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管理栄養士(第35回) |
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特定健康診査の結果、動機付け支援の対象となった勤労男性に対する初回面接で ある。面接を始めたところ、「会社に言われたから来た」と言い、口数は少ない。面接の進め方として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 検査結果に基づいて、生活習慣改善の必要性を強く訴える。
2. 開かれた質問を繰り返し、何とか話をしてもらう。
3. 閉ざされた質問を取り入れて、発言を促す。
4. 相手が話してくれるまで、笑顔で待ち続ける。
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閉ざされた質問を取り入れて、発言を促す。
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102 |
管理栄養士(第35回) |
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地域在住高齢者を対象とした、ロコモティブシンドローム予防のための支援内容 と行動変容技法の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 毎日30分散歩すると目標を決めて、周囲の人に言うように勧める。 -------- セルフモニタリング
2. 朝食後に、お茶の代わりに牛乳を飲むように勧める。 ----------------------- 行動契約
3. 冷蔵庫に、豆腐や乳製品など、たんぱく質源の食品の常備を勧める。-------- 行動置換
4. カレンダーに食事摂取と運動のチェック欄を作るよう提案する。------------- 刺激統制
5. 運動を始めると、自分にどのような影響があるかを考えてもらう。 ---------- 意思決定バランス
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運動を始めると、自分にどのような影響があるかを考えてもらう。 ---------- 意思決定バランス
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103 |
管理栄養士(第35回) |
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菓子の摂取を減らすことが困難だと感じている女性社員に支援を行うことになっ た。行動変容技法の反応妨害・拮抗を活用した支援である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 菓子を 1 か月間控えることができた時のご褒美を考えるように勧める。
2. 同僚からの菓子の差し入れを断る練習をするように勧める。
3. 夕食後に菓子を食べたくなったら、シャワーを浴びるように勧める。
4. 菓子を買いたくなった時は、栄養成分表示を見るように勧める。
5. 菓子を食べ過ぎたら、翌日はやめようと考えればよいと勧める。
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夕食後に菓子を食べたくなったら、シャワーを浴びるように勧める。
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104 |
管理栄養士(第35回) |
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K 大学の学生食堂では、全メニューに小鉢 1 個がついている。小鉢の種類には、 肉料理、卵料理、野菜料理、果物・デザートがあり、販売ラインの最後にある小鉢 コーナーから選択することになっている。ナッジを活用した、学生の野菜摂取量を 増やす取組として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 食堂の入口に「野菜は 1 日 350 g」と掲示する。
2. 小鉢コーナーの一番手前に、野菜の小鉢を並べる。
3. 小鉢は全て野菜料理とする。
4. 小鉢の種類別に選択数をモニタリングする。
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小鉢コーナーの一番手前に、野菜の小鉢を並べる。
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105 |
管理栄養士(第35回) |
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地域の生産者や関係機関と連携した小学生への食育を計画している。プリシー ド・プロシードモデルに基づくアセスメント内容とその項目の組合せである。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 地域の食文化の学習が必要だと考えている保護者の割合 ------------- 行動と生活習慣
2. 地域の産物を給食で提供することに関心がある流通業者の有無 ------ 準備要因
3. 地域の生産者の協力を得た授業の実践状況 ------- 強化要因
4. 児童の体験活動が可能な地域の農地の有無 ------- 実現要因
5. 農業体験学習をしたことがある児童の割合 ------- 教育戦略
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児童の体験活動が可能な地域の農地の有無 ------- 実現要因
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106 |
管理栄養士(第35回) |
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ソーシャルマーケティングの考え方を活用して、カフェテリア方式の社員食堂を 通じた社員の健康づくりに取り組むことになった。マーケティング・ミックスの 4P において、プロダクト(Product)を「ヘルシーメニューを選択」とした場合、プライ ス(Price)に該当する取組である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. ヘルシーメニューの試食イベントを開催する。
2. ヘルシーメニューのお勧めの点を食堂内に掲示する。
3. ヘルシーメニューを選ぶと、ドリンクがつくサービスを導入する。
4. ヘルシーメニューの栄養成分を、社内ネットに掲示する。
5. ヘルシーメニューを予約すると、待たずに受け取れるようにする。
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ヘルシーメニューを予約すると、待たずに受け取れるようにする。
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管理栄養士(第35回) |
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テレワーク期間中に増えた体重を減らしたいと話す会社員を対象とした、栄養教 育プログラムを計画している。本人が主体的に取り組むための結果目標を設定する 際に、重視するアセスメント内容である。最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 自宅に体重計があるか。
2. 体重を何 kg 減らしたいと考えているか。
3. 食事や間食を何時に食べているか。
4. 身体活動量はテレワーク前からどれくらい変化したか。
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体重を何 kg 減らしたいと考えているか。
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108 |
管理栄養士(第35回) |
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高校の男子運動部の顧問教員より、部員が補食としてスナック菓子ばかり食べて いるのが気になると相談を受け、栄養教育を行うことになった。栄養教育の目標の 種類とその内容の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 実施目標 ------- 学校内の売店で販売する、おにぎりと果物の品目を増やす。
