51 |
管理栄養士(第32回) |
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ペクチンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. こんぶの主な多糖類である。
2. 主な構成糖は、グルクロン酸である。
3. 果実の成熟とともに不溶化する。
4. 低メトキシルペクチンは、カルシウムイオンの存在下でゲル化する。
5. ペクチン分解酵素は、果汁の苦味除去に利用されている。
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低メトキシルペクチンは、カルシウムイオンの存在下でゲル化する。
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52 |
管理栄養士(第32回) |
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油脂の物理化学的性質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. けん化価は、構成脂肪酸の不飽和度を示す。
2. ヨウ素価は、構成脂肪酸の平均分子量を示す。
3. 酸価は、油脂中の遊離脂肪酸量を示す。
4. 屈折率は、油脂の酸化により低下する。
5. 粘度は、油脂の酸化により低下する。
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酸価は、油脂中の遊離脂肪酸量を示す。
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53 |
管理栄養士(第32回) |
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食品の褐変に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. じゃがいも切断面の褐変には、アミノカルボニル反応が関与する。
2. みその色は、ポリフェノールオキシダーゼが関与する。
3. 還元糖は、アミノ化合物と反応して酵素的褐変を起こす。
4. 酵素的褐変は、ブランチングにより抑制できる。
5. 酵素的褐変は、水分活性が0.2付近で最も高くなる。
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酵素的褐変は、ブランチングにより抑制できる。
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54 |
管理栄養士(第32回) |
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食品の味に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 食塩を少量加え甘味が増強することを、相乗効果という。
2. 苦味の閾値は、基本味の中で最も高い。
3. 辛味は、舌の粘膜に生じる収斂作用による。
4. こんぶに含まれる旨味成分は、5ʼ-グアニル酸である。
5. たけのこに含まれるえぐ味成分は、ホモゲンチジン酸である。
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たけのこに含まれるえぐ味成分は、ホモゲンチジン酸である。
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55 |
管理栄養士(第32回) |
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食品衛生行政に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 食品のリスク評価は、農林水産省が行う。
2. 食品のリスク管理は、食品安全委員会が行う。
3. 食品添加物のADI(1日摂取許容量)は、厚生労働省が設定する。
4. 指定添加物は、消費者庁長官が指定する。
5. 食品中の農薬の残留基準は、厚生労働大臣が設定する。
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食品中の農薬の残留基準は、厚生労働大臣が設定する。
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56 |
管理栄養士(第32回) |
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油脂の酸化に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 動物性油脂は、植物性油脂より酸化されやすい。
2. 酸化は、不飽和脂肪酸から酸素が脱離することで開始される。
3. 過酸化脂質は、酸化の終期に生成される。
4. 発煙点は、油脂の酸化により低下する。
5. 酸化の進行は、鉄などの金属によって抑制される。
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発煙点は、油脂の酸化により低下する。
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57 |
管理栄養士(第32回) |
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カンピロバクターとそれによる食中毒に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 潜伏期間は、サルモネラ菌よりも短い。
2. 大気中で増殖する。
3. 耐熱性エンテロトキシンを産生する。
4. 芽胞を形成する。
5. 人畜共通感染症の原因菌である。
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人畜共通感染症の原因菌である。
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58 |
管理栄養士(第32回) |
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寄生虫に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. さば中のアニサキスは、食酢の作用で死滅する。
2. 回虫による寄生虫症は、化学肥料の普及で増加した。
3. 日本海裂頭条虫は、ますの生食によって感染する。
4. サルコシスティスは、ほたるいかの生食によって感染する。
5. 横川吸虫は、さわがにの生食によって感染する。
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日本海裂頭条虫は、ますの生食によって感染する。
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59 |
管理栄養士(第32回) |
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食品中の有害物質に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. アクリルアミドは、畜肉や魚肉を高温で調理した際に生成する。
2. Trp-P-1は、チロシン由来のヘテロサイクリックアミンである。
3. 畜牛の舌は、異常プリオンの特定危険部位である。
4. アフラトキシンは、煮沸すると容易に分解する。
5. 米には、カドミウムの基準値が設定されている。
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米には、カドミウムの基準値が設定されている。
