発破技士（令和5年4月） | 解答一覧

1. トンネル掘進発破の心抜き発破は、切羽の中心部を最初に起爆して新しい自由面を作り、続いて起爆する発破を効果的にするために行う。

2. 盤下げ発破は、主に平面状の岩盤を一定の深さまで掘り下げるために行う発破で、千鳥状にせん孔し、斉発発破を行う場合が多く、道路工事、宅地造成工事などに多く用いられる。

3. 明りのベンチ発破は、主に硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)を用い、せん孔は地上から垂直に行うこともあるが 60 ～ 80°傾斜させることが多く、発破孔が多い場合や２列以上の場合には一般的に段発発破を行う。

4. 小割発破には、せん孔法、貼付け法、蛇穴法などがあり、せん孔法が最も多く用いられている。

5. 水中発破には、せん孔発破と貼付け発破などがあり、岩礁などを破砕する場合には、せん孔発破が多く用いられている。

水中発破には、せん孔発破と貼付け発破などがあり、岩礁などを破砕する場合には、せん孔発破が多く用いられている。

1. 202Ｖ

2. 203Ｖ

3. 204Ｖ

4. 205Ｖ

5. 206Ｖ

205Ｖ

1. 導火線発破の点火を行ったが爆発しなかったので、点火後10分を経過してから確認のため火薬類装塡箇所に接近した。

2. 坑道式発破の終了後、発破による有害ガスを除去するとともに、岩盤、コンクリート構造物等についての危険の有無を検査し、発破後20分を経過して安全と認められたので発破場所に立ち入った。

3. 発破後、不発火薬類が残ったので、不発の発破孔から50㎝離してさく岩機により平行にせん孔して発破を行い、不発火薬類を処理した。

4. 電気発破の発破後、直ちに発破母線を発破器から取り外してその端が短絡しないように不ぞろいにし、再点火できないようにした。

5. 発破後、不発火薬類が残ったので、不発の発破孔からゴムホースなどによる水流で込め物及び火薬類を流し出し、不発火薬類を回収した。

発破後、不発火薬類が残ったので、不発の発破孔からゴムホースなどによる水流で込め物及び火薬類を流し出し、不発火薬類を回収した。

1. さく岩機は、打撃力や回転力によってロッドとビットを介して岩石などにせん孔する機械であって、圧縮空気を動力源とするさく岩機と油圧を動力源とするさく岩機があり、圧縮空気式さく岩機は油圧式さく岩機より高速でせん孔を行うことができる。

2. さく岩機のビットには、ロッドの先端に刃先を直接埋め込むデタッチャブルビットと、ロッドの先端に刃先をはめ込むインサートビットがあり、その刃先の形状には一文字、十文字など様々なものがある。

3. せん孔は、孔曲がりのないようにし、表面に凹凸のある岩盤でせん孔長が異なる場合でも、孔尻の位置はそろえる。

4. 長孔のせん孔の場合でも、ロッドを継いで使用してはいけない。

5. ベンチ発破のような広い場所での発破では、前回の発破孔を利用してせん孔するのが効率的である。

せん孔は、孔曲がりのないようにし、表面に凹凸のある岩盤でせん孔長が異なる場合でも、孔尻の位置はそろえる。

1. 正起爆法による場合の親ダイは、最初に装填し、親ダイに挿入した雷管の管底を増ダイの方に向ける。

2. 込め物は、５％程度の水を含んだ粘土、３％程度の水を含んだ砂又はこれらの混合物が有効である。

3. 明りの盤下げ発破やベンチ発破のような下向き孔の塡塞は、薬包状に成型した込め物を込め棒で押し込む方法が一般的である。

4. 込め物による塡塞効果を高めるためには、込め物の長さをできるだけ長くし、かつ、強く込め棒で押し込む。

5. 込め棒は、丈夫な鉄製の棒で、薬径より幾分太いものを使用する。

込め物による塡塞効果を高めるためには、込め物の長さをできるだけ長くし、かつ、強く込め棒で押し込む。

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1. 電気発破のＭＳ段発発破では、斉発発破に比べ騒音は抑制されるが、地盤振動は若干増幅する。

