一級ボイラー技士(令和5年10月) | 解答一覧


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1 一級ボイラー技士(令和5年10月) 強制循環式水管ボイラーの原理的な系統を示す次の図において、 内に入れるAからCまでの語句の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。
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1. A: 水管 B: 過熱器 C: エコノマイザ

2. A: 水管 B: エコノマイザ C: 過熱器

3. A: 過熱器 B: 水管 C: エコノマイザ

4. A: エコノマイザ B: 過熱器 C: 水管

5. A: エコノマイザ B: 水管 C: 過熱器

A: エコノマイザ B: 過熱器 C: 水管

2 一級ボイラー技士(令和5年10月) 次の状況で運転しているボイラーのボイラー効率の値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。
蒸発量 …………………………… 5t/h
発生蒸気の比エンタルピ ……… 2790kJ/kg
給水温度 ………………………… 24℃
燃料の低発熱量 ………………… 42MJ/kg
燃料消費量 ……………………… 360kg/h
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1. 74%

2. 79%

3. 84%

4. 89%

5. 94%

89%

3 一級ボイラー技士(令和5年10月) 炉筒煙管ボイラーに関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. ウェットバック式には、燃焼ガスが炉筒の内面に沿って前方に戻る方式のものがある。

2. 「戻り燃焼方式」の燃焼ガスは、炉筒前部から炉筒後部へ流れ、そして炉筒後部で反転して前方に戻る。

3. 後部煙室が胴の後部鏡板の内にあるものをドライバック式といい、炉筒後部を鏡板に直接つないだものと、炉筒後面と鏡板を管ステーでつないだものがある。

4. エコノマイザや空気予熱器を設け、ボイラー効率が90%以上に及ぶものがある。

5. 煙管には、平滑管よりも熱伝達率の高いスパイラル管を用いているものが多い。

後部煙室が胴の後部鏡板の内にあるものをドライバック式といい、炉筒後部を鏡板に直接つないだものと、炉筒後面と鏡板を管ステーでつないだものがある。

4 一級ボイラー技士(令和5年10月) 貫流ボイラーに関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 細い管内で給水のほとんどが蒸発するので、十分な処理を行った水を使用しなければならない。

2. 負荷変動により大きな圧力変動を生じやすいので、給水量や燃料量に対して応答の速い自動制御を必要とする。

3. 給水量と燃料量の比が変化すると、ボイラー出口の蒸気温度が激しく変化する。

4. 超臨界圧ボイラーでは、ボイラー水が水の状態から加熱され、沸騰状態を経て連続的に高温高圧蒸気の状態になる。

5. 高圧大容量用として、また、急速起動を必要とする小形低圧用としても用いられる。

超臨界圧ボイラーでは、ボイラー水が水の状態から加熱され、沸騰状態を経て連続的に高温高圧蒸気の状態になる。

5 一級ボイラー技士(令和5年10月) 炉筒の構造及び強さに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。

A 炉筒は、燃焼ガスによって加熱され長手方向に膨張しようとするが、鏡板によって拘束されているため、炉筒板内部に引張応力が生じる。
B 炉筒の圧壊を防止するため、波形炉筒を用いたり、平形炉筒の外周に補強リングを溶接したりする。
C 平形炉筒では、一般に伸縮継ぎ手を溶接によって取り付ける。
D 波形炉筒は、平形炉筒に比べ、伝熱面積を大きくできるが、外圧に対する強度が低い。
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1. A,B,C

2. A,C

3. A,D

4. B,C

5. B,C,D

B,C


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6 一級ボイラー技士(令和5年10月) 空気予熱器に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 鋼板形の熱交換式空気予熱器は、鋼板を一定間隔に並べて端部を溶接し、1枚おきに空気及び燃焼ガスの通路を形成したものである。

2. 再生式空気予熱器は、金属製の管の中にアンモニア、水などの熱媒体を減圧して封入し、高温側で熱媒体を蒸発させ、低温側で熱媒体蒸気を凝縮させて、熱を移動させるものである。

