26 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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高齢者介護施設で、MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)の保菌者が確認されたときの対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 入所者全員の保菌の有無を調べる。
2. 接触感染予防策を実施する。
3. 保菌者のレクリエーションへの参加を制限する。
4. 保菌者は最初に入浴する。
5. 通常用いられる消毒薬は無効である。
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接触感染予防策を実施する。
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27 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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直面化の技法に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。
2. うなずきやあいづちを用いて、利用者の話を促す。
3. 利用者が話した内容を、整理して伝える。
4. 利用者が話した内容を、別の言葉を使って簡潔に返す。
5. 「はい」や「いいえ」だけで答えられる質問をする。
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利用者の感情と行動の矛盾点を指摘する。
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介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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意欲が低下した人とのコミュニケーションの基本として、最も優先すべきものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 考え方を変えるように促す。
2. 早く元気を出すように励ます。
3. 意欲が自然に回復するまで待つ。
4. 意欲低下の背景を考える。
5. 自己決定してもらうのは避ける。
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意欲低下の背景を考える。
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29 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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構音障害のある利用者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 閉じられた質問の活用を控える。
2. 聞き取れないところは、再度言ってもらう。
3. はっきりと発音するように促す。
4. 耳元で大きな声で話しかける。
5. 筆談の活用を控える。
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聞き取れないところは、再度言ってもらう。
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介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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視覚障害者とのコミュニケーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 挨拶するときは後ろから声をかける。
2. 話しかけることは最小限にとどめる。
3. 聴覚、触覚、嗅覚を活用する。
4. 声の強弱などの準言語の活用は控える。
5. 方向を示すときは「あちら」「そちら」と表現する。
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聴覚、触覚、嗅覚を活用する。
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介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを個室に連れて行ったときの、介護福祉職のJさんに対する最初の言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 「人を叩くのは許されません」
2. 「相手の気持ちを想像しましょう」
3. 「自分のしたことを反省しましょう」
4. 「ここで話をしましょう」
5. 「なぜ叩いてしまったのですか」
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「ここで話をしましょう」
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32 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Jさん(20歳、男性)は、中度の知的障害を伴う自閉症(autism)があり、2か月前から就労継続支援B型事業所を利用している。Jさんは、日常生活に関することは自分の感情を伝えることができるが、他者の感情を読み取ることや抽象的な言葉の理解は苦手である。また、社会的な善悪に照らして自分の言動を判断することが難しい。
ある日、事業所で作業中にJさんが興奮して他の利用者を叩いた。介護福祉職は二人を引き離し、Jさんを個室に連れて行って対応した。
作業終了後、同居している家族にJさんの出来事を伝えた。家族はJさんに、「どうしてそんなことをするの。いつもだめなことばかりして」とイライラした口調で叱った。
Jさんを叱った家族への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 叱ることは正しいと支持する。
2. 家族の対応は間違っていると否定する。
3. Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。
4. 家族の対応には介入せずに黙認する。
5. 介護福祉職の指示どおりに対応するように伝える。
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Jさんへのこれまでの対応や思いを聴く。
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33 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Kさん(80歳、男性)は、中等度の認知症(dementia)があり、認知症対応型共同生活介護(グループホーム)に入居中である。16時頃、KさんがL介護福祉職に、「仕事は終わりました。家に帰ります」と伝えてきた。その後、L介護福祉職がKさんの居室を訪問すると、Kさんは、「早く家に帰らなくては…」と言いながらタンスから衣類を取り出していた。
L介護福祉職が居室を訪問したときに、最初にとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 衣類をタンスへ戻すように促す。
2. 居室から出ないようにお願いする。
3. ここに入居したことを覚えていないのかと質問する。
4. ここは仕事場ではないことを説明する。
5. 挨拶しながら表情や行動を観察する。
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挨拶しながら表情や行動を観察する。
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34 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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客観的事実を表す介護記録として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。
2. 自宅のことが心配になって「家に帰る」という発言があった。
3. 不安時に無断外出が心配されるため、様子の観察が必要と考える。
4. 認知症(dementia)が悪化し、ここがどこなのかを理解していないようだ。
5. 帰宅願望があったが、特に問題はなかった。
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16時頃、「仕事は終わりました。家に帰ります」という発言があった。
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介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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一戸建ての住宅に暮らす利用者の地震対策に関する訪問介護員(ホームヘルパー)の助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 家具には、キャスターをつける。
2. 書棚の上部には、重い物を収納する。
3. 食器棚は、ガラス扉を外す。
4. 外への避難経路は、玄関の1方向とする。
5. 非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。
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非常時に持ち出す物は、リュックサックにまとめておく。
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36 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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介護保険の給付対象となる住宅改修を利用してトイレを改修するとき、介護福祉職が助言する内容として、正しいものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 開き戸は、自動ドアに変更できる。
2. 和式便器の上に、腰掛け便座を設置できる。
3. 滑りにくい床材に変更できる。
4. 取り外しが可能な手すりを設置できる。
5. 現在使用している洋式便器に、洗浄機能を付加できる。
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滑りにくい床材に変更できる。
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37 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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ユニバーサルデザイン(universaldesign)の7原則に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 高齢者が優先的に使用できる。
2. 使い方を統一する。
3. 情報伝達の手段は一つにする。
4. 使用するためには訓練が必要である。
5. 誰にでも使える大きさと広さが確保されている。
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誰にでも使える大きさと広さが確保されている。
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38 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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次の記述のうち、高次脳機能障害(higherbraindysfunction)による着衣失行のある人に対する着衣の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 着替えができない理由を本人に確認する。
