エックス線作業主任者(令和5年4月) | 解答一覧


No. 問題集 詳細No. 内容 操作
1 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線管及びエックス線の発生に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. エックス線管の内部は、効率的にエックス線を発生させるため、高度の真空になっている。

2. 陰極で発生する熱電子の数は、フィラメント電流を変えることで制御される。

3. 陽極のターゲットはエックス線管の軸に対して斜めになっており、エックス線が発生する領域である実焦点より、これをエックス線束の利用方向から見た実効焦点の方が小さくなるようにしてある。

4. 連続エックス線の発生効率は、ターゲット元素の原子番号と管電圧の2乗との積に比例する。

5. 管電圧がターゲット元素に固有の励起電圧を超える場合、発生するエックス線は、制動放射による連続エックス線と線スペクトルを示す特性エックス線が混在したものになる。

連続エックス線の発生効率は、ターゲット元素の原子番号と管電圧の2乗との積に比例する。

2 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. エックス線は、間接電離放射線である。

2. 特性エックス線は、原子核のエネルギー準位の遷移に伴い、原子核から放出される。

3. 特性エックス線を発生させるために必要な管電圧の最小値を、励起電圧という。

4. 特性エックス線は、ターゲットの元素に特有な波長をもつ。

5. K系列の特性エックス線は、管電圧を上げると強度が増大するが、その波長は変わらない。

特性エックス線は、原子核のエネルギー準位の遷移に伴い、原子核から放出される。

3 エックス線作業主任者(令和5年4月) 下図は、あるエックス線装置から発生するエックス線のエネルギー分布を示したもので、①の曲線は、通常の照射時のエネルギー分布を示したものである。
このエックス線装置の照射条件を変化させた場合に、エネルギー分布が図中の曲線②及び曲線③となるときの照射条件の組合せとして、適切なものは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、照射条件は、次のAからEとする。

A 管電圧は一定にし、管電流を増加させる。
B 管電圧は一定にし、管電流を減少させる。
C 管電圧を上げ、管電流は一定にする。
D 管電圧を上げ、管電流も増加させる。
E 管電圧を下げ、管電流は一定にする。
詳細

1. A B

2. A E

3. B D

4. C D

5. C E

A E

4 エックス線作業主任者(令和5年4月) あるエックス線装置のエックス線管の焦点から1 m 離れた点における1 cm線量当量率は8 mSv/min であった。
このエックス線装置を用い、厚さ24 mm の鋼板及び厚さ40 mm のアルミニウム板にそれぞれ別々に照射したところ、透過したエックス線の1 cm 線量当量率はいずれも2 mSv/min であった。
厚さ15 mm の鋼板と厚さ15 mm のアルミニウム板を重ね合わせ30 mm とした板に照射した場合、透過後の1 cm 線量当量率は次のうちどれか。
ただし、エックス線は細い線束とし、測定点はいずれもエックス線管の焦点から1 m 離れた点とする。
また、鋼板及びアルミニウム板を透過した後の実効エネルギーは、透過前と変わらないものとし、散乱線による影響は無いものとする。
詳細

1. 0.1 mSv/min

2. 0.5 mSv/min

3. 1.0 mSv/min

4. 1.5 mSv/min

5. 2.0 mSv/min

2.0 mSv/min

5 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線の散乱に関する次の文中の [  ] 内に入れるAからCの語句又は数値の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「エックス線装置を用い、管電圧200 kV で、厚さが20 mm の鋼板及びアルミニウム板のそれぞれにエックス線のビームを垂直に照射し、散乱角135°方向の後方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2 m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ A ] の後方散乱線の方が小さかった。次に、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角120°及び135°の方向の後方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2 m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ B ] の方向の方が小さかった。また、同じ照射条件で、鋼板について、散乱角30°及び60°の方向の前方散乱線の空気カーマ率を、照射野の中心から2 m の位置で測定し、その大きさを比較したところ、 [ C ] の方向の方が小さかった。」
詳細

1. アルミニウム板  120°  60

2. アルミニウム板  135°  30

3. アルミニウム板  135°  60

4. 鋼板       120°  60

5. 鋼板       135°  30

鋼板       120°  60


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6 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線と物質との相互作用に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 入射エックス線のエネルギーが中性子1個の静止質量に相当するエネルギー以上になると、電子及び陽電子を生じる電子対生成が起こるようになる。

