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管理栄養士(第36回) |
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肥満児童の母親が、仕事からの帰宅時間が遅く、子どもが母親を待っている間にお菓子を食べ過ぎてしまうと悩んでいる。栄養カウンセリングにおいて、ラポールを形成するための発言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは仕方のないことですよ。
2. 不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは心配ですね。
3. 職場の上司に、帰宅時間を早めたいと相談してみてはいかがですか。
4. お菓子の買い置きをやめることはできませんか。
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不在時に、お子さんがお菓子を食べ過ぎてしまうのは心配ですね。
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102 |
管理栄養士(第36回) |
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妊娠をきっかけに、食生活を改善しようと考えているが、飲酒だけはやめられない妊婦に対する、動機づけ面接におけるチェンジトークを促すための質問である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. どうしてお酒をやめられないのですか。
2. このまま飲酒を続けたら、どのようになると考えていますか。
3. お酒を飲まずにいられた日もありますね。それはどのような日でしたか。
4. お酒を飲まない生活には、どのようなメリットがあると思いますか。
5. もしお酒をやめたら、ご家族はどのように思われるでしょうか。
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どうしてお酒をやめられないのですか。
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管理栄養士(第36回) |
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食事療法に消極的だった糖尿病患者の男性が、糖尿病を患っていた父親の死をきっかけに、食事療法に真剣に取り組むようになった。半年後にHbA1cの改善がみられたときの本人の発言である。オペラント強化の社会的強化を示す発言として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. この半年頑張れたので、これからもやれると自信がつきました。
2. ご褒美に、欲しかったゴルフ用品を買おうと思っています。
3. これからは時々、適量の範囲で晩酌もしようと思います。
4. 子どもたちにも、「よく頑張っているね。」と言われます。
5. 昼食は、糖尿病の食事療法を行っている同僚と一緒に食べるようにします。
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子どもたちにも、「よく頑張っているね。」と言われます。
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104 |
管理栄養士(第36回) |
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高血圧で減塩が必要だが、気にせず醤油をかけて食べる習慣がある中年男性に対する支援である。意思決定バランスの考え方を用いた支援として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 家で使っている醤油を、減塩醤油に替えるように勧める。
2. 食卓に、醤油を置かないように提案する。
3. 「かけすぎ注意」と書いた紙を、醤油さしに貼ってもらう。
4. これまでどおり醤油をかけて食べ続けると、家族がどのように思うかを考えてもらう。
5. 1日何回、料理に醤油をかけたかを記録してもらう。
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これまでどおり醤油をかけて食べ続けると、家族がどのように思うかを考えてもらう。
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105 |
管理栄養士(第36回) |
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配偶者の在宅勤務がストレスとなり、食べ過ぎてしまうと話す女性に対するストレスマネジメントである。情動焦点コーピングを用いた支援として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. どのようなときに、ストレスを感じるかを考えてもらう。
2. 同じような状況の人の対処方法を調べるように勧める。
3. 趣味を楽しむ時間を作るように勧める。
4. レンタルオフィスの利用を、配偶者に促してみるように勧める。
5. 間食を買い過ぎないように勧める。
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趣味を楽しむ時間を作るように勧める。
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管理栄養士(第36回) |
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産院の「プレママ教室」において、適正な体重増加に向けて、参加者のグループダイナミクス効果が期待できる取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 産院に通う出産経験者の体験談を聞いてもらう。
2. 教室の修了生に参加してもらい、個別に参加者の相談に乗ってもらう。
3. 参加者同士で、行動目標の実践に向けた話し合いをしてもらう。
4. 各参加者に行動目標を自己決定させ、取り組んでもらう。
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参加者同士で、行動目標の実践に向けた話し合いをしてもらう。
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管理栄養士(第36回) |
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大学において、成人の学生を対象に、毎年、年度始めに「適正飲酒教室」を開催してきたが、参加者が少ないという課題があった。そこで、ソーシャルマーケティングを活用して、参加者増加を目指すこととした。マーケティング・ミックスの4Pとその働きかけの組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. プロダクト(Product) ――――― 大学生に人気のあるエリアで開催する。
2. プライス(Price) ――――――― 参加者に土産として、無糖の飲料を配る。
3. プライス(Price) ――――――― 短時間で終わる内容にする。
4. プレイス(Place) ――――――― 居酒屋でのお金の節約方法を教えますと宣伝する。
5. プロモーション(Promotion) ―― オンラインでの参加を可能とする。
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プライス(Price) ――――――― 短時間で終わる内容にする。
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108 |
管理栄養士(第36回) |