2. 電気発破は、深水中や海底においては行うことができない。

3. 電気発破は、漏えい電流による影響が少なく、多数の発破孔を同時に点火できるため、作業効率がよい。

4. 導火線発破は、導火線の長さを調節することにより、電気発破より正確に発破時刻の調整ができる。

5. 導火管発破は、導火管を爆ごうの伝ぱに用いる発破で、工業雷管で導火管を起爆する場合には、静電気、迷走電流、雷などの影響を受けることがない。

導火管発破は、導火管を爆ごうの伝ぱに用いる発破で、工業雷管で導火管を起爆する場合には、静電気、迷走電流、雷などの影響を受けることがない。

1. 装塡機の本体は、ステンレス製又はアルミニウム製であって、鉄などの腐食性の材料又はすず、亜鉛などの硝安油剤爆薬の分解を助長する材料は使用しない。

2. 装塡機は、装塡作業中に発生する静電気を除去するため、軌条、鉄管又は常設の電気接地系統に接地する。

3. 装塡用ホースには、静電気を容易に除去することができ、かつ、迷走電流が流れることを防止できる鋼線入りのホース、導電性ホースなどを使用する。

4. 親ダイは、装塡機のホースを使用して装塡してはならない。

5. 硝安油剤爆薬は湿気に弱いので、装塡後はできるだけ速やかに点火する。

装塡機は、装塡作業中に発生する静電気を除去するため、軌条、鉄管又は常設の電気接地系統に接地する。

1. 電気発破の作業において、発破作業に従事する労働者に対して退避の場所及び経路を指示し、点火前に危険区域内から労働者が退避したことを確認すること。

2. 電気発破の作業において、点火の合図をすること。

3. 導火線発破の作業において、点火作業に従事する労働者に対して、退避の場所及び経路を指示すること。

4. 導火線発破の作業において、点火の順序及び区分について指示し、点火作業に従事した労働者に対して退避の合図をすること。

5. 導火線発破の作業において、不発の装薬又は残薬の有無を点検する者を指名すること。

導火線発破の作業において、不発の装薬又は残薬の有無を点検する者を指名すること。

1. 水孔発破に使用する電気雷管の脚線は、水孔において結線する箇所をできるだけ少なくし、かつ、結線した箇所に防水の措置をする。

2. 脚線の結線方法には、直列結線、並列結線及び直並列結線があり、直列結線では一箇所でも導通不良があれば全部が不発となる。

3. 点火前の発破回路の抵抗の測定を、他の作業員が安全な場所に待避した後、火薬類の装塡箇所から30ｍ以上離れた安全な場所で行った。

4. 電流が0.5Ａ以下の導通試験器を用いる場合は、結線後の発破回路の導通試験を火薬類を装塡した切羽で行ってもよい。

5. 結線後の発破回路の全抵抗の実測値は、計算値とほぼ同じになることが必要であるが、90～110％の範囲は良いとされている。しかし、特に、実測値が計算値より小さい場合は、発破回路にリークまたは短絡箇所の存在が疑われるので、点検が必要である。

電流が0.5Ａ以下の導通試験器を用いる場合は、結線後の発破回路の導通試験を火薬類を装塡した切羽で行ってもよい。

1. 電源としては、発破の規模に対し十分な容量(能力)のある発破器を使用する。

2. 発破器の操作用鍵は、点火作業者が携帯する。

3. 発破母線は、600Ｖゴム絶縁電線以上の絶縁効力をもち、かつ、機械的に強力なものを使用し、使用前に断線の有無を検査する。

4. 標準抵抗器を内蔵する発破回路テスターでは、使用前にテスターの端子兼スイッチと標準抵抗器のスイッチを同時に押して、所定の抵抗値を指示することを確認する。指示値の許容誤差は±10％以内とされている。

5. 補助母線は、被覆が完全で絶縁性の高いものを使用し、継ぎ目の多いものは抵抗が大きくなるので使用しない。

標準抵抗器を内蔵する発破回路テスターでは、使用前にテスターの端子兼スイッチと標準抵抗器のスイッチを同時に押して、所定の抵抗値を指示することを確認する。指示値の許容誤差は±10％以内とされている。