2. コンプトン効果とは、エックス線光子と原子の軌道電子とが衝突し、電子が原子の外に飛び出し、光子が運動の方向を変える現象である。

3. コンプトン効果による散乱エックス線は、入射エックス線のエネルギーが高くなるほど前方に散乱されやすくなる。

4. 光電効果とは、原子の軌道電子がエックス線光子のエネルギーを吸収して原子の外に飛び出し、光子が消滅する現象である。

5. 光電効果が起こる確率は、エックス線のエネルギーが高くなるほど低下する。

入射エックス線のエネルギーが中性子1個の静止質量に相当するエネルギー以上になると、電子及び陽電子を生じる電子対生成が起こるようになる。

7 エックス線作業主任者(令和5年4月) 単一エネルギーの細いエックス線束が物体を透過するときの減弱に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。 詳細

1. 半価層の値は、1MeV 程度以下のエネルギー範囲では、エックス線のエネルギーが高くなるほど小さくなる。

2. 軟エックス線の場合は、硬エックス線の場合より半価層の値は大きい。

3. 鉄の半価層は、鉛の半価層より小さい。

4. 半価層h(cm)は、減弱係数μ(cm⁻¹)に反比例する。

5. 半価層の10倍の厚さでは、エックス線の強度は20分の1になる。

半価層h(cm)は、減弱係数μ(cm⁻¹)に反比例する。

8 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線装置を用いて透過写真撮影を行う場合のエックス線の遮へい及び散乱線の低減に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 遮へい体には、原子番号が大きく、密度の高い物質を用いるのがよい。

2. コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために鉛の約2倍の厚さが必要であるが、施工が容易で安価であるため広く用いられている。

3. 照射筒は、照射口に取り付けるラッパ状の遮へい体で、エックス線束及び散乱線が外部へ漏えいしないようにするために用いる。

4. 絞りは、エックス線束の広がりを制限し、エックス線を必要な部分にだけ照射するために用いる。

5. ろ過板は、被写体からの後方散乱線の低減に効果がある。

コンクリートの遮へい体は、同程度の遮へい効果を得るために鉛の約2倍の厚さが必要であるが、施工が容易で安価であるため広く用いられている。

9 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線を利用した各種試験装置に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 蛍光エックス線分析装置は、試料にエックス線を照射して発生した特性エックス線(蛍光エックス線)の波長を分析し、又はエネルギーを測定することによって、元素分析を行う装置である。

2. エックス線マイクロアナライザーは、細く絞った電子線束を試料の微小部分に照射し、発生する特性エックス線を分光することによって、微小部分の元素を分析する装置である。

3. エックス線回折装置は、結晶質の物質にエックス線を照射すると特有の回折像が得られることを利用して、物質の結晶構造を解析し、物質の性質を調べる装置である。

4. エックス線応力測定装置は、応力による結晶の面間隔の変化をエックス線の回折を利用して調べることにより、物質内の残留応力の大きさを測定する装置である。

5. 散乱型厚さ計は、エックス線を照射したときに発生する前方散乱線の強度が、被検査物体の厚さに応じて変化することを利用した装置である。

散乱型厚さ計は、エックス線を照射したときに発生する前方散乱線の強度が、被検査物体の厚さに応じて変化することを利用した装置である。

10 エックス線作業主任者(令和5年4月) 下図のようにエックス線装置を用いて鋼板の透過写真撮影を行うとき、エックス線管の焦点から4 m の距離にあるP点における写真撮影中の1 cm 線量当量率は、160 µSv/h である。
この装置を使って、露出時間が1枚につき2分の写真を週300枚撮影するとき、P点の後方に遮へい体を設けることにより、エックス線管の焦点からP点の方向に8 m の距離にあるQ点が管理区域の境界線上にあるようにすることのできる遮へい体の厚さは、次のうちどれか。
ただし、遮へい体の半価層は15 mm とし、3か月は13週とする。
詳細

1. 10 mm

2. 15 mm

3. 20 mm

4. 25mm

5. 30 mm

30 mm


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11 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線装置を用いて放射線業務を行う場合の管理区域に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、正しいものはどれか。 詳細