3. 再生式空気予熱器は、熱交換式空気予熱器に比べ、空気側とガス側との間に漏れが多いが、伝熱効率が良いためコンパクトな形状にすることができる。

4. 空気予熱器を設置することにより燃焼効率が上がり、低空気比燃焼とすることができる。

5. 空気予熱器の設置による通風抵抗の増加は、エコノマイザの設置による通風抵抗の増加より大きい。

再生式空気予熱器は、金属製の管の中にアンモニア、水などの熱媒体を減圧して封入し、高温側で熱媒体を蒸発させ、低温側で熱媒体蒸気を凝縮させて、熱を移動させるものである。

7 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーのばね安全弁及び安全弁の排気管に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 安全弁の吹出し圧力は、安全弁が吹出し動作を開始したときの圧力で、吹下がり圧力と吹止まり圧力の和である。

2. 安全弁軸心から安全弁の排気管中心までの距離は、できるだけ短くする。

3. 安全弁の取付管台の内径は、安全弁入口径と同径以上とする。

4. 安全弁は、蒸気流量を制限する構造によって、揚程式と全量式に分類される。

5. 全量式安全弁は、弁座流路面積で吹出し面積が決まる。

全量式安全弁は、弁座流路面積で吹出し面積が決まる。

8 一級ボイラー技士(令和5年10月) 給水系統装置に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 給水ポンプ過熱防止装置は、ポンプ吐出量を絞り過ぎた場合に、過熱防止弁などにより吐出しようとする水の一部を吸込み側に戻す装置である。

2. 渦流ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーの給水に用いられる。

3. ディフューザポンプは、その段数を増加することによって圧力を高めることができるので、高圧のボイラーには多段ディフューザポンプが適している。

4. 給水弁にはアングル弁又は玉形弁が、給水逆止め弁にはリフト式、スイング式などの逆止め弁が用いられる。

5. 給水弁と給水逆止め弁をボイラーに取り付ける場合は、給水弁をボイラーに近い側に、給水逆止め弁を給水ポンプに近い側に、それぞれ取り付ける。

渦流ポンプは、羽根車の周辺に案内羽根のある遠心ポンプで、一般に低圧のボイラーの給水に用いられる。

9 一級ボイラー技士(令和5年10月) 温度検出器に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A バイメタル式温度検出器は、熱膨張率の異なる2種類の薄い金属板を張り合わせたバイメタルにより、接点をオンオフするもので、振動により誤差が出ることがあるが、直動式のため応答速度が速い。
B 溶液密封式温度検出器の感温体は、ボイラー本体に直接取り付ける場合と、保護管を用いて取り付ける場合がある。
C 測温抵抗体は、金属の電気抵抗が温度変化によって一定の割合で変化する性質を利用して温度を測定するもので、使用する金属には、温度に対する抵抗変化が一定であること、温度係数が小さいことなどの要件が必要である。
D 熱電対は、2種類の材質の異なる金属線の両端を接合し、閉回路を作ったもので、両端で温度差が生じると回路中にその金属固有の熱起電力が発生する原理を利用して、温度を測定するものである。
詳細

1. A,B

2. A,B,D

3. A,C

4. B,C,D

5. B,D

B,D

10 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの自動制御に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. シーケンス制御は、あらかじめ定められた順序に従って、制御の各段階を、逐次、進めていく制御である。

2. フィードバック制御は、出力側の信号を入力側に戻すことによって、制御量の値を目標値と比較し、それらを一致させるように訂正動作を行う制御である。

3. 目標値と制御量の偏差、外乱などの情報に基づいて操作量を決定する制御は、フィードフォワード制御である。

4. 比例動作は、比例帯の幅を小さくすると比例感度は高くなるが、余り小さく設定するとオン・オフ動作に近くなる。

5. 比例動作は、制御偏差の大きさに比例して操作量を増減するように動作するものであるが、制御量が変化すると、制御量が設定値と異なった値で平衡するオフセットが生じる動作である。

