介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) | 解答一覧


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1 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 人権や福祉の考え方に影響を与えた人物に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 詳細

1. リッチモンド(Richmond、M.)は、『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』をまとめ、現在の社会福祉、介護福祉に影響を及ぼした。

2. フロイト(Freud、S.)がまとめた『種の起源』の考え方は、後の「優生思想」につながった。

3. マルサス(Malthus、T.)は、人間の無意識の研究を行って、『精神分析学入門』をまとめた。

4. ヘレン・ケラー(Keller、H.)は、『看護覚え書』の中で「療養上の世話」を看護の役割として示した。

5. ダーウィン(Darwin、C.)は、『人口論』の中で貧困原因を個人の人格の問題とした。

リッチモンド(Richmond、M.)は、『ソーシャル・ケース・ワークとは何か』をまとめ、現在の社会福祉、介護福祉に影響を及ぼした。

2 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 自宅で生活しているAさん(87歳、男性、要介護3)は、7年前に脳梗塞(cerebralinfarction)で左片麻痺となり、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用していた。Aさんは食べることを楽しみにしていたが、最近、食事中にむせることが多くなり、誤嚥を繰り返していた。誤嚥による緊急搬送の後、医師は妻に、「今後も自宅で生活を続けるならば、胃ろうを勧める」と話した。妻は仕方がないと諦めていたが、別に暮らしている長男は胃ろうの造設について納得していなかった。長男が実家を訪れるたびに、Aさんの今後の生活をめぐって口論が繰り返されていた。妻は訪問介護員(ホームヘルパー)にどうしたらよいか相談した。介護福祉職の職業倫理に基づく対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 「医療的なことについては発言できません」

2. 「医師の判断なら、それに従うのが良いと思います」

3. 「Aさん自身は、どのようにお考えなのでしょうか」

4. 「息子さんの気持ちより、一緒に暮らす奥さんの気持ちが優先されますよ」

5. 「息子さんと一緒に、医師の話を聞きに行ってみてください」

「Aさん自身は、どのようにお考えなのでしょうか」

3 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 人間関係における役割葛藤の例として、適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 就労継続支援B型の利用者が、生活支援員の期待に応えようとして作業態度をまねる。

2. 家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。

3. 通所介護(デイサービス)の利用者が、レクリエーションを楽しんでいる利用者の役を演じる。

4. 就労移行支援の利用者が、採用面接の模擬訓練中にふざけて冗談を言ってしまう。

5. 高齢者が、家事を行う家族に代わり、孫の遊び相手の役割を担う。

家族介護者が、仕事と介護の両立への期待に応えられるかどうか悩む。

4 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) Bさん(80歳、男性)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用しながら自宅で一人暮らしをしている。最近、自宅で転倒してから、一人で生活をしていくことに不安を持つこともある。訪問介護員(ホームヘルパー)がBさんに、「お一人での生活は大丈夫ですか。何か困っていることはありませんか」と尋ねたところ、Bさんは、「大丈夫」と不安そうな表情で答えた。Bさんが伝えようとしたメッセージに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 言語メッセージと同じ内容を非言語メッセージで強調している。

2. 言語で伝えた内容を非言語メッセージで補強している。

3. 言語の代わりに非言語だけを用いてメッセージを伝えている。

4. 言語メッセージと矛盾する内容を非言語メッセージで伝えている。

5. 非言語メッセージを用いて言葉の流れを調整している。

言語メッセージと矛盾する内容を非言語メッセージで伝えている。

5 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 家族の変容に関する2015年(平成27年)以降の動向として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「50歳時の未婚割合」とは、45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均であり、「生涯未婚率」とも呼ばれる。
詳細

1. 1世帯当たりの人数は、全国平均で5人を超えている。

2. 核家族の中で、「ひとり親と未婚の子」の世帯が増加している。

3. 50歳時の未婚割合は、男性よりも女性のほうが高い。

4. 65歳以上の人がいる世帯では、単独世帯が最も多い。

5. 結婚して20年以上の夫婦の離婚は、減少している。

核家族の中で、「ひとり親と未婚の子」の世帯が増加している。


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6 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 次のうち、セルフヘルプグループ(self-helpgroup)に該当するものとして、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 町内会

2. 学生自治会

3. 患者会

4. 専門職団体

5. ボランティア団体

患者会

7 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 次のうち、福祉三法に続いて制定され、福祉六法に含まれるようになった法律として、正しいものを1つ選びなさい。 詳細

1. 社会福祉法

2. 地域保健法

3. 介護保険法

4. 老人福祉法

5. 障害者基本法

老人福祉法

8 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 2017年度(平成29年度)の社会保障給付費に関する次の記述のうち、正しいものを1つ選びなさい。 詳細

