101 |
管理栄養士(第37回) |
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「減量のために間食を控えたいと思っていますが、介護によるストレスのせいか、なかなかやめられません。でも、なんとか間食をやめたいんです。」と話す肥満の中年女性への栄養カウンセリングである。クライアントの訴えたい内容を受け止めて、受容的態度を示す管理栄養士の発言として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. そんなに深刻にならなくても、大丈夫ですよ。
2. 介護のストレスが、とても大変なんですね。
3. なんとか間食を控えて減量したいと、思っていらっしゃるのですね。
4. そういうことはありますよね。
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なんとか間食を控えて減量したいと、思っていらっしゃるのですね。
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102 |
管理栄養士(第37回) |
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営業職の男性に対する栄養カウンセリングである。動機づけ面接のチェンジトークに該当する男性の発言として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 仕事が忙しくて、食生活を改善できる気がしません。
2. 仕事帰りに、居酒屋に寄ることが唯一の楽しみなんです。
3. 仕事で、食事が不規則になるのは仕方ないですよね。
4. 忙しい中でも、できることを考えてみると良いのですよね。
5. 家族のためにも、今は仕事を頑張ろうと思っています。
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忙しい中でも、できることを考えてみると良いのですよね。
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103 |
管理栄養士(第37回) |
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飲酒量を減らすことを目的とした、中年男性への栄養教育である。支援内容と行動変容技法の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 会社の飲み会で、飲酒量が多い人の隣には座らないように提案する。 ――――――――――――――――― ソーシャルスキルトレーニング
2. お酒を飲みたくなったら、喉が渇いているだけだと自分に言い聞かせることを提案する。 ―――――――― 自己強化
3. お酒を飲みに行く以外に、同僚とのコミュニケーションを図る方法を考えてもらう。 ―――――――――― 結果期待
4. 週1回の休肝日にお酒を飲んだら、次の休肝日まで趣味のオンラインゲームをやらないことを提案する。 ― オペラント強化
5. お酒を飲まないデメリットと、お酒を飲むデメリットを比べてもらう。 ―――――――――――――――― ストレスマネジメント
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週1回の休肝日にお酒を飲んだら、次の休肝日まで趣味のオンラインゲームをやらないことを提案する。 ― オペラント強化
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104 |
管理栄養士(第37回) |
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減量を目的とした支援内容である。ナッジの考え方を活用した支援として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 減量することのメリットを考えてもらう。
2. 減量に成功したときのご褒美を考えてもらう。
3. 食べたものを記録してもらう。
4. ご飯茶碗を小さくすることを勧める。
5. 栄養成分表示を見て、食品を選ぶように勧める。
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ご飯茶碗を小さくすることを勧める。
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105 |
管理栄養士(第37回) |
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K市の介護予防教室を修了した高齢者が、定期的に体操を行うセルフヘルプグループを立ち上げた。その組織活動を発展させていくために市の管理栄養士が行った活動である。組織をエンパワメントする支援として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 他地域で同様の活動を行う組織の様子を紹介し、自分たちの特徴と課題を考えるように促した。
2. 市民の集まる場で、体操の様子を披露する機会を作り、発表してもらった。
3. 次年度の活動を考える会議で、話し合いの進行役を担った。
4. 体操に加え、食生活に関する活動を進めてもらうために、情報提供を行った。
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市民の集まる場で、体操の様子を披露する機会を作り、発表してもらった。
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106 |
管理栄養士(第37回) |
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小学生の野菜嫌いを改善するための取組を行うことになり、プリシード・プロシードモデルに基づくアセスメントを行った。準備要因のアセスメント項目として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 野菜に興味を示す児童の割合
2. 野菜に触れる授業の回数
3. 便秘気味の児童の割合
4. 家庭で野菜料理を意識して食べさせている保護者の割合
5. 農業体験ができる地域の農園の数
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野菜に興味を示す児童の割合
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107 |
管理栄養士(第37回) |
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K大学で在学生を対象に調査をしたところ、体調不良と朝食内容に関連が見つかった。大学として「朝ごはん教室」を開催することとなり、目標を設定した。実施目標の項目として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 体調不良が改善した学生を、50%以上にする。
2. 主食・主菜・副菜を組み合わせた朝食を週2回以上食べる学生を、70%以上にする。
3. 学生食堂に対し、朝食の提供日数を週4日に増やすよう働きかける。
4. 次回の教室にも参加したいと思う学生を、80%以上にする。
5. 栄養バランスの良い朝食の必要性を説明できる学生を、80%以上にする。
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次回の教室にも参加したいと思う学生を、80%以上にする。
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108 |
管理栄養士(第37回) |
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1年生のクラスが3つある小学校において、栄養教諭が、1年生の給食開始に合わせて、食器の並べ方の給食指導を行うことになった。教材とその活用方法として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 説明用のプリントを、給食開始の1週間前に配布し、家で読んでくるように伝える。
