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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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換気に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 必要換気量は、1時間当たりに必要な室内の空気を入れ替える量で表される。
2. 温度差による自然換気は、冬期には中性帯より下部から外気が流入し、上部から流出する。
3. 全熱交換器は、冷暖房を行う部屋で換気設備に用いると、換気による熱損失や熱取得を軽減できる。
4. 室内の効率的な換気は、給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうがよい。
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室内の効率的な換気は、給気口から排気口に至る換気経路を短くするほうがよい。
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2 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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伝熱に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 熱放射は、電磁波による熱の移動現象で、真空中においても生じる。
2. 壁体の含湿率が増加すると、その壁体の熱伝導率は小さくなる。
3. 壁体の熱伝達抵抗と熱伝導抵抗の和の逆数を、熱貫流率という。
4. 物質の単位体積当たりの熱容量を、容積比熱という。
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壁体の含湿率が増加すると、その壁体の熱伝導率は小さくなる。
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3 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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音に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 音波は、媒質粒子の振動方向と波の伝搬方向が等しい縦波である。
2. 音速は、気温が高くなるほど速くなる。
3. 音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、低い周波数よりも高い周波数の音のほうが回折しやすい。
4. ある音が別の音によって聞き取りにくくなるマスキング効果は、両者の周波数が近いほどその影響が大きい。
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音波が障害物の背後に回り込む現象を回折といい、低い周波数よりも高い周波数の音のほうが回折しやすい。
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4 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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鉄筋コンクリート造の建築物の構造計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. ねじれ剛性は、耐震壁等の耐震要素を、平面上の中心部に配置するよりも外側に均一に配置したほうが高まる。
2. 壁に換気口等の小開口がある場合でも、その壁を耐震壁として扱うことができる。
3. 平面形状が極めて長い建築物には、コンクリートの乾燥収縮や不同沈下等による問題が生じやすいため、エキスパンションジョイントを設ける。
4. 柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。
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柱は、地震時の脆性破壊の危険を避けるため、軸方向圧縮応力度が大きくなるようにする。
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5 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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木質構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 同一の接合部にボルトと釘を併用する場合の許容耐力は、両者を加算することができる。
2. 2階建ての建築物における隅柱は、接合部を通し柱と同等以上の耐力を有するように補強した場合、通し柱としなくてもよい。
3. 燃えしろ設計は、木質材料の断面から所定の燃えしろ寸法を除いた断面に、長期荷重により生じる応力度が、短期の許容応力度を超えないことを検証するものである。
4. 直交集成板(CLT)の弾性係数、基準強度は、強軸方向であっても、一般的な製材、集成材等の繊維方向の値と比べて小さくなっている。
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同一の接合部にボルトと釘を併用する場合の許容耐力は、両者を加算することができる。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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鉄骨構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 梁の材質をSN400AからSN490Bに変えても、部材断面と荷重条件が同一ならば、構造計算上、梁のたわみは同一である。
2. 節点の水平移動が拘束されているラーメン構造では、柱の座屈長さは、設計上、節点間の距離に等しくとることができる。
3. トラス構造の節点は、構造計算上、すべてピン接合として扱う。
4. 柱脚に高い回転拘束力をもたせるためには、根巻き形式ではなく露出形式とする。
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柱脚に高い回転拘束力をもたせるためには、根巻き形式ではなく露出形式とする。
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7 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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地盤及び基礎構造に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 圧密沈下の許容値は、独立基礎のほうがべた基礎に比べて大きい。
2. 粘性土地盤の圧密沈下は、地中の応力の増加により長時間かかって土中の水が絞り出され、間隙が減少するために生じる。
3. 直接基礎の滑動抵抗は、基礎底面の摩擦抵抗が主体となるが、基礎の根入れを深くすることで基礎側面の受動土圧も期待できる。
4. 地盤の液状化は、地下水面下の緩い砂地盤が地震時に繰り返しせん断を受けることにより間隙水圧が上昇し、水中に砂粒子が浮遊状態となる現象である。
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圧密沈下の許容値は、独立基礎のほうがべた基礎に比べて大きい。
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8 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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建築物に作用する荷重及び外力に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。
2. 雪下ろしを行う慣習のある地方において、垂直積雪量が1mを超える場合、積雪荷重は、雪下ろしの実況に応じ垂直積雪量を1mまで減らして計算することができる。
3. 劇場、映画館等の客席の単位床面積当たりの積載荷重は、実況に応じて計算しない場合、固定席のほうが固定されていない場合より小さくすることができる。
4. 速度圧の計算に用いる基準風速は、原則として、その地方の再現期間50年の10分間平均風速値に相当する。
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風圧力を求めるために用いる風力係数は、建築物の外圧係数と内圧係数の積により算出する。
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9 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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図に示す3ヒンジラーメン架構のAD間及びDC間に集中荷重が同時に作用するとき、支点Bに生じる水平反力HB、鉛直反力VBの値の大きさの組合せとして、正しいものはどれか。
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詳細
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1. HB=2kN、VB=6kN
2. HB=3kN、VB=9kN
3. HB=4kN、VB=12kN
4. HB=5kN、VB=15kN
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HB=2kN、VB=6kN
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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図に示す単純梁ABのCD間に等分布荷重wが、点Eに集中荷重Pが同時に作用するときの曲げモーメント図として、正しいものはどれか。
ただし、曲げモーメントは、材の引張側に描くものとする。
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詳細
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1.