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1. 硝安油剤爆薬(アンホ爆薬)は、硝酸アンモニウムと引火点が50℃以上の油剤を成分とし、他の火薬、爆薬又は鋭感剤となる金属粉などを含まない爆薬で、一般的な６号雷管１本では起爆せず、起爆するには伝爆薬(ブースタ)を用いる必要がある。

2. 桐ダイナマイトは、ニトロゲルを基剤とし、主として硝酸アンモニウムを含む膠質状の爆薬である。

3. 黒カーリットは、トリニトロトルエンを基剤とし、その含有量が10％を超え、ニトロゲルを含有せず硝酸アンモニウムなどを含む粉状または固形の爆薬である。

4. 黒色粉火薬は、硝酸カリウム、硫黄及び木炭の微粉末を混合したもので、主として導火線の芯薬に用いられる。

5. 含水爆薬は、硝酸アンモニウムなどを主剤とし５％以上の水を含有することを特徴とした爆薬で、スラリー爆薬とエマルション爆薬の２種類がある。

黒カーリットは、トリニトロトルエンを基剤とし、その含有量が10％を超え、ニトロゲルを含有せず硝酸アンモニウムなどを含む粉状または固形の爆薬である。

1. 後ガスは、含水爆薬より硝安油剤爆薬の方が優れている。

2. 薬質(状態)は、硝安油剤爆薬が膠質又はゲル状であるのに対し、含水爆薬は粒状である。

3. 雷管による雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、硝安油剤爆薬は起爆されない。

4. 威力は、含水爆薬より硝安油剤爆薬の方が大きい。

5. 耐水性は、含水爆薬より硝安油剤爆薬の方が優れている。

雷管による雷管起爆感度試験において、含水爆薬は起爆されるが、硝安油剤爆薬は起爆されない。

1. 工業雷管は、金属製の管体に起爆薬と添装薬を詰めたもので、導火線を用いて点火し、爆薬を起爆させる。

2. 工業雷管の起爆薬は、過酸化バリウム、酸化鉛などが主剤である。

3. 工業雷管の添装薬は、ペンスリット、テトリルなどが主剤である。

4. 工業雷管は、鉛板試験において４mmの厚さの鉛板を貫く性能を有する。

5. 工業雷管は、鈍性爆薬試験においてＴＮＴ70％、タルク30％の鈍性爆薬を起爆する性能を有する。

工業雷管の起爆薬は、過酸化バリウム、酸化鉛などが主剤である。

1. 多くの火薬類は、それ自身の中に可燃体と酸素供給体を持っており、空気中から酸素の供給を受けなくても爆発反応を起こすことができる。

2. 殉爆とは、一つの爆薬が爆ごうした際の衝撃力によって他の爆薬が感応し、爆ごうを起こす現象をいい、殉爆度が大きいものは残留薬を生じやすい。

3. 爆速とは、爆発反応の伝わる速さをいい、爆速が大きいものほど破壊力も大きい。

4. 爆薬の爆速は、ドートリッシュ法で簡単に測定することができるが、精密に測定するにはイオンギャップ法、光ファイバ法などを用いる。

5. 爆燃は、一部分の燃焼の熱が隣接部分を加熱分解して急速に燃焼が進行するもので、火気により直接起こすことができ、爆燃によって生じる力は主に発生するガスの膨張による促進力によるもので、衝撃力はほとんど伴わない。

殉爆とは、一つの爆薬が爆ごうした際の衝撃力によって他の爆薬が感応し、爆ごうを起こす現象をいい、殉爆度が大きいものは残留薬を生じやすい。

1. 一酸化炭素は、爆薬の酸素バランスをマイナスにとればその発生を抑えることができる。

2. 酸化窒素は、爆薬の酸素バランスが2.5ｇ/100ｇ以上になると急に増加する。

3. 榎ダイナマイトは、ニトロゲルを基剤とし、硝酸アンモニウムに硝酸カリウム又は硝酸ナトリウムを加え、後ガス中の一酸化炭素、酸化窒素などの有毒ガスの発生を少なくするよう特に考慮したダイナマイトである。