1. 管理区域は、外部放射線による等価線量が3か月間につき1.3 mSv を超えるおそれのある区域である。

2. 管理区域には、放射線業務従事者以外の者が立ち入ることを禁止し、その旨を明示しなければならない。

3. 放射線装置室内で放射線業務を行う場合、その室の入口に放射線装置室である旨の標識を掲げたときは、管理区域を標識により明示する必要はない。

4. 管理区域内の労働者の見やすい場所に、放射線業務従事者が受けた外部被ばくによる線量の測定結果の一定期間ごとの記録を掲示しなければならない。

5. 管理区域に立ち入る労働者は、放射線測定器を用いて外部被ばくによる線量を測定することが著しく困難な場合を除き、管理区域内において、放射線測定器を装着しなければならない。

管理区域に立ち入る労働者は、放射線測定器を用いて外部被ばくによる線量を測定することが著しく困難な場合を除き、管理区域内において、放射線測定器を装着しなければならない。

12 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線装置を取り扱う次のAからEの放射線業務従事者について、管理区域内で受ける外部被ばくによる線量を測定するとき、労働安全衛生関係法令に基づく放射線測定器の装着部位が、胸部及び腹部の計2箇所であるものの組合せは(1)~(5)のうちどれか。
ただし、女性については、妊娠する可能性がないと診断されたものを除くものとする。
A 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が頭・頸部である男性
B 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が胸部であり、次に多い部位が腹・大腿部である男性
C 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が手指であり、次に多い部位が腹・大腿部である男性
D 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が胸・上腕部であり、次に多い部位が手指である女性
E 最も多く放射線にさらされるおそれのある部位が腹・大腿部であり、次に多い部位が胸・上腕部である女性
詳細

1. A,C

2. A,D

3. B,D

4. B,E

5. C,E

A,D

13 エックス線作業主任者(令和5年4月) 次のAからEの事項について、電離放射線障害防止規則において、エックス線作業主任者の職務として規定されているものの全ての組合せは(1)~(5)のうちどれか。

A 管理区域における外部放射線による線量当量について、作業環境測定を行うこと。
B 外部放射線を測定するための放射線測定器について、1年以内ごとに校正すること。
C 照射開始前及び照射中に、労働者が立入禁止区域に立ち入っていないことを確認すること。
D 作業環境測定の結果を、見やすい場所に掲示する等の方法によって、管理区域に立ち入る労働者に周知させること。
E 管理区域の標識が法令の規定に適合して設けられるように措置すること。
詳細

1. A,B

2. A,D

3. B,C,E

4. C,D,E

5. C,E

C,E

14 エックス線作業主任者(令和5年4月) 放射線業務従事者の被ばく限度として、労働安全衛生関係法令上、正しいものは次のうちどれか。
ただし、放射線業務従事者は、緊急作業には従事しないものとし、また、被ばく限度に関する経過措置の適用はないものとする。
詳細

1. 男性の放射線業務従事者が受ける実効線量の限度…………………………… 5年間につき250 mSv 及び1年間につき100 mSv

2. 男性の放射線業務従事者が眼の水晶体に受ける等価線量の限度…………………………… 5年間につき100 mSv 及び1年間につき50 mSv

3. 男性の放射線業務従事者が皮膚に受ける等価線量の限度…………………………… 1年間につき300 mSv

4. 女性の放射線業務従事者(妊娠する可能性がないと診断されたもの及び妊娠と診断されたものを除く。)が受ける実効線量の限度…………………………… 1か月間につき5 mSv

5. 妊娠と診断された女性の放射線業務従事者が腹部表面に受ける等価線量の限度 ……………………… 妊娠中につき5 mSv

男性の放射線業務従事者が眼の水晶体に受ける等価線量の限度…………………………… 5年間につき100 mSv 及び1年間につき50 mSv

15 エックス線作業主任者(令和5年4月) 外部放射線の防護に関する次の措置のうち、電離放射線障害防止規則に違反しているものはどれか。 詳細

1. 放射線装置室については、遮へい壁等の遮へい物を設け、労働者が常時立ち入る場所における外部放射線による実効線量が、1週間につき5 mSv を超えないように管理しており、平均4 mSv 程度となっている。

2. 装置の外側における外部放射線による1 cm 線量当量率が20 µSv/h を超えないように遮へいされた構造のエックス線装置を、放射線装置室以外の室に設置して使用している。

