51 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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下肢筋力が低下して介護を必要とする人に適した浴室改修に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 浴室の入口は引き戸にする。
2. 縦に長く浅めの洋式の浴槽にする。
3. 浴槽の縁(エプロン部分)は厚みを20 cm にする。
4. 床から浴槽の縁までの高さは20 cm にする。
5. 浴室と脱衣室の段差は10 cm にする。
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浴室の入口は引き戸にする。
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52 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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消化管ストーマを造設している人の入浴に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 排便のあった日だけ入浴する。
2. 回腸ストーマの場合は,食後1 時間以内に入浴する。
3. 装具を外して入浴できる。
4. ストーマ(stoma)部分は,石鹸をつけず,こすりながら洗う。
5. 公衆浴場の利用は避ける。
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装具を外して入浴できる。
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53 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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入浴時のヒートショックに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 高血圧の人は,ヒートショックを起こしにくい。
2. ヒートショックは,夏に起こりやすい。
3. ヒートショック予防として,浴室・脱衣室と居室との温度差を小さくする。
4. ヒートショック予防として,湯の温度設定は高めにする。
5. ヒートショックは,入浴前に起こりやすい。
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ヒートショック予防として,浴室・脱衣室と居室との温度差を小さくする。
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54 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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排泄介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. ベッドで尿器を使用する場合,ベッドの足元を上げる。
2. 差し込み便器の開口部の中央に,仙骨が来るようにする。
3. テープ止めタイプの紙おむつの中に,尿取りパッドを複数当てる。
4. 自己導尿を行う場合,座位姿勢で行えるように支援する。
5. トイレにL字手すりを設置する場合,横手すりは車いすの座面の高さに合わせる。
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自己導尿を行う場合,座位姿勢で行えるように支援する。
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55 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Bさん(86 歳,女性)は,介護老人福祉施設で生活している。脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症で左片麻痺があり,最近は筋力の低下が目立っている。
Bさんは日中はポータブルトイレ,夜間は紙おむつを使用している。Bさんの使用しているポータブルトイレは木製の背もたれと肘かけがついているタイプである。
Bさんが,ポータブルトイレを使用するときの排泄介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. ポータブルトイレは,ベッドの左側の足元に置く。
2. ポータブルトイレの足元に新聞紙を敷く。
3. 座位が安定しないときは,背もたれに寄りかかるように座ってもらう。
4. 排泄が終了したら,立ち上がる前に下着やズボンを大腿部まで上げておく。
5. 使用したポータブルトイレの中の排泄物は,1日分をまとめて片づける。
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排泄が終了したら,立ち上がる前に下着やズボンを大腿部まで上げておく。
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56 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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悪質商法や詐欺の種類と介護福祉職が行う助言の組合せとして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 催眠商法 --- 友人と一緒なら販売会場まで出かけても構わないと助言する。
2. 送りつけ商法 --- 注文した覚えのない商品は断り,受け取らないように助言する。
3. 利殖商法 --- 「元本保証」と「金融庁への届出」の記載があれば信頼できると助言する。
4. 振り込め詐欺 --- 公的機関や家族を名乗る電話には,一人で対処するように助言する。
5. 点検商法 --- 業者を家の中に入れて,ていねいに断るように助言する。
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送りつけ商法 --- 注文した覚えのない商品は断り,受け取らないように助言する。
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57 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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繊維製品に以下の表示があるときの取扱いの留意点として,適切なものを1 つ選びなさい。
(注)いずれも家庭用品品質表示法に基づく洗濯に関する表示であり,同じ取扱い方法を意味している。左の表示は現行のものであり,2016 年(平成28 年)12 月から右の表示に改正されることになっている。
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詳細
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1. しわになりやすいので,脱水は避ける。
2. 色が落ちやすいので,単独で洗う。
3. 手洗いする。
4. 日陰のつり干しにする。
5. 平干しにする。
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日陰のつり干しにする。
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58 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Cさんは,関節リウマチ(rheumatoid arthritis)が徐々に進行している。何とか自力で寝返りをすることができるが,思うように関節が動かなくなってきている。体調に変動があるため1 日の過ごし方も不規則で昼夜逆転の生活が続いている。Cさんが夜間,安眠が得られるような介護福祉職の対応として,適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 早朝の散歩を勧める。
2. 朝食は,とらないように勧める。
3. 午後から,温水プールで運動をするように勧める。
4. マットレスは,柔らかいものを勧める。
5. 枕は,硬く高いものを勧める。
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午後から,温水プールで運動をするように勧める。
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59 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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終末期で食欲が低下してきた利用者の食事介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 食事の回数を増やす。
2. 1 回の食事量を増やす。
3. 高カロリーの食事を用意する。
4. 嗜好を重視する。
5. 経管栄養を勧める。