2. 学習目標 ------- 食事の悩みがある部員には、個別相談を行う。
3. 行動目標 ------- 補食として牛乳・乳製品を摂取する。
4. 環境目標 ------- 体組成をモニタリングする。
5. 結果目標 ------- 補食の摂り方と競技力の関連を理解する。
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行動目標 ------- 補食として牛乳・乳製品を摂取する。
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109 |
管理栄養士(第35回) |
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保育園児を対象に、「お魚を食べよう」という目的で食育を行った。学習教材とそ の内容として、最も適切なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. ホワイトボードに「さかなは、ちやにくのもとになる」と書いて、説明した。
2. アジの三枚おろしの実演を見せて、給食でその料理を提供した。
3. エプロンシアターを用いて、マグロとアジを例に食物連鎖について説明した。
4. 保育園で魚を飼って、成長を観察した。
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アジの三枚おろしの実演を見せて、給食でその料理を提供した。
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110 |
管理栄養士(第35回) |
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総合病院において、訪問栄養食事指導の事業を開始して 1 年が経過した。事業に 対する評価の種類と評価内容の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 企画評価 ------- 毎月の指導依頼件数を集計し、推移を分析した。
2. 経過評価 ------- 訪問した患者と家族へのアンケートから、満足度を分析 した。
3. 形成的評価 ----- 1 年分の栄養診断結果を集計し、事業のニーズを再分析 した。
4. 影響評価 ------- 訪問栄養食事指導による収入との比較で、管理栄養士の 人件費を分析した。
5. 総合評価 ------- 初回訪問時と最終訪問時の体重を比較した。
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経過評価 ------- 訪問した患者と家族へのアンケートから、満足度を分析 した。
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111 |
管理栄養士(第35回) |
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入院時食事療養(Ⅰ)の届出を行った保険医療機関において、特別食加算が算定できる治療食に関する記述である。正しいのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 痛風の患者に、痛風食を提供した。
2. 黄疸のない胆石症の患者に、肝臓食を提供した。
3. 摂食・嚥下機能が低下した患者に、嚥下調整食を提供した。
4. 高血圧の患者に、食塩相当量 6 g/日未満の減塩食を提供した。
5. 8 歳の食物アレルギー患者に、小児食物アレルギー食を提供した。
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痛風の患者に、痛風食を提供した。
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112 |
管理栄養士(第35回) |
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クリニカルパスに関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 入院患者は対象としない。
2. 時間軸に従って作成される。
3. バリアンスとは、標準的な治療の内容をいう。
4. アウトカムとは、逸脱するケースをいう。
5. 医療コストは増加する。
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時間軸に従って作成される。
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113 |
管理栄養士(第35回) |
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水分出納において、体内に入る水分量として計算する項目である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 滲出液量
2. 代謝水量
3. 不感蒸泄量
4. 発汗量
5. 便に含まれる量
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代謝水量
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114 |
管理栄養士(第35回) |
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経腸栄養法が禁忌となる患者である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 頭頚部がん術後
2. 食道裂孔ヘルニア
3. 胃全摘術後
4. 小腸完全閉塞
5. 人工肛門造設後
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小腸完全閉塞
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115 |
管理栄養士(第35回) |
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経腸栄養剤に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 消化態栄養剤は、窒素源に低分子ペプチドを含む。
2. 成分栄養剤は、半消化態栄養剤より浸透圧が低い。
3. 血糖管理を目的とした経腸栄養剤は、脂肪エネルギー比率を 15%E としている。
4. 肝不全用経腸栄養剤は、芳香族アミノ酸が強化されている。
5. 免疫賦活を目的とした経腸栄養剤は、n─6 系脂肪酸が強化されている。
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消化態栄養剤は、窒素源に低分子ペプチドを含む。
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116 |
管理栄養士(第35回) |
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糖尿病食事療法のための食品交換表に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 4 つの表に分類されている。
2. 1 単位は、100 kcal である。
3. 1 日の指示単位(指示エネルギー)の配分例には、炭水化物エネルギー比率 40、35、30%E の 3 段階が示されている。
4. かぼちゃは、表 2 に含まれる。
5. チーズは、表 3 に含まれる。
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チーズは、表 3 に含まれる。
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117 |
管理栄養士(第35回) |
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てんかん食とその摂取により生じる代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 高炭水化物・低たんぱく質食である。
2. 摂取により、血中 3 ─ヒドロキシ酪酸値が低下する。
3. 摂取により、血液 pH が上昇する。
4. ケトン体は、筋肉で合成される。
5. ケトン体は、脳で利用される。
