51 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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入浴介護に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 入浴前の血圧が平常時より高くても,自覚症状がなければ入浴を勧める。
2. プライバシーを保護するために,皮膚の観察はしない。
3. 湯温は,介護福祉職が直接肌で触れて確認する。
4. 浴槽への出入りにシャワーチェアーを用いるときは,浴槽より低い位置に調整する。
5. 片麻痺の利用者の場合は,麻痺側から浴槽に入る。
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湯温は,介護福祉職が直接肌で触れて確認する。
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52 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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Aさんは,寝たきり状態の夫を家で介護している。Aさんは,尿器を使って排泄介助を行っている。Aさんの夜間の介護負担を軽くするものとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 差し込み便器
2. 自動排泄処理装置
3. ポータブルトイレ
4. おむつ
5. 肘かけ状の簡易手すり
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自動排泄処理装置
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53 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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腸管出血性大腸菌で下痢が続いている利用者のおむつ交換をするときの留意点として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 汚れたおむつをビニール袋に入れて,袋の口を固く縛る。
2. 汚れたシーツには,アルコールを噴霧する。
3. 手洗いは,洗面器にためた水で行う。
4. 殿部の汚れは,トイレットペーパーで拭けばよい。
5. 専用の手袋を繰り返して使用する。
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汚れたおむつをビニール袋に入れて,袋の口を固く縛る。
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54 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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弛緩性便秘の利用者に提供する食べ物として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. ごぼうの煮物
2. 白身魚の煮つけ
3. おかゆ
4. ゆで卵
5. 焼き肉
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ごぼうの煮物
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55 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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Bさん(78 歳,女性)は要支援2で,一人暮らしである。変形性膝関節症(knee osteoarthritis)が進んで,歩行に時間がかかるようになった。Bさんは調理が好きで,時間がかかっても近所の商店街に歩いて出かけて自分で食材を選んで作りたいと考えている。それを知った別居の長男は,Bさんの買物に行く負担を軽くする方法はないかと考えて,地域包括支援センターに相談した。
Bさんがこれからも買物や調理を継続していくための助言として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 買物代行サービスの利用を勧める。
2. ネットスーパーの利用を勧める。
3. 電動車いすの利用を勧める。
4. シルバーカーの利用を勧める。
5. 台所を車いす対応にリフォームすることを勧める。
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シルバーカーの利用を勧める。
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56 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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1か月の実収入が 12 万円の高齢者世帯で,消費支出が 14 万円,非消費支出が2万円の場合,可処分所得として,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 8 万円
2. 10 万円
3. 12 万円
4. 14 万円
5. 16 万円
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10 万円
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57 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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和食の基本的な配膳の位置として,正しいものを1 つ選びなさい。
(注) 右利きの場合である。
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詳細
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1. A汁物 B副菜 C副菜 D主菜
2. A主菜 B汁物 C副菜 D副菜
3. A主菜 B副菜 C副菜 D汁物
4. A副菜 B副菜 C主菜 D汁物
5. A副菜 B主菜 C副菜 D汁物
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A副菜 B主菜 C副菜 D汁物
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58 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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安眠を促す生活習慣に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 就寝直前に入浴する。
2. 夜食をとる。
3. 就寝前に,軽いストレッチを行う。
4. 就寝前に,温かいコーヒーや紅茶を飲む。
5. 多量に飲酒する。
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就寝前に,軽いストレッチを行う。
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59 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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概日リズム(サーカディアンリズム(circadian rhythm))を回復させるための介護福祉職の関わりとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 早朝に,高強度運動を行うように勧める。
2. 起床後はカーテンを開けて,日光を浴びるように勧める。
3. 夕食に,トリプトファン(tryptophan)を含む食事を提供する。
4. 就寝前に,テレビを見たり,パソコンを使ったりすることを勧める。
5. 平日の睡眠時間が短いときには,休日の「寝だめ」を勧める。
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起床後はカーテンを開けて,日光を浴びるように勧める。
