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管理栄養士(第31回) |
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国内外の公衆衛生・予防医学の歴史上の出来事である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(1)かつ(2)
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詳細
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1. スノーによる実地調査が、コレラの蔓延を抑えるきっかけとなった。
2. 近代公衆衛生は、産業革命下の英国で始まった。
3. ヘルスプロモーションの概念は、アルマ・アタ宣言により世界的に広まった。
4. わが国の保健所は、第二次世界大戦後に創設された。
5. わが国の母子健康手帳は、少子化対策の一環として導入された。
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スノーによる実地調査が、コレラの蔓延を抑えるきっかけとなった。
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2 |
管理栄養士(第31回) |
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河川または湖沼の水質改善を示す所見である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 大腸菌群数の増加
2. 溶存酸素量(DO)の低下
3. 浮遊物質(SS)の増加
4. 生物化学的酸素要求量(BOD)の低下
5. 化学的酸素要求量(CDO)の上昇
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生物化学的酸素要求量(BOD)の低下
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3 |
管理栄養士(第31回) |
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食物連鎖が大きく影響した公害病または事件である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 水俣病
2. 四日市喘息
3. イタイイタイ病
4. 慢性ヒ素中毒
5. 足尾銅山鉱毒事件
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水俣病
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4 |
管理栄養士(第31回) |
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患者調査に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
正解(3)かつ(5)
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詳細
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1. 医療施設に通院・入院している患者に、調査票を配付して実施される。
2. 毎年実施される。
3. 外来の受療率を推計できる。
4. 総患者数では、糖尿病が最も多い。
5. 病院の平均在院日数が最も長い傷病は、精神及び行動の障害である。
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外来の受療率を推計できる。
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5 |
管理栄養士(第31回) |
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疫学指標に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 疾病Aの死亡率は、疾病Aを発症した人のうち疾病Aが原因で死亡した人の割合である。
2. 疾病Bの有病率は、単位人口当たりの疾病Bの1年間の発症者数である。
3. 年齢調整死亡率は、年齢構成が基準人口と同じと仮定して算出した死亡率である。
4. 合計特殊出生率は、1年間の出生数をその年に15歳から49歳であった女性の人口で割ったものである。
5. 平均寿命は、1年間に死亡した人の死亡時の年齢の平均値である。
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年齢調整死亡率は、年齢構成が基準人口と同じと仮定して算出した死亡率である。
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6 |
管理栄養士(第31回) |
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疾病のスクリーニング検査の評価指標に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 敏感度は、スクリーニング検査で陽性であった者のうち、実際に疾病があった者の割合である。
2. 特異度は、スクリーニング検査で陰性であった者のうち、実際には疾病がなかった者の割合である。
3. 空腹時血糖値による糖尿病のスクリーニングにおいて、カットオフ値を高く設定すると、敏感度は高くなるが特異度は低下する。
4. 陽性反応的中度は、実際に疾病がある者のうちスクリーニング検査で陽性であった者の割合である。
5. 陽性反応的中度は、スクリーニングを行う集団における当該疾病の有病率の影響を受ける。
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陽性反応的中度は、スクリーニングを行う集団における当該疾病の有病率の影響を受ける。
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7 |
管理栄養士(第31回) |
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喫煙に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(1)かつ(5)
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詳細
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1. 喫煙は、脳梗塞のリスク因子である。
2. 医療保険での禁煙治療は、ニコチン依存症でなくても受けることができる。
3. 未成年者へのたばこの販売は、健康増進法で禁じられている。
4. わが国は、WHOのたばこ規制枠組条約(FCTC)を批准していない。
5. 健康日本21(第二次)では、成人喫煙率の数値目標が示されている。
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喫煙は、脳梗塞のリスク因子である。
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8 |
管理栄養士(第31回) |
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歯科保健に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 健康日本21の最終評価では、歯の喪失防止に関する目標値を達成した。
2. う歯を有する学童の割合は、減少傾向にある。
3. 喫煙は、歯周病のリスク因子である。
4. 歯周病予防として、フッ化物歯面塗布が行われている。
5. 歯周疾患検診は、健康増進法に基づいて実施されている。
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歯周病予防として、フッ化物歯面塗布が行われている。
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9 |
管理栄養士(第31回) |
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がんとそのリスク因子の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 肺がんーアフラトキシン
2. 肝がんーA型肝炎ウイルス
3. 子宮体がんーヒトパピローマウイルス
4. 膀胱がんー喫煙
5. 膵臓がんー塩蔵食品
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膀胱がんー喫煙
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10 |
管理栄養士(第31回) |
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循環器疾患に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. LDL-コレステロール低値は、虚血性心疾患のリスク因子である。
2. 多量飲酒は、脳出血のリスク因子である。
3. 脳血管疾患による死亡数は、脳梗塞より脳内出血が多い。
4. 脳血管疾患の年齢調整死亡率は、増加傾向である。
5. 心疾患の年齢調整死亡率は、増加傾向である。
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多量飲酒は、脳出血のリスク因子である。
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11 |
管理栄養士(第31回) |
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感染症法により就業制限が課せられる疾病である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 結核
2. エボラ出血熱
3. 腸管出血性大腸菌感染症
4. 細菌性赤痢
5. 後天性免疫不全症候群
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後天性免疫不全症候群
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12 |
管理栄養士(第31回) |
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わが国の医療保険制度に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 被保険者が保険者に保険料を支払う制度となっている。
2. 自営業者は、組合管掌健康保険(組合健保)に加入する。
3. 被用者保険と国民健康保険では、受診時の自己負担割合が異なる。
4. 75歳以上の被保険者は、保険料を支払う必要がない。
5. 被用者保険では、事業主が保険料の全額を負担する。
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被保険者が保険者に保険料を支払う制度となっている。
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13 |
管理栄養士(第31回) |
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70歳、男性。1人暮らし。日常生活は自立していて、趣味の俳句で仲間づくりをしたいと考えている。この人に利用を勧める施設として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 地域包括支援センター
