51 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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膀胱留置カテーテルを使用している利用者への介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 水分摂取を控えてもらう。
2. カテーテルが折れていないことを確認する。
3. 採尿バッグは膀胱と同じ高さに置く。
4. 尿漏れが見られたらカテーテルを抜去する。
5. 尿量の確認は看護師に依頼する。
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カテーテルが折れていないことを確認する。
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52 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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解熱を目的にした坐薬(座薬)の挿入に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 挿入時は仰臥位(背臥位)で膝を伸ばす。
2. 挿入時は腹式呼吸を促す。
3. 坐薬(座薬)はとがっていない方から挿入する。
4. 挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。
5. 衣服を整えてから手袋を外す。
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挿入後は坐薬(座薬)が排出されないことを確認する。
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53 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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肉入りのカレーを常温で保存し、翌日、加熱調理したときの食中毒の原因菌として、最も注意しなければならないものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. ウエルシュ菌
2. カンピロバクター
3. サルモネラ菌
4. 腸炎ビブリオ
5. 黄色ブドウ球菌
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ウエルシュ菌
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54 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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ノロウイルス(Norovirus)に感染した人の嘔吐物のついた衣服の処理に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 嘔吐物を拭き取ったペーパータオルはごみ箱に捨てる。
2. 汚染された部分にアルコールを噴霧する。
3. 汚染された部分を強くもみ洗いする。
4. 嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。
5. 40℃の湯で洗濯する。
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嘔吐物を取り除いた後、次亜塩素酸ナトリウム溶液につける。
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55 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Aさん(85歳、女性、要介護1)は、認知症(dementia)があり判断能力が不十分である。一人暮らしで、介護保険サービスを利用している。訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問したときに、物品売買契約書を見つけた。Aさんは、「昨日、訪問販売の業者が来た「」契約書については覚えていない」と話した。
訪問介護員(ホームヘルパー)から連絡を受けたサービス提供責任者が、迅速にクーリング・オフの手続きを相談する相手として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 行政書士
2. 消費生活センター
3. 家庭裁判所
4. 保健所
5. 相談支援事業所
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消費生活センター
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56 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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眠れないと訴える高齢者に介護福祉職が行う助言として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 起床時に日光を浴びるように勧める。
2. 日中、長い昼寝をするように勧める。
3. 夕食後2時間以内に就寝するように勧める。
4. 寝る前に緑茶を飲むように勧める。
5. 決まった就床時刻を守るように勧める。
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起床時に日光を浴びるように勧める。
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57 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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施設における安眠を促すための環境に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 湿度は20%以下に設定する。
2. 寝衣は、体に密着した形のものを選ぶ。
3. 冷暖房の風が、体に直接当たるようにする。
4. 夜間の照明は、部屋全体がはっきり見える明るさにする。
5. 介護福祉職同士の会話が響かないようにする。
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介護福祉職同士の会話が響かないようにする。
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58 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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睡眠薬を服用している高齢者への介護福祉職の対応として、適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. アルコールと一緒に服用してもらった。
2. 服用後、1時間は起きているように伝えた。
3. 日中、ふらつきがみられたので医師に伝えた。
4. 通常の量では眠れないと言われたので、追加して飲むように伝えた。
5. 体調に合わせて服薬時間を変更した。
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日中、ふらつきがみられたので医師に伝えた。
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59 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Bさん(83歳、女性)は、介護老人福祉施設に入所している。終末期で、「最期はこの施設で迎えたい」という本人の希望があり、家族もそれを望んでいる。昨日から死前喘鳴が出現し、医師から、「あと数日でしょう」と言われた。
「呼吸が苦しそうだ」と言っている家族への介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」
2. 「Bさんに意識はないので心配いらないですよ」
3. 「痰の吸引をすると楽になるので準備しますね」
4. 「Bさんを励ましてください」
5. 「すぐに救急車を呼びましょう」
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「自然な経過なので体位の工夫をして一緒に見守りましょう」
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60 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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高齢者施設において介護福祉職が行う死亡後の介護について、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. ペースメーカーを取り除く。
