管理栄養士(第36回) | 解答一覧


No. 問題集 詳細No. 内容 操作
176 管理栄養士(第36回) K保育園に勤務する管理栄養士である。
保育園児は、2歳10か月、女児。0歳9か月のときに、小児クリニックで大豆アレルギーと診断された。2歳0か月のとき、自宅でアナフィラキシーを起こし、救急搬送されたことがある。
医師が記載した「保育所におけるアレルギー疾患生活管理指導表」をもとに、大豆・大豆製品を完全除去した給食を提供している。エピペン®を保育園に預けている。
身長90cm、体重13kg、成長の遅滞はみられない。父、母、兄(5歳)と暮らしている。

翌月の保護者との献立確認時に、その後の状況を把握するための質問内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 兄は、チョコレート菓子を食べなくなったか。

2. 大豆が含まれる菓子を家に置かなくなったか。

3. 女児が、「ダメ」の注意を聞き入れるようになったか。

4. 女児の湿疹はよくなったか。

大豆が含まれる菓子を家に置かなくなったか。

177 管理栄養士(第36回) Kクリニックの管理栄養士である。
患者は、38歳、男性。事務職。健康診断で肝機能異常を指摘され、受診した。精査の結果、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と診断された。
身長170cm、体重79kg、BMI 27.3kg/m²、腹囲92cm。AST 66U/L、ALT 88U/L。1年前の健康診断時は、体重72kg、BMI 24.9kg/m²、腹囲87cmであった。
飲酒は、缶ビール350mLを週3回程度。喫煙習慣なし。運動習慣なし。朝は食欲がなく、ヨーグルト(脱脂加糖)を1個食べて出勤する。間食として毎日3回程度、缶コーヒー(乳成分入り・加糖)を飲む。この1年間は仕事が忙しく、残業が増えて帰宅時間が遅くなり、夕食を遅く摂ることが多かった。

主治医と相談し、まず3か月間の食事療法と生活習慣の改善を試みることになり、栄養食事指導を行うことになった。3か月後の目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 3kgの減量

2. BMI 22kg/m²への減量

3. 腹囲 85cm未満の達成

4. AST、ALTの正常化

3kgの減量

178 管理栄養士(第36回) Kクリニックの管理栄養士である。
患者は、38歳、男性。事務職。健康診断で肝機能異常を指摘され、受診した。精査の結果、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と診断された。
身長170cm、体重79kg、BMI 27.3kg/m²、腹囲92cm。AST 66U/L、ALT 88U/L。1年前の健康診断時は、体重72kg、BMI 24.9kg/m²、腹囲87cmであった。
飲酒は、缶ビール350mLを週3回程度。喫煙習慣なし。運動習慣なし。朝は食欲がなく、ヨーグルト(脱脂加糖)を1個食べて出勤する。間食として毎日3回程度、缶コーヒー(乳成分入り・加糖)を飲む。この1年間は仕事が忙しく、残業が増えて帰宅時間が遅くなり、夕食を遅く摂ることが多かった。

目標達成を目指した食事改善のアドバイスである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 朝のヨーグルトに、バナナなど果物を入れて食べるよう助言する。

2. 間食の缶コーヒーを、無糖のものに替えるよう提案する。

3. 帰宅が20時を過ぎたときは、夕食を抜くことを提案する。

4. 禁酒を勧める。

間食の缶コーヒーを、無糖のものに替えるよう提案する。

179 管理栄養士(第36回) Kクリニックの管理栄養士である。
患者は、38歳、男性。事務職。健康診断で肝機能異常を指摘され、受診した。精査の結果、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と診断された。
身長170cm、体重79kg、BMI 27.3kg/m²、腹囲92cm。AST 66U/L、ALT 88U/L。1年前の健康診断時は、体重72kg、BMI 24.9kg/m²、腹囲87cmであった。
飲酒は、缶ビール350mLを週3回程度。喫煙習慣なし。運動習慣なし。朝は食欲がなく、ヨーグルト(脱脂加糖)を1個食べて出勤する。間食として毎日3回程度、缶コーヒー(乳成分入り・加糖)を飲む。この1年間は仕事が忙しく、残業が増えて帰宅時間が遅くなり、夕食を遅く摂ることが多かった。

3か月後再診し、目標は達成されていた。さらに3か月後にフォローアップする予定であったが、以降来院しなくなった。翌年の健康診断では、体重、腹囲はほぼ前年の状態にまでリバウンドしており、肝機能異常も再燃したため来院した。再度、栄養食事指導を行う際、患者との信頼関係を構築するための声掛けである。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. せっかく目標達成したのに、リバウンドしてしまいましたね。

