26 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護福祉職の腰痛予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 介護中の姿勢は中腰を基本とする。
2. 1 年ごとに定期健診を受ける。
3. 勤務時間内は,全員が一律にコルセットを着用する。
4. 静的ストレッチングが効果的である。
5. 移乗や移動の支援は,利用者を抱えて行う。
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静的ストレッチングが効果的である。
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27 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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コミュニケーション技術の基本に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 言葉だけではなく,表情やしぐさにも注意しながら聞く。
2. 理解できない話には,反応をせずに沈黙する。
3. 利用者の発言が正しいかどうかを,評価しながら聞く。
4. 介護福祉職が多く発言する方が,良い関係が構築できる。
5. 利用者と家族の意見が異なるときは,家族の意見を優先する。
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言葉だけではなく,表情やしぐさにも注意しながら聞く。
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28 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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Gさん(38 歳,女性)は,筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis:ALS)で,居宅介護を利用して,排泄と入浴の支援を受けながら,日中は車いすで過ごしている。同居の母親も要介護4で,訪問介護(ホームヘルプサービス)と通所介護(デイサービス)を利用しており,定年退職した父親が家事と二人の介護をしている。
ある日,H介護福祉職の前でGさんが,「最近,父親が体調不良でつらそうで…」「私が一人暮らしをした方が父も楽になるんだけど,だめだと言うし…」と言った。
Gさんに共感を示すH介護福祉職の対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 父親の気持ちを想像してみるように助言する。
2. Gさんの話に応えながら,気持ちを確認する。
3. 障害者の一人暮らしに関する情報を提供する。
4. これからの生活について,自己決定を促す。
5. 前向きな話題を出して,Gさんの気持ちを切り替えてもらう。
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Gさんの話に応えながら,気持ちを確認する。
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29 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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重度の失語症(aphasia)のある人とのコミュニケーションの方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 五十音表を見せて,指でさしてもらう。
2. 口を大きく開けて,声を出すように促す。
3. 重度障害者用意思伝達装置を使う。
4. 単語をひらがなで書いてもらう。
5. いくつかの絵の中から選んで,指でさしてもらう。
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いくつかの絵の中から選んで,指でさしてもらう。
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30 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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中程度の老人性難聴(presbycusis)のある人とのコミュニケーションに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 補聴器には短期間で慣れると説明する。
2. 認知症(dementia)がある場合は,補聴器の使用を避ける。
3. 話し手の口元に注目するように促す。
4. 耳元で,できるだけ大きな声で話す。
5. 後ろから近づいて,静かに話しかける。
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話し手の口元に注目するように促す。
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介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護記録をもとにまとめた事例を,地域での多職種による事例検討会で報告する場合の個人情報の取扱いとして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 家族情報は匿名化しない。
2. 利用者の音声や映像は同意なしに使用できる。
3. 利用者の氏名や住所は匿名化する。
4. 介護記録のデータは匿名化せずに,電子メールで送受信する。
5. 介護記録のデータを保存するときは,誰でも修正ができるようにパスワードは使用しない。
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利用者の氏名や住所は匿名化する。
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32 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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ヒヤリ・ハット報告書に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 口頭で報告したことは,報告書に記載しなくてもよい。
2. 報告者の責任を追及することを目的とする。
3. 介護事故の状況を報告する。
4. 管理者以外の職員の目にふれないように保管する。
5. 事故報告書とは分けて記載する。
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事故報告書とは分けて記載する。
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33 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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〔事 例〕
Jさん(78 歳,女性)は,軽度の認知症(dementia)がある。K訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問した時,Jさんは,K訪問介護員(ホームヘルパー)が前日に準備した夕食を食べていなかった。
Jさんは,不安そうな表情で昨日から食卓にある料理を指さして,「これは私が食べていいの?」「これは誰のもの?」と,K訪問介護員(ホームヘルパー)に尋ねてきた。冷蔵庫の中のお茶を飲んでいただけで,他には何も食べていない様子だった。
食卓にある料理はJさんのものだと説明した後,Jさんに対するK訪問介護員(ホームヘルパー)の声かけとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 「なぜ食べなかったのですか」
2. 「食べなければだめですよ」
3. 「無理してでも食べてください」
4. 「一緒に作って食べましょう」
5. 「1日に3食は食べましょう」
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「一緒に作って食べましょう」
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34 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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〔事 例〕
Jさん(78 歳,女性)は,軽度の認知症(dementia)がある。K訪問介護員(ホームヘルパー)が訪問した時,Jさんは,K訪問介護員(ホームヘルパー)が前日に準備した夕食を食べていなかった。