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60 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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終末期ケアに関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 家族の悲嘆に対するケアは,終末期ケアとともに行う。
2. 緩和ケアとは,身体的苦痛を取り除くことである。
3. 口腔ケアは控える。
4. 看取りの場を決めるのは,医師である。
5. 認知症対応型共同生活介護(グループホーム)利用者の終末期ケアは,病院で行う。
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家族の悲嘆に対するケアは,終末期ケアとともに行う。
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61 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護過程におけるアセスメント(assessment)の目的として,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. より多くの情報の収集
2. 介護福祉職の技能の向上
3. 生活課題の明確化
4. ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)の視点による情報の分類
5. 1 つの場面に焦点を当てた観察
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生活課題の明確化
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介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護計画の目標設定に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. アセスメント(assessment)と切り離して考える。
2. 利用者と話し合いながらつくる。
3. ケアプランとの整合性は確認しなくてよい。
4. 家族が望む生活を長期目標にする。
5. 目標を記述するときの主語は介護福祉職にする。
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利用者と話し合いながらつくる。
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63 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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Cさんはアルツハイマー型認知症(dementia of the Alzheimer’s type)で,介護老人福祉施設に入所している。仲の良かったDさんが,1週間前に経済的な理由で別の階の多床室に移動した。Cさんは,寂しそうな表情で廊下を歩き回り,Dさんを探しながら,他の利用者の部屋に入っていく。Dさんも「Cさんに会いたい」と介護福祉職に話している。
Cさんの生活課題として,最も優先すべきものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. Dさんの居室移動を理解すること
2. 廊下を自由に歩き回れるようになること
3. 新しい友人をつくること
4. 自分の部屋で落ち着いて過ごせること
5. Dさんとの交友関係を保てること
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Dさんとの交友関係を保てること
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64 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護過程における主観的情報に該当するものとして,正しいものを1 つ選びなさい。
解答は、3,4となっています。
詳細については、公式サイトをご確認ください。
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詳細
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1. 疾病に関する主治医の意見
2. 家族から聞いた利用者の生活歴
3. 介護福祉職が感じたこと
4. 利用者の発言
5. 認知機能検査の得点
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介護福祉職が感じたこと
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65 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護実践のプロセスをSOAP方式で記録する場合,Pに該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 利用者の生活全般のニーズ
2. 介護福祉職が判断したこと
3. 実施に対する利用者の反応
4. 介護福祉職が観察したこと
5. 介護福祉職が行う今後の介護計画
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介護福祉職が行う今後の介護計画
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66 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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介護計画の修正を行うことを利用者に説明した。利用者の同意が得られた後に,介護福祉職間で共通認識をもつために行うこととして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. インフォームドコンセント(informed consent)
2. スクリーニング(screening)
3. モニタリング(monitoring)
4. カンファレンス(conference)
5. インテーク(intake)
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カンファレンス(conference)
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67 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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〔事 例〕
Eさん(67 歳,女性,要介護3 )は,1 年前,くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)で倒れて,左ひだりかたまひ片麻痺,体幹機能の低下が残った。排はいせつくんれん泄訓練を目的として介護老人保健施設に入所した。入所時のEさんは,不自由でも,右手でベッド柵を掴つかんで起き上がることやベッドの端に座ることはできたが,立位保持はできなかった。おむつを着用しているが,「おむつは嫌」と自分の気持ちを訴えていた。医師は着脱と拭く行為には介助が必要だが,車いすから便座に移ることは可能であると判断した。F介護福祉職はアセスメント(assessment)を行い,本人の思いを考慮して介護計画の短期目標を,「車いすから便座に移り排はいせつ泄する」と設定して,評価日は1 か月後とした。理学療法士と連携して,トイレで移乗のための立位訓練を始めた。
ICF(International Classification of Functioning, Disability and Health:国際生活機能分類)に基いて情報を分類する場合,Eさんの「能力」(できる活動)に該当するものとして,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 右手でベッド柵を握る動作
2. ベッド上での座位の保持
3. 手すりを使っての立位の保持
4. 「おむつは嫌」という気持ちの表出
5. 車いすから便座への移乗
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車いすから便座への移乗
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介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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〔事 例〕