2. お仕事が忙しくて、来られなかったのですね。

3. ご自分では、リバウンドの原因をどのようにお考えですか。

4. 脂肪肝の怖さを、理解されていますか。

お仕事が忙しくて、来られなかったのですね。

180 管理栄養士(第36回) K透析クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、47歳、女性。糖尿病腎症により、週3回の血液透析を行うため通院している。
身長150cm、ドライウエイト50kg、標準体重50kg、尿量200mL/日、透析間体重増加量4kg(中2日)。透析前の血液検査値は、HbA1c 7.6%、尿素窒素53mg/dL、クレアチニン8.5mg/dL、ナトリウム139mEq/L、カリウム4.8mEq/L、リン48mg/dL。普段の食事内容を聞き取った(表1)。

聞き取った食事内容から、1日当たりの栄養素等摂取量を概算した値である。改善すべき点として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. エネルギー 1,500kcal

2. たんぱく質 50g

3. カリウム 2,000mg

4. 水分 2,100mL

水分 2,100mL


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181 管理栄養士(第36回) K透析クリニックに勤務する管理栄養士である。
患者は、47歳、女性。糖尿病腎症により、週3回の血液透析を行うため通院している。
身長150cm、ドライウエイト50kg、標準体重50kg、尿量200mL/日、透析間体重増加量4kg(中2日)。透析前の血液検査値は、HbA1c 7.6%、尿素窒素53mg/dL、クレアチニン8.5mg/dL、ナトリウム139mEq/L、カリウム4.8mEq/L、リン48mg/dL。普段の食事内容を聞き取った(表1)。

まず取り組んでもらう具体的な内容を伝えた。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. ごはんは、毎食、半分量にしましょう。

2. 主菜の肉や魚は、半分量にしましょう。

3. 生野菜サラダの代わりに、野菜は煮物にしましょう。

4. 飲み物のお茶やコーヒーは、半分量にしましょう。

飲み物のお茶やコーヒーは、半分量にしましょう。

182 管理栄養士(第36回) 半年後、再び食事内容を聞き取った(表2)。主菜の量が少ないことが気になった。1日当たりの摂取量を概算したところ、エネルギー 1,400kcal、たんぱく質 35g、脂質 40gであった。聞き取った主菜に対する助言である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 肉や魚の量を、倍にすると良いですよ。

2. 朝食のソーセージは、ポトフにすると良いですよ。

3. 昼食の豚肉は、野菜と一緒に炒めると良いですよ。

4. 夕食のさわらは、衣をつけて揚げると良いですよ。

肉や魚の量を、倍にすると良いですよ。

183 管理栄養士(第36回) K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、84歳、女性。基礎疾患はない。自宅で娘夫婦と同居していたが、家の中で転倒し、大腿骨頸部を骨折したため、入院し手術を受けた。
入院時の身長140cm、体重35kg、BMI 17.9kg/m²。標準体重43kg。筋肉および皮下脂肪の喪失がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.7g/dL、総たんぱく質6.3g/dL、アルブミン3.0g/dL。咀嚼・嚥下障害はない。自宅での食事は娘が作っており、家族と同じものを食べていた。

患者の入院時に開始する食事である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 常食 1,200kcal/日

2. 常食 1,600kcal/日

3. 軟菜食 1,200kcal/日

4. 軟菜食 1,600kcal/日

常食 1,200kcal/日

184 管理栄養士(第36回) K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、84歳、女性。基礎疾患はない。自宅で娘夫婦と同居していたが、家の中で転倒し、大腿骨頸部を骨折したため、入院し手術を受けた。
入院時の身長140cm、体重35kg、BMI 17.9kg/m²。標準体重43kg。筋肉および皮下脂肪の喪失がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.7g/dL、総たんぱく質6.3g/dL、アルブミン3.0g/dL。咀嚼・嚥下障害はない。自宅での食事は娘が作っており、家族と同じものを食べていた。

リハビリの開始日から、1日当たりの給与目標エネルギー量を200kcal増やすこととした。間食として経腸栄養剤1パック(200kcal/200mL)を提供したが、「おなかが、いっぱいになるので飲めない。」と、摂取が進まなかった。その場合の対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 現在の経腸栄養剤の提供を続け、飲める範囲で飲んでもらう。