1. 国の一般会計当初予算は、社会保障給付費を上回っている。

2. 介護対策の給付費は、全体の30%を超えている。

3. 年金関係の給付費は、全体の40%を超えている。

4. 医療関係の給付費は、前年度より減少している。

5. 福祉その他の給付費は、前年度より減少している。

年金関係の給付費は、全体の40%を超えている。

9 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 介護保険法の保険者として、正しいものを1つ選びなさい。 詳細

1. 社会保険診療報酬支払基金

2. 市町村及び特別区

3. 国民健康保険団体連合会

4. 厚生労働省

5. 日本年金機構

市町村及び特別区

10 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 介護保険制度の利用に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 要介護認定は、介護保険被保険者証の交付の前に行う。

2. 要介護認定には、主治医の意見書は不要である。

3. 要介護認定の審査・判定は、市町村の委託を受けた医療機関が行う。

4. 居宅サービス計画の作成は、原則として要介護認定の後に行う。

5. 要介護者の施設サービス計画の作成は、地域包括支援センターが行う。

居宅サービス計画の作成は、原則として要介護認定の後に行う。


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11 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) Cさん(75歳、男性、要支援2)は、訪問介護(ホームヘルプサービス)を利用して一人暮らしをしていた。最近、脳梗塞(cerebralinfarction)を起こして入院した。入院中に認知症(dementia)と診断された。退院時の要介護度は2で、自宅での生活継続に不安があったため、Uグループホームに入居することになった。Uグループホームの介護支援専門員(ケアマネジャー)が行うこととして、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)ここでいう「グループホーム」とは、「認知症対応型共同生活介護事業所」のことである。
詳細

1. 訪問介護(ホームヘルプサービス)を継続して受けるために、Cさんを担当していた地域包括支援センターに連絡する。

2. Uグループホームに入居するときに、認知症対応型共同生活介護計画を作成する。

3. 地域の居宅介護支援事業所に、Cさんのケアプランを作成するように依頼する。

4. 認知症対応型共同生活介護計画の作成をするときに、認知症(dementia)があるCさんへの説明と同意を省略する。

5. 日中の活動を充実するために、地域の通所介護(デイサービス)の利用をケアプランに入れる。

Uグループホームに入居するときに、認知症対応型共同生活介護計画を作成する。

12 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) ノーマライゼーション(normalization)を説明する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 福祉、保健、医療などのサービスを総合的に利用できるように計画すること。

2. 家族、近隣、ボランティアなどによる支援のネットワークのこと。

3. 利用者自身が問題を解決していく力を獲得していくこと。

4. 障害があっても地域社会の一員として生活が送れるように条件整備をすること。

5. 利用者の心身の状態やニーズを把握すること。

障害があっても地域社会の一員として生活が送れるように条件整備をすること。

13 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) Dさん(64歳、女性、障害支援区分4、身体障害者手帳2級)は、「障害者総合支援法」の居宅介護を利用して生活している。この居宅介護事業所は共生型サービスの対象となっている。Dさんは65歳になった後のサービスについて心配になり、担当の居宅介護職員に、「65歳になっても今利用しているサービスは使えるのか」と尋ねてきた。居宅介護事業所の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
詳細

1. Dさんは障害者なので介護保険サービスを利用することはないと伝える。

2. 障害者の場合は75歳になると介護保険サービスに移行すると伝える。

3. 現在利用しているサービスを継続して利用することができると伝える。

4. 継続して利用できるかどうか65歳になった後で検討すると伝える。

5. 介護予防のための通所介護(デイサービス)を利用することになると伝える。

現在利用しているサービスを継続して利用することができると伝える。

14 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 「障害者総合支援法」の障害者の定義に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
詳細

1. 18歳以上の者である。

2. 65歳未満の者である。

3. 難病患者は除外されている。

4. 発達障害者は除外されている。

5. 精神作用物質による依存症の者は除外されている。

18歳以上の者である。

15 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 「障害者総合支援法」のサービスを利用するための障害支援区分を判定する組織として、正しいものを1つ選びなさい。
(注)「障害者総合支援法」とは、「障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律」のことである。
詳細

1. 身体障害者更生相談所

2. 協議会

3. 基幹相談支援センター

4. 居宅介護事業所

5. 市町村審査会

市町村審査会


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16 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 「高齢者虐待防止法」に関する次の記述のうち、適切なものを1つ選びなさい。
(注)「高齢者虐待防止法」とは、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」のことである。
詳細

1. 養護者及び養介護施設従事者等が行う行為が対象である。

2. 虐待の類型は、身体的虐待、心理的虐待、経済的虐待の三つである。

3. 虐待を発見した場合は、施設長に通報しなければならない。

4. 立ち入り調査を行うときは、警察官の同行が義務づけられている。

5. 通報には、虐待の事実確認が必要である。

養護者及び養介護施設従事者等が行う行為が対象である。

17 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 「2016年(平成28年)国民生活基礎調査(」厚生労働省)における、同居の主な介護者の悩みやストレスの原因として、最も多いものを1つ選びなさい。 詳細

1. 家族の病気や介護

2. 自分の病気や介護

3. 家族との人間関係

4. 収入・家計・借金等

5. 自由にできる時間がない

家族の病気や介護

18 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 「価値のある社会的役割の獲得」を目指すソーシャルロール・バロリゼーション(SocialRoleValorization)を提唱した人物として、正しいものを1つ選びなさい。 詳細

1. バンク-ミケルセン(Bank-Mikkelsen、N.)

2. ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger、W.)

3. メイヤロフ(Mayeroff、M.)

4. キットウッド(Kitwood、T.)

5. ニィリエ(Nirje、B.)

ヴォルフェンスベルガー(Wolfensberger、W.)

19 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) ICF(InternationalClassificationofFunctioning、DisabilityandHealth:国際生活機能分類)における環境因子を表す記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. アルツハイマー型認知症(dementiaoftheAlzheimer’stype)である。

2. 糖尿病(diabetesmellitus)があるため服薬をしている。

3. 医者嫌いである。

4. 町内会の会長を務めていた。

5. 娘が近隣に住み、毎日訪問している。

娘が近隣に住み、毎日訪問している。

20 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 利用者の自立生活支援・重度化防止のための見守り的援助に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. ごみの分別がわからない利用者だったので、その場でごみを分別した。

2. 利用者の自宅の冷蔵庫の中が片づいていないので、整理整頓した。

3. トイレ誘導した利用者の尿パッドを、本人に配慮して無言で取り替えた。

4. 服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。

5. 利用者が居間でテレビを見ているそばで、洗濯物を畳んだ。

服薬時に、薬を飲むように促して、そばで確認した。


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21 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 高齢者のリハビリテーションに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。

2. 基本的な動作を行う訓練は、物理療法である。

3. 関節障害のある人の筋力訓練は、関節を積極的に動かすことが効果的である。

4. パーキンソン病(Parkinsondisease)の人の訓練では、体幹をひねることは避ける。

5. 関節リウマチ(rheumatoidarthritis)の人の訓練は、朝に行うことが効果的である。

機能訓練は、1回の量を少なくして複数回に分けて行う。

22 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 施設利用者の多様な生活に配慮した介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 夜型の生活習慣がある人に、施設の就寝時刻に合わせてもらった。

2. 化粧を毎日していた人に、シーツが汚れるため、化粧をやめてもらった。

3. 本に囲まれた生活をしてきた人に、散乱している本を捨ててもらった。

4. 自宅で畳に布団を敷いて寝ていた人に、ベッドで寝てもらった。

5. 自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。

自宅で夜間に入浴をしていた人に、夕食後に入浴してもらった。

23 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 介護医療院に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 入所できるのは要介護3以上である。

2. 介護医療院の開設は市町村から許可を受けなければならない。

3. 入所者のためのレクリエーション行事を行うように努める。

4. 入所者一人当たりの床面積は、介護老人福祉施設と同じ基準である。

5. サービス管理責任者を1名以上置かなければならない。

入所者のためのレクリエーション行事を行うように努める。

24 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) Eさん(女性、82歳、要介護1)は、夫(80歳)と二人暮らしである。膝の痛みがあるが、夫の介助があれば外出は可能である。最近Eさん宅は、玄関、トイレ、浴室に手すりを設置している。Eさんは料理が趣味で、近所のスーパーで食材を自分で選び、購入し、食事の用意をしたいと思っている。こうした中、Eさん宅で介護支援専門員(ケアマネジャー)が関係職種を招集してサービス担当者会議を開くことになった。Eさんの思いに添ったサービスの提案として、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. 訪問介護員(ホームヘルパー)による調理の生活援助の利用

2. 介護支援専門員(ケアマネジャー)の手配による配食サービスの利用

3. 社会福祉協議会の生活支援員による日常生活自立支援事業の活用

4. 福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用

5. 通所介護(デイサービス)の職員による入浴サービスの利用

福祉用具専門相談員の助言による四輪歩行車の利用

25 介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) 介護施設におけるプライバシーの保護として、最も適切なものを1つ選びなさい。 詳細

1. ユニット型施設は個室化が推進されているため、各居室で食事をしてもらった。

2. 個々の利用者の生活歴の情報を、ルールに従って介護職員間で共有した。

3. 個人情報記録のファイルを、閲覧しやすいように机の上に置いたままにした。

4. 着衣失行があるため、トイレのドアを開けたままで排泄の介護を行った。

5. 家庭内の出来事や会話の内容は、情報に含まれないため記録しなかった。

個々の利用者の生活歴の情報を、ルールに従って介護職員間で共有した。


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