76 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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成人で、骨髄が脂肪組織になっているのはどれか。
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詳細
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1. 寛骨
2. 胸骨
3. 大腿骨の骨幹
4. 椎骨の椎体
5. 肋骨
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大腿骨の骨幹
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77 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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臓器と産生されるホルモンの組合せで正しいのはどれか。
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詳細
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1. 膵臓 ── グルカゴン
2. 副腎 ── プロラクチン
3. 腎臓 ── アルドステロン
4. 脳下垂体 ── インクレチン
5. 視床下部 ── テストステロン
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膵臓 ── グルカゴン
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78 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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抗甲状腺薬の副作用(有害事象)で正しいのはどれか。
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詳細
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1. 頻脈
2. 肝障害
3. 低血糖
4. 不整脈
5. 眼球突出
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肝障害
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79 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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Barthel〈バーセル〉インデックスで評価するのはどれか。
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詳細
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1. 栄養状態
2. 疼痛の強さ
3. 褥瘡の深さ
4. 日常生活動作
5. 呼吸困難の程度
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日常生活動作
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80 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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急性心筋梗塞患者(acute myocardial infarction)の合併症を早期に発見するための徴候で正しいのはどれか。
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詳細
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1. 皮疹の出現
2. 頻脈の出現
3. 時間尿の増加
4. 腹壁静脈の怒張
5. うっ血乳頭の出現
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頻脈の出現
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81 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)の患者にみられる実行機能障害はどれか。
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詳細
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1. シャツを前後反対に着る。
2. 調理の手順がわからなくなる。
3. 物音がすると食事を中断する。
4. 鏡に映った自分の姿に話しかける。
5. 歯ブラシで髪の毛をとかそうとする。
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調理の手順がわからなくなる。
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82 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 嗅神経
2. 視神経
3. 動眼神経
4. 三叉神経
5. 迷走神経
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動眼神経
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83 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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糖尿病性腎症(diabetic nephropathy)の食事療法で制限するのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 脂質
2. 塩分
3. 蛋白質
4. 炭水化物
5. ビタミン
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塩分
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84 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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アナフィラキシーショック(anaphylactic shock)で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 徐脈になる。
2. 重症例では死に至る。
3. 気道粘膜の浮腫を生じる。
4. Ⅲ型アレルギー反応である。
5. 副腎皮質ステロイドは禁忌である。
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重症例では死に至る。
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85 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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前立腺肥大症(benign prostatic hyperplasia)で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 進行すると水腎症(hydronephrosis)となる。
2. 外科治療は経尿道的前立腺切除術を行う。
3. 直腸診で石の様な硬さの前立腺を触知する。
4. 前立腺を縮小させるために男性ホルモン薬を用いる。
5. 前立腺特異抗原〈prostate specific antigen : PSA〉値が100ng/mL以上となる。
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進行すると水腎症(hydronephrosis)となる。
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86 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律〈感染症法〉に基づく五類感染症はどれか。
2つ選べ。
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詳細
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1. 後天性免疫不全症候群〈AIDS〉(acquired immunodeficiency syndrome)
2. 腸管出血性大腸菌感染症(enterohemorrhagic E. coli infection)
3. つつが虫病(tsutsugamushi disease)
4. 日本脳炎(Japanese encephalitis)
5. 梅毒(syphilis)
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後天性免疫不全症候群〈AIDS〉(acquired immunodeficiency syndrome)