2. 上級生が食器の並べ方を説明している動画を、1週間毎日、配膳前に視聴させる。
3. 見本となる食器の並べ方の絵を、1週間毎日、配膳前に黒板に掲示する。
4. 食器の実物を持って、1週間毎日、配膳時にクラスを回り、食器の並べ方を個別に伝える。
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上級生が食器の並べ方を説明している動画を、1週間毎日、配膳前に視聴させる。
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109 |
管理栄養士(第37回) |
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K市保健センターの管理栄養士である。生後4,5か月児を持つ保護者を対象に、離乳食作りの不安を軽減するための教室を開催した。教室の評価と、評価の種類の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 関係部署との連携により、予算内で実施することができた。 ―――――― 経過評価
2. 離乳食作りに必要な器具を揃え始めた保護者が増加した。 ――――――― 結果評価
3. 離乳食で困った時に相談できる場所を知っている保護者が増加した。 ―― 影響評価
4. 育児不安を感じる保護者が減少した。 ―――――――――――――――― 形成的評価
5. 教室参加者の80%が満足と回答した。 ―――――――――――――――― 企画評価
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離乳食で困った時に相談できる場所を知っている保護者が増加した。 ―― 影響評価
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110 |
管理栄養士(第37回) |
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体重増加を目指す大学ラグビー部の学生12人を対象に、栄養教室を3か月で計6回実施した。教室の総費用は60,000円であった。参加者の体重増加量の合計は10kgであった。体重1kg当たりの教室の費用効果(円)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 1000
2. 5000
3. 6000
4. 10000
5. 20000
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6000
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111 |
管理栄養士(第37回) |
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K病院に勤務する管理栄養士である。急性期病棟に入院している患者に対して、入院栄養食事指導料を算定し、退院後の栄養・食事管理について指導するとともに、入院中の栄養管理に関する情報を示す文書を用いて患者に説明し、これを転院先のリハビリテーション病院の管理栄養士と共有した。入院栄養食事指導料に加えて、診療報酬・介護報酬により算定できるものである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 回復期リハビリテーション病棟入院料1
2. 栄養マネジメント強化加算
3. 退院時共同指導料1
4. 退院時共同指導料2
5. 栄養情報提供加算
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栄養情報提供加算
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112 |
管理栄養士(第37回) |
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身長150cm、体重40kg、標準体重50kgの女性患者。1日尿中クレアチニン排泄量が750mgのときのクレアチニン身長係数(%)である。ただし、クレアチニン係数は、18mg/kg標準体重とする。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 120
2. 104
3. 96
4. 83
5. 42
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83
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113 |
管理栄養士(第37回) |
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空腸瘻にて1.0kcal/mLの成分栄養剤(常温)を100mL/時で300mL投与したところ、下痢を生じた。その対策に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 成分栄養剤の濃度を、2.0kcal/mLに変更する。
2. 成分栄養剤を、脂肪含量の多い経腸栄養剤に変更する。
3. 成分栄養剤の温度を、4℃にして投与する。
4. 成分栄養剤の投与速度を、20mL/時に変更する。
5. 成分栄養剤を、1時間で300mL投与する。
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成分栄養剤の投与速度を、20mL/時に変更する。
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114 |
管理栄養士(第37回) |
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中心静脈栄養において、25%ブドウ糖基本輸液1,000mL(1,000kcal)、総合アミノ酸製剤600mL(400kcal、窒素量9g)、20%脂肪乳剤100mL(200kcal)を投与した。この時のNPC/N比である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 67
2. 110
3. 133
4. 155
5. 178
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133
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115 |
管理栄養士(第37回) |
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医薬品が電解質に及ぼす影響の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. サイアザイド系利尿薬 ―――――――― 尿中ナトリウム排泄抑制
2. ループ利尿薬 ―――――――――――― 尿中カリウム排泄抑制
3. アンジオテンシン変換酵素阻害薬 ――― 血清カリウム値低下
4. 甘草湯 ――――――――――――――― 血清カリウム値上昇
5. ステロイド内服薬(コルチゾール) ―― 血清カリウム値低下
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ステロイド内服薬(コルチゾール) ―― 血清カリウム値低下
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116 |
管理栄養士(第37回) |
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BMI 17.5kg/m²の患者。むせるので食事はつらいとのことで、嚥下障害による経口摂取量の不足と評価した。嚥下調整食について本人と家族に指導し、むせの状態や食事摂取量、体重の経過を観察することとした。この症例におけるSOAPとその内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
5.