Jさんは,不安そうな表情で昨日から食卓にある料理を指さして,「これは私が食べていいの?」「これは誰のもの?」と,K訪問介護員(ホームヘルパー)に尋ねてきた。冷蔵庫の中のお茶を飲んでいただけで,他には何も食べていない様子だった。
Jさんについてのケアカンファレンス(care conference)に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. K訪問介護員(ホームヘルパー)はJさんに対する自分の感想を発言した。
2. K訪問介護員(ホームヘルパー)は支援状況を報告して,参加者に意見を求めた。
3. 施設入所の時期について話し合った。
4. 支援する関係者が全員参加したので,議事録は作成しなかった。
5. 途中退席した参加者には,口頭で結果を伝えた。
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K訪問介護員(ホームヘルパー)は支援状況を報告して,参加者に意見を求めた。
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35 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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自立支援の説明として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 対象者は,介護保険の要介護3以上の人に限られること
2. 対象者は,意思表示のできる人に限られること
3. ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)を回復すること
4. 経済的自立を目指すこと
5. 自己選択・自己決定を支援すること
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自己選択・自己決定を支援すること
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36 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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屋内での転倒を防ぐための安全対策として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 夜間目覚めたときにつける照明は,光源が直接見えるようにする。
2. コード類は動線上に這わせる。
3. 玄関マットやバスマットは滑り止めのついたものを使う。
4. 本人の室内の移動を減らす。
5. 履物はスリッパにする。
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玄関マットやバスマットは滑り止めのついたものを使う。
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37 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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片麻痺で立位歩行が可能な人が,洋式便器から立ち上がるときに利用する手すりとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 便器の先端から20~30 cm 後方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
2. 便器の先端から20~30 cm 前方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
3. 便器の先端から20~30 cm 後方の,患側がわの壁に設置された縦手すり
4. 便器の先端から20~30 cm 前方の,患側がわの壁に設置された縦手すり
5. 便器周囲に設置された肘かけ状の簡易手すり
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便器の先端から20~30 cm 前方の,健側がわの壁に設置された縦手すり
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38 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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図は,扉を閉めた部屋の窓の位置を表している。効果的な換気を行うために開ける窓として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
(注) 窓の大きさや高さはすべて同じものである。天井の高さは同じである。家具は何もない。周囲に建物はない。
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詳細
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1. Aだけ開ける。
2. BとCを開ける。
3. Eだけ開ける。
4. AとDを開ける。
5. AとEを開ける。
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AとDを開ける。
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39 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護福祉職が行う爪切りに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 爪は十分に乾燥させてから切る。
2. 周囲の皮膚に腫れや傷がある場合は,少しずつ切る。
3. 手の爪は,手首を持って動かないようにして切る。
4. 爪の先端の白い部分を1mm ぐらい残して切る。
5. 爪やすりは,中央から端に向かってかける。
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爪の先端の白い部分を1mm ぐらい残して切る。
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40 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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義歯の取扱いに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 上顎用の総義歯は,義歯の後方を下げるようにしてはずす。
2. 水を入れた専用のボールの中でブラッシングする。
3. ブラッシングするときは,柔らかめの歯ブラシを用いる。
4. 保管容器に,義歯の半分がつかる程度の水を入れて保管する。
5. 総義歯を装着するときは,回転させずにまっすぐ口腔内に入れる。
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上顎用の総義歯は,義歯の後方を下げるようにしてはずす。
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41 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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L さん(86 歳, 女性)は, アルツハイマー型認知症(dementia of theAlzheimer’s type)があり,通所介護(デイサービス)に通っている。最近,季節外れの服を着ていることが多くなった。夏のある日,通所介護(デイサービス)の介護福祉職が迎えに行くと,厚手の上着を着て汗をかきながら玄関で待っていた。
介護福祉職のLさんへの対応として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 「車を待たせているので早く着替えましょう」と,着替えを促す。
2. 鏡を見せて,間違いを指摘する。
3. 「今は夏ですよ」と,季節を伝える。
4. 服装にはふれず,そのまま本人の行動を尊重する。
5. 「汗をかいていますね。上着を脱ぎませんか」と,働きかける。
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「汗をかいていますね。上着を脱ぎませんか」と,働きかける。