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87 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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感覚性失語のある成人患者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 短文で話しかける。
2. 身振りを加えて話す。
3. 多くの話題を提供する。
4. 耳元に近づき大きな声で話す。
5. open-ended question〈開かれた質問〉を用いる。
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短文で話しかける。
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88 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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交通事故によって脊髄損傷(spinal cord injury)で入院した下肢に麻痺のある成人患者。
職場復帰に向けて、看護師が患者に説明する内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 自己導尿は自宅で行う。
2. 仕事中は飲水を制限する。
3. 車椅子には体圧分散マットを使用する。
4. 残業する場合の休憩時間は不要である。
5. 職場の担当者に自分の病気について伝える。
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車椅子には体圧分散マットを使用する。
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89 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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人工肛門を造設した患者へのストーマケアの指導内容で適切なのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 装具の交換は便が漏れない限り不要である。
2. 装具をはがした時は皮膚保護材の溶解の程度を観察する。
3. 洗浄後のストーマはドライヤーで乾かす。
4. 装具の穴はストーマと同じ大きさにする。
5. 装具を貼る時は腹壁のしわを伸ばす。
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装具をはがした時は皮膚保護材の溶解の程度を観察する。
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90 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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妊娠36週の妊婦にNST〈non-stress test〉を行うため、分娩監視装置を装着することになった。
妊婦への説明で正しいのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 「胎児の健康状態を判定します」
2. 「所要時間は10分です」
3. 「排尿を済ませて下さい」
4. 「仰向けで行います」
5. 「固定用ベルトを1本使用します」
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「胎児の健康状態を判定します」
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91 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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次の文を読み91~93の問いに答えよ。
Aさん(52歳、男性)は、5年前にC型肝炎(hepatitis C)、肝硬変(liver cirrhosis)と診断され、1回の入院歴がある。退院後、医療機関への受診を中断し3年が経過している。毎日、ウイスキーを約300mL飲んでいる。夕食の2時間後に約1,100mLの吐血があり、緊急入院となった。
身体所見:体温35.4℃、呼吸数26/分、脈拍122/分、血圧86/42mmHg、顔面は蒼白、冷汗を認める。意識は清明だが不安げな表情をしている。
検査所見:赤血球278万/μL、Hb 8.4g/dL、総ビリルビン4.1mg/dL、アンモニア188μg/dL、K 3.9mEq/L、血糖102mg/dL。
入院時のAさんの状態として考えられるのはどれか。
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詳細
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1. 急性アルコール中毒(acute alcohol intoxication)
2. 食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)
3. 迷走神経反射
4. 低血糖発作
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食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)
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92 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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入院から4日が経過し、Aさんは医師から「C型肝炎(hepatitis C)、肝硬変(liver cirrhosis)の患者は肝細胞癌(hepatocellular carcinoma)を発症することがある」と説明を受けた。Aさんはスクリーニングの目的で、肝臓から骨盤内臓器までの範囲で腹部超音波検査を受けることになった。
検査前日に看護師が行う説明で正しいのはどれか。
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詳細
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1. 「検査直前に排尿を済ませてください」
2. 「おならは検査が終わるまで我慢してください」
3. 「造影剤のアレルギーがあれば教えてください」
4. 「検査当日は、起床時から飲食物を摂取しないでください」
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「検査当日は、起床時から飲食物を摂取しないでください」
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93 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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検査の結果、C型肝炎(hepatitis C)に対し抗ウイルス療法が開始され、退院後は定期的に外来通院することになった。
退院に向けたAさんへの食事指導で適切なのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 禁酒する。
2. 食物繊維を控える。
3. 高蛋白食を摂取する。
4. カリウム制限をする。
5. 熱い食べものを避ける。
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禁酒する。
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94 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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次の文を読み94~96の問いに答えよ。
Aさん(58歳、男性、会社員)は、妻(55歳)と2人暮らし。5年前から高血圧症(hypertension)、脂質異常症(dyslipidemia)を指摘され、降圧薬を内服していた。自宅で左半身に脱力感が出現し、救急車で搬送された。救急外来でCT及びMRI検査を行った結果、右中大脳動脈領域に脳梗塞(cerebral infarction)の所見が認められた。入院時は、グラスゴー・コーマ・スケール〈GCS〉E3V4M5、体温36.8℃、呼吸数16/分、脈拍66/分(不整)、血圧160/85mmHg、HbA1c 5.8%、心電図では、RR間隔は不定で心拍数100/分であった。入院後、血栓溶解療法を受け、2日後からリハビリテーションが開始された。1週後には回復期リハビリテーション病棟へ転棟した。
Aさんの脳梗塞(cerebral infarction)の原因で考えられるのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 糖尿病(diabetes mellitus)
2. 胃潰瘍(gastric ulcer)
3. 高血圧症(hypertension)
4. 心房細動(atrial fibrillation)