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嗜好を重視する。
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60 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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施設入所者の終末期から死後における家族への支援として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 付き添いやすい環境を整える。
2. 在宅と比べて,家族への支援の必要性は乏しい。
3. 状態が変化したときだけ家族に報告する。
4. 家族が希望しても,死後の処置は職員で行う。
5. 故人の思い出話は控える。
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付き添いやすい環境を整える。
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61 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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介護過程の目的に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 多職種がそれぞれ異なる最終目標を持つこと
2. 1 回限りの介護をすること
3. 利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
4. 家族が望む利用者の生活を実現すること
5. 介護福祉職の業務の効率を優先すること
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利用者のニーズに応じた根拠のある個別ケアをすること
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62 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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介護福祉職の情報収集に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 情報は,多角的・継続的に収集する。
2. 収集した情報は,取捨選択せずに記録する。
3. 主観的情報は,計測器を用いて収集する。
4. 利用者が発した言葉は,介護福祉職の主観を加えて記録する。
5. プライバシーに関する情報は,集団面接で収集する。
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情報は,多角的・継続的に収集する。
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63 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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「関連する情報の分析・統合を通じて,利用者の課題,ニーズ,強みを明らかにすること」を表す用語として,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. チームアプローチ(team approach)
2. アセスメント(assessment)
3. モニタリング(monitoring)
4. アウトリーチ(outreach)
5. インテーク(intake)
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アセスメント(assessment)
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64 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Dさん(70 歳,女性)は,10 年前に人工肛門(ストーマ(stoma))を造設し,2 年前に脳出血(cerebral hemorrhage)を患って軽い右片麻痺が残った。最近,物忘れが目立ってきた。また,同居する娘の仕事が忙しくなってきた。
Dさんに関する情報のうち,ICF(International Classification of Functioning,Disability and Health:国際生活機能分類)の環境因子に該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 70 歳の女性である。
2. 人工肛門(ストーマ(stoma))を造設した。
3. 軽い右片麻痺が残った。
4. 物忘れが目立ってきた。
5. 娘の仕事が忙しくなってきた。
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娘の仕事が忙しくなってきた。
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65 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Eさんは,アルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)で認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居している。今までできていた食後の歯磨きができなくなってきている。口臭が強くなってきたので,他の利用者が会話を避けている。孫からも「おばあちゃんのお口臭い」と言われ,寂しそうな表情をしているのを介護福祉職が見ている。
優先的に解決すべきEさんの生活課題として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 他者と積極的に会話ができるようになること
2. 寂しさを取り除くために介護福祉職が励ますこと
3. 気を遣わずに孫と話ができるようになること
4. 口の中を清潔に保てるようになること
5. 一人で歯磨きができるようになること
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口の中を清潔に保てるようになること
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66 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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客観的情報の記録として,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
2. 妻とけんかしたことを後悔しているのではないか。
3. ご飯が喉を通らないのは,愛犬がいなくなったからだと思う。
4. いつも冷静なのに突然怒ったのでびっくりした。
5. 一人でいる時間が長いので,こまめに声かけをすることにした。
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タンスの中に食べこぼしのついた上着が入っていた。
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67 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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次の事例を読んで答えなさい。 〔事 例〕
Fさん(70 歳,男性,要介護1 )は,認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり,杖があれば一人で歩行できる。現在は,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで,今でも天気の良い日には,一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」,短期目標は「転倒しない」で,支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて,順調に実施されている。
最近,近所の人から,Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず,よろけたり,困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると,Fさんは「足元が少し不安なところがありますが,大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い,目に涙を浮かべた。
Fさんの介護計画の評価に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 近所の人からの情報は,評価には不要である。
2. 「安全に買物に出かける」という目標は達成した。
3. 手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
4. 事業所内での訓練は順調なので,このまま継続する。
5. Fさんの発言から満足していると評価した。