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42 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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実行機能障害のある利用者への更衣の介護として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 季節に合う衣類を介護福祉職が選ぶ。
2. 利用者の好みよりも機能性を重視する。
3. 必要な衣類をまとめて渡す。
4. 隣で,洋服を着る動作を示す。
5. 着る順番を紙に書いて渡す。
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隣で,洋服を着る動作を示す。
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43 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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頸髄損傷(cervical cord injury)(第6頸髄節まで機能残存)の利用者が自分で更衣できるようにするための介護福祉職の助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. かぶりの衣類より,前あきの衣類を勧める。
2. ズボンの更衣は座位で行うように勧める。
3. ファスナーはボタンに変えるように勧める。
4. 靴下にループをつけるように勧める。
5. 上衣の着脱は仰臥位で行うように勧める。
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靴下にループをつけるように勧める。
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44 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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Mさん(89 歳,女性)は,加齢に伴う両下肢の筋力低下がある。立位保持ができなくて,日中ベッドで臥床して過ごすことが多い。ベッドから車いすへの移乗は一部介助が必要であるが,車いすは自分で操作できる。
Mさんの上肢を活用した移乗介護に使用する福祉用具として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. スライディングボード
2. スライディングシート(マット)
3. 回転移動盤
4. 介助型車いす
5. 移動用リフト
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スライディングボード
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45 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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右片麻痺の利用者を仰臥位から左側臥位にする場合の体位変換の方法として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 左側へ水平に移動する。
2. 両上肢は体幹に沿わせて置く。
3. 両下肢は伸ばす。
4. 枕を左側に寄せる。
5. 肩と膝を同時に倒す。
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枕を左側に寄せる。
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46 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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ロフストランドクラッチ(Lofstrand crutch)の握りの高さを決める身体部位の位置として,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 臍部
2. 腋窩部
3. 大転子部
4. 肘関節部
5. 腸骨部
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大転子部
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47 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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左片麻痺で杖を使用している利用者の階段昇降時の介護として,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 上がるときは,患側の足から出すように促す。
2. 上がるときは,利用者の左後方に立つ。
3. 健側の上肢を支える。
4. 下りるときは,健側の足から出すように促す。
5. 下りるときは,利用者の右後方に立つ。
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上がるときは,利用者の左後方に立つ。
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48 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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要介護度が高く,日中もベッド上で過ごしている利用者の廃用症候群(disuse syndrome)の予防として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 安静を保ち臥位で過ごしてもらう。
2. 4時間ごとに体位変換を行う。
3. ADL(Activities of Daily Living:日常生活動作)は全介助で行う。
4. 個別レクリエーションを取り入れる。
5. 一人で過ごせる環境をつくる。
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個別レクリエーションを取り入れる。
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49 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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加齢に伴う身体機能の変化に対応した食事として,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 味覚の低下に対しては,塩分や糖分を多く用いる。
2. 消化吸収機能の低下に対しては,炭水化物を中心とした食事を基本とする。
3. 唾液分泌の低下に対しては,パンを主食にする。
4. 咀嚼力の低下に対しては,肉料理を控える。
5. 腸の蠕動運動の低下に対しては,乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れる。
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腸の蠕動運動の低下に対しては,乳酸菌を含む食品を積極的に取り入れる。
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50 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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生活習慣病(life-style related disease)の予防に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 糖尿病(diabetes mellitus)の予防として,たんぱく質の摂取量を増やす。
2. 高血圧症(hypertension)の予防として,カリウム(K)の少ない食品を摂取する。
3. 高コレステロール血症(hypercholesterolemia)の予防として,食物繊維を多く含む食品を摂取する。
4. 骨粗鬆症(osteoporosis)の予防として,ビタミンK(vitamin K)の少ない食品を摂取する。
5. 虚血性心疾患(ischemic heart disease)の予防として,起床後すぐの水分摂取は控える。
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高コレステロール血症(hypercholesterolemia)の予防として,食物繊維を多く含む食品を摂取する。
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