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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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ハインリッヒ(Heinrich、H.)の法則に関する記述として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 機能障害、能力障害、社会的不利という障害をとらえるための分類である。
2. 人間の自己実現に向けた欲求を5つの階層で示したものである。
3. 一つの重大事故の背景には、多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。
4. 患者が余命を知らされてから死を受容するまでの心理的プロセスである。
5. 生活課題を抱えた人の支援をする上で必要な7つの原則である。
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一つの重大事故の背景には、多くの軽微な事故とヒヤリハットが存在する。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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介護福祉職が利用者と信頼関係を形成するためのコミュニケーション技術として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 利用者の意見に賛成できなくても同意する。
2. 「○○ちゃん」と親しみを込めてお互いを呼び合う。
3. 介護福祉職からは質問をせずに受け身の姿勢で聞く。
4. 介護福祉職の価値判断に従ってもらう。
5. 介護福祉職自身の感情の動きも意識しながら関わる。
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介護福祉職自身の感情の動きも意識しながら関わる。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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次の事例を読んで、答えなさい。 〔事例〕
Fさん(85歳、女性)は、中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが、症状が進行してきたために、介護老人福祉施設への入所が決まった。
入所当日、介護福祉職はFさんの付き添いで来た娘に初めて会った。介護福祉職が、
「はじめまして。よろしくお願いします」と挨拶をすると、娘は少し緊張した様子で、「お願いします」とだけ答えた。娘は、介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり、また、あまり多くを語ることはなかった。
持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき、娘が寂しそうに、「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。
初対面の娘と関係を構築するために介護福祉職がとる対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 友人のような口調で話す。
2. 相手のペースに合わせて、表情を確認しながら話す。
3. 会話が途切れないように積極的に話す。
4. 密接距離を確保してから話す。
5. スキンシップを用いながら話す。
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相手のペースに合わせて、表情を確認しながら話す。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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次の事例を読んで、答えなさい。 Fさん(85歳、女性)は、中等度の認知症(dementia)がある。同居していた娘の支援を受けて生活してきたが、症状が進行してきたために、介護老人福祉施設への入所が決まった。
入所当日、介護福祉職はFさんの付き添いで来た娘に初めて会った。介護福祉職が、「はじめまして。よろしくお願いします」と挨拶をすると、娘は少し緊張した様子で、「お願いします」とだけ答えた。娘は、介護福祉職の問いかけに応えるまで時間がかかり、また、あまり多くを語ることはなかった。
持参した荷物の整理を終えて帰宅するとき、娘が寂しそうに、「これから離れて暮らすんですね」とつぶやいた。
帰宅するときの娘の発言に対する、介護福祉職の共感的な言葉かけとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 「心配しなくても大丈夫ですよ」
2. 「私も寂しい気持ちは一緒です」
3. 「元気を出して、お母さんの前では明るく笑顔でいましょう」
4. 「お母さんに毎日会いに来てください」
5. 「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」
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「お母さんと離れて暮らすと寂しくなりますね」
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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Gさん(55歳、男性)は父親と二人で暮らしている。父親は週2回通所介護(デイサービス)を利用している。Gさんは、父親が夜に何度も起きるために睡眠不足となり、仕事でミスが続き退職を決意した。
ある日、Gさんが介護福祉職に、「今後の生活が不安だ。通所介護(デイサービス)の利用をやめたいと考えている」と話した。
Gさんが、「利用をやめたい」と言った背景にある理由を知るためのコミュニケーションとして、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 開かれた質問をする。
2. 「はい」「いいえ」で答えられる質問をする。
3. 介護福祉職のペースに合わせて話してもらう。
4. 事実と異なることは、訂正しながら聞く。
5. 相手が話したくないことは、推測して判断する。
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開かれた質問をする。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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利用者と家族の意向が対立する場面で、介護福祉職が両者の意向を調整するときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 両者が話し合いを始めるまで発言しない。
2. 利用者に従うように家族を説得する。
3. 利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。
4. 家族の介護負担の軽減を目的にして調整する。
5. 他職種には相談せずに解決する。
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利用者と家族のそれぞれの意見を聞く。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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運動性失語症(motoraphasia)のある人とコミュニケーションを図るときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 絵や写真を使って反応を引き出す。
2. 大きな声で1音ずつ区切って話す。