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手すりを使った起立訓練と歩行訓練を見直す必要がある。
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68 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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次の事例を読んで答えなさい。 〔事 例〕
Fさん(70 歳,男性,要介護1 )は,認知症(dementia)を患う母と二人暮らしである。左片麻痺があり,杖があれば一人で歩行できる。現在は,小規模多機能型居宅介護を利用して在宅生活を送っている。昔から買物が好きで,今でも天気の良い日には,一人で杖をついて買物に出かけていく。
Fさんの小規模多機能型居宅介護における介護計画の長期目標は「安全に買物に出かける」,短期目標は「転倒しない」で,支援内容には「事業所内で手すりを使って起立訓練と歩行訓練を行う」と設定されて,順調に実施されている。
最近,近所の人から,Fさんがスーパーに向かう途中にある階段が上り切れず,よろけたり,困っている姿を見かけたという情報がたびたび聞かれるようになった。この件をG介護福祉職がFさんに確認すると,Fさんは「足元が少し不安なところがありますが,大丈夫です。いつもありがとうございます」と言い,目に涙を浮かべた。
Fさんの状況を受けて,関係職員が集まり,カンファレンス(conference)を開催することになった。
このカンファレンス(conference)に参加したG介護福祉職の発言に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. Fさんの日頃の移動の様子について,具体的に説明した。
2. Fさんが感情的になるので,気持ちは聞かないようにしていると説明した。
3. 介護保険を使って通所リハビリテーションを併用することを提案した。
4. スーパーに向かうときの様子は多くの情報があるので,Fさんにはそれ以上尋ねる必要がないと説明した。
5. 母親の支援について,話し合うことを提案した。
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Fさんの日頃の移動の様子について,具体的に説明した。
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69 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 誕生から1 歳頃までは,自分の行動のコントロールを身につける段階である。
2. 3 歳頃から6 歳頃までは,自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
3. 12 歳頃から20 歳頃までは,勤勉性を身につける段階である。
4. 20 歳頃から30 歳頃までは,心身共に自分らしさを身につける段階である。
5. 30 歳頃から60 歳頃までは,社会全体や他者への信頼感を持つ段階である。
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3 歳頃から6 歳頃までは,自発的行動を通して主体性の感覚を学ぶ段階である。
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70 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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加齢に伴う筋肉の変化に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 70 歳代までは,筋肉量は維持される。
2. タンパク質をとることは,筋肉量の維持に有効である。
3. 高齢期になってからの運動は,筋肉量の増加には無効である。
4. 筋肉量の減少の主要な原因は,悪性腫瘍(malignant tumor)の合併である。
5. 筋肉量の減少は,下肢よりも上肢の方が顕著である。
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タンパク質をとることは,筋肉量の維持に有効である。
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71 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Aさん(70 歳,男性)は,65 歳で定年退職した後,学生時代の旧友のほか,地域のボランティアサークルで知り合った新しい仲間と親交を深めてきた。しかし,サークルでトラブルが起きるようになって,1,2年前からはサークルへの参加が徐々に減り,安心できる旧友とばかり頻繁につきあうようになった。Aさん自身はこの生活に満足している。
Aさんの生活への適応状況を説明する理論として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 活動理論
2. 離脱理論
3. 社会情動的選択理論
4. 愛着理論
5. 心の理論
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社会情動的選択理論
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72 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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加齢の影響を強く受ける記憶として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
2. 学習や経験によって獲得された知識の記憶
3. スポーツなど,自分の体で覚える記憶
4. 過去の社会的事件など,自分の体験とは直接関わらない記憶
5. 人の顔や風景など,自覚せずに残されている記憶
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個人の生活の中で生じる出来事や体験に関する記憶
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73 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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めまいや立ちくらみが時々ある高齢者への介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 勢いをつけて立ち上がることを勧める。
2. 首を左右に振る体操をすることを勧める。
3. 降圧薬の服用を勧める。
4. 抗不安薬の服用を勧める。
5. 転んでもけがをしないように部屋を片づけることを勧める。
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転んでもけがをしないように部屋を片づけることを勧める。
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74 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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Bさん(82 歳,男性)は,脳梗塞(cerebral infarction)の既往があり,右片麻痺がある。以前から食事中にむせることがあった。半年前には,肺炎(pneumonia)で入院したこともある。昨日から元気がなく,食欲もなくて普段の半分も食べられない。呼吸数は1 分間に24 回,体温は37.4 ℃だった。
Bさんに起こっていることとして,最も可能性の高いものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 脳梗塞(cerebral infarction)の再発
2. 急性腸炎(acute colitis)
3. 感冒(common cold)
4. 誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)
5. 胃潰瘍(gastric ulcer)
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誤嚥性肺炎(aspiration pneumonia)
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75 |
介護福祉士国家試験(第28回)(平成28年度) |
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変形性膝関節症(knee osteoarthritis)と診断された高齢者への介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 膝を冷やす。
2. 正座をする。
3. 杖を使う。
4. 体重を増やす。
5. 階段の昇り降りの運動をする。
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杖を使う。
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