2. 異なる味の経腸栄養剤に変更する。

3. 200kcal/125mLの経腸栄養剤に変更する。

4. 経腸栄養剤の代わりに、みかんを1日1個提供する。

200kcal/125mLの経腸栄養剤に変更する。

185 管理栄養士(第36回) K病院に勤務する管理栄養士である。
患者は、84歳、女性。基礎疾患はない。自宅で娘夫婦と同居していたが、家の中で転倒し、大腿骨頸部を骨折したため、入院し手術を受けた。
入院時の身長140cm、体重35kg、BMI 17.9kg/m²。標準体重43kg。筋肉および皮下脂肪の喪失がみられた。血液検査値は、ヘモグロビン9.7g/dL、総たんぱく質6.3g/dL、アルブミン3.0g/dL。咀嚼・嚥下障害はない。自宅での食事は娘が作っており、家族と同じものを食べていた。

リハビリが進み、自宅への退院の目途が立ったため、患者とその家族に対し栄養食事指導を行うこととなった。優先すべき指導内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. エネルギー摂取

2. ビタミンD摂取

3. カルシウム摂取

4. 鉄摂取

エネルギー摂取


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186 管理栄養士(第36回) K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。多職種で栄養ケア・マネジメントを実施している。
入所者は、90歳、女性。末期がんと診断されている。自分が食べられなくなったときには、胃瘻を造設しないと入所時から話していた。
以前は、軟菜食を自分で摂取していたが、1か月前から、介護者が食事介助している。食べ物を口に運ぶと、口を開けてゆっくり食べるが、食事の後半は疲労がみられ、傾眠やむせることもある。排便は1週間に1回、尿量は減少しており、口腔内や腋窩の乾燥がみられる。
身長153cm、体重37kg、体重減少2kg/3か月、血圧の低下、呼吸数の低下、下肢の浮腫あり。

本人および家族を交えたカンファレンスにおいて、予後を踏まえて栄養補給の方法について話し合った。本人の希望を尊重し、積極的な延命処置はしないことになった。栄養ケアの目標に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 経鼻経管栄養法により栄養補給し、栄養状態を維持する。

2. 嚥下訓練を行い、経口摂取の機能を維持する。

3. 本人が食べたい食事を尊重し、対応する。

4. 食事は提供せず、水分のみを提供する。

本人が食べたい食事を尊重し、対応する。

187 管理栄養士(第36回) K介護老人福祉施設に勤務する管理栄養士である。多職種で栄養ケア・マネジメントを実施している。
入所者は、90歳、女性。末期がんと診断されている。自分が食べられなくなったときには、胃瘻を造設しないと入所時から話していた。
以前は、軟菜食を自分で摂取していたが、1か月前から、介護者が食事介助している。食べ物を口に運ぶと、口を開けてゆっくり食べるが、食事の後半は疲労がみられ、傾眠やむせることもある。排便は1週間に1回、尿量は減少しており、口腔内や腋窩の乾燥がみられる。
身長153cm、体重37kg、体重減少2kg/3か月、血圧の低下、呼吸数の低下、下肢の浮腫あり。

眠っている時間が増え、家族が面会に来たときにも本人は眠っていた。「好物だった干し柿を持ってきたので、食べさせたい。」と相談があった。その返答である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 眠っていらっしゃるので、ベッドを起こして、口に少し入れてみましょう。

2. 今は眠っていらっしゃるので、起きたときに、召し上がるかどうか聞いてみましょう。

3. 干し柿は硬いので、食べさせてあげられませんね。

4. もっと栄養のある食べ物を持ってきてあげてください。

今は眠っていらっしゃるので、起きたときに、召し上がるかどうか聞いてみましょう。

188 管理栄養士(第36回) K小学校に勤務する栄養教諭である。児童の望ましい食習慣の形成を目的に、3年計画で、「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」を目標とした食育に取り組んでいる。評価の対象は、計画期間の3年間を通して在籍する1年生から4年生までの600人である。

「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」の達成に向けて、設定した目標である(表)。表のa~cに入る目標の種類として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. a:学習目標  b:学習目標  c:行動目標

2. a:学習目標  b:行動目標  c:環境目標

3. a:学習目標  b:学習目標  c:環境目標

4. a:学習目標  b:学習目標  c:学習目標

5. a:行動目標  b:行動目標  c:学習目標

a:学習目標  b:学習目標  c:環境目標

189 管理栄養士(第36回) K小学校に勤務する栄養教諭である。児童の望ましい食習慣の形成を目的に、3年計画で、「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」を目標とした食育に取り組んでいる。評価の対象は、計画期間の3年間を通して在籍する1年生から4年生までの600人である。