2.
3.
4.
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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鋼材に関する一般的な記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. ある特定の温度以上まで加熱した後、急冷する焼入れ処理により、鋼は硬くなり、強度が増加する。
2. 鋼は、炭素量が多くなると、引張強さは増加し、靱性は低下する。
3. SN490BやSN490Cは、炭素当量等の上限を規定して溶接性を改善した鋼材である。
4. 低降伏点鋼は、モリブデン等の元素を添加することで、強度を低くし延性を高めた鋼材である。
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低降伏点鋼は、モリブデン等の元素を添加することで、強度を低くし延性を高めた鋼材である。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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左官材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. しっくいは、消石灰を主たる結合材料とした気硬性を有する材料である。
2. せっこうプラスターは、水硬性であり、主に多湿で通気不良の場所の仕上げで使用される。
3. セルフレベリング材は、せっこう組成物やセメント組成物に骨材や流動化剤等を添加した材料である。
4. ドロマイトプラスターは、保水性が良いため、こて塗りがしやすく作業性に優れる。
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せっこうプラスターは、水硬性であり、主に多湿で通気不良の場所の仕上げで使用される。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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建築用板ガラスに関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. フロート板ガラスは、溶融した金属の上に浮かべて製板する透明、かつ、平滑なガラスである。
2. 複層ガラスは、複数枚の板ガラスの間に間隙を設け、大気圧に近い圧力の乾燥気体を満たし、その周辺を密閉したもので、断熱効果のあるガラスである。
3. 熱線吸収板ガラスは、板ガラスの表面に金属皮膜を形成したもので、冷房負荷の軽減の効果が高いガラスである。
4. 倍強度ガラスは、フロート板ガラスを軟化点まで加熱後、両表面から空気を吹き付けて冷却加工するなどにより、強度を約2倍に高めたガラスである。
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熱線吸収板ガラスは、板ガラスの表面に金属皮膜を形成したもので、冷房負荷の軽減の効果が高いガラスである。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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建築用シーリング材に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. シーリング材のクラスは、目地幅に対する拡大率及び縮小率で区分が設定されている。
2. 1成分形シーリング材の硬化機構には、湿気硬化、乾燥硬化及び非硬化がある。
3. 2面接着とは、シーリング材が相対する2面で被着体と接着している状態をいう。
4. 2成分形シーリング材は、基剤と着色剤の2成分を施工直前に練り混ぜて使用するシーリング材である。
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2成分形シーリング材は、基剤と着色剤の2成分を施工直前に練り混ぜて使用するシーリング材である。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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内装材料に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー含有率を高くした床タイルである。
2. 段通は、製造法による分類では、織りカーペットの手織りに分類される。
3. ロックウール化粧吸音板は、ロックウールのウールを主材料とし、結合材、混和材を用いて成形し、表面化粧をしたものである。
4. 強化せっこうボードは、せっこうボードの芯に無機質繊維等を混入したもので、性能項目として耐衝撃性や耐火炎性等が規定されている。
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コンポジションビニル床タイルは、単層ビニル床タイルよりバインダー含有率を高くした床タイルである。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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構内アスファルト舗装に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 設計CBRは、路床の支持力を表す指標であり、修正CBRは、路盤材料の品質を表す指標である。
2. 盛土をして路床とする場合は、一層の仕上り厚さ300mm程度ごとに締め固めながら、所定の高さに仕上げる。
3. アスファルト混合物の締固め作業は、一般に継目転圧、初転圧、二次転圧、仕上げ転圧の順に行う。
4. 初転圧は、ヘアクラックの生じない限りできるだけ高い温度とし、その転圧温度は、一般に110〜140℃の間で行う。
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盛土をして路床とする場合は、一層の仕上り厚さ300mm程度ごとに締め固めながら、所定の高さに仕上げる。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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避雷設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 受雷部は、保護しようとする建築物の種類、重要度等に対応した4段階の保護レベルに応じて配置する。
2. 避雷設備は、建築物の高さが20mを超える部分を雷撃から保護するように設けなければならない。
3. 危険物を貯蔵する倉庫は、危険物の貯蔵量や建築物の高さにかかわらず、避雷設備を設けなければならない。
4. 鉄骨造の鉄骨躯体は、構造体利用の引下げ導線の構成部材として利用することができる。
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危険物を貯蔵する倉庫は、危険物の貯蔵量や建築物の高さにかかわらず、避雷設備を設けなければならない。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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空気調和設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 空気調和機は、一般にエアフィルタ、空気冷却器、空気加熱器、加湿器、送風機等で構成される装置である。
2. 冷却塔は、温度上昇した冷却水を、空気と直接接触させて気化熱により冷却する装置である。
3. 二重ダクト方式は、2系統のダクトで送られた温風と冷風を、混合ユニットにより熱負荷に応じて混合量を調整して吹き出す方式である。
4. 単一ダクト方式におけるCAV方式は、負荷変動に対して風量を変える方式である。