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ケトン体は、脳で利用される。
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118 |
管理栄養士(第35回) |
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医薬品と医薬品が栄養素に及ぼす影響の組合せである。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. アンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬 -------------- カリウムの再吸収抑制
2. D─ペニシラミン------------------------------- 亜鉛の吸収促進
3. メトトレキサート ------------------------------ 葉酸の代謝拮抗作用
4. サイアザイド系利尿薬 --------------------------ナトリウムの尿中排泄抑制
5. ワルファリン -----------------------------------ビタミン K の作用増強
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メトトレキサート ------------------------------ 葉酸の代謝拮抗作用
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119 |
管理栄養士(第35回) |
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問題志向型診療録(POMR)とその内容に関する記述である。 最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 問題志向型システム(POS)の第 2 段階に当たる。
2. 基礎データは、SOAP に分けて記載する。
3. 記録は、5W2H 方式で記載する。
4. 問題リストは、基礎データから時間の経過に沿って記載する。
5. 初期計画は、問題ごとに記載する。
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初期計画は、問題ごとに記載する。
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120 |
管理栄養士(第35回) |
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ビタミンとその欠乏症の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. ビタミン D ---------甲状腺腫
2. ビタミン B1 --------ペラグラ
3. ナイアシン ----------ウェルニッケ脳症
4. 葉酸 -----------------高ホモシステイン血症
5. ビタミン C ----------夜盲症
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葉酸 -----------------高ホモシステイン血症
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121 |
管理栄養士(第35回) |
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55 歳、男性。デスクワーク中心の仕事。身長 165 cm、体重 76 kg、BMI 27.9 kg/m2 、 標準体重 60 kg、内臓脂肪面積 110 cm2 。他に異常は認められなかった。この患者 の 1 日当たりの目標栄養量である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. エネルギー 600 kcal
2. たんぱく質 70 g
3. 脂質 10 g
4. 炭水化物 300 g
5. 食塩 10 g
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たんぱく質 70 g
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122 |
管理栄養士(第35回) |
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脂質異常症の栄養管理に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 高 LDL コレステロール血症では、飽和脂肪酸の摂取エネルギー比率を 10%E とする。
2. 高 LDL コレステロール血症では、コレステロールの摂取量を 400 mg/日とする。
3. 低 HDL コレステロール血症では、トランス脂肪酸の摂取を増やす。
4. 高トリグリセリド血症では、n─ 3 系脂肪酸の摂取を控える。
5. 高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を 15%E とする。
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高カイロミクロン血症では、脂肪の摂取エネルギー比率を 15%E とする。
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123 |
管理栄養士(第35回) |
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消化器疾患と栄養管理の組合せである。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 胃食道逆流症 ---------------- カリウム制限
2. たんぱく漏出性胃腸症 ------- カルシウム制限
3. 慢性膵炎代償期 -------------- 脂肪制限
4. 胆石症 ----------------------- 糖質制限
5. 過敏性腸症候群 -------------- たんぱく質制限
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慢性膵炎代償期 -------------- 脂肪制限
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124 |
管理栄養士(第35回) |
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慢性心不全に関する記述である。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 重症度評価には、ボルマン(Borrmann)分類が用いられる。
2. 脳性ナトリウム利尿ペプチド(BNP)は、重症化とともに低下する。
3. 進行すると、悪液質となる。
4. エネルギー摂取量は、40 kcal/kg 標準体重/日とする。
5. 水分摂取量は、50 mL/kg 標準体重/日とする。
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進行すると、悪液質となる。
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125 |
管理栄養士(第35回) |
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CKD 患者に対するたんぱく質制限(0.8~1.0 g/kg 標準体重/日)に関する記述で ある。最も適当なのはどれか。 1 つ選べ。
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詳細
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1. 糸球体過剰濾過を防ぐ効果がある。
2. 重症度分類ステージ G1 の患者に適用される。
3. エネルギー摂取量を 20 kcal/kg 標準体重/日とする。
4. アミノ酸スコアの低い食品を利用する。
5. 制限に伴い、カリウムの摂取量が増加する。
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糸球体過剰濾過を防ぐ効果がある。
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