表に示す目標「朝食摂取の大切さを理解している保護者の割合の増加」の取組内容の経過評価である。目標達成のために重要な評価指標として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 食育だよりの発行部数

2. 食育だよりの発行にかかった費用

3. 食育だよりを読んだ保護者の割合

4. 保護者の朝食欠食の割合

食育だよりを読んだ保護者の割合

190 管理栄養士(第36回) K小学校に勤務する栄養教諭である。児童の望ましい食習慣の形成を目的に、3年計画で、「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」を目標とした食育に取り組んでいる。評価の対象は、計画期間の3年間を通して在籍する1年生から4年生までの600人である。

2年間同じ取組を実施した。2年目が終了し、3年目の取組内容を検討している。「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」の目標達成に向けて3年目に取り組むべき内容である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 朝食欠食の子どもとその保護者を対象に、個別的な相談指導を実施する。

2. 食育の授業回数を、全クラスで年1回から年4回に増やす。

3. 希望者を対象に、夏休みに子ども料理教室を開催する。

4. 簡単朝食メニューのレシピを冊子にして、全児童に配布する。

朝食欠食の子どもとその保護者を対象に、個別的な相談指導を実施する。


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191 管理栄養士(第36回) K社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。

特定健康診査の結果の一部である(表)。この結果から、健康管理の一環として、40歳以上の社員の保健指導の内容を見直した。その内容に関する記述である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 積極的支援期間の延長

2. 動機付け支援回数の増加

3. 情報提供内容の充実

4. 非肥満のリスク保有者に対する保健指導の実施

非肥満のリスク保有者に対する保健指導の実施

192 管理栄養士(第36回) K社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。

これまで保健指導を呼びかけても反応しなかった無関心層をターゲットとし、保健指導の利用を促すチラシを作成した。ナッジを活用したチラシとして、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1.

2.

3.

4.

193 管理栄養士(第36回) K社に勤務する管理栄養士である。これまでも、特定健康診査・特定保健指導を実施していたが、社員の脳・心血管疾患の罹患率は高い状態が続き、改善がみられない。そこで、健康保険組合と協議して、実施内容を見直すことになった。

特定健康診査受診者の70%が社員食堂を利用していたことから、社員食堂のメニューを見直すことにした。見直す内容として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. メニューに無料で果物を付ける。

2. メニューの食塩相当量を減らす。

3. 低糖質のメニューを増やす。

4. 野菜の小鉢を増やし、野菜から食べることを推奨する。

メニューの食塩相当量を減らす。

194 管理栄養士(第36回) K県健康増進課の管理栄養士である。
K県では5年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、統計的に十分な対象者数を得て、県民健康・栄養調査を11月に実施している。
これまでは1日間の食事記録法による食事調査を行い、県民摂取量の代表値を得て、前回調査からの変化を評価できるように実施してきた。今回の調査目的は、経年比較に加え、日本人の食事摂取基準を用いた摂取状況のアセスメントを行い、施策立案の資料を得ることである。

調査目的を達成するための食事調査方法である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 従来と同じ1日間の食事記録法

2. 不連続の複数日の食事記録法

3. K県で妥当性が確認された食物摂取頻度調査法

4. 全国規模のコホート研究で実績のある食物摂取頻度調査法

不連続の複数日の食事記録法

195 管理栄養士(第36回) K県健康増進課の管理栄養士である。
K県では5年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、統計的に十分な対象者数を得て、県民健康・栄養調査を11月に実施している。
これまでは1日間の食事記録法による食事調査を行い、県民摂取量の代表値を得て、前回調査からの変化を評価できるように実施してきた。今回の調査目的は、経年比較に加え、日本人の食事摂取基準を用いた摂取状況のアセスメントを行い、施策立案の資料を得ることである。

1,000kcal当たりの食塩摂取量について、男女とも等分散の正規分布であることを確認した上で、今回と前回の平均値の差を成人男女別に比較したところ、表のような結果を得た。統計的な有意水準は両側5%とする。評価結果として、最も適当なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 男女とも、摂取量に有意な変化は見られなかった。