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117 |
管理栄養士(第37回) |
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たんぱく質・エネルギー栄養障害患者に対し、栄養療法を開始したところ、リフィーディング症候群を呈した。その際の病態に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 血清カリウム値は、上昇している。
2. 血清リン値は、低下している。
3. 血清マグネシウム値は、上昇している。
4. 血清ビタミンB1値は、上昇している。
5. 血清インスリン値は、低下している。
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血清リン値は、低下している。
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118 |
管理栄養士(第37回) |
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50歳、男性。事務職。身長181cm、体重90kg、BMI 27.5kg/m²、標準体重72kg。血圧145/90mmHg。他に異常は認められなかった。この患者に初めて外来栄養食事指導を行うことになった。1日当たりの目標栄養量の組合せである。ただし、食塩は6g/日未満とする。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. エネルギー(kcal/日):600 たんぱく質(g/日):40 脂肪(g/日):20
2. エネルギー(kcal/日):600 たんぱく質(g/日):80 脂肪(g/日):15
3. エネルギー(kcal/日):1,800 たんぱく質(g/日):40 脂肪(g/日):60
4. エネルギー(kcal/日):1,800 たんぱく質(g/日):80 脂肪(g/日):50
5. エネルギー(kcal/日):1,800 たんぱく質(g/日):80 脂肪(g/日):15
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エネルギー(kcal/日):1,800 たんぱく質(g/日):80 脂肪(g/日):50
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119 |
管理栄養士(第37回) |
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糖尿病治療薬の主作用に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. SGLT 2阻害薬は、腎臓でのグルコースの再吸収を促進する。
2. チアゾリジン薬は、インスリン抵抗性を改善する。
3. ビグアナイド薬は、インスリン分泌を促進する。
4. GLP−1受容体作動薬は、インクレチン分解を促進する。
5. スルホニル尿素(SU)薬は、腸管でのグルコースの吸収を抑制する。
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チアゾリジン薬は、インスリン抵抗性を改善する。
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120 |
管理栄養士(第37回) |
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50歳、男性。事務職。標準体重60kgの高LDLコレステロール血症の患者である。初回の外来栄養食事指導の翌月、2回目の指導の前に1日当たりの摂取量の評価を行った。改善が必要な項目として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. エネルギー 1,600kcal
2. たんぱく質 80g
3. 飽和脂肪酸 8g
4. コレステロール 150mg
5. 食物繊維 10g
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食物繊維 10g
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121 |
管理栄養士(第37回) |
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高尿酸血症患者に対して、アルコールの摂取制限が指示される。これは、アルコールが代謝される際に、(a)の分解が進み尿酸の産生が増えることと、(b)が産生されることで尿酸の排泄が低下するためである。aとbに入る物質名の組合せとして、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. a:乳酸 b:アセチルCoA
2. a:脂肪酸 b:ATP
3. a:アンモニア b:NADH
4. a:NADH b:脂肪酸
5. a:ATP b:乳酸
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a:ATP b:乳酸
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122 |
管理栄養士(第37回) |
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消化器疾患の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 胃食道逆流症では、高脂肪食とする。
2. 短腸症候群では、脂肪を制限する。
3. 潰瘍性大腸炎寛解期では、たんぱく質を制限する。
4. 偽膜性腸炎では、水分を制限する。
5. 回腸ストマ(人工肛門)の管理では、水分を制限する。
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短腸症候群では、脂肪を制限する。
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123 |
管理栄養士(第37回) |
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53歳、男性。標準体重64kgの肝硬変患者。血清アルブミン値2.2g/dL、血清フェリチン値200ng/mL(基準値15~160ng/mL)、腹水・浮腫あり、肝性脳症が認められる。この患者に肝不全用経腸栄養剤630kcalを投与した際の、食事から摂取する1日当たりの目標栄養量に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
5.
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124 |
管理栄養士(第37回) |
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慢性膵炎の病態と栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 代償期の間欠期では、たんぱく質摂取量を0.8g/kg標準体重/日とする。
2. 代償期の再燃時では、血清アミラーゼ値が低下する。
3. 非代償期では、腹痛が増強する。
4. 非代償期では、インスリン分泌が低下する。
5. 非代償期では、脂肪摂取量を10g/日とする。
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非代償期では、インスリン分泌が低下する。
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125 |
管理栄養士(第37回) |
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高血圧患者の食塩摂取量を推定するために、24時間蓄尿を行ったところ、尿量が1.2L、尿中ナトリウム濃度が170mEq/Lであった。尿中食塩排泄量(g/日)として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 8
2. 10
3. 12
4. 14
5. 16
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12
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