5. 心房粗動(atrial flutter)
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高血圧症(hypertension)
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95 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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入院から3週が経過し、リハビリテーションによって日常生活動作〈ADL〉は改善しているが、夜間は眠れず、食欲も低下している。Aさんは「なかなか良くならない。何もできなくなってしまった」と話している。
現在のAさんへの声かけで、最も適切なのはどれか。
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詳細
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1. 「時間が経てば良くなりますよ」
2. 「リハビリをがんばりましょう」
3. 「同じ病気の患者さんをご紹介しますね」
4. 「なかなか良くならないと感じているのですね」
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「なかなか良くならないと感じているのですね」
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96 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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転棟から6週が経過し、退院に向けて多職種チームでカンファレンスを開催することになった。Aさんは、外来でのリハビリテーションを継続しながら元の職場への復帰を希望している。
Aさんの退院前のカンファレンスで適切なのはどれか。
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詳細
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1. チームリーダーの職種は医師である。
2. カンファレンスにAさんの妻の参加は不要である。
3. Aさんのリハビリテーションの目標は医師が決定する。
4. Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。
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Aさんのリハビリテーションの内容はチームで評価する。
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97 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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次の文を読み97~99の問いに答えよ。
Aさん(82歳、女性)は、Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症(dementia of Alzheimer type)で、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準Ⅱb、要介護1である。息子と2人暮らしであったが、1年前から認知症対応型共同生活介護〈認知症高齢者グループホーム〉に入所している。息子は仕事が忙しいため、2か月に1回面会に来所する。Aさんは2日前から活気がなくなり、食事量も減少した。本日、発熱や下痢を主訴に介護職員に付き添われて外来を受診した。外来の看護師が介護職員に普段の健康状態の把握の方法を尋ねると、1日1回の体温と血圧の測定、月1回の体重測定、レクリエーションへの参加の様子を確認しているという回答を得た。Aさんは、看護師の簡単な質問に答えることができる。
身体所見:体温37.0℃、呼吸数24/分、脈拍72/分、血圧132/82mmHg、呼吸音は異常なし。水様便が3回/日、濃縮尿、手指の冷感あり、顔色は不良。皮膚の乾燥あり。体重45.8kg。
検査所見:Ht 40%、白血球9,800/μL、尿素窒素25mg/dL。Na 150mEq/L、尿比重1.030。
外来の看護師が介護職員から追加で収集するAさんの情報で、最も優先するのはどれか。
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詳細
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1. 過去1週間の体温の変動
2. 昨日の睡眠状態
3. 全身の皮膚状態
4. 入所時の体重
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過去1週間の体温の変動
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98 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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Aさんは入院し、点滴静脈内注射が開始された。Aさんの顔色は良くなり眠っているため、介護職員は施設に戻った。看護師がAさんの様子を確認するため病室へ行くと、目が覚めたAさんは「誰かいないの」と大声を出し、興奮した様子で点滴静脈内注射のラインを外そうとしていた。
看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。
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詳細
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1. 睡眠薬を与薬する。
2. 入院中であることを伝える。
3. 興奮が落ち着くまで身体拘束を行う。
4. 息子に退院まで付き添うよう連絡する。
5. 点滴静脈内注射のラインを見えないようにする。
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入院中であることを伝える。
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99 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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入院後3日。Aさんは開始された食事を全量摂取し、活気が出てきた。Aさんは自ら水分を摂ることはなかったが、看護師がお茶を勧めると、少量ずつ摂取している。体重47kg。Aさんの尿の性状は淡黄色で尿臭はなく、血液検査データは改善して基準値となったため、点滴静脈内注射が中止となり、退院が決まった。
Aさんが外来受診時と同じ状態を起こさないために、看護師が介護職員に伝える予防策で適切なのはど れか。
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詳細
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1. 室温は30℃に保つ。
2. 8g/日の食塩を摂取する。
3. カフェインを含む水分を摂取する。
4. 熱の放散を抑制する衣類を選択する。
5. 食事を含めて1,300mL/日の水分を摂取する。
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食事を含めて1,300mL/日の水分を摂取する。
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100 |
看護師国家試験(第108回)(午後) |
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次の文を読み100~102の問いに答えよ。
Aちゃん(8歳、女児)は、両親と妹(3歳)の4人家族である。2歳時に気管支喘息(bronchial asthma)と診断された。5歳までは喘息発作のため救急外来を受診することも多く、年に1回は入院していた。6歳から発作を起こすこともなくなり、定期受診はしなくなっていた。アレルゲンは、ダニとハウスダストである。
Aちゃんは、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ、元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親とともに救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。救急外来受診時のバイタルサインは、体温36.9℃、呼吸数36/分、心拍数120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO2〉92%であった。
Aちゃんの気管支喘息の発作強度はどれか。
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詳細
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1. 小発作
2. 中発作
3. 大発作
4. 呼吸不全
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中発作
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