3. 手話を使うようにする。
4. 五十音表でひらがなを指してもらう。
5. 閉ざされた質問は控える。
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絵や写真を使って反応を引き出す。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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介護記録を書くときの留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 数日後に書く。
2. 客観的事実と主観的情報は区別せずに書く。
3. ほかから得た情報は情報源も書く。
4. 利用者の気持ちだけを推測して書く。
5. 介護福祉職の意見を中心に書く。
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ほかから得た情報は情報源も書く。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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報告者と聞き手の理解の相違をなくすための聞き手の留意点として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 受け身の姿勢で聞く。
2. 腕組みをしながら聞く。
3. 同調しながら聞く。
4. 不明な点を確認しながら聞く。
5. ほかの業務をしながら聞く。
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不明な点を確認しながら聞く。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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次の記述のうち、古い住宅で暮らす高齢者が、ヒートショックを防ぐために必要な環境整備の方法として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 居室の室温を低くする。
2. 脱衣室の照明を明るくする。
3. トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。
4. 入浴直前に浴槽の湯温を60℃にし、蒸気を立てる。
5. 24時間換気システムを導入する。
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トイレに床置き式の小型のパネルヒーターを置く。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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高齢者にとって安全で使いやすい扉の工夫として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. トイレの扉は内開きにする。
2. 開き戸は杖の使用者が移動しやすい。
3. 引き戸は開閉の速度が速くなる。
4. アコーディオンドアは気密性が高い。
5. 引き戸の取っ手は棒型にする。
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引き戸の取っ手は棒型にする。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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下肢の筋力が低下して、つまずきやすくなった高齢者に適した靴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 靴底の溝が浅い靴
2. 靴底が薄く硬い靴
3. 足の指が固定される靴
4. 足背をしっかり覆う靴
5. 重い靴
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足背をしっかり覆う靴
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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介護が必要な利用者の口腔ケアに関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. うがいができる場合には、ブラッシング前にうがいをする。
2. 歯磨きは、頭部を後屈させて行う。
3. 部分床義歯のクラスプ部分は、流水で軽く洗う。
4. 全部の歯がない利用者には、硬い毛の歯ブラシを使用する。
5. 舌の清拭は、手前から奥に向かって行う。
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うがいができる場合には、ブラッシング前にうがいをする。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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口腔内が乾燥している人への助言に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 苦味の強い食べ物を勧める。
2. 臥床時は仰臥位(背臥位)で枕を使用しないように勧める。
3. 水分は控えるように勧める。
4. 唾液腺マッサージをするように勧める。
5. ジェルタイプの保湿剤は、前回塗った上に重ねて塗るように勧める。
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唾液腺マッサージをするように勧める。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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介護福祉職が利用者を仰臥位(背臥位)から側臥位へ体位変換するとき、図に示された力点の部位として、適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. AとC
2. AとD
3. BとC
4. BとD
5. BとE
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AとC
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41 |
介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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標準型車いすを用いた移動の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 急な上り坂は、すばやく進む。
2. 急な下り坂は、前向きで進む。
3. 踏切を渡るときは、前輪を上げて駆動輪でレールを越えて進む。
4. 段差を上がるときは、前輪を上げて進み駆動輪が段差に接する前に前輪を下ろす。
5. 砂利道では、駆動輪を持ち上げて進む。
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踏切を渡るときは、前輪を上げて駆動輪でレールを越えて進む。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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Hさん(35歳、男性)は6か月前、高所作業中に転落し、第6胸髄節(Th6)を損傷した。リハビリテーション後、車いすを利用すれば日常生活を送ることができる状態になっている。
Hさんの身体機能に応じた車いすの特徴として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. ヘッドサポートを装着している。