2. ケアハウス
3. 養護老人ホーム
4. 老人福祉センター
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老人福祉センター
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14 |
管理栄養士(第31回) |
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特定保健指導対象者の選定・階層化に用いられる項目である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(3)かつ(5)
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詳細
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1. LDL-コレステロール
2. 尿糖
3. 喫煙習慣
4. 血清クレアチニン
5. BMI
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喫煙習慣
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15 |
管理栄養士(第31回) |
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労働者の安全・衛生に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(4)かつ(5)
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詳細
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1. 50人以上の労働者がいる事業場では、専属の産業医を置かなければならない。
2. 事業者は、常時雇用する労働者には保健指導を受けさせなければならない。
3. 作業環境測定は、有害業務に起因する健康障害が発生した場合に行う。
4. 国が定めた有機溶剤を使用する労働者は、特殊健康診断を受けなければならない。
5. 衛生管理者は、定期的に職場を巡視しなければならない。
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国が定めた有機溶剤を使用する労働者は、特殊健康診断を受けなければならない。
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16 |
管理栄養士(第31回) |
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学校保健安全法に基づく健康診断において、中学校の生徒が毎年受検する項目である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 視力
2. 体重
3. 心電図
4. 尿
5. 栄養状態
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心電図
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17 |
管理栄養士(第31回) |
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世界保健機関(WHO)に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 篤志家が始めたNGOである。
2. 日本は、南東アジア地域事務局に属している。
3. 飢餓撲滅のために、農産物生産・流通を促進している。
4. 活動によって、世界からマラリアが根絶された。
5. 世界的なNCD対策に取り組んでいる。
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世界的なNCD対策に取り組んでいる。
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18 |
管理栄養士(第31回) |
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ヒトの細胞と組織に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 基底膜は、脂質二重膜からなる。
2. 膠原線維は、コラーゲンから構成される。
3. 線維芽細胞は、上皮組織を形成する。
4. 褐色脂肪組織は、加齢とともに肥大する。
5. 心筋は、再生能力が高い。
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膠原線維は、コラーゲンから構成される。
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19 |
管理栄養士(第31回) |
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核酸およびたんぱく質の構造と機能に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. アデノシン3-リン酸(ATP)は、ヌクレオチドである。
2. イントロンは、RNAポリメラーゼにより転写されない。
3. アミノ酸を指定するコドンは、20種類である。
4. たんぱく質の変性では、一次構造が変化する。
5. プロテインキナーゼは、たんぱく質脱リン酸化酵素である。
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アデノシン3-リン酸(ATP)は、ヌクレオチドである。
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20 |
管理栄養士(第31回) |
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ヒトの生体エネルギーと代謝・栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 栄養形式は、独立栄養である。
2. 体の構成成分として、糖質は脂質よりも多い。
3. 解糖系は、好気的に進む。
4. 脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリアに存在する。
5. 電子伝達系では、窒素分子が電子受容体として働く。
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脱共役たんぱく質(UCP)は、ミトコンドリアに存在する。
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21 |
管理栄養士(第31回) |
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酵素に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 律速酵素は、代謝経路で最も速い反応に関与する。
2. Km値は、反応速度が最大反応速度の1/4に達するのに必要な基質濃度である。
3. 反応速度は、至適pHで最小となる。
4. ペプチダーゼは、二つの基質を結合させる酵素である。
5. アロステリック酵素の反応曲線は、S字状(シグモイド)である。
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アロステリック酵素の反応曲線は、S字状(シグモイド)である。
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22 |
管理栄養士(第31回) |
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アミノ酸・たんぱく質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 唾液は、たんぱく質分解酵素を含む。
2. アラニンは、アミノ基転移反応によりオキサロ酢酸になる。
3. アドレナリンは、トリプトファンから合成される。
4. 尿素回路は、アンモニア代謝に関与する。
5. ユビキチンは、たんぱく質合成を促進する。
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尿素回路は、アンモニア代謝に関与する。
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23 |
管理栄養士(第31回) |
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糖質の代謝に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. グリコーゲンホスホリラーゼは、グリコーゲンを加水分解する。
2. 肝細胞内cAMP(サイクリックAMP)濃度の上昇は、グリコーゲン合成を促進する。
3. グルコース-6-ホスファターゼは、筋肉に存在する。
4. ペントースリン酸回路は、NADHを生成する。
5. 糖新生は、インスリンによって抑制される。
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糖新生は、インスリンによって抑制される。
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24 |
管理栄養士(第31回) |
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内分泌系と神経系による情報伝達機構に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
正解(1)かつ(5)
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詳細
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1. セカンドメッセンジャーは、細胞質内で働く。
2. 脱分極は、細胞膜電位が負の方向に変化することをいう。
3. 神経活動電位の伝導速度は、無髄線維が有髄線維より速い。
4. アドレナリンは、細胞質内の受容体に結合する。
5. ノルアドレナリンは、内分泌系と神経系で働く。
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セカンドメッセンジャーは、細胞質内で働く。
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管理栄養士(第31回) |
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症候に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 直腸温は、腋窩温より低い。
2. 起座呼吸(起坐呼吸)は、呼吸を楽にするために座位をとる状態である。
3. タール便は、直腸からの出血でみられる。
4. 高張性脱水は、水に比べてNaが多く喪失した場合にみられる。
5. JCS(Japan Coma Scale)は、呼吸機能の指標である。
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起座呼吸(起坐呼吸)は、呼吸を楽にするために座位をとる状態である。
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