目標値と制御量の偏差、外乱などの情報に基づいて操作量を決定する制御は、フィードフォワード制御である。


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11 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの蒸気圧力上昇時の取扱いに関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. ボイラー水の温度が上昇し、蒸気が十分発生してから、空気抜き弁を閉じる。

2. 常温の水からたき始めるときの圧力上昇は、始めは遅く、次第に速くなるようにして、ボイラー本体各部の温度上昇が均等になるようにする。

3. 空気予熱器に不同膨張による漏れなどを生じさせないため、燃焼初期はできる限り最低燃焼とし、空気予熱器内での異常燃焼を防ぐため、低燃焼中は空気予熱器の出口ガス温度を監視する。

4. エコノマイザの前に蒸発管群がない場合は、燃焼ガスを通し始めた後に、ボイラー水の一部をエコノマイザ入口に供給して、エコノマイザ内の水を循環させる。

5. ボイラー水の温度が高くなっていくと水位が上昇するので、高水位となったら、ボイラー水を排出して常用水位に戻す。

エコノマイザの前に蒸発管群がない場合は、燃焼ガスを通し始めた後に、ボイラー水の一部をエコノマイザ入口に供給して、エコノマイザ内の水を循環させる。

12 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの運転中の取扱いに関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 運転中は、ボイラーの水位をできるだけ一定に保つように努め、どうしても水位が低下する場合は、燃焼を抑えて原因を調べる。

2. 水面計の水位に全く動きがないときは、元弁が閉まっているか、又は水側連絡管に詰まりが生じている可能性があるので、直ちに水面計の機能試験を行う。

3. 運転中、燃焼量を減少させる場合は、先に燃料量を減らし、その後空気量を減らす。

4. 炉筒煙管ボイラーの安全低水面は、煙管最高部より炉筒が高い場合は、炉筒最高部(フランジ部を除く。)から100mm上の位置とする。

5. 給水ポンプ出口側の圧力計により給水圧力を監視し、ボイラーの圧力との差が減少傾向にあるときは、給水管路が詰まっている。

給水ポンプ出口側の圧力計により給水圧力を監視し、ボイラーの圧力との差が減少傾向にあるときは、給水管路が詰まっている。

13 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの燃焼の異常に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 燃焼室以外の燃焼ガス通路に堆積した未燃のすすが、燃焼することがあり、これを「スートファイヤ」という。
B 燃焼中に、燃焼室又は煙道内で連続的な高周波のうなりを発する現象を「かまなり」という。
C 火炎が長すぎる場合は、燃焼用空気の過剰、バーナノズル部の不良などが考えられる。
D 火炎が息づく原因としては、燃料油圧や油温の変動、燃料調整弁や風量調節用ダンパのハンチングなどが考えられる。
詳細

1. A,B,D

2. A,C,D

3. A,D

4. B,C

5. C,D

A,D

14 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの水面計及び圧力計の取扱いに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 水面計を取り付ける水柱管の蒸気側連絡管は、ボイラー本体から水柱管に向かって上がり勾配となるように配管する。
B 水面計のドレンコックを開くときは、ハンドルが管軸と同じ方向になるようにする。
C 圧力計のサイホン管には、水を満たし、内部の温度が80℃以上にならないようにする。
D 圧力計は、原則として、毎年1回、圧力計試験機による試験を行うか、又は試験専用の圧力計を用いて比較試験を行う。
詳細

1. A,B

2. A,C,D

3. A,D

4. B,C,D

5. C,D

C,D

15 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーのばね安全弁の調整及び試験に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 安全弁の吹出し圧力が設定圧力よりも低い場合は、いったんボイラーの圧力を設定圧力の80%程度まで下げ、調整ボルトを締めて、再度、試験をする。