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60 |
管理栄養士(第32回) |
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食品添加物とその用途の組合せである。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. ソルビン酸カリウムー乳化剤
2. エリソルビン酸ー酸化防止剤
3. アスパルテームー酸味料
4. 亜硝酸ナトリウムー殺菌料
5. 次亜塩素酸ナトリウムー防かび剤
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エリソルビン酸ー酸化防止剤
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61 |
管理栄養士(第32回) |
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食品表示法における表示に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(2)かつ(5)
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詳細
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1. 非遺伝子組換え食品には、「遺伝子組換えでない」の表示が義務づけられている。
2. 賞味期限が3か月を超える場合は、年月の表示ができる。
3. リボフラビンを着色料の目的で使用する場合は、表示が免除される。
4. さばの加工食品には、アレルギー表示が義務づけられている。
5. 大豆油製造で抽出に使用されたヘキサンは、表示が免除される。
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賞味期限が3か月を超える場合は、年月の表示ができる。
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62 |
管理栄養士(第32回) |
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栄養機能食品に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 消費者庁長官への届出が必要である。
2. 生鮮食品は、栄養成分の機能の表示ができない。
3. n-3系脂肪酸は、栄養成分の機能の表示ができる。
4. 特別用途食品の1つとして位置付けられている。
5. 個別の食品の安全性について、国による評価を受ける必要がある。
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n-3系脂肪酸は、栄養成分の機能の表示ができる。
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63 |
管理栄養士(第32回) |
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食品とその規格基準の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 清涼飲料水(りんごの搾汁)ーデオキシニバレノール基準以下
2. 食肉製品ー亜硝酸根基準以下
3. 即席めん類(めんを油脂で処理したもの)ー酸価と過酸化物価基準以下
4. 殺菌液卵ーサルモネラ属菌陰性
5. 生あんーシアン化合物検出せず
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清涼飲料水(りんごの搾汁)ーデオキシニバレノール基準以下
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管理栄養士(第32回) |
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食品加工に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. ポリリン酸ナトリウムは、食肉のミオグロビンの色を固定化させる。
2. 水酸化カルシウムは、こんにゃくいものグルコマンナンを凝固させる。
3. 硫酸ナトリウムは、大豆のグリシニンを凝固させる。
4. 水酸化カリウムは、魚肉のアクトミオシンの調製に用いられる。
5. 塩化マグネシウムは、牛乳のκ-カゼインを部分分解する。
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水酸化カルシウムは、こんにゃくいものグルコマンナンを凝固させる。
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65 |
管理栄養士(第32回) |
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食品の保存に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. MA(Modified Atmosphere)包装では、包装内の酸素濃度を上昇させる。
2. 葉菜類は、生のまま冷凍すると変色が防止できる。
3. ボツリヌス菌は、真空包装でも増殖する。
4. 解凍後のドリップ量は、急速凍結により増加する。
5. 冷凍保存は、食品の酸化を長期間抑制する。
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ボツリヌス菌は、真空包装でも増殖する。
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66 |
管理栄養士(第32回) |
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食品の嗜好要因と評価する測定機器の組合せである。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. かたさー破断測定機
2. 付着性ーテクスチュロメーター
3. 酸味ーpHメーター
4. 香気成分ーガスクロマトグラフ
5. 色ー示差屈折計
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色ー示差屈折計
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67 |
管理栄養士(第32回) |
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食塩と調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 味付け飯の食塩添加量は、加水量の3.0%が目安である。
2. すまし汁の食塩濃度は、1.2%が目安である。
3. 野菜の浅漬けの脱水目的で使う食塩濃度は、野菜量の0.2%が目安である。
4. 貝類の砂をはかせる目的で使う食塩水の濃度は、3.0%が目安である。
5. 果物の褐変は、食塩水に浸すことで促進する。
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貝類の砂をはかせる目的で使う食塩水の濃度は、3.0%が目安である。
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68 |
管理栄養士(第32回) |
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食品のテクスチャーに関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 味覚に影響を及ぼす。