3. 特定エックス線装置を用いて作業を行うとき、照射筒又はしぼりを用いると装置の使用の目的が妨げられるので、どちらも使用していない。

4. 管電圧130 kV のエックス線装置を放射線装置室に設置して使用するとき、装置に電力が供給されている旨を関係者に周知させる措置として、手動の表示灯を用いている。

5. 特定エックス線装置を用いて透視を行うとき、定格管電流の2倍以上の電流がエックス線管に通じると、直ちに、エックス線管回路が開放位になる自動装置を設けている。

放射線装置室については、遮へい壁等の遮へい物を設け、労働者が常時立ち入る場所における外部放射線による実効線量が、1週間につき5 mSv を超えないように管理しており、平均4 mSv 程度となっている。


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16 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線装置を用いて放射線業務を行う作業場の作業環境測定に関する次の記述のうち、労働安全衛生関係法令上、正しいものはどれか。 詳細

1. 管理区域内でエックス線装置を固定して使用する場合において、被照射体の位置が一定しているときは、6か月以内ごとに1回、定期に、測定を行わなければならない。

2. 測定は、1 cm 線量当量率又は1 cm 線量当量について行うが、70 µm 線量当量率が1 cm 線量当量率を超えるおそれのある場所又は70 µm 線量当量が1 cm 線量当量を超えるおそれのある場所においては、それぞれ70 µm 線量当量率又は70 µm 線量当量について行わなければならない。

3. 測定の結果は、見やすい場所に掲示する等の方法により、管理区域に立ち入る労働者に周知させなければならない。

4. 測定を行ったときは、遅滞なく、その結果を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。

5. 測定を行ったときは、測定日時、測定方法、測定結果等法定の事項を記録し、30年間保存しなければならない。

測定の結果は、見やすい場所に掲示する等の方法により、管理区域に立ち入る労働者に周知させなければならない。

17 エックス線作業主任者(令和5年4月) 電離放射線障害防止規則に基づく特別の項目についての健康診断(以下「健康診断」という。)に関する次の記述について、誤っているものはどれか。
ただし、労働者は緊急作業に従事しないものとする。
詳細

1. 管理区域に一時的に立ち入るが、放射線業務に常時従事していない労働者に対しては、健康診断を行う必要はない。

2. 放射線業務歴のない者を雇い入れて放射線業務に就かせるときに行う健康診断において、医師が必要でないと認めるときは、「白血球数及び白血球百分率の検査」を除く他の検査項目の全部又は一部について省略することができる。

3. 定期の健康診断において、医師が必要でないと認めるときは、「被ばく歴の有無の調査及びその評価」を除く他の検査項目の全部又は一部について省略することができる。

4. 事業場において実施した定期の健康診断の結果、健康診断の項目に異常の所見があると診断された労働者については、健康を保持するために必要な措置について、健康診断が行われた日から3か月以内に、医師の意見を聴かなければならない。

5. 定期の健康診断を行ったときは、遅滞なく、電離放射線健康診断結果報告書を所轄労働基準監督署長に提出しなければならない。

放射線業務歴のない者を雇い入れて放射線業務に就かせるときに行う健康診断において、医師が必要でないと認めるときは、「白血球数及び白血球百分率の検査」を除く他の検査項目の全部又は一部について省略することができる。

18 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線作業主任者免許に関し、労働安全衛生法令上、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 満18歳に満たない者は、免許を受けることができない。

2. 免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、氏名を変更したときは、免許証の書替えを受けなければならない。

3. 免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、住所を変更したときは、免許証の書替えを受けなければならない。

4. 免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、免許証を滅失し、又は損傷したときは、免許証の再交付を受けなければならない。

5. 免許を取り消され、その取消しの日から起算して1年を経過しない者は、免許を受けることができない。

免許証の交付を受けた者で、免許に係る業務に就こうとするものは、住所を変更したときは、免許証の書替えを受けなければならない。

19 エックス線作業主任者(令和5年4月) 次のAからDの場合について、所轄労働基準監督署長にその旨又はその結果を報告しなければならないものの全ての組合せは、(1)~(5)のうちどれか。

A 労働者数が常時50人以上の事業場で、電離放射線障害防止規則に基づく雇入れ時の電離放射線健康診断を行ったとき。
B 衛生管理者を選任したとき。
C 放射線装置室を廃止したとき。
D 労働者数が常時50人以上の事業場で、労働安全衛生規則に基づく定期健康診断を行ったとき。
詳細