2. 調整ボルトを定められた位置に設定した後、ボイラーの圧力をゆっくり上昇させて安全弁を作動させ、吹出し圧力及び吹止まり圧力を確認する。

3. 過熱器用安全弁は、過熱器の焼損を防ぐため、ボイラー本体の安全弁より先に作動するように調整する。

4. 最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合で、各ボイラーの安全弁をそれぞれの最高使用圧力に調整したいときは、圧力の高いボイラー側に蒸気逆止め弁を設ける。

5. 安全弁の手動試験は、最高使用圧力の75%以上の圧力で行う。

最高使用圧力の異なるボイラーが連絡している場合で、各ボイラーの安全弁をそれぞれの最高使用圧力に調整したいときは、圧力の高いボイラー側に蒸気逆止め弁を設ける。


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16 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー水のブローに関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A ブロー装置は、スケールやスラッジにより詰まることがあるので、適宜吹出しを行ってその機能を維持する。
B 水冷壁のブローは、いかなる場合も運転中に行ってはならない。
C 間欠ブローは、ボイラー水に浮遊している微細な粒子を排出し、ボイラー水の濃度を一定に保つことが目的である。
D 直列に設けられている2個の吹出し弁又はコックを閉じるときは、急開弁を先に操作する。
詳細

1. A,B

2. A,B,C

3. A,B,D

4. A,C

5. C,D

A,B

17 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの自動制御装置の点検に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 燃料遮断弁は、燃料漏れがないか点検するとともに、電磁コイルの絶縁抵抗を測定することにより、漏電がないか点検する。

2. コントロールモータは、これと燃料調節弁及び空気ダンパとの連結機構に、固定ねじの緩み、外れ及び位置のずれがないか点検する。

3. オンオフ式圧力調節器は、内蔵しているすべり抵抗器のワイパの接触不良、抵抗線の汚損、焼損、断線などが生じていないか点検する。

4. オンオフ式圧力調節器は、動作隙間を小さくしすぎるとハンチングを起こしたり、リレーなどの寿命が短くなるので、適正な動作隙間であるか点検する。

5. 熱膨張管式水位調整装置の水側連絡管は、十分な放熱状態にあるか点検する。

オンオフ式圧力調節器は、内蔵しているすべり抵抗器のワイパの接触不良、抵抗線の汚損、焼損、断線などが生じていないか点検する。

18 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー水中の不純物に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 懸濁物には、微細なじんあい、エマルジョン化された鉱物油などがある。

2. スラッジは、主としてカルシウムやマグネシウムの炭酸水素塩の熱分解により生じる炭酸塩、りん酸塩などである。

3. ボイラー水の吹出しが適切に行われないときは、スラッジが水循環の緩慢な箇所にたまり、腐食、過熱などの原因となる。

4. スケールの熱伝導率は、軟鋼の1/20~1/100程度であり、伝熱面にスケールが付着すると、ボイラー水による伝熱面の冷却が不十分となり、伝熱面の温度が上昇する。

5. 硫酸塩類やケイ酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食、過熱などの原因となる。

硫酸塩類やケイ酸塩類のスケールは、伝熱面において熱分解して軟質沈殿物になるが、次第に固まり、腐食、過熱などの原因となる。

19 一級ボイラー技士(令和5年10月) 蒸発量が1日6tの炉筒煙管ボイラーで、ボイラー水の塩化物イオン濃度を450㎎/Lに保持するとき、必要な連続吹出し量の値に最も近いものは、次のうちどれか。
ただし、給水の塩化物イオン濃度は15㎎/Lとする。
なお、Lはリットルである。
詳細

1. 7.2kg/h

2. 8.3kg/h

3. 8.6kg/h

4. 206.9kg/h

5. 258.6kg/h

8.6kg/h

20 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーの内面腐食に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 給水中に含まれる溶存気体のO2やCO2は、鋼材の腐食の原因となる。
B 内面腐食は、燃料中に含まれる硫黄分によるものがある。
C アルカリ腐食は、高温のボイラー水中で濃縮したリン酸カルシウムと鋼材が反応して生じる。
D ボイラー水の酸消費量を調整することによって、腐食を抑制する。
詳細