2. ハンドリムがないタイヤを装着している。
3. レバーが長いブレーキを装着している。
4. 片手で駆動できるハンドリムを装着している。
5. 腰部までのバックサポートを装着している。
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腰部までのバックサポートを装着している。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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Jさん(80歳、女性、要介護3)は、介護老人福祉施設に入所している。
食事の後、Jさんから、「最近、飲み込みにくくなって時間がかかる」と相談された。
受診の結果、加齢による機能低下が疑われると診断された。
次の記述のうち、Jさんが食事をするときの介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. リクライニングのいすを用意する。
2. 栄養価の高い食事を準備する。
3. 食前に嚥下体操を勧める。
4. 自力で全量を摂取できるように促す。
5. 細かく刻んだ食事を提供する。
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食前に嚥下体操を勧める。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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慢性閉塞性肺疾患(chronicobstructivepulmonarydisease)のある利用者の食事に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 繊維質の多い芋類を食事に取り入れる。
2. 炭酸飲料で水分補給をする。
3. たんぱく質の多い食事は控える。
4. 高カロリーの食事は控える。
5. 1回の食事量を減らし、回数を増やす。
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1回の食事量を減らし、回数を増やす。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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入浴の身体への作用を踏まえた介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 浮力作用があるため、食後すぐの入浴は避ける。
2. 浮力作用があるため、入浴中に関節運動を促す。
3. 静水圧作用があるため、入浴後に水分補給をする。
4. 静水圧作用があるため、入浴前にトイレに誘導する。
5. 温熱作用があるため、お湯につかる時間を短くする。
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浮力作用があるため、入浴中に関節運動を促す。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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四肢麻痺の利用者の手浴に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 仰臥位(背臥位)で行う。
2. 手指は、30分以上お湯に浸す。
3. 手関節を支えながら洗う。
4. 指間は、強く洗う。
5. 指間は、自然乾燥させる。
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手関節を支えながら洗う。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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利用者の状態に応じた清潔の介護に関する次の記述のうち、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 乾燥性皮膚疾患がある場合、弱アルカリ性の石鹸で洗う。
2. 人工透析をしている場合、柔らかいタオルでからだを洗う。
3. 褥瘡がある場合、石鹸をつけた指で褥瘡部をこすって洗う。
4. 糖尿病性神経障害(diabeticneuropathy)がある場合、足の指の間はナイロンたわしで洗う。
5. 浮腫のある部位は、タオルを強く押し当てて洗う。
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人工透析をしている場合、柔らかいタオルでからだを洗う。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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Kさん(72歳、女性、要介護2)は、脳梗塞(cerebralinfarction)で入院したが回復し、自宅への退院に向けてリハビリテーションに取り組んでいる。トイレへは手すりを使って移動し、トイレ動作は自立している。退院後も自宅のトイレでの排泄を希望している。
Kさんが自宅のトイレで排泄を実現するために必要な情報として、最も優先されるものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 便意・尿意の有無
2. 飲食の状況
3. 衣服の着脱の様子
4. 家族介護者の有無
5. トイレまでの通路の状況
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トイレまでの通路の状況
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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自己導尿を行っている利用者に対する介護福祉職の対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 座位が不安定な場合は、体を支える。
2. 利用者が自己導尿を行っている間は、そばで見守る。
3. 利用者と一緒にカテーテルを持ち、挿入する。
4. 再利用のカテーテルは水道水で洗い、乾燥させる。
5. 尿の観察は利用者自身で行うように伝える。
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座位が不安定な場合は、体を支える。
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介護福祉士国家試験(第33回)(令和2年度) |
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下肢筋力の低下により立位に一部介助が必要な車いすの利用者が、トイレで排泄をするときの介護として、最も適切なものを1つ選びなさい。
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詳細
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1. 便座の高さは、利用者の膝よりも低くなるように調整する。
2. 便座に移乗する前に、車いすのバックサポートに寄りかかってもらう。
3. 車いすから便座に移乗するときは、利用者の上腕を支える。
4. 利用者が便座に移乗したら、座位が安定していることを確認する。
5. 立ち上がる前に、下着とズボンを下腿部まで下げておく。
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利用者が便座に移乗したら、座位が安定していることを確認する。
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