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配偶者の死後、食生活に不安を感じている60歳の男性に、特定保健指導を行うことになった。アセスメント項目と質問内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 既往歴 ――― 主観的体調
2. 食知識 ――― 自分で作ることができる料理
3. 食スキル ―― 1日当たりの食費の目安
4. 食態度 ――― 生活の中での食事の優先度
5. 食行動 ――― 食料品店やスーパーマーケットとの距離
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食態度 ――― 生活の中での食事の優先度
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管理栄養士(第36回) |
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減量したいと考え始めた肥満女性に、栄養教育を行うことになった。減量の達成に向けて、優先的に設定すべき行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 肥満を改善できた同僚の話を聞く。
2. 昼食は、社員食堂でヘルシーメニューを選ぶ。
3. 毎日、栄養計算して食事を準備する。
4. 毎日、体重を測る。
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毎日、体重を測る。
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管理栄養士(第36回) |
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小学4年生児童に、給食の残菜を減らすことを目的とした食育を行った。食育前後の変化と、評価の種類の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 給食を残すことがもったいないと思う児童の割合が増加した。 ―― 影響評価
2. 給食室から出たごみの内容を理解した児童の割合が増加した。 ―― 結果評価
3. 給食を残さず食べる児童の割合が増加した。 ―――――――――― 経過評価
4. 給食をおかわりする児童の割合が増加した。 ―――――――――― 形成的評価
5. 学習内容について、手を挙げて発言する児童が増加した。 ―――― 企画評価
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給食を残すことがもったいないと思う児童の割合が増加した。 ―― 影響評価
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111 |
管理栄養士(第36回) |
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臨床栄養に関する用語とその内容の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. インフォームド・コンセント ―― 予想プロセスからの逸脱
2. アドヒアランス ―――――――― 患者が治療へ積極的に参加すること
3. コンプライアンス ――――――― 障がい者と健常者との共生
4. バリアンス ―――――――――― 内部環境の恒常性を維持すること
5. ノーマリゼーション ―――――― 情報開示に対する患者の権利
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アドヒアランス ―――――――― 患者が治療へ積極的に参加すること
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112 |
管理栄養士(第36回) |
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外来栄養食事指導料の算定に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 初回の指導時間は、概ね20分以上で算定できる。
2. 集団栄養食事指導料を、同一日に併せて算定できる。
3. BMI 27.0kg/m²の肥満者は、算定対象となる。
4. がん患者は、算定対象とならない。
5. 7歳の小児食物アレルギー患者は、算定対象とならない。
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集団栄養食事指導料を、同一日に併せて算定できる。
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113 |
管理栄養士(第36回) |
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生体電気インピーダンス法(BIA)を用いた体組成の計測に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 体脂肪の電気抵抗が低い性質を利用している。
2. 体水分量を推定することができる。
3. 運動による影響を受ける。
4. 食事による影響を受ける。
5. 入浴による影響を受ける。
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体脂肪の電気抵抗が低い性質を利用している。
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114 |
管理栄養士(第36回) |
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経腸栄養剤の種類とその特徴に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 半固形栄養剤は、胃瘻に使用できない。
2. 消化態栄養剤の糖質は、でんぷんである。
3. 成分栄養剤の窒素源は、アミノ酸である。
4. 成分栄養剤の脂肪エネルギー比率は、20%Eである。
5. 成分栄養剤は、半消化態栄養剤より浸透圧が低い。
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成分栄養剤の窒素源は、アミノ酸である。
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115 |
管理栄養士(第36回) |
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静脈栄養法に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 末梢静脈栄養では、2,000kcal/日投与することができる。
2. 末梢静脈栄養では、浸透圧比(血漿浸透圧との比)を3以下とする。
3. 中心静脈栄養の基本輸液剤には、セレンが含まれている。
4. 腎不全患者には、NPC/N比を100以下にして投与する。
5. 脂肪は、1g/kg/時以下の速度で投与する。
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末梢静脈栄養では、浸透圧比(血漿浸透圧との比)を3以下とする。
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116 |
管理栄養士(第36回) |
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メープルシロップ尿症患者の食事療法中のモニタリング指標である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 血中チロシン値
2. 血中ロイシン値
3. 血中ガラクトース値
4. 尿中ホモシスチン排泄量
5. 尿中メチオニン排泄量
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血中ロイシン値