1. A,B,C

2. A,C

3. A,D

4. B,C,D

5. B,D

A,D


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21 一級ボイラー技士(令和5年10月) 液体燃料に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 重油は、一般に、密度が大きいものほど動粘度が高く、単位質量当たりの発熱量は小さい。

2. 質量比は、ある体積の試料の質量と、それと同体積の水の質量との比であり、試料及び水の温度条件を示す記号を付して表す。

3. 燃料の密度は、粘度、引火点、炭素・水素比(C/H比)、残留炭素分、硫黄分、窒素分と互いに関連し、一般に密度の大きいものほど難燃性となる。

4. 重油の実際の引火点は、250℃程度で、着火点は350~500℃程度である。

5. 燃料中の炭素・水素比(C/H比)の概略値は、C重油で8、A重油で7、灯油で6である。

重油の実際の引火点は、250℃程度で、着火点は350~500℃程度である。

22 一級ボイラー技士(令和5年10月) 重油の添加剤に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 水分分離剤は、油中に存在する水分を表面活性作用により分散させて燃焼を促進する。
B 流動点降下剤は、油の流動点を降下させ、低温における流動性を確保する。
C スラッジ分散剤は、分離沈殿するスラッジを溶解又は分散させる。
D 高温腐食防止剤は、重油灰中のバナジウムと化合物を作り、灰の融点を降下させて、水管などへの付着を抑制し、腐食を防止する。
詳細

1. A,B

2. A,B,C

3. A,D

4. B,C

5. B,C,D

B,C

23 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラー用気体燃料に関し、次のうち適切でないものはどれか。 詳細

1. 気体燃料は、空気との混合状態を比較的自由に設定でき、火炎の広がり、長さなどの調整が容易である。

2. ガス火炎は、油火炎に比べて輝度が低く、燃焼室での輝炎による放射伝熱量が少なく、管群部での対流伝熱量が多い。

3. 天然ガスのうち湿性ガスは、メタン、エタンのほかプロパン以上の高級炭化水素を含み、その発熱量(MJ/m³)は乾性ガスより大きい。

4. バイオガスは、植物などから生成・排出される有機物から得られるガスで、ブタンが主成分である。

5. LNGは、天然ガスを脱硫・脱炭酸プロセスで精製した後、-162℃に冷却し、液化したものである。

バイオガスは、植物などから生成・排出される有機物から得られるガスで、ブタンが主成分である。

24 一級ボイラー技士(令和5年10月) ボイラーにおける重油の燃焼に関するAからDまでの記述で、適切なもののみを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A バーナで噴霧された油滴は、送入された空気と混合し、バーナタイルなどの放射熱により加熱されて徐々に気化し、温度が上昇して火炎を形成する。
B 燃焼用空気が不足している場合は、火炎は短く、かつ、オレンジ色で、逆火の危険性がある。
C 重油の加熱温度が高すぎると、バーナ管内で油が気化し、ベーパロックを起こす。
D 重油の加熱温度が低すぎると、噴霧状態にむらができ、息づき燃焼となる。
詳細

1. A,B,C

2. A,C

3. A,C,D

4. B,D

5. C,D

A,C

25 一級ボイラー技士(令和5年10月) 炭素2kgを完全燃焼させるときに必要な理論酸素量の値に最も近いものは、(1)~(5)のうちどれか。
なお、炭素が完全燃焼して二酸化炭素になる反応式は次のとおりである。また酸素の体積は、標準状態(0℃、101.325kPa)の体積とする。
C + O₂ → CO₂
詳細

1. 3.7m³

2. 11.2m³

3. 17.8m³

4. 22.4m³

5. 53.4m³

3.7m³


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