Eさん(67 歳,女性,要介護3 )は,1 年前,くも膜下出血(subarachnoid hemorrhage)で倒れて,左ひだりかたまひ片麻痺,体幹機能の低下が残った。排はいせつくんれん泄訓練を目的として介護老人保健施設に入所した。入所時のEさんは,不自由でも,右手でベッド柵を掴つかんで起き上がることやベッドの端に座ることはできたが,立位保持はできなかった。おむつを着用しているが,「おむつは嫌」と自分の気持ちを訴えていた。医師は着脱と拭く行為には介助が必要だが,車いすから便座に移ることは可能であると判断した。F介護福祉職はアセスメント(assessment)を行い,本人の思いを考慮して介護計画の短期目標を,「車いすから便座に移り排はいせつ泄する」と設定して,評価日は1 か月後とした。理学療法士と連携して,トイレで移乗のための立位訓練を始めた。 2 週間が過ぎた頃,思うような成果が出なくて,Eさんは嫌気がさしてきた。複数の介護福祉職からEさんの訓練拒否が報告されるようになった。F介護福祉職がEさんに理由を尋ねると,「あまり人の世話になりたくない。みんなに迷惑がかかるのでおむつのままでいいわ」と言った。
Eさんのニーズとして,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 移乗訓練をやめること
2. トイレで排泄ができること
3. 左片麻痺をなくすこと
4. おむつに戻すこと
5. 早く家に帰ること
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トイレで排泄ができること
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介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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エリクソン(Erikson, E.)の発達段階説において,青年期の発達課題として,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 生殖性の獲得
2. 信頼感の獲得
3. 同一性の獲得
4. 自発性の獲得
5. 親密性の獲得
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同一性の獲得
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70 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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年齢規定に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 老人福祉法では,原則として70 歳以上の者を施策の対象としている。
2. 介護保険法では,50 歳から第2 号被保険者になる。
3. 高齢者の医療の確保に関する法律の後期高齢者医療制度は,60 歳以上の者を対象としている。
4. 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律では,事業主に,雇用している高年齢者が希望するときは,75 歳まで継続雇用することを義務づけている。
5. 道路交通法では,運転免許証の更新を受けようとする75 歳以上の者に,認知機能検査を義務づけている。
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道路交通法では,運転免許証の更新を受けようとする75 歳以上の者に,認知機能検査を義務づけている。
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71 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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高齢者の薬物代謝に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 消化管からの薬剤の吸収力は低下する。
2. 肝臓での薬剤の代謝に要する時間が短縮する。
3. 腎臓からの薬物排泄量は増加する。
4. 脂溶性薬剤の蓄積は起こりにくくなる。
5. 複数の薬剤間の相互作用が起こりやすい。
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複数の薬剤間の相互作用が起こりやすい。
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72 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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老化に伴う知的機能の変化に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 目から入る感覚記憶は低下しやすい。
2. からだで覚えた手続き記憶は忘れにくい。
3. 昨日の出来事などのエピソード記憶は忘れにくい。
4. 計算などの流動性知能は低下しにくい。
5. 経験や学習で得られた結晶性知能は低下しやすい。
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からだで覚えた手続き記憶は忘れにくい。
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73 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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加齢に伴う身体機能の低下を感じている高齢者の心理に関する次の記述のうち,正しいものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 身体機能の低下に対する不安や悲しみを,自分が経験しているのではなく,友人のことだと考えることで心理的安定を図ろうとすることを,抑圧という。
2. 受け身的で,子どものように振る舞うことで心理的安定を図ろうとすることを,投影という。
3. 身体機能の低下の代わりに,認知的な活動での優越感を持つことで心理的安定を図ろうとすることを,補償という。
4. 身体機能を使う場面を避けて,ひきこもることで心理的安定を図ろうとすることを,退行という。
5. 身体機能の低下に対する不安や悲しみを,無意識的に抑えることで心理的に安定を図ろうとすることを,逃避という。
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身体機能の低下の代わりに,認知的な活動での優越感を持つことで心理的安定を図ろうとすることを,補償という。
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74 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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甲状腺機能低下症(hypothyroidism)の症状として,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. 浮腫
2. 下痢
3. 動悸
4. いらいら感
5. 手の震え
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浮腫
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75 |
介護福祉士国家試験(第29回)(平成29年度) |
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めまいとその症状に関する次の記述のうち,適切なものを1 つ選びなさい。
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詳細
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1. メニエール病(Meniere disease)では,立ちくらみが起こる。
2. 良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo)では,回転感がある。
3. 低血圧によるめまいは,耳鳴りを伴う。
4. 不整脈によるめまいは,頭痛を伴う。
5. 脳梗塞(cerebral infarction)では,めまいは起こらない。
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良性発作性頭位めまい症(benign paroxysmal positional vertigo)では,回転感がある。
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