2. 口が閉じない場合は紐で顎を固定する。
3. 衣服は着衣がしやすい服を選ぶ。
4. 全身清拭には水を使用する。
5. 家族に、死亡後の介護を一緒に行うかどうかを確認する。
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家族に、死亡後の介護を一緒に行うかどうかを確認する。
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61 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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介護過程の目的に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 利用者の価値観を変える。
2. 利用者の療養上の世話をする。
3. 利用者の経済的負担を軽減する。
4. 利用者の望んでいる、よりよい生活を実現する。
5. 利用者の生活習慣を改善する。
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利用者の望んでいる、よりよい生活を実現する。
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62 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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介護計画の作成に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 抽出されたニーズを踏まえて目標を設定する。
2. 内容が明確であれば支援方法の記載は省略する。
3. 支援方法は「~させる」と使役文で記載する。
4. 利用者の正しい理解を促すために専門用語を用いる。
5. 計画の見直しの時期は決めない。
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抽出されたニーズを踏まえて目標を設定する。
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63 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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介護計画の実施に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 介護福祉職の価値観に沿って実施する。
2. 実施した状況は客観的に記録する。
3. 計画の内容は実施の直前に家族に伝える。
4. 他職種への経過報告は目標の達成後に行う。
5. 利用者の満足度よりも目標の達成を優先する。
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実施した状況は客観的に記録する。
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64 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Cさん(75歳、男性、要介護1)は、脳梗塞(cerebralinfarction)を発症した。2か月前から在宅復帰を目的として介護老人保健施設に入所している。次女は遠方から時々面会に来ているが、長女とは音信不通の状態が続いている。
Cさんは現在、右片麻痺で歩行には伺を使用している。担当の理学療法士から、「レクリエーションには積極的に参加するなど意欲はあるが、歩行状態が思うように改善しないと悩んでいた」との報告があった。
その後、歩行訓練やレクリエーションに参加しなくなり、居室のベッドで寝て過ごすことが多くなった。また、時々尿失禁をするようになった。
Cさんは、「自宅に帰りたいのに、このまま車いすになったらどうしよう」と担当の介護福祉職に打ち明けた。
Cさんの介護過程の展開に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 長女から入所前の情報を収集する。
2. 現状を再アセスメントし、生活課題を抽出する。
3. 自宅に戻った後の介護計画を立案する。
4. 尿失禁に対応する介護計画の実施を優先する。
5. 介護計画の最終的な評価は理学療法士が担当する。
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現状を再アセスメントし、生活課題を抽出する。
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65 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Cさん(75歳、男性、要介護1)は、脳梗塞(cerebralinfarction)を発症した。2か月前から在宅復帰を目的として介護老人保健施設に入所している。次女は遠方から時々面会に来ているが、長女とは音信不通の状態が続いている。
Cさんは現在、右片麻痺で歩行には伺を使用している。担当の理学療法士から、「レクリエーションには積極的に参加するなど意欲はあるが、歩行状態が思うように改善しないと悩んでいた」との報告があった。
その後、歩行訓練やレクリエーションに参加しなくなり、居室のベッドで寝て過ごすことが多くなった。また、時々尿失禁をするようになった。
Cさんは、「自宅に帰りたいのに、このまま車いすになったらどうしよう」と担当の介護福祉職に打ち明けた。
次の記述のうち、Cさんの短期目標として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 車いすの使用方法を理解する。
2. 居室のベッドで安静に過ごす。
3. 次女との同居を実現する。
4. 今まで以上に、意欲的に歩行訓練に取り組む。
5. 居室を出てレクリエーションに参加する。
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居室を出てレクリエーションに参加する。
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66 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Dさん(77歳、男性、要介護2)は、妻と二人で暮らしている。定年まで、高校の体育の教師で野球部の監督をしていた。起居動作に問題はないが、認知症(dementia)と診断されたため、現在、通所介護(デイサービス)を週3回利用している。通所介護(デイサービス)では、短期目標を「役割を持ち意欲的に生活する(3か月)」と設定し、体操を指導する役割をお願いしていた。
実施1か月が経過した頃、テレビで高校野球を見たDさんは暗い表情で、「生徒を全国大会に連れて行けなかったのは私の責任だ」と嘆いていた。この日は、担当の介護福祉職が体操の指導をお願いしても、「今すぐ行かなければ」と断った。
Dさんが体操の指導を断った理由の解釈として、最も可能性が高いものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 介護福祉職に依頼されたため。
2. 妻に会いに自宅に帰りたいため。
3. 高校野球のことが気になっているため。
4. 立ち上がり動作が不安定なため。
5. 体育の授業を行うため。
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高校野球のことが気になっているため。
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67 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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〔事例〕
Dさん(77歳、男性、要介護2)は、妻と二人で暮らしている。定年まで、高校の体育の教師で野球部の監督をしていた。起居動作に問題はないが、認知症(dementia)と診断されたため、現在、通所介護(デイサービス)を週3回利用している。通所介護(デイサービス)では、短期目標を「役割を持ち意欲的に生活する(3か月)」と設定し、体操を指導する役割をお願いしていた。
実施1か月が経過した頃、テレビで高校野球を見たDさんは暗い表情で、「生徒を全国大会に連れて行けなかったのは私の責任だ」と嘆いていた。この日は、担当の介護福祉職が体操の指導をお願いしても、「今すぐ行かなければ」と断った。
その後も体操の指導を継続していたDさんは、参加者から体操の順番が違うと指摘されて指導の意欲を失い、一人でいることが多くなった。しかし、体操の時間になると遠くからその様子を眺めていた。
Dさんが今後も現在の役割を継続するために、優先して取り組むべき課題として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 体操に対する関心を取り戻すこと。