2. 左右がわかるように衣類に印をつける。
3. 着衣の前に全ての手順を口頭で指示する。
4. 衣服を畳んで渡す。
5. 着衣の方法を毎回変えるように勧める。
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左右がわかるように衣類に印をつける。
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39 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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更衣のための介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
2. 認知症(dementia)のある利用者に、ボタンエイドの使用を勧める。
3. 下肢の筋力低下のある利用者に、立位で更衣をするように勧める。
4. 視覚障害のある利用者に、ソックスエイドの使用を勧める。
5. 片麻痺のある利用者に、袖ぐりの小さい上衣を勧める。
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手指の細かな動作が難しい利用者に、マグネット式のボタンを勧める。
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40 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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介護老人保健施設の利用者の身じたくに関する専門職の役割として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 介護支援専門員(ケアマネジャー)は、洗面時の関節可動域の制限を改善する。
2. 支援相談員は、着脱に使用する福祉用具を選定する。
3. 栄養士は、破損した義歯を修復する。
4. 看護師は、糖尿病(diabetesmellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。
5. 理学療法士は、身体状況に合わせて衣類を作り直す。
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看護師は、糖尿病(diabetesmellitus)に伴う管理が必要な利用者の爪切りを行う。
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41 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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次の記述のうち、ベッドから車いすへの移乗介護で最初に行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 移乗の目的を説明して同意を得る。
2. 移乗の方法を説明する。
3. 衣服を着替えてもらう。
4. 車いすを介護しやすい位置に調整する。
5. ベッドの高さを調節する。
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移乗の目的を説明して同意を得る。
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42 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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立位をとり静止している利用者の重心線が、点Xから点Yに移動したときに考えられるふらつきとして、適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 左前方へのふらつき
2. 右前方へのふらつき
3. 左後方へのふらつき
4. 後方へのふらつき
5. 右後方へのふらつき
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右前方へのふらつき
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43 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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右片麻痺の利用者が、手すりを利用して階段を昇降するときの介護に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 手すりが利用者の右側になるように声をかける。
2. 階段を昇るとき、利用者の左後方に立つ。
3. 階段を昇るとき、右足から出すように声をかける。
4. 階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。
5. 階段を降りるとき、左足から出すように声をかける。
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階段を降りるとき、利用者の右前方に立つ。
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44 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Mさん(78歳、女性)は、体格指数(BMI)は18.7である。病気や食事制限はない。この1年間で体重が2kg減少し、「最近、歩くのが遅くなり、疲れやすくなった」と言っている。Mさんに普段の食生活を尋ねたところ、お茶漬けやうどんで済ますことが多いと答えた。
介護福祉職が食事バランスガイドを用いて摂取を勧める区分として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 主食
2. 副菜
3. 主菜
4. 牛乳・乳製品
5. 果物
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主菜
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45 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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いすに座って食事をする利用者の姿勢を確保する介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 顎を上げてもらう。
2. テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。
3. テーブルと体の間を30cm離す。
4. 体幹を後方に傾けてもらう。
5. いすに浅く座ってもらう。
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テーブルは、肘がつき腕が自由に動かせるものを用意する。
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46 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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高齢者の食生活に関する助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitaminD)の摂取を勧める。
2. 高血圧症(hypertension)の予防として、果物の摂取を控える。
3. 便秘の予防として、水分摂取を控える。
4. ドライマウス(drymouth)の予防として、柔らかい食物を勧める。
5. 逆流性食道炎(refluxesophagitis)の予防として、食後すぐに横になる。
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骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として、ビタミンD(vitaminD)の摂取を勧める。
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47 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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左半側空間無視のある利用者の食事介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 利用者の左側にトレー(tray)を置く。
2. トレー(tray)の右側に印をつける。
3. クロックポジションに従って配膳する。
4. 食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
5. 利用者の右側にあるテレビをつけておく。
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食べる様子を観察して適宜食器の位置を変える。
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48 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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清拭の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 目のまわりは目尻から目頭に向かって拭く。
2. 背部は患側を下にして拭く。
3. 腹部は臍部から恥骨部に向かって拭く。
4. 両下肢は末梢から中枢に向かって拭く。
5. 皮膚についた水分は最後にまとめて拭く。
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両下肢は末梢から中枢に向かって拭く。
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49 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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利用者の状態に応じた入浴の介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 血液透析を受けている人は、透析直後に入浴する。
2. 胃ろうを造設している人は、入浴を控える。
3. 心臓機能障害がある人は、半身浴にする。
4. 酸素療法を行っている人は、鼻カニューレを外して入浴する。
5. 回腸ストーマを造設している人は、食後1時間以内に入浴する。
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心臓機能障害がある人は、半身浴にする。
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50 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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右片麻痺のある利用者が、ベッドサイドでポータブルトイレを使用するときの設置場所として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. A
2. B
3. C
4. D
5. E
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B
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