1. A,B

2. A,C

3. A,C,D

4. B,C,D

5. B,D

B,D

20 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線装置による非破壊検査業務に従事する労働者10人を含めて250人の労働者を常時使用する製造業の事業場の安全衛生管理体制として、労働安全衛生関係法令に違反しているものは次のうちどれか。
ただし、非破壊検査業務以外の有害業務に従事する者はなく、産業医及び衛生管理者の選任の特例はないものとする。
詳細

1. 選任している衛生管理者は1人である。

2. 選任している衛生管理者は、その事業場に専属の労働衛生コンサルタントであるが、第一種衛生管理者免許又は衛生工学衛生管理者免許のいずれも有していない。

3. 総括安全衛生管理者を選任していない。

4. 安全衛生推進者を選任していない。

5. 選任している産業医は、事業場に専属の者ではない。

選任している衛生管理者は1人である。


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21 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線の量に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 放射線に関する量は、その目的に応じて異なった量が定義されており、物理量、防護量及び実用量の三つの量に大別される。

2. カーマは、物理量である。

3. 等価線量は、防護量である。

4. 実効線量は、実用量である。

5. エックス線の放射線加重係数は、1である。

実効線量は、実用量である。

22 エックス線作業主任者(令和5年4月) 放射線検出器とそれに関係の深い用語との組合せとして、誤っているものは次のうちどれか。 詳細

1. 電離箱 ……………………………… 飽和領域

2. 比例計数管 ………………………… ガス増幅

3. GM計数管 ………………………… 消滅ガス

4. 半導体検出器 ……………………… 空乏層

5. シンチレーション検出器 ………… グロー曲線

シンチレーション検出器 ………… グロー曲線

23 エックス線作業主任者(令和5年4月) 被ばく線量を測定するための放射線測定器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. 電離箱式PD型ポケット線量計は、充電により先端がY字状に開いた石英繊維が放射線の入射により閉じてくることを利用した線量計である。

2. 蛍光ガラス線量計は、放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。

3. 光刺激ルミネセンス(OSL)線量計は、輝尽性蛍光を利用した線量計で、素子には炭素添加酸化アルミニウムなどが用いられている。

4. 半導体式ポケット線量計は、固体内での放射線の電離作用を利用した線量計で、検出器にはPN接合型シリコン半導体が用いられている。

5. 電荷蓄積式(DIS)線量計は、電荷を蓄積する不揮発性メモリ素子(MOSFETトランジスタ)を電離箱の構成要素の一部とした線量計で、線量の読み取りは専用のリーダを用いて行う。

蛍光ガラス線量計は、放射線により生成された蛍光中心に緑色のレーザー光を当て、発生する蛍光を測定することにより、線量を読み取る。

24 エックス線作業主任者(令和5年4月) エックス線の測定に用いるNaI(Tl)シンチレーション検出器に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 詳細

1. シンチレータに混入される微量のタリウムは、発光波長の調整や発光量増加の役割を果たす活性剤である。

2. シンチレータにエックス線が入射すると、紫外領域の減衰時間の長い光が放射される。

3. シンチレータから放射された光は、光電子増倍管の光電面で光電子に変換され、増倍された後、電流パルスとして出力される。

4. 1つの光子の発生に必要な平均エネルギーは、約30 eV である。

5. 光電子増倍管の増倍率は印加電圧に依存するので、光電子増倍管の高圧電源は安定化する必要がある。

シンチレータにエックス線が入射すると、紫外領域の減衰時間の長い光が放射される。

25 エックス線作業主任者(令和5年4月) GM計数管に関する次の文中の 内に入れる [ A ] から[ C ] の語句の組合せとして、正しいものは(1)~(5)のうちどれか。

「GM計数管が入射放射線を検出し一度放電した後、次の放射線が入射してもパルス信号が検出できない時間を [ A ] といい、パルス信号が弁別レベルまで回復するまでの時間を [ B ] という。GM計数管の [ B ] は、 [ C ] 程度である。」
詳細

1. 分解時間  不感時間  10~ 20 µs

2. 分解時間  回復時間  10~ 20 µs

3. 不感時間  分解時間  100~200 µs

4. 不感時間  回復時間  100~200 µs

5. 回復時間  不感時間  100~200 µs

不感時間  分解時間  100~200 µs


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