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117 |
管理栄養士(第36回) |
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食事・食品が医薬品に及ぼす影響に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 高たんぱく質食は、レボドパ(L−ドーパ)の吸収を促進する。
2. 高脂肪食は、EPA製剤の吸収を抑制する。
3. ヨーグルトは、ビスホスホネート薬の吸収を促進する。
4. グレープフルーツジュースは、カルシウム拮抗薬の代謝を抑制する。
5. セント・ジョーンズ・ワートは、シクロスポリンの代謝を抑制する。
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グレープフルーツジュースは、カルシウム拮抗薬の代謝を抑制する。
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118 |
管理栄養士(第36回) |
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ビタミン、ミネラルとその欠乏により生じる疾患の組合せである。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. ビタミン――― 壊血病
2. ビタミンB₂ ―― ウェルニッケ脳症
3. 鉄 ――――――― ヘモクロマトーシス
4. 亜鉛 ―――――― 皮膚炎
5. 銅 ――――――― ウィルソン病
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亜鉛 ―――――― 皮膚炎
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119 |
管理栄養士(第36回) |
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34歳、女性。事務職。身長165cm、体重77kg、BMI 28.3kg/m²、標準体重60kg。血圧150/96mmHg。他に異常は認められず、外来栄養食事指導を行うことになった。この患者の1日当たりの目標栄養量である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. エネルギー 600kcal
2. たんぱく質 70g
3. 脂肪 20g
4. 炭水化物 80g
5. 食塩 7.5g
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たんぱく質 70g
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120 |
管理栄養士(第36回) |
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糖尿病治療に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 糖尿病食事療法のための食品交換表は、1型糖尿病患者には使用しない。
2. シックデイでは、水分の摂取量を制限する。
3. α−グルコシダーゼ阻害薬は、食後に服用する。
4. SGLT2阻害薬服用により、尿糖陽性となる。
5. 有酸素運動は、インスリン感受性を低下させる。
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SGLT2阻害薬服用により、尿糖陽性となる。
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121 |
管理栄養士(第36回) |
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脂質異常症の栄養管理において、積極的な摂取が推奨される食品成分である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 飽和脂肪酸
2. トランス脂肪酸
3. 果糖
4. 食物繊維
5. エタノール
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食物繊維
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122 |
管理栄養士(第36回) |
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胃食道逆流症の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 少量頻回食を勧める。
2. 揚げ物の摂取を勧める。
3. 酸味の強い柑橘類の摂取を勧める。
4. 食後すぐに仰臥位をとることを勧める。
5. 食後すぐに前屈姿勢をとることを勧める。
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少量頻回食を勧める。
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123 |
管理栄養士(第36回) |
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膵炎の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 急性膵炎の初期には、血清アミラーゼ値が低下する。
2. 急性膵炎発症後の経口摂取開始時には、高たんぱく質食とする。
3. 慢性膵炎代償期の再燃時には、血清リパーゼ値が低下する。
4. 慢性膵炎非代償期には、疼痛が増強する。
5. 慢性膵炎非代償期には、脂肪摂取量の制限を緩和できる。
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慢性膵炎非代償期には、脂肪摂取量の制限を緩和できる。
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124 |
管理栄養士(第36回) |
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うっ血性心不全患者において、前負荷を減らす栄養管理である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. たんぱく質制限
2. 乳糖制限
3. 食物繊維制限
4. 食塩制限
5. カリウム制限
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食塩制限
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125 |
管理栄養士(第36回) |
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70歳、男性。くも膜下出血後、意識がなく、経腸栄養剤のみにて3週間経過したところで、血清ナトリウム値150mEq/L、ヘマトクリット値55%、ツルゴール(皮膚の緊張度)の低下を認めた。投与エネルギー量の設定を変更せずに対処した栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 1.0kcal/mLから2.0kcal/mLの栄養剤に変更した。
2. たんぱく質エネルギー比率の低い栄養剤に変更した。
3. 脂肪エネルギー比率の高い栄養剤に変更した。
4. 投与するナトリウム量を増やした。
5. 投与する水分量を増やした。
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投与する水分量を増やした。
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