2. 影響を及ぼす因子として、コロイド粒子がある。
3. 急速凍結は、緩慢凍結に比べ解凍後の変化が大きい。
4. えん下困難者用食品の許可基準に関係する。
5. 流動性をもったコロイド分散系をゾルという。
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急速凍結は、緩慢凍結に比べ解凍後の変化が大きい。
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69 |
管理栄養士(第32回) |
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でんぷんの調理に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 透明度を重視するあんかけでは、コーンスターチを使用する。
2. くずでんぷんのゲルは、低温(4℃)で保存するとやわらかくなる。
3. じゃがいもでんぷんのゲルに食塩を添加すると、粘度が増加する。
4. ゲルに使用するじゃがいもでんぷん濃度は、2%が目安である。
5. さつまいもでは、緩慢加熱によりでんぷんが分解して、甘味が増す。
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さつまいもでは、緩慢加熱によりでんぷんが分解して、甘味が増す。
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70 |
管理栄養士(第32回) |
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栄養の定義、栄養と健康・疾患に関する記述である。正しいのはどれか。2つ選べ。
※正解(2)かつ(3)
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詳細
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1. 栄養とは、生物が生命を維持するために摂取すべき物質のことをいう。
2. 栄養素には、生体内において他の栄養素に変換されるものがある。
3. 欠乏症は、潜在的な欠乏状態を経て生じる。
4. エネルギーの過剰摂取は、マラスムスを誘発する。
5. 飽和脂肪酸の過剰摂取は、循環器疾患のリスクを下げる。
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栄養素には、生体内において他の栄養素に変換されるものがある。
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71 |
管理栄養士(第32回) |
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消化管ホルモンに関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. ガストリンの分泌は、胃に食塊が入ると抑制される。
2. ガストリンの分泌は、セクレチンによって促進される。
3. セクレチンの分泌は、十二指腸内H+濃度の上昇によって抑制される。
4. コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。
5. 膵臓からのHCO3-の分泌は、コレシストキニンによって促進される。
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コレシストキニンの分泌は、消化物中のペプチドによって促進される。
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72 |
管理栄養士(第32回) |
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次の式で算出される値の名称である。正しいのはどれか。1つ選べ。
〔摂取量-(糞中排泄量-糞中内因性損失量)〕÷摂取量×100
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詳細
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1. 見かけの消化吸収率
2. 真の消化吸収率
3. 窒素出納
4. 生物価
5. 正味たんぱく質利用率
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真の消化吸収率
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73 |
管理栄養士(第32回) |
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アミノ酸代謝の臓器差に関する記述である。誤っているのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. イソロイシンは、主に骨格筋で代謝される。
2. バリンは、主に肝臓で代謝される。
3. グルタミン酸は、小腸で代謝される。
4. 腎臓では、グルタミンからアンモニアが産生される。
5. フィッシャー比は、血液中の分枝アミノ酸と芳香族アミノ酸のモル比である。
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バリンは、主に肝臓で代謝される。
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74 |
管理栄養士(第32回) |
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たんぱく質の栄養に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. 食品たんぱく質の栄養価は、アミノ酸の総量で決まる。
2. アミノ酸価は、食品たんぱく質中の理想的な可欠(非必須)アミノ酸量を示す。
3. 制限アミノ酸が複数ある食品に、第一制限アミノ酸のみを加えると、栄養価が低下することがある 。
4. たんぱく質効率比(protein efficiency ratio)は、窒素出納を基にして算出される。
5. 飢餓状態では、窒素出納は正になる。
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制限アミノ酸が複数ある食品に、第一制限アミノ酸のみを加えると、栄養価が低下することがある 。
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75 |
管理栄養士(第32回) |
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血糖とその調節に関する記述である。正しいのはどれか。1つ選べ。
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詳細
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1. グルコースの筋肉組織への取込は、インスリンにより促進される。
2. グルカゴンは、筋肉グリコーゲンの分解を促進する。
3. 組織重量当たりのグリコーゲン量は、肝臓より筋肉の方が多い。
4. コリ回路では、アミノ酸からグルコースが産生される。
5. 脂肪酸は、糖新生の材料として利用される。
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グルコースの筋肉組織への取込は、インスリンにより促進される。
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