6か月のときに白血病leukemiaと診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ド ナーとした造血幹細胞移植を受けた。
100 A君が利用できる制度はどれか。
|
詳細
|
1. 自立支援医療
2. 指定難病の医療費助成
3. 未熟児養育医療の給付
4. 小児慢性特定疾病医療費助成
|
小児慢性特定疾病医療費助成
|
スポンサー
|