2. 体操の内容を変更すること。
3. 体操を指導する自信を回復すること。
4. 体操の正しい順番を学び直すこと。
5. 指摘した参加者に謝ること。
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体操を指導する自信を回復すること。
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68 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Eさん(70歳、女性、要介護1)は、夫、長男と共に農業をしていた。半年前に脳梗塞(cerebralinfarction)で左片麻痺になった。現在は介護老人保健施設に入所し、リハビリテーションに取り組んでいる。介護福祉職が居室を訪れたとき、Eさんが、「料理は苦手なの「」そろそろ夏野菜の収穫の時期ね。収穫は楽しいし、採れたての野菜を近所に配るとみんな喜ぶのよ」と言った。その後、「夫には家事に専念しなさいと言われているから…」とうつむいて言った。
介護福祉職は介護福祉職間のカンファレンス(conference)でEさんの思いを共有した。Eさんの思いとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 農業に関わっていきたい。
2. 家事に専念したい。
3. 後継者の育成に関わりたい。
4. 家でのんびりしたい。
5. 料理の自信をつけたい。
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農業に関わっていきたい。
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69 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Aちゃん(1歳3か月)は、父親に抱かれて散歩中である。前方から父親の友人がやってきて、父親がにこやかに友人と話をしていると、Aちゃんは父親にしがみつき、父親の顔と父親の友人の顔を交互に見ている。しばらくすると、Aちゃんは緊張が解けた様子で、友人が立ち去るときには少し笑顔を見せた。
Aちゃんの様子を説明する用語として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 3か月微笑
2. 社会的参照
3. クーイング
4. 自己中心性
5. 二項関係
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社会的参照
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70 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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高齢者の年齢規定に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「高齢者虐待防止法」とは、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。
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詳細
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1. 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では、高年齢者を75歳以上としている。
2. 「高齢者虐待防止法」では、高齢者を65歳以上としている。
3. 高齢者の医療の確保に関する法律では、後期高齢者を65歳以上としている。
4. 道路交通法では、免許証の更新の特例がある高齢運転者を60歳以上としている。
5. 老人福祉法では、高齢者を55歳以上としている。
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「高齢者虐待防止法」では、高齢者を65歳以上としている。
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71 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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加齢に伴う嚥下機能の低下の原因に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 舌骨の位置の上昇
2. 咽頭の位置の上昇
3. 舌骨上筋の増大
4. 喉頭挙上の不足
5. 咳嗽反射の増強
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喉頭挙上の不足
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72 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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老年期の記憶と注意機能に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 自分の若い頃の記憶では、40歳代の頃の出来事をよく覚えている。
2. 数字の逆唱課題で答えられる数字の個数は、加齢による影響を受けない。
3. 複数のことを同時に行う能力は、加齢によって低下する。
4. 騒がしい場所での作業効率は、若年者より高齢者が高い。
5. エピソード記憶は、加齢による影響を受けない。
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複数のことを同時に行う能力は、加齢によって低下する。
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73 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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高齢者において、心不全(heartfailure)が進行したときに現れる症状に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 安静にすることで速やかに息切れが治まる。
2. 運動によって呼吸苦が軽減する。
3. チアノーゼ(cyanosis)が生じる。
4. 呼吸苦は、座位より仰臥位(背臥位)の方が軽減する。
5. 下肢に限局した浮腫が生じる。
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チアノーゼ(cyanosis)が生じる。
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74 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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Bさん(82歳、男性)は脳卒中(stroke)による右片麻痺がある。ほとんどベッド上の生活で、排泄もおむつを使用している。一週間前から咳と鼻汁があり、37.2℃の微熱で、元気がなく、いつもよりも動きが少なかった。食欲も低下して食事を残すようになっていた。今日、おむつの交換をしたときに仙骨部の皮膚が赤くなり一部に水疱ができていた。
Bさんの皮膚の状態とその対応に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 圧迫によって血流が悪くなったためである。
2. 仙骨部にこうしたことが起こるのは、まれである。
3. 食事量の低下とは無関係である。
4. 体位変換は、できるだけ避ける。
5. おむつの交換は、できるだけ控える。
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圧迫によって血流が悪くなったためである。
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75 |
介護福祉士国家試験(第32回)(令和元年度) |
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次のうち、高齢者の栄養状態を良好に維持するための対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 歯科健康診査を受ける。
2. 複数の薬剤を併用する。
3. 外出を控える。
4. 一人で食事をする。
5. たんぱく質を制限する。
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歯科健康診査を受ける。
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