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単一ダクト方式におけるCAV方式は、負荷変動に対して風量を変える方式である。
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19 |
1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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消火設備に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 屋内消火栓設備は、建物の内部に設置し、人がノズルを手に持ち、火点に向けてノズルより注水を行い、冷却作用により消火するものである。
2. 閉鎖型ヘッドを用いる湿式スプリンクラー消火設備は、火災による煙を感知したスプリンクラーヘッドが自動的に開き、散水して消火するものである。
3. 不活性ガス消火設備は、二酸化炭素等の消火剤を放出することにより、酸素濃度の希釈作用や気化するときの熱吸収による冷却作用により消火するものである。
4. 水噴霧消火設備は、噴霧ヘッドから微細な霧状の水を噴霧することにより、冷却作用と窒息作用により消火するものである。
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閉鎖型ヘッドを用いる湿式スプリンクラー消火設備は、火災による煙を感知したスプリンクラーヘッドが自動的に開き、散水して消火するものである。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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積算に関する次の工事費の構成において、( )に当てはまる語句の組合せとして、「公共建築工事積算基準(国土交通省制定)」上、正しいものはどれか。
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詳細
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1. A.工事原価 B.共通仮設費
2. A.工事原価 B.直接仮設費
3. A.現場工事費 B.共通仮設費
4. A.現場工事費 B.直接仮設費
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A.工事原価 B.共通仮設費
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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乗入れ構台の計画に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 乗入れ構台の支柱と山留めの切梁支柱は、荷重に対する安全性を確認した上で兼用した。
2. 道路から乗入れ構台までの乗込みスロープは、勾配を1/8とした。
3. 乗入れ構台の支柱の位置は、使用する施工機械や車両の配置によって決めた。
4. 乗入れ構台の幅は、車両の通行を2車線とするため、7mとした。
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乗入れ構台の支柱の位置は、使用する施工機械や車両の配置によって決めた。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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土工事に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 根切り底面下に被圧帯水層があり、盤ぶくれの発生が予測されたため、ディープウェル工法で地下水位を低下させた。
2. 法付けオープンカットの法面保護をモルタル吹付けで行うため、水抜き孔を設けた。
3. 粘性土地盤を法付けオープンカット工法で掘削するため、円弧すべりに対する安定を検討した。
4. ヒービングの発生が予測されたため、ウェルポイントで掘削場内外の地下水位を低下させた。
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ヒービングの発生が予測されたため、ウェルポイントで掘削場内外の地下水位を低下させた。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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山留め工事の管理に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. 傾斜計を用いて山留め壁の変形を計測する場合には、山留め壁下端の変位量に注意する。
2. 山留め壁周辺の地盤の沈下を計測するための基準点は、工事の影響を受けない付近の構造物に設置する。
3. 山留め壁は、変形の管理基準値を定め、その計測値が管理基準値に近づいた場合の具体的な措置をあらかじめ計画する。
4. 盤圧計は、切梁と火打材との交点付近を避け、切梁の中央部に設置する。
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盤圧計は、切梁と火打材との交点付近を避け、切梁の中央部に設置する。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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場所打ちコンクリート杭地業に関する記述として、最も不適当なものはどれか。
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詳細
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1. コンクリートの打込みにおいて、トレミー管のコンクリート中への挿入長さが長すぎると、コンクリートの流出が悪くなるため、最長でも9m程度とした。
2. アースドリル工法における鉄筋かごのスペーサーは、孔壁を損傷させないよう、平鋼を加工したものを用いた。
3. オールケーシング工法における孔底処理は、孔内水がない場合やわずかな場合にはハンマーグラブにより掘りくずを除去した。
4. リバース工法における孔内水位は、地下水位より1m程度高く保った。
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リバース工法における孔内水位は、地下水位より1m程度高く保った。
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1級建築施工管理技士 令和4年(2022年) |
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鉄筋のガス圧接に関する記述として、最も不適当なものはどれか。ただし、鉄筋は、SD345のD29とする。
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詳細
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1. 隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。
2. 圧接部のふくらみの長さは、鉄筋径の1.1倍以上とした。
3. 柱主筋のガス圧接継手位置は、梁上端から500mm以上、1,500mm以下、かつ、柱の内法高さの3/4以下とした。
4. 鉄筋の中心軸の偏心量は、5mm以下とした。
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隣り合うガス圧接継手の位置は、300mm程度ずらした。
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