2. 男女とも、摂取量は有意に減少した。

3. 男性は、摂取量が有意に減少した。

4. 女性は、摂取量が有意に減少した。

5. 男女とも、変化を判断できなかった。

女性は、摂取量が有意に減少した。


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196 管理栄養士(第36回) K県健康増進課の管理栄養士である。
K県では5年ごとに国民健康・栄養調査に準じた方法で、統計的に十分な対象者数を得て、県民健康・栄養調査を11月に実施している。
これまでは1日間の食事記録法による食事調査を行い、県民摂取量の代表値を得て、前回調査からの変化を評価できるように実施してきた。今回の調査目的は、経年比較に加え、日本人の食事摂取基準を用いた摂取状況のアセスメントを行い、施策立案の資料を得ることである。

年代別の検討の結果、40~60歳台男性で食塩を目標量以上摂取している者の割合が、85%と多いことがわかった。40~60歳台男性の食塩摂取量低減に向けて、1年間の食環境整備モデル事業を行うことになった。県内在住従業員が多く、社員食堂の利用率が80%と高い事業所から協力を得た。食塩摂取量の低減が期待できる取組である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 社内ウェブサイトで、栄養成分表示を活用した減塩食品の選び方や使い方を紹介する。

2. 社員食堂で、調理に使用する調味料の量を少しずつ低減する。

3. 社員食堂で、食塩量が2.5g未満の食事に「適塩マーク」をつける。

4. 社員食堂で、県民の健康課題と食塩摂取の現状を伝えるポスターを掲示する。

社員食堂で、調理に使用する調味料の量を少しずつ低減する。

197 管理栄養士(第36回) K県保健所に勤務する管理栄養士である。食品表示に関する相談業務を担当することになった。
管内に本社と工場を置く食品製造事業者から、販売を予定している商品の表示について相談があった。

食品表示基準に基づき、栄養成分表示(図)の改善点の助言を行った。最も適当なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 栄養成分等の含有量は、100g当たりで表示する必要があります。

2. 表示値は一定値にする必要があります。

3. DHAは、栄養成分表示の枠外に区別して表示する必要があります。

4. ポリフェノールは、栄養成分表示の枠内にその含有量を表示する必要があります。

5. 「カルシウムたっぷり」と記載しているので、栄養機能食品であることの表示が必要です。

DHAは、栄養成分表示の枠外に区別して表示する必要があります。

198 管理栄養士(第36回) K県保健所に勤務する管理栄養士である。食品表示に関する相談業務を担当することになった。
管内に本社と工場を置く食品製造事業者から、販売を予定している商品の表示について相談があった。

相談があった商品について、インターネットに図の内容で広告を出したいと相談があった。健康増進法に基づいた回答として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 県では、この相談には応じられません。

2. この内容の広告を出すには、医師や識者の談話の記載が必要です。

3. この内容の広告を出すには、人を対象とした試験結果の記載が必要です。

4. 消費者を著しく誤認させる可能性がある健康の保持増進効果は、記載できません。

消費者を著しく誤認させる可能性がある健康の保持増進効果は、記載できません。

199 管理栄養士(第36回) 500床のK病院に勤務する管理栄養士である。直営で給食を運営している。昼食時に1名の患者から、主菜の付け合わせの、せんキャベツに金属片が入っていると苦情があり、病棟の看護師から管理栄養士に来てほしいと要請があった。病棟に見に行ったところ、その金属片は、せんキャベツに用いた生食用食材のフードスライサーの刃のようであった。

この後、管理栄養士が、最初に取るべき行動である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. 代わりのせんキャベツを盛り付けた主菜を、病棟に届ける。

2. せんキャベツが提供されている患者全員に、その皿の喫食を中止するように要請する。

3. 金属片が混入していた患者が、他にいないか問い合わせる。

4. 厨房の中の調理機器を確認する。

せんキャベツが提供されている患者全員に、その皿の喫食を中止するように要請する。

200 管理栄養士(第36回) 500床のK病院に勤務する管理栄養士である。直営で給食を運営している。昼食時に1名の患者から、主菜の付け合わせの、せんキャベツに金属片が入っていると苦情があり、病棟の看護師から管理栄養士に来てほしいと要請があった。病棟に見に行ったところ、その金属片は、せんキャベツに用いた生食用食材のフードスライサーの刃のようであった。

金属片は、生食用食材のフードスライサーの刃であることが判明し、フードスライサーを買い替えることにした。新品が届くまでの間に、生食用食材のフードスライサーを使用する料理が5回予定献立に入っていた。この間の対応である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。
詳細

1. フードスライサーを使用する生食用野菜を、予定献立から削除する。

2. 加熱用食材のフードスライサーを使用する。

3. 包丁を用い手作業で切る。

4. 生食用カット野菜を使用する。

生食用カット野菜を使用する。


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