4. 青カーリットは、後ガス中の一酸化炭素、酸化窒素などの有毒ガスの発生を少なくするよう特に考慮したカーリットである。

5. 一酸化窒素及び二酸化窒素は、それぞれ単独で存在することがほとんどなく、二酸化窒素は眼、鼻及び呼吸器官を強く刺激するので、少量でもその存在を感じることができる。

一酸化炭素は、爆薬の酸素バランスをマイナスにとればその発生を抑えることができる。

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1. 火薬類取扱所では、火薬類の存置量を１日の消費見込量以下とし、責任者を定めて、火薬類の受払い及び消費残数量をその都度、帳簿に明確に記録する。

2. 火薬類取扱所では、発破場所や火工所へ払い出す前に火薬類の異常の有無を点検するほか、薬包に工業雷管を取り付ける作業を行うことができる。

3. 発破場所や火工所から火薬類取扱所に返送された火薬類は、その良否を区別して帳簿に記入し、使用に適さないものや異常のあるものは、その旨を明記して所定の収納箱に区分して保管する。

4. 火薬類取扱所では、毎日の作業終了後は、やむを得ない場合を除き、全ての火薬類を火薬庫又は庫外貯蔵所に返納する。

5. 火薬類取扱所には平家建の建物を設け、その構造は、火薬類を存置するときに見張人を常時配置する場合を除き、盗難及び火災を防ぎ得る構造とする。

火薬類取扱所では、発破場所や火工所へ払い出す前に火薬類の異常の有無を点検するほか、薬包に工業雷管を取り付ける作業を行うことができる。

1. 導火線及び導爆線は、水にぬれたり、吸湿していないか、また、被覆に傷、緩みなどがないか点検し、特に、湿った感じのある導火線は、燃焼秒時試験で燃焼速度を確かめ、大幅に狂っているものは廃棄する。

2. 硝酸エステルは自然分解の傾向があり、硝酸エステルを含有する無煙火薬やダイナマイトで、製造後１年以上経過したものは、一定期間ごとに安定度試験として遊離酸試験又は耐熱試験を行う。

3. 電気雷管は、管体に傷などがないか点検し、できるだけ導通又は抵抗を検査することとし、検査は、管体部をパイプなどの保護筒に入れるか、防護板などで遮蔽して安全措置を施した後、火薬類取扱所の屋外で行う。

4. 導火管付き雷管は、チューブに傷などがないか点検する。

5. 硝酸アンモニウムを含まないカーリットや黒色火薬は、手で触ってみて乾いているときは、少量を燃やし、その燃え方に勢いがあるか検査する。

硝酸アンモニウムを含まないカーリットや黒色火薬は、手で触ってみて乾いているときは、少量を燃やし、その燃え方に勢いがあるか検査する。

1. Ａ，Ｂ

2. Ａ，Ｃ

3. Ｂ，Ｃ

4. Ｂ，Ｄ

5. Ｃ，Ｄ

Ｂ，Ｄ

1. 火薬類を収納した容器を、搬出入装置を使用しないので、火薬庫内に高さ2.0ｍまでに積んだ。

2. 火薬類を収納した容器がダンボール箱だったので、火薬庫の換気を良くし、枕木を置いて平積みにした。

3. 火薬類を収納した容器を、火薬庫内に内壁から40cm離して積んだ。

4. 火薬庫内では、原則として、荷造り、荷解き及び開函作業をしないこととしているが、火薬類を収納した容器がファイバ板箱だったので、火薬庫内で開函作業をした。

5. 火薬類を出庫するときに、古いものから先に出した。

火薬類を収納した容器を、搬出入装置を使用しないので、火薬庫内に高さ2.0ｍまでに積んだ。

1. Ａ，Ｃ

2. Ａ，Ｄ

3. Ｂ，Ｃ

4. Ｂ，Ｄ

5. Ｃ，Ｄ

Ａ，Ｃ

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